【名探偵コナン】沈黙の15分の名言「言葉は刃物」シーンを紹介！あらすじや犯人も紹介

「沈黙の15分」は、前作の「名探偵コナン 天空の難破船」から一年後に制作された名探偵コナン」の映画です。2011年4月16日に公開され、第35回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞を獲得し、興行収入は31億5000万円を記録しました。映画の主題歌には、2011年6月1日にリリースされたB'zの楽曲「Don't Wanna Lie」が起用されました。公開から翌年の2012年4月13日には、地上波放送もされました。

総監督は「名探偵コナン」シリーズの監督を度々務めている山本泰一郎、監督は「G.I.ジョー: SIGMA6」や「シドニアの騎士」などの監督作品で知られる静野孔文、脚本は古内一成、音楽は大野克夫が担当しています。

コナンたちは、北ノ沢村で開かれたスノーフェスティバルにやってきます。少年探偵団は、元太の運転でスノーモービルで遊んでいました。しかし、はめを外しすぎてしまい、コースアウトとなってモービルは横転します。駆けつけたコナンたちの前で、元太と光彦は責任のなすりつけ合いで口論になります。「言葉は刃物なんだ」は、2人の喧嘩を止めるためにコナンが口にした名言・セリフでした。

言葉は相手を勇気づけたりモチベーションをあげたりなどプラスに働くことがある反面、使い方を間違えればコナンのセリフの通り凶器になります。言葉は相手を深く傷つけることもあれば、最悪の場合自死に追い込む危険性も持ちます。

感情的になった時は、思ってもいない言葉が発せられることもあります。しかし、言いたいことを伝えるのは、現代社会において重要なことです。感情のコントロールをすること、「言葉は刃物なんだ」ということを念頭におき、相手を尊重しつつ発言することなどが大切です。

大雪が降る８年前の新潟県北ノ沢村で、少年・立原冬馬は何者かに追いかけられていました。捕まらないよう必死で逃げる中、足を滑らせて転落してしまいます。冬馬が崖から落ちて意識をなくしているのを確認した人物は、そのままそこから立ち去るのでした。冬馬を追い回していた犯人の素顔は不明でした。

時は現代になります。再び当選した朝倉優一郎都知事の元に、脅迫状が届きます。後日、朝倉優一郎都知事は、開通式に出席し都営地下鉄に乗車しますが、トンネルが爆破するという事件が発生します。爆弾が仕掛けられていることにいち早く気がついたコナンの活躍により、犠牲者は出ませんでした。コナンは、朝倉優一郎都知事に恨みを持つ人物の犯行であると予想します。

新潟県北ノ沢村は、朝倉優一郎都知事が国士交通大臣だった時代に建設したダムでした。犯人に繋がる可能性があると判断したコナンは、少年探偵団や小五郎、蘭たちと現場を訪れます。新潟県北ノ沢村は、移設5周年記念の催し物であるスノーフェスティバルというイベントが開かれていました。

コナンたちはそこで、保険調査員を務める氷川尚吾、ロッジの従業員である遠野みずき、北ノ沢村診療所で看護師を務めているという立原冬実、無職の山尾渓介、木彫り職人の武藤岳彦らと出会います。彼らは、幼なじみの関係だと言います。

後日、8年前に崖から転落してから意識不明だった立原冬実の息子・冬馬が目を覚まします。冬馬の年齢は15歳でしたが、精神は8年前のままであり、事故当時のことも覚えていませんでした。遠野みずきの妹・遠野なつきは、山尾渓介が運転する車にひき逃げされて亡くなっていました。遠野なつきが事故死した日と、冬馬が転落した日は、同じ日でした。

