【エヴァンゲリオン】コア化とはどういう意味・状態？進行すると爆発する？

「エヴァンゲリヲン新劇場版」は庵野秀明さん原作・総監督・脚本の作品で「新世紀エヴァンゲリオン」のリメイク作品として全4部構成で制作されているアニメシリーズです。第1作目の前編「序」は2007年9月に公開され、第2作目の中編「破」は2009年6月に公開、第3作目の後編「Q」は2012年11月に公開されました。

そして、完結編となる第4作目「シン・エヴァンゲリヲン新劇場版：Ⅱ（略称：シン・エヴァ）」は2021年1月に公開予定となっています。今回はコア化の意味や状態、進行すると爆発する現象や原因について考察し、コア化した大地での人間への制約についても解説していきます。さらに「エヴァンゲリヲン」と他作品との関係についても解説していきます。

世界の人口を半減させた大災害「セカンドインパクト」から15年が経ち、14歳の碇シンジは幼い頃生き別れとなっていた父親から呼び出され、使徒と唯一対抗できるエヴァンゲリオン初号機のパイロットになるように命じられます。1度は断わる碇シンジでしたが、重症を負いながらも初号機に搭乗する綾波レイの姿を見て、彼も覚悟を決めます。そして、仲間とともに使徒との戦いに身を投じていくことになるのでした。

「エヴァンゲリヲン」で登場する「コア化」という現象について、それはどういう意味なのか、そして進行すると爆発する現象ついて解説していきます。

「エヴァンゲリヲン」に登場する「コア化」とは、コア化しているものに接触した部分が使徒のコアのように、同じくコア化して赤色になってしまう現象のことを言います。

それでは、コア化した部分は最終的にどうなるのでしょうか？「エヴァンゲリヲン」の世界では、コア化が進行した部分はやがて爆発して消滅することとなります。

ここまで、コア化は使徒のように赤くなる現象で、進行すると爆発することが分かりましたが、新劇場版ではセカンドインパクト以降の世界で海が赤くなり、生き物が住めなくなってしまいました。また、サードインパクト以降は、大地も赤く染まり、コア化が地球全体に及びました。そのようなコア化の原因は何なのでしょうか？

コア化の原因について、1つ目はセカンドインパクトで出現したアダムスに接触すること、またはシン化したエヴァに接触することだと考えられています。そう考えられる理由は「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」でマリが13号機に触れたとき、その手が赤くなり、コア化しているようなシーンが描かれたためです。また、零号機が第8使徒との戦いでコアを掴んだときも、どちらも痛みを感じていました。

このとき、おそらくエヴァやエヴァパイロットではなければ命を落としていたかもしれないほどの衝撃を受けたのではないかと考えられています。そして、アダムスに接触した海は赤く染まり、コア化したのだろうと予想できるため、セカンドインパクト以降は普通の大地と赤い海という状態になったのだろうと考察されています。

コア化の原因について、2つ目はガフの扉やバラルの扉に干渉することです。開かれたこれら2つの扉の下はコア化していると予想されています。そのため、セカンドインパクトでガフの扉が開いていることから、そこより下はコア化して大地が赤く染まっていると考えられています。

さらに、サードインパクト以降、大地は完全にコア化して赤く染まっていました。その原因はおそらく、地球全体までバラルの扉またはガフの扉の干渉が広がったためだと予想されています。

「シン・ゴジラ」のそのままでは生命体が生存できない世界観が「エヴァンゲリヲン」のコア化やL結界密度などの現象と似ているという声が上がっています。庵野秀明監督は「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」の制作後「シン・ゴジラ」の制作に携わっており、「シン・ゴジラ」のおかげで、その後の「エヴァンゲリヲン」の制作に取り組めると、本人が語るほど思い入れのある作品となっています。

ゴジラは放射線の怪物であり「シン・ゴジラ」では放射線に関する細かな設定も施されています。もし「エヴァンゲリヲン」を前提として「シン・ゴジラ」が制作されたのであれば、放射線の細かな設定は「エヴァンゲリヲン」への繋がりを意識しているのではないかと言われており、もしそうなら監督の庵野秀明さんが意図して、2つの作品の世界観をリンクさせているのではないかという可能性まで指摘されています。

さらに「シン・ゴジラ」の終盤で第五形態目のゴジラは自身の尾から人間のような生命体を生み出そうとしていました。これについても、エヴァのアダムと使徒、そしてリリスと人間、さらにインフィニティを相当意識して制作されたのではないかと考察されています。

「エヴァンゲリヲン」は宮崎駿監督のジブリ作品「風の谷のナウシカ」との繋がりも指摘されています。「エヴァンゲリヲン」の庵野秀明監督は「風の谷のナウシカ」で巨神兵の原画を描く形で制作に携わっています。そして、2012年には「風の谷のナウシカ」のスピンオフ作品「巨神兵東京に現る」という映画を企画し、自身の監督作品である「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」を同時上映しています。

「風の谷のナウシカ」では、巨大文明が火の7日間によって滅びた1000年後の世界が描かれています。この火の7日間とは核戦争のことであり、作中に登場する巨神兵は核のメタファーを意味していると言われています。そして「風の谷のナウシカ」の腐海は人間の生きている環境ではなく、マスクなしではたったの5分で肺が腐るという設定となっています。これについても放射線を意味していると考えられています。

実は宮崎駿監督は「NO！原発」の運動をしており、庵野秀明監督もまたコア化やL結界密度という形で核や放射能の恐ろしさを伝えようとしていると言われています。そのため「エヴァンゲリヲン」は「風の谷のナウシカ」とも繋がりがあると言われています。

エヴァのアンリビカルケーブルがなければ活動することができないなど、人間はコア化した大地または放射能によって汚染された大地で、長時間活動することができないという制約があります。

コア化した世界で人間の活動が制約される一方で、人間の対極にいる使徒は活動限界のない存在として描かれています。さらに、使徒はエヴァの呪縛により、歳をとらない、人間の存在を超越した存在となっています。ただ、コア化によって制約のある人間は、ある意味で人間らしさを持つ存在として描かれているという指摘もあり、この制約もまた「エヴァンゲリヲン」の魅力だと言われています。

こちらは「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズのコア化に関するツイートです。コア化の設定は中編の「破」の時点ですでに搭乗していたような気がするという感想となっています。

こちらも「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズのコア化に関するツイートです。コア化に至る原因は分かったものの、コア化の流れを説明することができないという感想となっています。

こちらも「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズのコア化に関するツイートです。コア化も含めて「エヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの今後の展開に期待を寄せる声となっています。

いかがでしたか？「エヴァンゲリヲン」のコア化の意味・状態を解説し、進行すると爆発する現象やコア化する原因について考察してきました。そして、コア化の原因はアダムスとの接触やガフの扉またはバラルの扉への干渉によるものだということが分かりました。さらに「エヴァンゲリヲン」と他の作品「シン・ゴジラ」「風の谷のナウシカ」との関係を解説し、コア化した大地での人間への制約などについてもみてきました。

皆さんもぜひ2021年1月に最新作の公開が迫り、コア化も含めて今後の展開に注目が集まる「エヴァンゲリヲン新劇場版」に注目してみて下さい！