【キングダム】扶蘇は政の長男!史実ではどんな人物?麗と対立する可能性も考察

大人気のアニメ・漫画の『キングダム』には、たくさんの人物が登場します。その人物たちは、『キングダム』オリジナルのキャラクターがいたり、実際に存在したであろうとされている人物もいます。史実上存在する、政の子供の一人に扶蘇(ふそ)という人物がいます。政と向の間には麗という娘がいましたが、扶蘇は向の息子なのでしょうか?扶蘇は今のところ『キングダム』には登場していませんが、今後の重要場面に登場する人物なのでしょうか?史実に登場する政の息子の扶蘇について、ご紹介します。

【キングダム】扶蘇は政の長男!史実ではどんな人物?麗と対立する可能性も考察のイメージ

目次

  1. 扶蘇は政の長男
  2. 扶蘇は史実ではどんな人物?
  3. 扶蘇が麗と対立する可能性
  4. 扶蘇の史実を考察!孝子と呼べる?
  5. 扶蘇に関する感想や評価
  6. 扶蘇まとめ

扶蘇は政の長男

人気漫画の『キングダム』は中国の戦国時代を描いた時代劇漫画です。『キングダム』は、壮大なスケールで描かれている漫画であり、随所に史実に存在した人物を登場させているところが最大の魅力です。主人公の「信」と並び、『キングダム』の重要人物として描かれているのが「嬴政(えい せい)」です。政は、後の始皇帝です。始皇帝には二十数人の息子たちがいたとされていますが、その中の長男が扶蘇(ふそ)という人物です。

キングダムの作品情報

コミックもテレビアニメも大ヒットである『キングダム』は、集英社の『週刊ヤングジャンプ』で2006年9月号から現在に至るまで掲載されている長寿漫画のひとつです。『キングダム』は、紀元前3世紀ごろに中国の長い歴史の中で初めて統一国家を作り上げた「秦」の成立にかかわる戦乱を描いた、史実と漫画が混じった中国時代劇です。ジャンプ系掲載漫画らしく、『キングダム』は「友情・努力・勝利」を意識した作品です。

キングダムの概要

『キングダム』は、2013年に朝日新聞社主催の手塚治虫文化賞を受賞しています。『キングダム』の単行本販売部数は58巻発売時で累計6600万部を突破する大ヒット漫画です。テレビアニメは2012年に第1シリーズ、翌年に第2シリーズ、そして2020年に第3シリーズが放映されました。更に2019年には人気俳優の山崎賢人が主役の「信」を演じた実写映画版が公開されました。大ヒット作品となり、既に続編制作が発表されています。

キングダムのあらすじ

戦争孤児であった「信」は、天下の大将軍を夢見て修行に励みます。命を落とした幼馴染の「漂」にそっくりであった、後の始皇帝となる「政」と出会ったことで、様々な思いを胸に、戦乱の世の中に身を投じていきます。数多の戦いで結果を残し、成果とともに出世していきます。信は自らの名前を冠した「飛信隊」を率いて周辺諸国を撃破し、政による中国初の統一国家成立への道を共に歩んでいきます。

扶蘇のプロフィール

扶蘇の生まれについては、記録が残っていません。扶蘇が死去したのは、どうやら紀元前210年ごろではないかとされています。秦の始皇帝には二十数人の息子がいたとされますが、その中の長男であったといわれます。姓は始皇帝になる前の政の姓である「嬴」と同じです。扶蘇はとても頭が良く賢い人物で、父に対してであっても意見をはっきりと言う性格でした。それにも関わらず、扶蘇は二世皇帝に騙され最後は自殺してしまいました。

扶蘇の親である政と向とは?

史実上で扶蘇は、政、つまり後の始皇帝の長男であったとされています。ただし扶蘇の母親が誰であったかは、史実では明らかになっていません。向ではないのです。漫画『キングダム』で政が宮廷に使える宮女の向に産ませたのは、娘でした。政と向は、扶蘇の両親ではないということです。実は漫画『キングダム』の第24巻に、それよりも少し前に政は、向とは別の宮女を妊娠させているとあります。それが扶蘇ということになります。

麗の誕生について

『キングダム』では、政と向の間で娘が生まれ、麗(れい)と名付けられます。『キングダム』で扶蘇が登場するならば、扶蘇と麗は異母兄妹の関係です。麗は向よりも政によく似たキャラクターとして登場します。麗は史実に存在しない『キングダム』のオリジナルキャラです。向をはじめ、例えば楊端和や河了貂などの女性たちの活躍が描かれている『キングダム』なので、麗が活躍していくことは間違いないでしょう。

キングダム特設サイト|週刊ヤングジャンプ公式サイト

扶蘇は史実ではどんな人物?

