【名探偵コナン】純黒の悪夢に登場した観覧車のモデルは？映画のロケ地や舞台まとめ

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」は、リニューアルオープンを迎えた東都水族館を舞台に、記憶を失った謎の女性を巡る、コナンと黒の組織の対立を描いた作品です。以下では、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」から、劇中に登場した二輪式観覧車や東都水族館のモデル、「純黒の悪夢」の聖地やロケ場所、観覧車が転がった経緯やその止め方などを、考察を交えながら紹介します。

青山剛昌先生の人気シリーズの劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」は、2016年4月に公開されたコナン映画・第20作目です。劇場版「名探偵コナン」20周年記念作品でもある本作品は、定番の推理要素が少ない一方で、劇場版特有の派手なアクションシーンをふんだんに描いた作風となっており、手に汗握る展開や、涙無しでは見れない壮絶なラストが好評を博し、興行収入・63億3000万円を記録しました。

また、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」では、本編ではお馴染みの黒の組織・FBIとの対立をはじめ、CIA・公安警察の登場など、劇場版初の展開も注目されました。同時に、黒の組織のNo.2ラムに関する伏線が張られ、本編ではその素性が一切明かされることのなかったラムでしたが、キュラソーの登場と灰原哀の証言により、その身体的特徴が判明しました。

日本の警察に侵入し、組織の機密データを持ち出すことに失敗したキュラソーは、逃走中の事故の影響で記憶を失い、東都水族館でコナン一行と出会います。一方、その陰では、キュラソーを連れ戻すべく黒の組織による大掛かりな計画が始動していました。その後、組織の思惑で記憶を取り戻したキュラソーでしたが、子供たちとの交流や、彼らの窮地を目の当たりにしたことである決意を固めます。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」に登場した観覧車は、二輪式の豪華な外観から映画の代名詞とも称され、黒の組織・キュラソーによる命がけの止め方が多くの涙を誘いました。以下では、組織との壮絶な戦いとキュラソーの車輪の止め方が話題を呼んだ映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の二輪式観覧車や、舞台となった東都水族館のモデルについて考察しました。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」の観覧車のモデルの1つ目・イギリスのロンドン・アイは、ミレニアムプロジェクトの一環として、1999年末に営業開始されました。最高到達点・135ｍを誇る世界最大級の高さに加え、カプセル型のゴンドラが大きな話題を呼びました。ロンドン・アイは、建築家デイヴィッド・マークスとジュリア・バーフィールドによって設計され、その大きさとモダンなデザインで世界中から注目を浴びました。

また、通常の観覧車と異なり、頂上に近づくにつれて、ホイールの外側にゴンドラが突き出る体制になるため、視界が妨げられることなく、景色を一望できることが特徴です。しかし、カプセル型ゴンドラは、ガラス製で作られているため、夏場は温室状態になることが指摘されます。2015年からはコカ・コーラがスポンサーに就任し、ロンドン・アイのライトアップも、従来の青から赤に変更されました。

シンガポール観光の代名詞とも呼べるマリーナベイ・サンズは、屋上プールが設置された大型複合施設であり、日本人にも人気の観光地です。そして、マリーナベイ・サンズに隣接する三階建てのターミナルビルに設置されたシンガポールフライヤーが、コナンの観覧車のモデルと言われています。シンガポールフライヤーは、最大到達地点・165mを誇るアジア最大の観覧車であり、42階建てビルに匹敵すると言われています。

一方、東南アジアに位置するシンガポールは、香港に並ぶ夜景の美しい国であり、昼と夜で異なる表情を見せる街並みを、シンガポールフライヤーのカプセル型ゴンドラから眺めるのも、シンガポール観光の楽しみとなりつつあります。また、シンガポールフライヤーは、日本人技術者によって設計され、日本の建築技術の高さを世界中に知らしめているでしょう。

ロンドン・アイと同様にガラス張りのカプセル型が特徴のシンガポールフライヤーは、都市バスと同じくらいの広さで設定されており、ゴンドラ1つにつき最大28人まで乗ることが可能です。また、シンガポールフライヤーは、ゴンドラの広さを利用して、宝石や時計など高級アクセサリーの販売を始めとする、多彩なブースも設置されており、様々な手法で観光客を楽しませています。

