【名探偵コナン】シンフォニー号連続殺人事件は初期の名作！犯人やあらすじネタバレ

シンフォニー号連続殺人事件は、「名探偵コナン」シリーズの中でも高い人気を誇る名作回の一つです。コナン、小五郎、蘭は、小笠原イルカツアーに参加します。参加者の中には、依頼の手紙をもらってきたという西の高校生探偵・服部平次もいました。船上では、不可解な殺人事件や爆破が巻き起こります。

「名探偵コナン」は、1994年5号から小学館の人気漫画雑誌「週刊少年サンデー」で連載されている推理漫画です。テレビアニメは、1996年1月から放送が開始され、たちまち大ヒットとなります。その翌年には、アニメーション映画第一弾となる「時計じかけの摩天楼」が公開され、興行収入は11億円を記録しました。2021年4月には、24作目となる「緋色の弾丸」の公開も予定されています。

高校生でありながら鋭い洞察力と推理力を持った主人公・工藤新一は、数々の難事件を解決に導き、名探偵として世間を騒がせていました。ある日、仲良しの幼なじみである毛利蘭と地元の遊園地・トロピカルランドへと遊びに出かけます。そこで、大金のやりとりをする怪しい男たちを目撃します。新一は、口封じのために毒薬を飲まされますが、薬の副作用によった身体が小学生のサイズに縮んでしまいます。

名作回とした知られる「名探偵コナン」のエピソードの一つであるシンフォニー号連続殺人事件は、原作漫画だと23巻に収録されており、テレビアニメでは174話に該当します。テレビアニメは、2時間のスペシャル番組として2000年1月3日に放送されました。

シンフォニー号連続殺人事件のあらすじネタバレを紹介していきます。コナン、蘭、小五郎の3人は、連休中に小笠原イルカツアーに参加し、豪華クルーザー・シンフォニー号に乗り込みます。ツアーの参加者は、子供のコナンを抜いて10人でした。ツアーの企画者は古川大という人物でしたが、参加者どころかスタッフも彼と会ったことはないといいます。

参加者は、依頼の手紙をもらってやってきた探偵である服部平次、小五郎の警察官時代の上司であり元捜査一課の警視だった鮫崎島治、なぜか「古川」という印鑑を持っていた亀田照吉、鍵を参加者に見せる意味深な行動をとっていた蟹江是久、荷解きをせず整然とした部屋で過ごしていた海老名稔、父親の顔に穴が空いた写真をロケットペンダントに入れ大切に持っている磯貝渚、挙動不審な言動が目立つ鯨井定雄がいました。

その他にも、顔を隠して乗り込んだ老人がおり、参加者たちが集まる場所に姿を見せていませんでした。その人物の名前は、叶才三であるといいます。叶才三は、20年前に4億円強盗殺人事件を起こした犯罪グループのリーダーでした。話を聞いた鮫崎島治と小五郎は、叶才三の部屋に突入しますが、結局見つけることができませんでした。夜中の12時を回ったところ、船に爆発音が響きます。

一同がデッキに上がると、船の旗が燃えており、側にあったベンチには奇妙なメッセージ昔の一万円札が残されていました。すると、今度は船の後ろ側で爆発音が響きます。爆破されたのは、非常用に使う梯子を入れた箱でした。箱の中からは、焼死体が発見されます。焼死体がつけていた衣服や時計などから、遺体は蟹江是久のものではないかと推測されました。その後、亀田照吉が船内から姿を消します。

シンフォニー号連続殺人事件の真犯人は、あらすじネタバレになりますが、鯨井定雄でした。鯨井定雄は、20年前の4億円強盗殺人事件の仲間の一人でした。鯨井定雄は、昔の仲間である蟹江是久と亀田照吉を殺害しています。一連の犯行を、全て蟹江是久がしたことに見せかけていました。

鮫崎島治は、あらすじで紹介した通り定年退職した捜査一課の警視であり、以前は小五郎の上司でもあった人物です。当初から、20年前の4億円強盗殺人事件に対して強い執着を持っていました。その理由は、犯人が発砲した弾に当たって亡くなった鮫崎美海が実の娘だったからでした。

海老名稔は、あらすじネタバレになりますが、20年前の4億円強盗殺人事件で亡くなった鮫崎美海の同僚であり、恋人でもありました。鮫崎美海は、彼のことを父親の鮫崎島治に紹介するつもりでいた矢先に殺されてしまいます。

ツアーの企画者は、あらすじで紹介した通り古川大でした。古川大という名前は、横にして読むと叶才三になります。ツアー参加者である鮫崎島治、海老名稔、磯貝渚はこのことに気づいていました。しかし、真犯人だった鯨井定雄は教えてもらうまで気付きませんでした。

