【名探偵コナン】業火の向日葵はつまらない？ネタバレ感想や口コミを紹介

年々興行収入を増やしている、大人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版作品ですが、名前だけでも知る人は多いはずです。そんなコナンの業火の向日葵が、ひどい内容でつまらないと噂になっています。今回は劇場版「名探偵コナン 業火の向日葵」について、つまらないといわれてしまう理由などをまとめて紹介します。ひどい評価を受けてしまうのはなぜなのか、理由を知ることで理解することができるかもしれません。

名探偵コナン 業火の向日葵は、2015年4月14日に公開されたシリーズ19作目の映画です。興行収入は44億8,000万円で、「絶海の探偵」で脚本を担当した櫻井武晴さんが再び参戦しています。監督は「異次元の狙撃手」の静野孔文さんで、ゴッホの有名な絵画「ひまわり」が物語のキーパーソンになっています。本作は絵画を題材にしたストーリーであることから、シリーズ初の「アートミステリー」だとされています。

ニューヨークで開かれたオークションで、ゴッホの「ひまわり」の模写が出品されます。それを3億ドルという値で落札したのは、鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉でした。彼はゴッホのひまわりを7つ集めて、「日本に憧れたひまわり展」を開催すると言いました。そして、そのひまわりを守る7人のサムライが登場します。しかし、その会場にカードが撃ち込まれたかと思うと、ひまわりを狙った怪盗キッドが姿を現したのです。

ネタバレを含めたあらすじを読む限り、面白そうな業火の向日葵です。しかし、ネタバレの内容を知った上で、つまらない・ひどいという評価があるのが本作です。続いては業火の向日葵について、つまらない・ひどいといわれる理由を、ネタバレと共に紹介します。まだ業火の向日葵を鑑賞していないという人は、ネタバレ満載の内容となっているので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。

コナンの映画といえば、爆発が起こったり激しいアクションで展開していく冒頭がお約束です。しかし、業火の向日葵ではそういった派手な演出はなく、ひまわりを巡るオークションが開催されます。冒頭からアクションシーンを期待していたファンにとっては、拍子抜けのスタートとなりました。さらに、怪盗キッドが登場するシーンでもキッドは動いているものの、無茶苦茶な動きで魅せてくれる面白さがありませんでした。

業火の向日葵では、違和感を覚えるシーンも登場します。飛行機が墜落しかけるという大ピンチの場面で、コナンが突然走り出します。何か解決策があるのかと思いきや、コナンは飛行機が止まることを願うのみというひどい展開です。コナンであれば、その頭脳で何か策があるのではと思わせてくれるものです。けれど、このシーンでは特にいつものように伸縮ベルトといったアイテムを使う様子もありません。

業火の向日葵がつまらない・ひどいと評価される理由のひとつに、本来のシナリオから1時間もカットされてしまっている点が挙げられます。本来の脚本がカットされた上に、監督が構成をいじったりしてしまったようで、必要だと思われる要素が3割も欠けた状態です。さらに、1つの殺人事件と、原作者が考案したトリックがありました。しかし、これがすべてカットされてしまったことから、つまらないシナリオになってしまったのです。

業火の向日葵では、怪盗キッドも登場します。その怪盗キッドの予告は、恒例の暗号になっています。しかし、これがゴッホの知識を持っている者でなければ解けない仕様になっているのです。コナンがこの暗号を解くのであればまだしも、馴染みのないキャラクターが暗号を解いてしまう点もひどいとされています。テンポの悪さなども相俟って、ひどいと感じられる部分がより際立って印象に残ってしまっている可能性もありそうです。

今回のゲスト声優の中には、女優の榮倉奈々さんが出演しています。重要な役なのでそれなりに出番がありますが、この演技があまりにひどいと評価されていました。まさに「演技をしています」という声の出し方をしており、ベテラン声優と比較してもその差は明らかです。重要な役柄であるにも関わらず、あまりにもひどい演技を聞かされる映画になりました。業火の向日葵がひどいといわれる、大きな理由のひとつかもしれません。