映画で登場した近未来的な観覧車は、シンガポールフライヤーの他に、アメリカ・ラスベガスに建設されたハイ・ローラーも有名です。2020年時点で世界最大を誇るハイ・ローラーは、最高到達地点・170mを記録し、全体的に丸みを帯びたカプセル型ゴンドラがかっこいいでしょう。

また、中国・三東省では、中心部のスポークを取り外した巨大観覧車が建設され、中国の新たな観光スポットして脚光を浴びています。高さ・145ｍという大きさと、その斬新なデザインは、コナン映画の二輪式観覧車を超えるインパクトを与えています。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」の舞台となった東都水族館の敷地は、東京都内にある葛西臨海公園をモデルに描かれたと言われています。葛西臨海公園内には、「ダイヤと花の大観覧車」も設置されており、ライトアップ時には、大輪の花をモチーフした演出がきれいです。また、日本最大級・117mを誇る観覧車からは、東京タワーやスカイツリー・富士山が見え、知る人ぞ知る絶景スポットです。

葛西臨海公園は、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア）」のポスタービジュアルのモデルの場所とも言われており、ポスターの観覧車のゴンドラが、従来のつり下げ型になっている点から浮上しました。また、1つの敷地に水族館と観覧車がある施設と言えば、葛西臨海公園が有名であり、コナンの舞台のモデル説に拍車をかけています。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」にて、巨大な車輪の止め方に衝撃が走った二輪式観覧車は、劇中では東都水族館のリニューアルオープンの最大の売りとして披露されました。東都水族館の敷地中央に位置する観覧車は、南北に車輪を2つ重ねた世界初の二輪式が話題を呼び、カプセル型のゴンドラが近未来を彷彿させるでしょう。

一方、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア）」で登場した観覧車は、カプセル型のゴンドラは実在するものの、二輪式観覧車は現実世界では建設されていません。しかし、建築技術の発達により、近い将来、二輪式観覧車も実現される日も来るでしょう。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」は、二輪式観覧車とその止め方だけでなく、劇中のモデルとなった水族館や撮影場所も注目を集めています。以下では、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の水族館や敷地のモデルとなった、聖地や撮影場所・ロケ地一覧を紹介します。

映画の舞台となった東都水族館は、物語のキーパーソン・キュラソーとコナン一行が出会った場所です。劇中では、リニューアルオープンと二輪式観覧車が披露されたものの、黒の組織によって観覧車の片側車輪が外され、甚大な被害を受けました。一方、東都水族館の内部は、アクアパーク品川をモデルとしており、コナンファン必見の聖地です。

リニューアルオープンを迎えた東都水族館のモデルは、映画エンドロールの表記から「アクアパーク品川」と判明しています。劇中で描かれたイルカショーは勿論、キュラソーが最後まで肌身離さず持っていたキーホルダーも、モデルを忠実に描いていると話題を呼び、コナンファン必見の巡礼スポットとなっています。

東都水族館のモデル・アクアパーク品川は、品川プリンスホテルに隣接しており、駅近で交通アクセスも良いため、都内外から多くの来場者が訪れています。また、アクアパーク品川は、命名権等の関係により、2017年12月より「マクセルアクアパーク品川」に改名されています。

東都水族館のもう1つのモデルと言われる八景島シーパラダイスは、神奈川県横浜市にある複合型海洋レジャー施設です。八景島シーパラダイスは、水族館に加えて、遊園地やショッピングモール、マリーナなども兼ね備えており、東都水族館の外観や敷地内の参考にされたと推測されます。

ドラマ「踊る大捜査線」で一躍注目を浴びたレインボーブリッジは、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」でも取り上げられ、黒の組織・キュラソーと彼女を追う安室透・赤井秀一による、怒涛のカーチェイスが繰り広げられた舞台です。レインボーブリッジは、「名探偵コナン 純黒の悪夢」の冒頭で登場し、3人のドライブテクニックの高さが見える貴重なシーンです。

