【エヴァンゲリオン】7号機はある？パイロットは？劇場版で登場した全機体一覧

新感覚ロボットアニメとして社会現象を巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズでは、多彩なエヴァが登場しましたが、エヴァの7号機だけは登場シーンの少なさから、幻の存在と言われています。以下では、「エヴァンゲリオン」の謎の1つである7号機の考察、7号機のパイロット・戦闘シーン、7号機の使用武器、新劇場版で登場した全機体一覧を考察を交えながら紹介します。

アニメブームの火付け役となった「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年～1996年にかけて放送されたSFロボットアニメです。従来のロボットの概念を逸脱したアクションや、近未来を彷彿させる世界観、運命に翻弄される少年・少女たちの苦悩や葛藤、複雑に絡み合う物語の謎が、若い世代を中心に多くの注目を集め、その爆発的な人気は、後のアニメ作品に多大な影響をもたらしました。

「新世紀エヴァンゲリオン」は、テレビアニメ放送の終了後も、旧劇場版・コミック版・新劇場版が製作され、シリーズごとに物語後半の展開や、その結末が異なります。また、コロナウイルスの影響で公開が延期されていた、「エヴァンゲリオン新劇場版:||」は、2021年1月23日の公開予定が発表され、エヴァファンの期待を高めています。

2000年に発生したセカンドインパクトにより、世界人口の半数が失われてから15年後、14歳の碇シンジは、ネルフの職員である父親により、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンの初号機パイロットに命じられます。エヴァのパイロットには、綾波やアスカを始めとする同世代の少年・少女たちもおり、彼らは使徒との戦いに身を投じていきます。

エヴァ7号機は、筋金入りのファンの間でもその存在が議論されており、幻の存在、または断片的な登場を果たしていたのではと考察され、様々な意見が飛び交っています。以下では、エヴァの7号機はあるのか、その謎や機体の色などを考察しました。

これまでの「新世紀エヴァンゲリオン」では、エヴァ5号機～13号機は、いわゆる量産型で専属パイロットはいないとされていました。しかし、テレビアニメ・コミック・新劇場版のように、シリーズごとに物語の展開が異なることから、作品ごとに専属パイロットが付く機体も登場しつつありました。しかし、今回紹介する7号機は、どのシリーズにも登場しておらず、ファンの間では幻の存在と呼ばれていました。

しかし、熱烈なエヴァンゲリオンファンによる、徹底した考察により、幻と言われ続けたエヴァンゲリオン・7号機の存在を示唆する意見が浮上しました。

エヴァ7号機の機体の色は、水色または青色と考察されていましたが、7号機に関する情報の少なさや、幻の存在という固定概念、ネット上に飛び交う信憑性のない情報の多さから、一部ではデマ情報と考えられてきました。しかし、エヴァンゲリオン特集を取り上げた雑誌にて、7号機に関する情報が掲載されたことで、7号機の機体の色が水色であることが判明しました。

エヴァ7号機は、「新劇場版：破」の終盤で断片的な登場を果たしており、そのシーンにて7号機の色やパイロットの情報も明らかにされました。以下では、ヱヴァの7号機の気になるパイロットや、戦闘シーンを考察しました。

謎とされてきたエヴァ7号機のパイロットは、「エヴァンゲリオン新劇場版：破」にて、シンジがサードインパクトをひき起こしかけた後の鈴原トウジの行動や、各キャラとのやり取りから考察できます。サードインパクトの発生により崩壊した第三東京市の悲惨な光景を目の当たりにし、トウジは自分の無力さを痛感すると共に、ケンスケのある言葉を思い出します。

トウジは、大切な人を守るためにエヴァンゲリオンのパイロットになることを決意し、加持に連絡を入れ、エヴァ7号機のパイロット候補に推薦されます。エヴァ7号機のパイロットは、シンジのクラスメイトから選ぶことが計画されていました。しかし、加持から連絡を受けた碇ゲンドウ達の承諾により、鈴原トウジがエヴァ7号機のパイロットに選ばれました。

一方、ゲンドウ達が考えていた7号機のパイロットについて、一部では委員長の洞木ヒカリではないかと考察されています。エヴァ7号機のパイロットに就任した鈴原トウジは、使徒との戦いや、その後のネーメジス・シリーズとの戦いに身を投じます。しかし、エヴァ7号機に搭乗後の鈴原トウジの行方は、「新劇場版：Q」では明かされておらず、生死不明とされています。