業火の向日葵では、ひまわりを守る7人のサムライが登場します。しかし、7人というキャラクター数が多すぎるために、ほとんどのキャラクターが印象に残らないのです。オリジナルキャラクターばかりとなった業火の向日葵は、不在でも問題なく進行しそうな人物もいたほどです。さらに、裏切り者がいるという展開になります。そこで推理ではなく、ネット検索をしたらすぐに犯人が見つかるという展開もひどいものなのです。

業火の向日葵がつまらないといわれる理由のひとつに、犯人の動機が挙げられます。コナンよりも先にキッドが犯人に気づいてしまったのもひどい展開です。しかし、「偽物とゴッホのひまわりが並ぶのは嫌だから燃やす」という犯人の動機は、あまりにもお粗末なものでした。ネタバレになりますが、犯人の職業は鑑定士であるにも関わらず、好きすぎるあまりに偽物と思い込んでいるという設定も理解しがたいものです。

犯人の動機を知ってもつまらないと思われてしまう業火の向日葵ですが、面白いという評価ももちろんある映画です。続いては、業火の向日葵が面白いといわれる理由についても、ネタバレと共に紹介します。つまらないだけの映画だと思っていると、ついつい自分の目で確かめることはしないものです。けれど、面白い理由についても知っておけば、一度くらいは自分で観て評価してみようと思えるかもしれません。

業火の向日葵が面白いと評価される理由のひとつに、怪盗キッドの登場が挙げられます。コナンシリーズでは、怪盗キッドが出てくる回は面白いといわれているのです。そんなキッドが活躍をし、さらに新一に変装しているシーンなども登場するため、面白いという評価も多いのです。このキッドの活躍だけでも、業火の向日葵は一見の価値がある映画かもしれません。

業火の向日葵の中では、ヒロインである蘭の強さも垣間見えます。元々が武闘派で戦闘シーンが登場することもある蘭ですが、業火の向日葵でもその強さを見せつけてくれました。驚くべきことに、壁を壊すシーンが登場するのです。コナンやキッドも驚きの身体能力を見せることがありますが、ヒロインが壁を壊す映画はなかなか無いかもしれません。こうした展開も、面白いと評価される理由のひとつになっています。

業火の向日葵では、冒頭はオークションから始まるので物足りないという意見もありました。しかし、その一方でストーリーの中ではアクションシーンも多数見られます。推理アニメからアクションアニメに変化しているともいわれている、劇場版名探偵コナンです。犯人が誰かを推理するだけではなく、こうしたアクションシーンにも注目をしたいところです。

業火の向日葵は、ラストの脱出シーンも注目のポイントです。途中で蘭が気絶をしてしまいますが、彼女をお姫様抱っこする怪盗キッドの姿が見られます。しかし、キッドのハンググライダーを使っては3人という人数では飛ぶことができません。コナンは蘭をキッドに託して、キッドもまたその意図を理解して動くのです。これまで何度も対峙している二人だからこそできる、かっこいい名シーンは評価される理由も頷けるはずです。

ひどいという評価がありながらも、名シーンなども多い業火の向日葵です。続いては、そんな業火の向日葵の名セリフや名シーンについても、少しだけネタバレをして紹介します。劇場版の名探偵コナンシリーズでは名言も多いですが、業火の向日葵でもまた記憶に残る良いシーンが多数登場しています。

こちらは業火の向日葵の終盤に、自白をした犯人に向けて怪盗キッドが告げたセリフです。独りよがりの犯行で多くの人に迷惑をかけた犯人ですが、それを防ぎ続けてきたキッドだからこそ言えたセリフともいえます。このシーンでは、怪盗キッドは工藤新一に変装した状態でした。そのため、まるで工藤新一が犯人に向けて言ったセリフのようにも思えます。顔も声も同じなので、錯覚したファンもいたかもしれません。

こちらは業火の向日葵で、チャーリー警部と対立していたキッドとの、誤解を解くことができたシーンで出たセリフでした。お互い様だという言葉に、ほっこりしてしまった人もいたのではないでしょうか？