3人が搭乗した車種は、キュラソーは黒のトヨタ・マークⅡまたはチェイサーで、逃亡中に盗み出した車です。安室透は白のマツダRX-7で、「イニシャルD」を始めとするアニメにも登場する人気車種です。一方、赤井秀一の愛車は、フォード・マスタングGT500で、赤のボディに白のラインが入ったスタイリッシュなデザインが特徴です。

「純黒の悪夢」のエンディングロールに登場した、独特の形をしたオブジェクトにもモデルがあり、シンガポールのマリーナベイ・サンズに隣接する植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に設置されています。この植物園では、フレンチ地中海料理を提供するレストランも兼ね備えており、新鮮な素材を使った料理に定評があります。

映画「名探偵 純黒の悪夢」最大の見どころとなった観覧車の暴走と、それらを食い止めたキュラソーの決死の覚悟は、映画シリーズ屈指の名シーンに数えられます。以下では、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の観覧車が転がるまでの経緯・止め方を、考察を交えながら紹介します。

公安警察・風見によって観覧車に乗せられたキュラソーでしたが、その様子を上空から黒の組織が監視していました。彼らは、キュラソーを乗せたゴンドラが頂上に達した時点で、施設の電気を全て落とし、ゴンドラごとキュラソーを回収する計画を練っていました。同時に、万が一の時には観覧車ごとキュラソーを抹殺するべく、車軸と車輪の間には、爆薬が仕掛けられていました。

そして組織の計画が順調に進むと同時に、コナンは観覧車に仕掛けられた爆薬の存在に気が付き、対立する安室・赤井へ起爆装置の解除を要請します。しかし、キュラソーの裏切りを断定したジンの指示で組織による攻撃が開始され、公安警察を観覧車ごと始末するべく、爆薬に銃弾が撃ち込まれてしまいます。車軸を破壊された観覧車には、歩美・光彦・元太・灰原を乗せたまま、転がり始めます。

その頃、観覧車の異変を察した蘭・園子は、他の入場者らと共に水族館のイルカショーへ避難していましたが、観覧車は水族館へ向かっており、一刻を争う事態に直面します。そこで、コナンはサッカーボールを最大限に引き延ばし、キック力増強シューズで観覧車の停止を試みます。しかし、コナンの努力もむなしく、観覧車の暴走は止まりませんでした。

一方、観覧車から脱出したキュラソーは、ゴンドラに閉じ込められた子供たちや、水族館に避難する人々を救うべくクレーン車に乗り込み、観覧車の阻止を試みます。そして、キュラソーの命がけの阻止により、観覧車は止まったものの、クレーン車は車輪の下敷きになり、大爆発を起こします。ゴンドラから一連の様子を見守っていた灰原は、キュラソーの死を静かに看取り、人知れず涙を流します。

観覧車を止めた人物について、少年探偵団や、安室・赤井はコナンがやったのでと信じていました。一方、警察側も、クレーン車の運転手が観覧車の暴走を止めたと断定するも、その身元特定に難航していました。しかし、コナンと灰原だけは、運転手の存在がキュラソーであることを知っていました。そして、キュラソーの遺体の右手には、子供達との思い出・イルカのストラップの残骸が残されていました。

「純黒の悪夢」の最大の見どころ・大観覧車の暴走を止めるシーンは、シリーズ屈指の手に汗握る展開となりましたが、現実的に転がる観覧車を止めることは不可能と考えられます。その理由は、観覧車の重量に対して、それらを受け止める重機が小さすぎることが挙げられます。また、モデルとなった観覧車の大きさに、下り坂によるスピードが加わることで、重量は通常時の数倍となります。

よって、超大型重機で観覧車を止めようと試みても、壁となる重機が観覧車を重みを支え切れる耐久性が無ければ、スピードも増した巨大車輪を受け止めることは不可能でしょう。このように、巨大車輪の止め方は、現実ではあり得ない展開ですが、アニメでは演出として描かくことができ、コナン映画のアクション要素をより魅力にしています。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア）」の主題歌は、B'zの「世界はあなたの色になる」が起用され、哀愁漂う曲調が特徴です。以下では、テレビアニメ主題歌にも起用された、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の主題歌を紹介します。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の主題歌は、B'z「世界はあなたの色になる」が起用され、「純黒の悪夢」のために書き下ろされた楽曲です。コナンの影の部分からインスパイアされた「世界はあなたの色になる」は、シリアスなラストで締めくくられた「純黒の悪夢」の余韻を際立たせています。