氷川尚吾が遺体で発見され、コナンは犯人は山尾渓介であると推理します。8年前に犯人の山尾渓介は、宝石強盗をした帰りに遠野なつきをひき逃げしていたのでした。宝石強盗をしたことを氷川尚吾に知られ、口封じのために殺害したのでした。8年前に宝石はある場所に隠しており、冬馬にその現場を目撃され、彼の殺害も目論んでいました。事件の全貌を知ったコナンを殺そうとする山尾渓介を、遠野みずきが持っていた銃で撃ちます。

事件が収束に向かう中、山尾渓介がダムに仕掛けていた爆弾が作動してしまい、周囲はすぐに現場から避難します。しかし、ダムの水は村に向かって流れていきます。コナンはスノボーで雪崩を起こして、ダムの水が村にいかないようにする案を思いつき、実行に移します。

雪崩を起こして村を救うことに成功しますが、コナンは雪崩に飲み込まれてしまい、居場所がわかりません。みんなで捜索する中、蘭の叫び声がコナンの耳に届きます。コナンは、どこでもボール射出ベルトを使って居場所を知らせ、一命を取り止めます。

立原冬美は、8年前に崖から転落して意識不明となっていた冬馬の母親です。北ノ沢村診療所の看護師を務める優しい人物でした。「沈黙の15分」のオリジナルキャラクターである立原冬美役を演じた声優は、アクロスエンタテインメントに所属する飯塚雅弓でした。飯塚雅弓は、東京都出身1977年1月3日生まれです。1991年のジブリ映画「おもひでぽろぽろ」にて声優デビューを果たします。

1997年にアニメ「ポケットモンスター」のヒロイン・カスミ役に抜擢され、注目を集めます。歌手としても活動しており、1997年8月27日にファーストアルバム「かたおもい」をリリースしています。代表的な出演作に、ミステリーアニメ「金田一少年の事件簿」速水玲香役、2000年4月から9月に放送されたアニメ「ゲートキーパーズ」朝霧麗子役、人気恋愛ゲーム原作のアニメ「Kanon」沢渡真琴役などがあります。

山尾渓介は、8年前に遠野みずきの妹・遠野なつきをひき逃げした犯人で、最近まで服役していた人物です。「沈黙の15分」のオリジナルキャラクターである山尾渓介役を演じた声優は、難波圭一でした。難波圭一は、山口県出身1957年8月26日生まれ、デビュー作はSFアニメ「超人ロック」でした。ナレーションの仕事も多く、「伊東家の食卓」や「火曜サプライズ」といった人気番組のナレーションも担当していました。

難波圭一の代表的な出演作に、1985年3月から1986年2月に放送されたロボットアニメ「機動戦士Ζガンダム」カツ・コバヤシ役、あだち充原作の野球アニメ「タッチ」上杉和也役、まつもと泉原作のアニメ「きまぐれオレンジ☆ロード」小松整司役、水木しげる原作のアニメ「悪魔くん」こうもり猫役、柴田亜美原作のコメディアニメ「南国少年パプワくん」タンノくん役などがあります。

氷川尚吾は、保険調査員を務める人物で、遠野みずきに片思いをしていました。山尾渓介が宝石強盗を犯したことを知り、口封じのため殺害されます。氷川尚吾役を演じた声優は、81プロデュースに所属する関俊彦でした。1962年6月11日生まれ、栃木県出身です。1982年6月から1983年6月にかけて放送された児童文学作家・スコット・オディール原作のアニメ「太陽の子エステバン」で声優デビューをしています。

同じく声優として活躍する山寺宏一と日髙のり子と共に、バナナフリッターズというユニットを組んでいます。1991年8月21日に、ファーストシングル「今夜はバッチグー!」をリリースしました。代表的な出演作に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた吾峠呼世晴原作のアニメ「鬼滅の刃」鬼舞辻無惨役、2013年に放送された落合さより原作のアニメ「ぎんぎつね」冴木達夫役、「キルラキル」鮮血役などがあります。