つまらないという評価が覆ってもおかしくない業火の向日葵ですが、主題歌も名曲と呼べる豪華な楽曲が使用されています。続いては、業火の向日葵の主題歌である「オー!リバル」についても順番に紹介します。アーティスト自体は有名ですが、タイトルの意味についてはよくわからなかったという人もいるかもしれません。意味のネタバレを理解した上で聴いてみると、新しい発見などをすることもあるかもしれません。

業火の向日葵の主題歌「オー!リバル」を歌っているのは、ロックバンドのポルノグラフィティです。2015年4月15日に発売された楽曲で、本作のために書き下ろされました。「サウダージ」や「アゲハ蝶」といった楽曲のように、ラテン調のイメージで制作してほしいというリクエストから生まれた主題歌です。ポルノグラフィティの楽曲が映画の主題歌として起用されたのは、3年2ヶ月ぶりのことでした。

業火の向日葵の主題歌のタイトルは「オー!リバル」ですが、リバルとはどういった意味なのかご存じでしょうか？実は、リバルとはフランス語やスペイン語で「好敵手」を表しています。業火の向日葵は、主人公のコナンと怪盗キッドのライバル対決が描かれた作品でもあります。そうした内容から、ライバルという意味をもつリバルというタイトルが付けられました。

ゲスト声優の吹き替えがひどいことも話題となった業火の向日葵ですが、誰がオリジナルキャラクターを演じていたのでしょうか？続いては業火の向日葵に出演していた、オリジナルキャラクターの声優についても一覧で紹介します。評価はあまり良くはない場合が多いようです。しかし、誰が演じているのかを意識した上で聞いてみると、また違った印象を得ることもあるかもしれません。

名前：榮倉奈々(えいくら なな)
生年月日：1988年2月12日(現在32歳)
出身：鹿児島県
身長：170cm
血液型：A型
職業：女優
所属事務所：研音

宮台なつみ役を演じた榮倉奈々さんの、主な出演作品は「ダンドリ。～Dance☆Drill～」「メイちゃんの執事」「夏うたドラマSP 幸せの贈り物」「泣かないと決めた日」「黒の女教師」「Nのために」「渋谷区円山町」「檸檬のころ」「余命1ヶ月の花嫁」「アントキノイノチ」「だいじょうぶ3組」「図書館戦争シリーズ」「わたしのハワイの歩きかた」「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」などが挙げられます。

名前：榊原良子(さかきばら よしこ)
生年月日：1956年5月31日(現在64歳)
出身：東京都台東区千束
身長：158cm
血液型：B型
職業：女優、声優、ナレーター
所属事務所：フリー

圭子アンダーソン役を演じた榊原良子さんの、主な出演作品は「六神合体ゴッドマーズ」「ゴッドマジンガー」「機動戦士Ζガンダム」「アイドル伝説えり子」「機動警察パトレイバー」「BLUE SEED」「HELLSING」「機動新撰組 萌えよ剣 TV」「タイドライン・ブルー」「COBRA THE ANIMATION」「PSYCHO-PASS サイコパス」「ガイストクラッシャー」「舟を編む」「“栄光なき天才たち”からの物語」などが挙げられます。

名前：磯部 弘(いそべ ひろし)
生年月日：1961年10月25日(現在58歳)
出身：東京都
身長：171cm
血液型：A型
職業：声優、俳優、ナレーター
所属事務所：青二プロダクション

東幸二役を演じた磯部弘さんの、主な出演作品は「きこちゃんすまいる」「コレクター・ユイ」「とっとこハム太郎」「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 特別版」「明日をつくった男 ～田辺朔郎と琵琶湖疏水～」「代紋 TAKE2 第II章」「アミテージ・ザ・サード」「エターナルメロディ」「スペクトラルフォース」「ブシドーブレード」「テイルズ オブ エターニア」などが挙げられます。

名前：ゆかな
生年月日：1975年1月6日(現在45歳)
出身：千葉県富津市
身長：160cm
血液型：O型
職業：声優、ナレーター、歌手
所属事務所：シグマ・セブン