また、新劇場版では7号機のパイロットに選出された鈴原トウジでしたが、TVアニメ版では、エヴァ3号機に搭乗し、左足を切断する重傷を負っています。そして、コミック版では、死亡する展開が描かれており、各シリーズごとに、異なる結末を迎えています。

エヴァ7号機の戦闘シーンは、残念なことに新劇場版シリーズでは描かれることはなく、第3作目「Q」でも、鈴原トウジの行方は不明とされています。一方、新劇場版：Qでは、トウジの妹・サクラが、反ネレフ組織・ヴィレに所属しています。また、シンジがネレフの本部で支給されたTシャツには、鈴原トウジの名前が入っており、それらを見て動揺するシンジの姿からは、トウジの死が推測されるでしょう。

新劇場版：破のラストで戦いに身を投じたヱヴァ7号機の戦いは、続編「Q」でも描かれることなく、戦闘シーンは勿論、使用武器も新劇場版：Q時点では、不明とされています。以下では、これまで登場したヱヴァの武器の中から、7号機の使用武器を考察しました。

劇中では、戦闘シーンが描かれなかったエヴァ7号機でしたが、断片的な情報から、プログレッシブ・ナイフを使用していたと考察されます。

ハンドガンは、エヴァンゲリオンシリーズでは欠かせない標準装備です。エヴァ7号機がハンドガンを使用するシーンはありませんが、恐らく戦闘中に使用していた可能性は高いと考察されます。

2021年1月に劇場版新作の公開が予定されている「エヴァンゲリオン新劇場版」シリーズでは、新作ごとに新たなヱヴァが登場し、ファンを魅了しています。以下では、ヱヴァの劇場版で登場した全機体一覧を紹介します。

エヴァ零号機は、プロトタイプ（試作機）として、最初に製造されたエヴァンゲリオンで、綾波レイが専属パイロットを務めています。オレンジ・白・黒のスタイリッシュな色使いがかっこいいエヴァですが、劇中では、ヤシマ作戦の第6使徒・ラミエルとの戦いで受けた強烈なレーザーにより、機体の大半が損傷しました。

エヴァンゲリオンの代名詞である初号機は、テストタイプ（実験機）として製造され、主人公・碇シンジが専属パイロットを担っています。紫を基調に黄緑色のアクセントを施した初号機は、エヴァンゲリオンを知らない方でも一度は見たことのある、もっとも認知度の高いエヴァでしょう。

エヴァ初号機（疑似シン化第一覚醒形態）は、第10使徒ゼルエルとの戦いにて、内部電源が切れたことによる戦闘不能後、綾波を助けたいというシンジの強い意志の力の働きかけで、変化した形態です。黒と赤のボディに、天使の輪を模した頭上の光が印象的な、初号機の疑似シン化覚醒形態のシーンは、エヴァンゲリオンの名シーンに数えられます。

エヴァ初号機（疑似シン化第二覚醒形態）は、第10使徒ゼルエルとの戦闘後、綾波の救出に成功し、零号機のコアと融合したことで生じた覚醒形態です。初号機の覚醒は、サードインパクトのトリガーとなりましたが、月から舞い降りてきたMark.06のカシウスの槍が貫かれたことで、ニア・サードインパクトで阻止されました。劇中では波乱の展開となりましたが、ファンからはカッコいいと称される人気エヴァの1つです。

エヴァ2号機は、量産化を前提とした先行量産機で、実戦用に製造された、世界初の本物のエヴァンゲリオンと言われ、専属パイロットは、式波・アスカ・ラングレーです。シンジの初号機と同様に、エヴァンゲリオンで高い認知度を誇る機体で、鮮やかな赤色のボディーは、アスカのイメージにもぴったり合っているでしょう。

エヴァ2号機（獣化第二形態）は、ヒトの形態を保つための拘束具を外した状態を指し、前のめりになった機体の姿が獣のようなことから、獣化と称されています。劇中では、凍結状態の2号機にマリが乗り込み、「モード反転。裏コード、ザ・ビースト！」と共に、獣化第二形態に変化しました。肩や背中部分の鉄骨が、獣の荒々しさを感じさせる個性的なエヴァンゲリオンでしょう。