遠野みずきは、ロッジの従業員を務める女性です。山尾渓介がひき逃げした遠野なつきの姉であり、山尾渓介のことを恨んでいました。「沈黙の15分」のオリジナルキャラクターである遠野みずき役を演じた声優は、朴璐美でした。朴璐美は、東京都出身1972年1月22日生まれです。2020年に同じく声優の山路和弘と結婚しています。声優としてのデビュー作は、1998年4月から11月に放送されたアニメ「ブレンパワード」でした。

女優としても活躍しており、舞台や映画などにも出演しています。第26回アニメグランプリ声優部門賞、東京国際アニメフェア2004声優賞などの受賞歴があります。朴璐美の代表的な出演作に、1999年4月から2000年4月に放送されたロボットアニメ「∀ガンダム」ロラン・セアック役、武井宏之原作のファンタジーアニメ「シャーマンキング」道蓮役、佐倉ケンイチ原作のアニメ「ドラゴンドライブ」大空レイジ役などがあります。

武藤岳彦は、北ノ沢村で木彫り職人をしている人物であり、ダムの建設に反対していました。映画「沈黙の15分」のオリジナルキャラクターの武藤岳彦役を演じた声優は、青二プロダクションに所属する江川央生でした。東京都出身1962年9月13日生まれです。声優養成所・青二塾で演技を学びました。代表的な出演作に、「剣勇伝説YAIBA」カゲトラ役、「銀魂」西郷特盛役、「NARUTO -ナルト- 疾風伝」キラービー役などがあります。

映画「沈黙の15分」のオリジナルキャラクターの立原冬馬は、8年前に転落して意識不明となった少年です。作中で目を覚ましますが、精神状態は8年前のままであり、転落した当時のことも覚えていませんでした。目覚めた15歳の時の立原冬馬役を演じたのは、81プロデュースに所属する宮田幸季でした。神奈川県出身1972年10月9日生まれ、1993年から声優として活動しています。

立原冬馬が事件に巻き込まれる前の小学生時代を演じた声優は、アクセルワンに所属する三瓶由布子でした。東京都出身1986年2月28日生まれです。声優としてのデビュー作は、講談社が刊行する少女漫画雑誌「なかよし」で連載されていた漫画原作のアニメ「だぁ!だぁ!だぁ!」西遠寺彷徨役でした。代表的な出演作に、「交響詩篇エウレカセブン」レントン・サーストン役、「ぼくらの」マチ役などがあります。

渡部は、事件の捜査にやってきた新潟県警の警察官です。渡部役を演じたゲスト声優は、渡部陽一でした。渡部陽一は、静岡県出身1972年9月1日生まれです。戦場カメラマンとして紛争地域に赴いており、メディアでも取り上げられ有名になりました。非常にゆったりとした穏やかな話口調であり、口の周りに髭を蓄えており、グレーの帽子を被っており、キャラクター・渡部と特徴が同じでした。

「言葉は刃物なんだ」は、映画「沈黙の15分」でコナンが口論を始めようとした光彦と元太に対して言ったセリフでした。非常に深いセリフであると話題となり、この言葉を教訓にするようになったといった声もありました。

相手を傷つける言葉を使ってはいけないというのは、学校教育でも習いますが、何のけなく使った言葉が相手を傷つけてしまうこともあります。映画に登場したコナンの名言・セリフ「言葉は刃物なんだ」を念頭において自分も気をつけようとする声もありました。

近年、SNS上でのいじめや、誹謗中傷なども問題となっており、コナンの名言「言葉は刃物なんだ」が話題となりました。SNSは相手の顔が見えないこともあり、攻撃的な言葉が飛び交いがちです。SNSでもコナンの名言・セリフを意識して発言しようという声もありました。

「名探偵コナン」の映画「沈黙の15分」のあらすじ、犯人や犯人の目的、コナンの名言・セリフ「言葉は刃物なんだ」が登場したシーン、名言に関する感想、ゲスト声優などを紹介してきました。