岸久美子役を演じたゆかなさんの、主な出演作品は「愛天使伝説ウェディングピーチ」「あずきちゃん」「学級王ヤマザキ」「遊☆戯☆王」「天使になるもんっ!」「真・女神転生デビチル」「おとぎストーリー 天使のしっぽ」「ぴたテン」「フルメタル・パニック!」「出撃!マシンロボレスキュー」「陰陽大戦記」「ふたりはプリキュア」「BLACK CAT」「舞-乙HiME」「コードギアス 反逆のルルーシュ」などが挙げられます。

名前：宝亀克寿(ほうき かつひさ)
生年月日：1946年10月30日(現在73歳)
出身：長崎県
身長：172cm
血液型：不明
職業：俳優、声優
所属事務所：青二プロダクション

石嶺泰三役を演じた宝亀克寿さんの、主な出演作品は「魔法陣グルグル」「それいけ!アンパンマン」「ちびまる子ちゃん」「シンデレラ物語」「スーパーフィッシング グランダー武蔵」「爆走兄弟レッツ&ゴー!! シリーズ」「カウボーイビバップ」「MASTERキートン」「ニャニがニャンだー ニャンダーかめん」「ヒカルの碁」「機動戦士ガンダムSEED」「光と水のダフネ」「モンキーターン」などが挙げられます。

名前：咲野俊介(さくや しゅんすけ)
生年月日：1965年5月20日(現在55歳)
出身：宮崎県
身長：177cm
血液型：A型
職業：俳優、声優
所属事務所：青年座映画放送

チャーリー役を演じた咲野俊介さんの、主な出演作品は「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」「ヒートガイジェイ」「ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト」「無限戦記ポトリス」「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」「サムライチャンプルー」「NARUTO -ナルト-」「MAJOR シリーズ」「」「ロックマンエグゼAXESS」「トリニティ・ブラッド」「ノエイン もうひとりの君へ」「47都道府犬」などが挙げられます。

犯人の動機についてもひどいといわれた業火の向日葵ですが、実際の評価はどんなものだったのか、気になった人もいるはずです。続いては、実際に業火の向日葵を鑑賞した人の、Twitter上でのネタバレ感想や評価についても少しだけ紹介します。ネット上のリアルな感想なので、噂で聞くよりもずっと正確な評価を知ることができるはずです。

とてもつまらなかったというわけではないものの、絶妙なつまらなさがあるといった評価もありました。場面によっては面白い部分もあったのかもしれませんが、これまでのコナンシリーズに高い評価をしていた人ほど、肩透かしを食らった内容だったのかもしれません。つまらなかったと断言するのではなく、「絶妙」という表現がまさに的を射ているのではないでしょうか？

低い評価も多いとされる本作ですが、周囲の評価は関係無く業火の向日葵が好きだという意見もありました。面白くないと感じる人がいるのはもちろん、作品が面白かったと感じる人も当然いるはずです。評価やネタバレに惑わされず、まずは自分の目で映画をチェックしてみる必要がありそうです。

映画の中で、記憶に残る好きなシーンがあったという評価もありました。人それぞれ良いと感じるシーンは異なるはずですが、こちらは決して派手なシーンではありません。しかし、見た目に大きな年齢差のある二人が会話するシーンは、背中だけでも素敵な雰囲気が漂っています。

業火の向日葵での面白いシーンとして、蘭が壁を破壊するシーンが挙げられていました。やはり、そのシーンが好きだという評価もあるようです。ヒロインでありながら強さも見せてくれる蘭に、映画自体の評価も上がった部分もあるのかもしれません。

つまらないといわれる名探偵コナン「業火の向日葵」について、ひどい理由などをネタバレと共に紹介しました。面白い理由や面白くない理由も含めて、ネタバレを知ると映画を観てみたくなった人もいるのではないでしょうか？

細かい部分のネタバレなどは含まれていたものの、ストーリー全体のネタバレはしていない状態です。もしも興味が湧いた人がいれば、この機会にぜひ業火の向日葵を鑑賞して評価してみてはいかがでしょうか？ネタバレを知った上でも、きっと楽しむことができる映画になっているはずです。