【名探偵コナン】ゼロの執行人は矛盾点だらけ？おかしなシーンやツッコミどころまとめ

劇場版名探偵コナンの「ゼロの執行人」は、シリーズ最高興行収入を更新するなど、驚きの人気を見せています。しかし、その一方でゼロの執行人は矛盾点だらけなのではないかとの指摘も浮上しています。今回はそんなゼロの執行人について、矛盾点だらけと指摘される点や、おかしい点をまとめて紹介します。

ゼロの執行人は、名探偵コナンの劇場版シリーズの22作目となる作品です。コナンの中でも人気キャラクターの一人、安室透がメインキャラクターとして活躍することでも話題となりました。

江戸川コナンを始めとする少年探偵団は、阿笠博士が開発した高性能ドローンの飛行テストをしていました。その頃、灰原哀は東京湾の統合型リゾート施設「エッジ・オブ・オーシャン」の特集をテレビで観ていました。そんな中、施設で大規模な爆発があったという臨時ニュースが流れだしたのです。その映像の中に、安室透の姿があったことを指摘しました。

コナンの映画の中でも、かなり高い人気があったことは間違いないのが、ゼロの執行人です。しかし、作中では矛盾点だらけで、おかしいシーンが多いと話題になっています。続いてはゼロの執行人のおかしいといわれるシーンについてを、一覧にまとめていきます。

コナンといえば、正体が新一であることを隠して生活をしていることが大前提の設定です。しかし、ゼロの執行人の中では完全な大人としてコナンが扱われているようなシーンが登場します。これまではコナンが事件現場に立ち入ることを叱ることもありましたが、映画ではどんな事件があったのか、子供であるコナンに事情を説明するシーンもあります。小学生に事件の話をする大人はおかしいのでは？という指摘がありました。

前述のように、小学生に機密情報を漏らす点もおかしい点です。さらに、公安はコナンによって盗聴器を取り付けられるという隙も見せています。現実世界の公安は、機密性を何より重要視しているので家族にすら仕事内容を話すことなどできません。最初の爆発の映像に、捜査中である安室の姿が映り込むようなことも、本来あってはあらないことなのです。おかしいことだらけだといわれる理由も、理解できるはずです。

探査機が落ちるという時に、犯人に対してコナンと安室が懸命にパスワードを問いかけている場面がありました。よほど難しいパスワードを設定しているのだろうと思いきや、犯人は「HABA_231」というパスワードを設定していました。これは犯行動機に関係した、自殺した羽場二三一から決められたものです。コナンでなくても解けてしまいそうな、あまりに簡単なパスワードにおかしいのではないかと指摘が入りました。

ゼロの執行人の中では、探偵の毛利小五郎が捕まるシーンがあります。これは彼のためにコナンが協力者になってくれるであろうという、私的な理由での逮捕でした。実際には任意同行を拒否したことによる公務執行妨害です。しかし、冤罪での逮捕や違法な捜査が行われていることが当たり前となってしまっている世界観などが、まとめておかしいのではないかと指摘されています。

探査機の落下から逃れるために、蘭たちはタワーの上へと逃げていきます。しかし、そこは最後にカプセルが落下するとされた場所だったのです。劇場版の名探偵コナンといえば、コナンが蘭の名前を叫ぶシーンが定番となっています。けれど、あえて蘭はいつも危険な場所を選んでいるのではないか？といった指摘をされてしまうほど、危険な場所にいることがおかしいと感じられてしまうようです。

コナンといえば、阿笠博士の発明品のひとつである、スケボーを愛用しています。ゼロの執行人でもスケボーを扱うシーンが登場しますが、車に乗っている安室は、行き先をスマホ画面でコナンに告げています。しかし、スマホよりも明らかに車に乗せた方が良いと誰もが思うはずです。この場面にも、車に乗せない安室がおかしいのではないかといった指摘が挙げられていました。