エヴァ改2号機βは、第10使徒ゼルエルとの戦いで損傷した部分を補修し、復活させた機体です。補修により、右顔面と左腕に改良が加えられ、劇中では、ブンダーの電源を入れる際に使用されました。

エヴァ改2号機γは、改2号機βで補修した右顔面・左腕をグレードアップさせた改良が特徴で、劇中では、リリスに刺さる2本の槍を引き抜こうと試みる第13号機との戦闘シーンで登場しました。

エヴァ改２号機（獣型第四形態）は、「エヴァンゲリオン新劇場版：Q」の終盤・アダムスの器との戦闘シーンで登場し、アスカの「モードチェンジ。コード777（トリプルセブン）」と共に、形態しました。改2号機（獣型第二形態）と比べてより獣らしい外観となり、四足歩行となっている点も、獣型第四形態の特徴です。

エヴァ3号機は、長野県松代で起動実験が実施されたテスト機体で、式波・アスカ・ラングレーがテストパイロットを務めました。劇中では、第9使徒・バルディエルの侵食を受け、使徒として覚醒してしまいます。その後、使徒と識別され3号機の壊滅が命令されるも、アスカが搭乗していることから実行が躊躇され、ゲンドウがダミープラグを起動させることで、壊滅しました。

3号機の壊滅を命令されたシンジの複雑な心境や、アスカのエントリープラグを初号機でかみ砕くシーンは必見です。また、3号機の第9使徒による侵食は、「エヴァンゲリオン新劇場版：Q」のアスカの眼帯の謎と関わりがあると考察され、注目されています。

エヴァ4号機は、稼働時間の延長を目的に開発された試験機でしたが、アニメ版にも登場しないため、その外観やパイロットが不明とされている謎多きエヴァンゲリオンです。劇中では、とある事故により周辺施設を巻き込んだ大爆発を起こしたとされています。

エヴァMark.04は、ネーメジスシリーズに分類されるエヴァンゲリオンであり、形状ごとにコードA・コードB・コードCが登場しました。Mark.04はその独特な形状から、これら期待がエヴァンゲリオンだと予測できたファンは、少なかったでしょう。

エヴァ仮説5号機は、封印している第3使徒の緊急事態時に備えて製造された機体で、第3使徒のベタ二アベースに特化した車輪上の四本足が特徴です。仮説5号機の正式名称は、「封印監視特化型限定兵器　人造人間エヴァンゲリオン　局地仕様仮説5号機」と非常に長い名前となっており、その名の通り、第3使徒の監視役として製造されました。真希波・マリ・イラストリアスが専属パイロットを務めています。

エヴァMark.06（マークシックス）は、渚カヲルが専属パイロットを務める機体で、劇中では、「エヴァンゲリオン新劇場版：破・Q」の2回しか登場しなかった、貴重なエヴァンゲリオンです。「新劇場版：破」では、覚醒状態となった初号機にカシウスの槍を突き刺して、活動を制止させています。

一方、「エヴァンゲリオン新劇場版：Q」では、リリスと同化し、槍が刺された状態で登場するも、シンジに槍を抜かれたことでおかしな行動を見せ始めます。その後、Mark.09により首部分を切断されたことで、第12使徒が姿を現しました。

エヴァ8号機は、「エヴァンゲリオン新劇場版：Q」で初登場を果たした、エヴァンゲリオンシリーズでは新しい機体です。ピンクを基調にした可愛らしいデザインの8号機は、真希波・マリ・イラストリアスが専属パイロットを担っています。新エヴァとして脚光を浴びるも、新劇場版：Qの予告編と上映時にて、8号機のデザインが異なっているとの指摘が挙げられました。

エヴァMark.09（マークナイン）は、零号機に非常に似ているが、頭部の1つ目部分が大きくなったことやA.Tフィールドがない、電力供給がなくても稼働できるなど、これまでのエヴァンゲリオンにはない装備が特徴です。アヤナミレイ（仮称）が専属パイロットを務めており、劇中では、マリに東部を破壊されても稼働し続けるなど、実用性の高さも見せつけています。

一方、ミサト達は、Mark.09（マークナイン）をヴンダーの本来の主と呼び、アダムスの器と称しており、「エヴァンゲリオン新劇場版シリーズ」の謎として様々な考察が飛び交っています。