また、名探偵コナンの原作者・青山剛昌先生は、B’ｚの大ファンを公言しており、1999年4月公開の映画「世紀末の魔術師」を機に、映画「名探偵コナン」の主題歌を数多く担当しました。B'zは主題歌を担当した映画は、第6作「ベイカー街（ストリート）の亡霊」、第10作「探偵たちの鎮魂歌（レクイエム）」第15作「沈黙の15分（クォーター）」です。

B'zの「世界はあなたの色になる」は、テレビアニメのOP主題歌としても起用され、2016年5月14日～12月24日放送回まで流されました。アニメOP映像は、映画「純黒の悪夢（ナイトメア）」にアレンジを加えた映像となっており、映画では描かれなかった蘭と犯人の戦いや、服部平次・遠山和葉が駆けつけるシーンなどが加えられました。

世界初の二輪観覧車を舞台に繰り広げられた、黒の組織とコナンの戦いや、組織を裏切ったキュラソーによる壮絶な止め方と、衝撃的な最期に衝撃が走った映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」の観覧車に関する感想や評価を紹介します。

キュラソーによる命がけの止め方が衝撃的だった「純黒の悪夢」は、コナン映画でもっとも話題を呼んだ作品であり、劇中に登場した観覧車のモデルも一躍注目を集めました。SNSでは、映画をきっかけにシンガポールフライヤーに乗車した投稿が多く寄せられ、コナンの海外聖地として高い人気を誇っています。そして、聖地巡礼ファンからは、一刻も早いコロナウイルスの終息と、巡礼再開が望まれています。

黒の組織でありながら、子供たちとの交流を通じて自身の在り方を変えたキュラソーは、映画公開から4年が経過した現在も、多くのコナンファンに慕われています。自らを犠牲して大勢の命を救った観覧車の止め方や、事件後に発見されたストラップの残骸は、涙無しでは見られない名シーンです。観覧車めがけて特攻する止め方からは、キュラソーの子供たちを守りたいという強さ・優しさが感じられるでしょう。

江戸川コナンの宿敵・黒の組織は、原作・アニメ共にその正体や目的、作中での動向やコナンとの対立が注目され、コナン映画でも、両者の対立を題材にした作品が公開されています。黒の組織が絡んだ作品は、全体的にシリアスな展開となっており、作り込まれた推理要素や派手な演出が見どころとなっています。同時に、組織に関する伏線の登場など、本編とつながりを持たせたストーリー展開が面白いと評されています。

公安・安室透とFBI・赤井秀一の因縁は、本編でも描かれており、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢（ナイトメア）」では、キュラソーとのカーチェイスや、観覧車を舞台とする戦いなどの名シーンを生み出しました。コナン屈指の人気キャラ・2人の劇場版での対峙は、女性ファンを虜にし、大迫力となった観覧車での決闘は、その作画の美しさも高く評価されています。

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢」は、黒の組織やキュラソーの観覧車の止め方が注目されがちですが、キュラソーの心を変えた少年探偵団の活躍も外せません。彼らは子供ゆえに、出来る範囲は限られてしまうものの、その純粋な心は、組織の人間の心情を変えてしまう、不思議な力を持っていました。そして、彼らとの交流が、キュラソーの命がけの観覧車の止め方に繋がったと推測されます。

映画「純黒の悪夢（ナイトメア）」に登場する観覧車のモデルと言われるロンドン・アイやシンガポールフライヤーの特徴、劇中の舞台となった東都水族館のモデル、観覧車が転がった経緯や止め方などを紹介しました。映画に登場した二輪式観覧車や車輪の止め方は、現実世界ではあり得ない展開ですが、コナン映画では、派手な演出の1つとして多くの注目を集めました。