始皇帝の中国初の中央集権統一国家の成立などは、歴史的偉業というしかありません。万里の長城も始皇帝が完成させたものです。しかし、始皇帝は反論した学者などを生き埋めにした焚書坑儒でも有名です。扶蘇は始皇帝の長男でしたが、父に対してであっても間違っていることは間違っていると意見を言ったとされています。始皇帝に煙たがられた扶蘇は、北方警備にあたっていた蒙恬(もうてん)のもとに送られます。

扶蘇は史実に存在する人物

紀元前210年に始皇帝が国内視察に出た旅先で病に倒れ、そのまま亡くなります。視察には始皇帝の末子といわれている胡亥(こがい)と、始皇帝の側近の李斯(りし)と、政治家の趙高(ちょうこう)が同行していました。始皇帝は倒れる寸前に「扶蘇を二代目皇帝に」と遺言を作っていましたが、策士の趙高は李斯や胡亥を抱き込んで遺書を書き換えました。偽の遺言には「扶蘇と蒙恬は二人とも自決しなさい」と結んでありました。

扶蘇の自害

始皇帝の遺書を読んだ蒙恬は「これは誰かの罠です」と何度も扶蘇の自決を止めましたが、扶蘇は孝子(親の言うことに従う子供のこと)で、情けに厚い人であった為に「父から死ねといわれたから」と、自決してしまいました。蒙恬は真実を突き止めようとしたために投獄されます。趙高が胡亥を更にそそのかし、蒙恬の弟である蒙毅にも自決を命じました。胡亥が二世皇帝に即位した同年、扶蘇と同じように蒙恬も自決してしまいました。

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扶蘇が麗と対立する可能性

歴史上の出来事には、兄弟で争うことがあります。日本では織田信長と弟の信行が戦ったことが例に挙げられます。『キングダム』に登場する麗は政と向の間にできた娘で、実在しない漫画オリジナルキャラクターです。麗と扶蘇とは異母兄妹です。向よりも政の血を色濃く受け継いだ麗であるならば、成長するにつれて戦いに身を投じることも十分考えられます。その際、扶蘇と衝突することも十分考えられます。

麗とは?

紀元前3世紀ごろの中国を舞台としている人気漫画『キングダム』には、史実に登場する人物が多く起用されています。『キングダム』は漫画ですから、史実とは異なる設定で実在する人物が使われていることがあります。政と向の間にできた麗は、史実上には存在しない『キングダム』オリジナルキャラクターです。そのため、キャラクターの使われ方は自在です。ストーリーの展開にあわせて起用されていくことができるというわけです。

扶蘇は麗と対立する?

一方で、実在したとされる扶蘇は、秦の始皇帝の長男といわれています。始皇帝は、『キングダム』の主人公ともいえる「政」の、秦による中国初の統一国家成立後の名前です。その始皇帝に、長男である扶蘇は堂々と意見したとされています。扶蘇は焚書坑儒に対してや、万里の長城を築く際の工夫たちの疲労度についてなど、幾度となく始皇帝と衝突します。そしてついに、始皇帝は扶蘇を北方警備へと追いやりました。

これに対して『キングダム』のオリジナルキャラクターの麗は、母の向よりも父の政によく似た性格です。信は、麗と対面したときに気の強いところも政によく似ていると感じています。麗が始皇帝となる政の右腕として活躍していくと、政に意見をする扶蘇と麗が対立してしまうことも十分に考えられるわけです。史実での扶蘇は弟の胡亥に後継者問題のために自決させられていることから、扶蘇と麗との衝突は十分考えられることなのです。

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扶蘇の史実を考察!孝子と呼べる?

中国の歴史書である、司馬遷が書いた『史記』によると、扶蘇は他人に対して情けが深い人物と書かれており、また他人を思いやる性格をしていたとされています。またとても賢く聡明であり、これらのことから民衆からの人気がとても高かったと記されています。更に扶蘇は孝子とも書かれています。孝子(こうし)とは、父母の言うことをよく聞く子供のことです。扶蘇は父の始皇帝から自決するように言われ、その通りにしました。

考察①蒙恬に預けられる

表向き、始皇帝は意見する扶蘇を北方に左遷しています。そこには始皇帝の右腕であった武将の蒙恬(もうてん)が30万人の兵を率いて北方からの匈奴征伐を行っていました。始皇帝は、長男の扶蘇に対して期待をしていた為、修行として送り出したのではないかとする説もあります。また逆に、信頼する長男の扶蘇だからこそ、蒙恬の監督役として送り込まれたとする説もあります。いずれにしても、扶蘇は父からの命令に従っています。

考察②陳勝が扶蘇を名乗っている事実

二世皇帝となった胡亥に対しての反乱軍を率いた陳勝(ちんしょう)は、自らを扶蘇であると偽りました。この時すでに扶蘇は始皇帝の命令で自決していましたが、民衆には告知していませんでした。扶蘇は始皇帝の時代から孝子であると民衆に知れ渡っており、その人気の高さを利用して陳勝は民衆を巻き込んだ反乱を成功させます。陳勝が扶蘇だと偽った直後から、反乱に加わった民衆が瞬く間に膨れ上がったとされています。

考察③民衆にも人気があった理由

扶蘇が民衆に人気があった理由は孝子であっただけではありません。父である始皇帝に唯一意見したのが、長男の扶蘇だけであったからです。始皇帝は万里の長城の基盤を作りました。その時、工夫たちを労うどころか、さらなる重労働を強制します。これに対して扶蘇は反論します。また始皇帝の考えに反対する学者たちを生き埋めにした焚書坑儒に対しても、扶蘇は父に意見をしています。そのことで民衆に評判になったとされています。

考察④咸陽を攻め落とすべきだった?

