【エヴァンゲリオン】アスカの「気持ち悪い」のセリフの意味は？旧劇場版のラストを考察

今回はエヴァンゲリオンシリーズの人気キャラクターの1人、惣流・アスカ・ラングレーの「気持ち悪い」というセリフに注目しました。惣流・アスカ・ラングレーの「気持ち悪い」は旧劇場版でのセリフで、なぜこんな発言をしたのかエヴァンゲリオンファンの間で様々な解釈が飛び交いました。そこで改めて「気持ち悪い」発言の理由について掘り下げ、旧劇場版のラストを考察していきます。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を考察していく前に、まずはエヴァンゲリオンシリーズの作品情報を紹介していきます。エヴァンゲリオンシリーズはメディアミックスが展開された作品で、まずは1994年に月間少年エースで漫画の連載を開始しました。その後1995年にテレビ東京系列他でアニメが放送されましたが、その評価は賛否両論でした。

そして1997年にはテレビアニメとは異なるラストを描いた「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」が公開されました。ストーリーが大きくリメイクされておりテレビアニメでは使徒との戦いだけでしたが、旧劇場版では人間同士の争いも盛り込まれました。このラストシーンで、惣流・アスカ・ラングレーは「気持ち悪い」と発言しています。

惣流・アスカ・ラングレーはエヴァンゲリオンの漫画・テレビアニメ・旧劇場版に登場するヒロインの1人で、エヴァンゲリオン弐号機のパイロットです。新劇場版では姓が式波に変更されました。アメリカ国籍の日本人とドイツ人のクオーターで、4歳の時からエヴァンゲリオンの英才教育を受けてきました。またエヴァンゲリオンの操縦だけでなく勉強面でも非常に優秀で、14歳ながら飛び級により大学を卒業しています。

不妊治療により誕生しているため父親とは血の繋がりはなく、父親は不倫の末に別の女性と再婚しています。また母親である惣流・キョウコ・ツェッペリンはエヴァンゲリオンの実験が失敗して廃人化してしまい、惣流・アスカ・ラングレーを娘と理解出来ぬまま自殺してしまいました。このような悲しい境遇により承認欲求が強くなり、他者から認められるために努力家な性格になりました。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を考察していく前に、まずはエヴァンゲリオンシリーズの作品情報を紹介しました。続いては惣流・アスカ・ラングレーの「気持ち悪い」というセリフについて掘り下げていきます。惣流・アスカ・ラングレーは碇シンジに対して、なぜ「気持ち悪い」と発言したのでしょうか?そして旧劇場版のラストシーンには、どんな意味が込められているのでしょうか?

惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と碇シンジに対して言ったのは、1997年に公開された「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」のラストシーンです。サードインパクトが起きたことで、人類はLCL化して1つになりました。そしてサードインパクトの依代となっていた碇シンジは、これまでの世界とLCL化した世界のどちらを望むのか選択を迫られます。

碇シンジがこれまでの個々の世界を望み目を覚ますと、隣には惣流・アスカ・ラングレーが横たわっていました。個々の世界を望む一方で他者に拒否されることを恐れていた碇シンジは、眠っている惣流・アスカ・ラングレーの首を絞めてしまいます。しかし惣流・アスカ・ラングレーがそっと頬に触れると、手を緩めて泣き出してしまいます。その時に惣流・アスカ・ラングレーが言い放ったセリフが「気持ち悪い」です。

それではなぜ、惣流・アスカ・ラングレーは碇シンジに対して「気持ち悪い」というセリフを言い放ったのでしょうか?このラストシーンに対して、エヴァンゲリオンファンの間では様々な考察が飛び交いました。碇シンジは他者に拒否されることを酷く恐れていますが、その一方で受け入れられたいとも感じています。その気持ちを体現し首を絞めておいて泣き出すという矛盾した行動に、「気持ち悪い」と感じたと考えられています。

また「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の冒頭で、碇シンジは病室の惣流・アスカ・ラングレーを訪ねてオカズにしていました。廃人化していた惣流・アスカ・ラングレーでしたが、碇シンジの奇行に気付いていました。そのためラストシーンで顔を合して「気持ち悪い」と言い放ったと考察されています。また公式でも「気持ち悪い」は、碇シンジの奇行に対する声優の宮村優子の心情だと発表されています。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を掘り下げ、旧劇場版のラストシーンの意味を考察しました。続いては旧劇場版で描かれていた惣流・アスカ・ラングレーの覚醒シーンを紹介していきます。ここではエヴァンゲリオンの覚醒の意味や、惣流・アスカ・ラングレーが覚醒までに至った理由について説明していきます。

碇シンジや惣流・アスカ・ラングレーが搭乗しているエヴァンゲリオンは生命の起源から造られた汎用人型決戦兵器で、本質は敵である使徒に近くコントロールが利かない危険な乗り物です。そのため一見ただの装甲板のような拘束具で全身が覆われており、A.T.フィールドという強力なバリアを展開することが出来ます。また血液や内臓のようなものは存在しますが、起動には莫大な電力が必要となります。

初号機や弐号機の機体には実験に失敗した者の魂が溶け込んでおり、エヴァンゲリオンに溶け込んだ魂の血縁者が次のパイロットに選ばれています。そのためパイロットに危機が迫るとエヴァンゲリオンは暴走や覚醒して、通常では引き出せない程の強大な力を発揮します。ちなみにコントロール不能になる暴走に対して、覚醒はパイロットの意思に共鳴して動いている状態を指します。