シンフォニー号連続殺人事件で起こった事件は、不可解な点が多く、コナンたちを混乱させました。ここでは、シンフォニー号連続殺人事件の真犯人、犯人の動機、トリックなどを紹介していきます。あらすじネタバレを含みますので、閲覧はご注意ください。

犯人である鯨井定雄は、縄はしごに眠らせた蟹江是久をくくりつけて船首に隠していました。蟹江是久の衣服と時計を奪って亀田照吉に装着し、焼死体は亀田照吉ではなく蟹江是久のものとみんなに錯覚させたのでした。

シンフォニー号のツアー参加者には、爆破当時全員アリバイがありました。そのため、爆破の犯行は全て叶才三によるものと思われていました。しかし、犯人である鯨井定雄は、爆竹に火をつけたタバコをくくりつけて自動発火装置を作っていたのでした。

鯨井定雄は、20年前の4億円強盗殺人事件の仲間であるとみんなの前で白状していた時、外から撃たれていました。これは、自分の腕に銃弾を撃ち込みあたかも外から命を狙われたように見せかけたものでした。鯨井定雄は、事前にテニスボールを脇に挟んでおり、動脈を圧迫していました。これで血の流れを止め、先ほど撃たれたばかりかのように見せたのでした。

服部平次は、古川大という人物の依頼を受けてツアーに参加していました。これは、犯人の鯨井定雄が出した依頼書でした。鯨井定雄は、蟹江の身体に古い銃弾の跡を発見させるため、探偵役として服部平次を呼んだのでした。

犯人の鯨井定雄は、20年前の強盗殺人事件の仲間の一人でした。犯行グループの蟹江是久と亀田照吉とシンフォニー号で落ち合い、奪った金を山分けすることになっていました。鯨井定雄は、2人を殺害し、お金を独り占めしようと考えていました。さらに、犯行グループのリーダーだった叶才三に、頭脳で勝ちたかったという気持ちも持っていました。

犯人の鯨井定雄は、蟹江是久に一連の殺人事件の濡れ衣を着せようとしていました。しかし、コナンは、右腕用の蟹江是久の時計が、亀田照吉の焼死体の左腕にはめられていたことから、蟹江是久は犯人ではないと気付きます。

シンフォニー号連続殺人事件には、コナンの正体を知る西の高校生探偵・服部平次も登場します。最初に船で爆発が起こり、その後非常用の梯子の箱の中から焼死体が発見されます。

顔を合わせた全員にはアリバイがあったことから、犯行は20年前の強盗殺人事件のリーダーであり一向にみんなの前に姿を現さない叶才三であるかに思われていました。コナンと平次は、事件の推理をしますが、はじめて意見が食い違います。2人の推理対決も名作と評される理由の一つとなっています。

20年前の強盗殺人事件は、10月9日午前0時に事項が成立してしまいます。その日は、ちょうどコナンたちが船に乗り込んだ時でした。ツアーの参加者は10名でしたが、叶才三と名乗る老人だけはみんなの前に姿を現しませんでした。叶才三は、20年前の強盗殺人事件のリーダーであり、当時の事件を追っていた元警察官の鮫崎島治と小五郎は、船内を探しまわりますが、時効までに叶才三を見つけることはできませんでした。

コナンは、阿笠博士に電話をし、20年前の強盗殺人事件について尋ねます。テレビのニュースを録画していた博士は、当時のことをコナンに話して聞かせます。そこで、20年前の強盗殺人事件で亡くなったのは鮫崎島治の娘であること、叶才三の娘は磯貝渚の可能性が高いことなどが発覚します。コナンは、ツアー参加者の多くが20年前の強盗殺人事件の関係者であることに疑問を抱きます。

叶才三は、20年前に強盗殺人事件を起こしたリーダーです。しかし、浜に銃弾の跡と血痕が付着した上着が打ち上げられたことから、仲間内で揉めて殺害されたものと思われていました。

船で殺人事件が起きた後、参加者の一人である鯨井定雄は、20年前に強盗殺人事件の仲間だったこと、ツアーで仲間同士で会う約束をしていたことなどを自白しました。叶才三の遺体は、発見されていませんでした。叶才三は生きており、20年前に自分を殺そうとした仲間へ復讐をしようとしているのではないかと思われていました。

鮫崎島治は、定年退職した元捜査一課の警視です。シンフォニー号連続殺人事件の登場人物である鮫崎島治役を演じたのは、RMEに所属する柴田秀勝でした。柴田秀勝は、東京都出身1937年3月25日生まれ、妻は同じく声優として活躍する関根明子です。声優としてのデビュー作は、1963年11月から1965年8月にかけて放送されたアニメ「狼少年ケン」です。