ゼロの執行人の見どころといえば、安室のドライブテクニックも挙げられます。渋滞に巻き込まれた状態で、どうするのかと思えば、安室は車をほぼ真横に傾けます。その状態のまま、時速180kmで失踪していくのです。さらに、目的地への到着を間に合わせるために、線路にまで突入していったのです。走ってきた電車の窓とレールにタイヤを当て、進行していっては、ビルまで登るという凄技を披露しています。

ゼロの執行人のラストでは、探査機にボールを当てることに成功したコナンが屋上から落下していきます。まとめて落下してもおかしくないような状況ですが、安室は銃を使い、向かいの建物の窓を割りました。そこに体を滑り込ませることで、コナンを助けることに成功したのです。現実的に考えればあり得ない状況だらけで、笑ってしまったりおかしいと感じた人が多かったようです。

ゼロの執行人では、警察を相手に目立ちたくないという理由から、シーバーという名の盗聴器が大活躍してくれます。しかし、音声が乱れることもなければ雑音が入ることもない、あまりにも高性能なシーバーでした。普通なら電話ですら、音声を聞き取りにくいような状況もありました。けれど、すべての音声を鮮明に聞き取ることができるシーバーは、さすがに高性能すぎるのではないかといわれていました。

興行収入がとんでもない数字を叩きだしたゼロの執行人ですが、そのストーリーはなぜか面白くないといわれているようです。続いては、ゼロの執行人がなぜ面白くないのか、その理由についてもまとめて紹介します。日に数回をまとめて劇場で鑑賞したファンもいるというほど、人気の高かったゼロの執行人です。面白くない理由は、一体どういった点にあったのでしょうか？

今回のコナンは、警察や公安の話が主体となっています。堅苦しいシーンも多く、専門用語がたくさん登場します。それを理解しようとしているうちに、物語がどんどん進行していってしまうのです。わかりやすいシーンもある一方で、裁判には何が必要になるのかといった、小難しいセリフも多数出てきます。わかりやすく噛み砕いてくれれば良いのですが、理解が追いつけないことが理由のひとつになっているようです。

今回のコナンは、ストーリー自体が薄っぺらいともいわれています。犯人が明かされた時にも、「この人が犯人だったのか！」という意外性のある驚きはさほどありませんでした。さらに、動機も自殺した人間の復讐のためとされています。パスワードの一件もそうですが、もう少しひねった設定にすることができたと思えてしまいます。ラストの犯人とコナンのやり取りなども、まるでコントのようだとの意見もありました。

ゼロの執行人は、ご都合主義な設定だらけだという指摘もありました。高性能すぎるシーバーの存在もそうですが、安室の超人的すぎるドライブテクニックなど、まるでサーカスを見せられているようです。映画やアニメなどには、ある程度のご都合主義は必要になってきます。しかし、パスワードが安易すぎることなどといい、あまりにご都合主義だらけなのではないかと言わざるを得ない点が多いのです。

ゼロの執行人のメインキャラクターの一人、安室透が腐女子に媚びすぎているのでは？との指摘もありました。元は敵か味方かわからないといった触れ込みのキャラクターだったはずですが、ヒロインの蘭よりも登場シーンが多いのです。確かに、腐女子に人気の高いキャラクターではあります。しかし、かっこいい姿からエンドロールのエプロン姿など、腐女子に向けた安室透だらけの映画だったと感じたファンもいたようです。

様々な指摘のあるゼロの執行人ですが、ゲスト声優はかなり豪華な顔ぶれが揃っています。続いてはゼロの執行人に出演している、ゲスト声優を一覧でまとめて紹介します。声優だけでなく、アニメをあまり観ない人も知るキャストも登場しています。

名前：上戸 彩(うえと あや)
生年月日：1985年9月14日(現在35歳)
出身：東京都練馬区
身長：162cm
血液型：O型
職業：女優、歌手
所属事務所：オスカープロモーション