テレビアニメの第弐拾弐話で、第15使徒のアラエルが飛来します。第15使徒のアラエルは精神汚染を武器にしており、弐号機で迎撃した惣流・アスカ・ラングレーは廃人化してしまいます。その後病室で過ごしていた惣流・アスカ・ラングレーでしたが、旧劇場版では戦略自衛隊から守るために弐号機に移されます。そして弐号機の中に眠る母親の魂に守られていたと気付き、惣流・アスカ・ラングレーは覚醒しました。

人類補完委員会(≒ゼーレ)に送り込まれた戦略自衛隊やEVA量産機を相手に奮闘していた惣流・アスカ・ラングレーでしたが、突如ロンギヌスの槍が飛んできて弐号機は活動停止に追い込まれました。この時のロンギヌスの槍はレプリカですが、投げた相手は明らかとなっていません。エヴァンゲリオンファンの間ではEVA量産機や戦略自衛隊だと言われています。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を掘り下げ、旧劇場版のラストシーンの意味を考察しました。続いては旧劇場版のあらすじをネタバレしていきます。これまでテレビアニメでは使徒殲滅を目的にしてきましたが、旧劇場版ではなぜ人間同士が戦うことになったのでしょうか?

エヴァンゲリオンの活躍により、人類は全ての使徒を殲滅しました。しかし使徒を利用した計画に対する思惑の不一致により、人類補完委員会(≒ゼーレ)と碇ゲンドウは決別します。そのため殲滅対象となった国連直属の非公開組織・特務機関NERV(ネルフ)は戦略自衛隊の襲撃に遭い、施設は破壊されて職員も次々と殺されていきました。そしてNERV(ネルフ)戦闘指揮官である葛城ミサトも命を落としてしまいます。

その一方で戦略自衛隊から身を守るために弐号機のコックピットに移された惣流・アスカ・ラングレーは、弐号機に眠る母親の魂に気付いて奇跡の復活を果たします。しかしEVA量産機に襲われた上にロンギヌスの槍で止めを刺されてしまいます。そこに現れた碇シンジは初号機の中で絶望します。そして初号機を依代にEVA量産機が上空へと飛び去り、サードインパクトが始まります。

サードインパクトにより人類は個々の存在を保てなくなり、LCLの海という形で1つになりました。しかし綾波レイと渚カヲル(第1使徒アダムと第2使徒リリス)は、初号機に搭乗していた碇シンジに今後の選択を迫ります。これまでの個々の世界を望んだ碇シンジがLCLの海に面した砂浜で目を覚ますと、隣には惣流・アスカ・ラングレーが横たわっていました。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を掘り下げ、旧劇場版のラストシーンの意味を考察しました。続いてはエヴァンゲリオンシリーズで惣流・アスカ・ラングレーを演じている人気声優を紹介します。心に闇を抱えた勝気な少女を演じた声優とは、一体誰なのでしょうか?また惣流・アスカ・ラングレーの他に、これまでどんなキャラクターを演じてきたのでしょうか?

惣流・アスカ・ラングレーを演じたのは、人気声優の宮村優子です。宮村優子は1972年12月4日生まれで、兵庫県神戸市の出身です。JAEプロモーション所属にしており、女優や歌手としても活動しています。2007年からはバセドウ病を患っていますが、治療をしながら長年続けている作品を中心に出演しています。

宮村優子は桐朋学園短期大学の演劇科を卒業後、日本ナレーション演技研究所に所属して声優デビューを果たしました。1994年に発売された「拳聖土竜」というゲームで春麗役を演じ、テレビアニメの「勇者警察ジェイデッカー」にレジーナ＝アルジーン役で出演しました。その後「名探偵コナン」の遠山和葉役や「ポケットモンスター」のアカネ役などの多くの役柄を好演してきました。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由を掘り下げ、旧劇場版のラストシーンの意味を考察しました。それでは最後に、惣流・アスカ・ラングレーの「気持ち悪い」というセリフに対する世間の感想や評価を紹介します。衝撃的なストーリー展開と意味深なラストシーンに、世間からはどのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?

こちらは惣流・アスカ・ラングレーに「気持ち悪い」と言われた碇シンジに対する感想ツイートです。碇シンジは父親の碇ゲンドウによって身勝手に呼び出され、エヴァンゲリオンの初号機パイロットになりました。その後はテレビアニメでは祝福の嵐が起こる謎のラストシーンで、旧劇場版では衝撃の一言で終わりました。このような碇シンジの扱いを可哀想だと感じているエヴァンゲリオンファンも多いようです。

こちらは惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と言い放ったラストシーンに対する感想ツイートです。惣流・アスカ・ラングレーは「気持ち悪い」というセリフを言っただけでなく、その前に碇シンジの頬を優しく撫でています。こちらの方は惣流・アスカ・ラングレーの行動から、これまで他者に対して壁を作り嚙み合わなかった2人がやっと通じ合えたと感じたようです。

こちらは「気持ち悪い」と言いつつも碇シンジを受け入れた惣流・アスカ・ラングレーに対する感想ツイートです。ラストシーンで人の姿に戻っていたのは、碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーだけでした。新世紀エヴァンゲリオンという作品において、惣流・アスカ・ラングレーは神話のイヴのような存在だと考えているようです。

なぜ惣流・アスカ・ラングレーが「気持ち悪い」と発言したのか理由や意味を説明しましたが、いかがでしたでしょうか?エヴァンゲリオンシリーズは勧善懲悪なロボットアニメではなく、キャラクター達の心の闇も描かれた深い作品です。また「気持ち悪い」以外にも意味深な発言やシーンが多く、ファンの間で様々な考察が話題になっています。この機会にぜひ、エヴァンゲリオンシリーズをご覧になってみてはいかがでしょうか?