海老名稔は、大きなトランクを持って小笠原イルカツアーに参加した男性です。部屋は荷解きもせず、整然としていました。シンフォニー号連続殺人事件の登場人物である海老名稔役を演じた声優は、オフィスPACに所属する秋元羊介でした。秋元羊介は、東京都出身1944年2月5日生まれです。1971年に「砲艦サンパブロ」で俳優デビューをし、1981年から声優として活動を始めます。

磯貝渚は、小笠原イルカツアーに参加した大人っぽい女性です。父親と自分が写った写真が入ったロケットペンダントを大切に持っていました。シンフォニー号連続殺人事件の登場人物である磯貝渚役を演じた声優は、深見梨加でした。深見梨加は、埼玉県出身1963年8月8日生まれ、夫は俳優として活躍する津田英佑です。声優としてのデビュー作は、1982年10月から1983年9月に放送されたアニメ「ときめきトゥナイト」でした。

鯨井定雄は、口髭をはやした恰幅の良い登場人物です。シンフォニー号連続殺人事件の登場人物である鯨井定雄役を演じたのは、麦人でした。麦人は、東京都出身1944年8月8日生まれです。幼い頃に舞台「お夏狂乱」で俳優デビューをしました。声優としての活動時期は1960年代からであり、1967年4月から1967年9月にかけて放送されたアニメ「001/7親指トム」で初めて主要キャラクターを演じました。

亀田照吉は、小笠原イルカツアーを企画した古川の名前のハンコを持っていた登場人物です。シンフォニー号連続殺人事件に登場する亀田照吉役を演じた声優は、劇団青年座に所属する平尾仁でした。平尾仁は、東京都出身1957年4月17日生まれです。俳優としても活躍しており、大河ドラマ「峠の群像」や「大地の子」などにも出演していました。

蟹江是久は、持参した鍵を参加者に見せるなど、意味深な行動をしていた登場人物です。遺体がしていた腕時計から、最初に発見された焼死体は蟹江是久のものと思われていました。シンフォニー号連続殺人事件に登場する蟹江是久役を演じた声優は、若本規夫でした。若本規夫は、大阪府出身1945年10月18日生まれです。声優としてのデビュー作は、アメリカのドラマ「FBIアメリカ連邦警察」でした。

鮫崎美海は、20年前に銀行で起きた4億円強盗殺人事件の被害者であり、鮫崎島治の娘です。シンフォニー号連続殺人事件に登場する鮫崎美海役を演じたのは、岩居由希子でした。岩居由希子は、少年探偵団の一人である吉田歩美役も担当しています。岩居由希子の声優としてのデビュー作は、河森正治原作の「マクロス7」でした。NHK教育テレビで放送されたアニメ「無人惑星サヴァイヴ」にて、初の主人公役に抜擢されます。

叶才三は、20年前に銀行で起きた4億円強盗殺人事件のリーダーだった登場人物です。過去の事件では、金品は奪っても決して人の命は奪わないことで知られていましたが、4億円強盗殺人事件にて初めて死者を出します。その事件後、娘と一緒に写った写真がポケットに入った上着が発見されます。

上着には銃弾と血痕が付着していたことから、亡くなったものとされていました。しかし、実は生きているのではないかという憶測が浮上し、シンフォニー号で次々と起こる殺人事件は、全て彼の犯行によるものと思われていました。

古川大は、シンフォニー号の小笠原イルカツアーを企画した登場人物でしたが、なぜか参加者やスタッフの前に顔を出しませんでした。当初、「古川」の印鑑を持っていたことから、亀田照吉が古川大なのではないかと思われていました。

シンフォニー号連続殺人事件は、原作漫画では23巻、アニメでは174話に該当する物語です。初期の名作回として、「名探偵コナン」ファンの間でも人気があります。一番面白い名作回にあげる人もいます。

名作回とした知られるシンフォニー号連続殺人事件では、西の高校生探偵である服部平次も登場します。服部平次は、船から犯人に突き落とされますが、漁船に救出されました。この時、衣服は重りになるからと捨ててしまいますが、和葉がくれたお守りを大切に持っていました。2人の恋愛も垣間見えるえてよかったという声もあります。

あらすじネタバレで紹介した通り、名作回とした知られるシンフォニー号連続殺人事件の真犯人は、小笠原イルカツアー参加者の鯨井定雄でした。鯨井定雄は、20年前の4億円強盗殺人事件の犯行グループの一人であり、当初から叶才三の影に怯える演技をしていました。犯人の演技力を褒める感想もあります。

名作回とした知られるシンフォニー号連続殺人事件のネタバレあらすじ、真犯人、声優キャスト、登場人物などを紹介してきました。原作漫画では23巻に収録されており、アニメでは174話に該当する物語です。「名探偵コナン」シリーズの中でも人気のある名作回としても知られています。