上戸彩さんの主な出演作品は、「エースをねらえ!」「アタックNo.1」「アテンションプリーズ」「暴れん坊ママ」「10年先も君に恋して」「あずみ」「インストール」「テルマエ・ロマエ」「おしん」「武士の献立」「昼顔」などが挙げられます。

名前：博多大吉(はかた だいきち)
生年月日：1971年3月10日(現在49歳)
出身：兵庫県神戸市
身長：182cm
血液型：O型
職業：お笑いタレント
所属事務所：吉本興業

博多大吉さんの主な出演作品は、「有吉反省会」「ノンストップ!」「大後悔時代★失敗から学ぶTV」「気になるアレがひと目でわかるTV　図ニシテミタイ」「ウソ!ホント?マジで!?」「好きか嫌いか言う時間」「又吉大吉の眠れない夜を乗り越えて」「容疑者は8人の人気芸人」などが挙げられます。

名前：冨永みーな(とみなが みーな)
生年月日：1966年4月3日(現在54歳)
出身：広島県広島市
身長：162cm
血液型：O型
職業：女優、声優、歌手、タレント、ナレーター
所属事務所：東京俳優生活協同組合

冨永みーなさんの主な出演作品は、「あらいぐまラスカル」「ときめきトゥナイト」「魔法の妖精ペルシャ」「めぞん一刻」「それいけ!アンパンマン」「機動警察パトレイバー」「地獄先生ぬ～べ～」「フルーツバスケット」「満月をさがして」「おじゃる丸」「スマイルプリキュア!」などが挙げられます。

名前：川島得愛(かわしま とくよし)
生年月日：1973年2月8日(現在47歳)
出身：東京都
身長：177cm
血液型：A型
職業：声優
所属事務所：81プロデュース

川島得愛さんの主な出演作品は、「モンキーターン」「ロックマンエグゼStream」「英國戀物語エマ」「サルゲッチュ ～オンエアー～ 2nd」「天保異聞 妖奇士」「大江戸ロケット」「屍姫 赫」「GIANT KILLING」「心霊探偵 八雲」「コンクリート・レボルティオ～超人幻想～」「シルバニアファミリー ミニストーリー」などが挙げられます。

名前：諸國 沙代子(しょこく さよこ)
生年月日：1992年3月20日(現在28歳)
出身：岡山県
身長：152cm
血液型：A型
職業：アナウンサー
勤務局：読売テレビ

諸國沙代子さんは、読売テレビのアナウンサーです。東京大学農学部を卒業後、2015年に読売テレビに入社をしています。「朝生ワイド す・またん!」でキャスターを務めているほか、「大阪ほんわかテレビ」などにも出演しています。

矛盾点だらけだといわれているゼロの執行人ですが、実際に鑑賞した人の感想はどうなのか、気になるのではないでしょうか？続いてはゼロの執行人を鑑賞した人の、Twitter上での感想や評価についても少しだけまとめます。

映画のエンディングに、もっとも矛盾した点があったという指摘もありました。それは、ファンなら馴染みのあるコナンのキメ台詞です。しかし、そこと矛盾してしまうというのは、やはりおかしいといわれてしまうのも仕方がないのかもしれません。

思わぬ矛盾に遭遇した人の感想もありました。本作では、安室透の出番や見せ場が多いストーリーであったはずです。しかし、そんな中で赤井秀一の方にときめいてしまった、というパターンもあるようです。

矛盾などのツッコミどころはあったものの、それをプラスにしてしまうほどの魅力があった、という感想もありました。コナンの世界観だからこそ許される点も多く、多くのファンはそういった点を気にせず楽しんでいるものなのかもしれません。

劇場版名探偵コナン「ゼロの執行人」について、矛盾点だらけだという理由などについてをまとめました。これまで違和感を覚えずに鑑賞していた人も、何か気がつく点があったのではないでしょうか？

おかしいとされる点が多くとも、もちろん映画が面白かったと感じる人も多いものです。まとめられた感想や意見だけがすべてではありませんし、改めて矛盾点を探しながらも、作品自体を楽しんでみるのもオススメです。