エヴァMark09 第一のアダムスの器（移行中間形態）ゼーレ仕様は、第13号機の覚醒により、Mark09に頭部が生え、目の部分が2重になったようなデザインが特徴です。コアで全身を包んでいるため攻撃が聞かない強靭さを誇るも、改2号機の自滅に巻き込まれ壊滅しました。

エヴァ第13号機は、他のエヴァには見られないダブルエントリーシステムの採用や、周囲に飛ばした小型機のA.Tフィールドによる防御・攻撃が特徴です。ダブルエントリーシステムにすることで、リリスの結界を破り、二本の槍を持つことが可能となり、劇中ではシンジ・カヲルが第13号機に搭乗し、槍を引き抜くことに成功しています。

また、槍を引き抜く際は、胸部の装甲が作動して腕が4本に変化しています。第13号機の外観は、エヴァ初号機と非常に似ていますが、頭部の角や目のように、細部ごとにデザインに変化をつけています。

エヴァ第13号機 疑似シン化第3＋形態（推定）は、二本の槍を引き抜いたことによる第12使徒の活動再開したことで、第13号機が第12使徒を吸収し、疑似シン化形態を超えた覚醒状態です。第13号機の覚醒によりガフの扉が開かれてしまい、地下から黒い月が隆起する異様な状況が引き起こされました。しかし、カヲルの決死の行動と、マリによるシンジのエントリープラグの射出で、活動停止へと持ち込まれました。

エヴァ8号機β 臨時戦闘形態は、エヴァンゲリオンの腕が360度回転する新しい機体であり、ハンドル操作で動かします。従来とは異なる形態が特徴の8号機β 臨時戦闘形態は、2021年1月に公開予定の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の特報映像で初披露され、専属パイロットと思われるマリも、慣れないハンドル操作に苦戦しています。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の特報映像版で初登場した44A（フォーツーA）は、上下対象となった飛行機体と、あごにかけて細長くなった白面の顔が特徴です。新劇場版：Qに登場したMark.04と同様に、従来のエヴァンゲリオンとはかけ離れた、斬新なデザインが目を引きます。

44B（フォーツーB）も特報映像版で初登場したエヴァンゲリオンで、中央の長い塔のようなものを下半身だけの機体が左右で支える異様な外観が特徴です。先ほど紹介した44A（フォーツーA）と比べると、エヴァらしいデザインですが、電力供給を目的に製造された機体のため、その姿からは不気味さも感じさせます。

4444C（フォーフォーC）は、4体のエヴァンゲリオンによって陽電子砲を担ぎ上げられた外観が特徴の機体です。44Bから供給した電力を用いて、4444Cの陽電子砲を打ち込むことが可能とされ、かつてのヤシマ作戦を彷彿させ、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」での活躍に注目が集まっています。

エヴァンゲリオンの謎の1つである、幻の存在・エヴァ7号機に関する感想や評価を紹介します。

エヴァファンからは幻の存在と言われていたエヴァ7号機は、ある雑誌の掲載記事から、その存在が明らかとされました。しかし、7号機は、エヴァシリーズにて本格的な登場をしておらず、一部のファンからは7号機が存在する情報自体がデマではないかとも言われています。7号機は、新劇場版：破の終盤で断片的な登場を果たしましたが、そのわずかな描写ゆえに、本当に7号機はあるのかと、疑問の声が絶えません。

新劇場版シリーズの完結作の公開に期待が高まる中、エヴァファンからは、シンジのクラスメイト・ケンスケとトウジの登場を望む声も挙げられています。7号機へ搭乗したトウジの行方は、第3作：Qの時点で不明とされ、シン・エヴァでは、トウジやケンスケの14年後の行方も明らかにされるのではと、予想されています。

シリーズ完結作の「シン・エヴァ」は、本来ならば2020年6月に公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、2021年1月に公開が延期されました。しかし、冬が本格的になるにつれて感染者も急増しており、再び緊急時代宣言の発令や、「シン・エヴァ」の2度目の延期がなされるのではと、映画を楽しみにしているファンからは、心配の声が上がっています。

幻の存在と言われるエヴァの7号機の概要や、気になるパイロット・戦闘シーン、使用武器、劇場版に登場した全機体一覧を考察を交えながら紹介しました。エヴァ7号機の存在は、ファンの間でも意見が分かれている一方、2021年に公開予定の新作映画では、7号機のパイロット・鈴原トウジや相田ケンスケの消息や再登場も注目されています。