扶蘇は父からの自決命令に従い、絶望した蒙恬も翌年に自決しています。扶蘇は父の言葉に忠実に従ったわけであり、最後まで孝子たる人生を送りました。歴史に「もしも」はありませんが、北方匈奴を征伐するだけの30万の兵力があった蒙恬と扶蘇でしたので、二世皇帝の胡亥がいる首都の咸陽を攻め落とすことはできたはずです。実際、陳勝・呉広の乱では兵力が足りず囚人を動員したとされているくらいです。

考察⑤胡亥は扶蘇が皇帝になった方が幸せだった

胡亥は始皇帝に溺愛された末子とされています。始皇帝の死後、胡亥は12歳または21歳程度で二世皇帝に即位します。その後、胡亥の恐怖政治がエスカレートし、反抗すると抹殺されました。「指鹿為馬」の故事成語ができたのは、胡亥と趙高のやり取りからです。民衆は胡亥の政治に反感を持ち、クーデターが多発しました。扶蘇が秦国を治め、胡亥が兄のもとで暮らしていたならば、秦の安泰は長く続いていたかもしれません。

考察⑥扶蘇の死が秦を滅亡させた?

始皇帝の厳しい中央集権国家体制の秦国は、焚書坑儒にみられる規制取り締まりが厳しい国家でした。扶蘇は、たびたび父の政治手法に意見していました。一説では、始皇帝はわざと民衆に不人気な政治を行い、扶蘇が改革することで更に秦国を永らえようとしていたのではないかとする説もあります。つまり、胡亥が二世皇帝になり、扶蘇が自決してしまったことが秦国滅亡の原因だとする考え方もあるのです。

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扶蘇に関する感想や評価

扶蘇は史実上に登場する人物ですが、『キングダム』においては麗の異母兄の存在程度の描かれ方しかされていません。政が信と共に中国初の統一国家である秦を成立させた後、扶蘇が登場してくるのかもしれません。『キングダム』ファンのなかで扶蘇登場を熱望している声は、ネットでは見られません。それでも信たちの活躍後、例えば麗や扶蘇たちの時代へのつながりに希望を持つファンたちの声が聞かれます。

アニメ化への期待

扶蘇の登場を願うというよりも、『キングダム』の一部のファンたちの「スピーディーな展開のアニメ版が好き」という意見や感想などは以前からネットに良く見られます。漫画派とアニメ派に分かれることは、どの作品でも見られることです。史実が入り込んでいる『キングダム』では、例えば『三国志』や『項羽と劉邦』などの他の中国時代劇にも登場する人物が描かれているので、期待している声がネットでは見られています。

泣けるアニメ

アニメ版『キングダム』に対して「泣けるアニメだった」という声もネットでは多く聞かれます。漫画版ファンからは「アニメ版の絵が嫌いだ」との感想や評価が聞かれることがありますが、「見続けていくうちにはまった」との感想や評価もネットでは見ることができます。アニメ版を見てファンになり、原作漫画版を買い込んだという声もネットでは良く聞かれる感想や評価の一つです。扶蘇がどう登場するかも期待されています。

止められない

漫画版の『キングダム』は場面展開がゆっくりとしているため、焦らされ感が強いという感想が見られます。「途中で止めたいんだけど、やめられない」という意見も多く見られるようです。アニメ版『キングダム』は、それがより強くなっているようで「徹夜してみてしまった」「中毒症状」などという声もネットでは見られます。途中で止めることができないほど、夢中になれるアニメだと高い評価を得ています。

史実との対比で楽しむ

『キングダム』は史実と漫画の融合作品です。しかも史実と言っても、紀元前3世紀のことなので正確な記録が残っているわけではなく、司馬遷の『史記』の解釈が史実とされているに過ぎません。それでも『キングダム』と史実の対比を楽しむファンが『キングダム』を楽しんでいます。「扶蘇の兄弟、多いなあ」「政って子供作りすぎ」など、『キングダム』での顔と史実での顔を対比して楽しむ感想や評価が、ネットではみられます。

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扶蘇まとめ

扶蘇は政の長男ですが、向が母親ではありません。このため麗は扶蘇の異母妹にあたります。麗は『キングダム』のオリジナルキャラクターであり、史実には登場しない人物です。扶蘇と麗が二人とも『キングダム』で活躍していくのか、ネットでは様々な噂が聞かれます。史実の違いを否定するのではなく、史実と漫画の違いを楽しむのが『キングダム』の最も楽しめる方法ではないでしょうか?

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