【オーバーロード】レッドキャップのレベルは？強さや再登場の可能性を考察

大人気ダークファンタジー作品『オーバーロード』に多種多様なゴブリンを率いる可憐な少女がいるのをみなさんご存知でしょうか？その名はカルネ村の村長でもある「エンリ」です。彼女のもとにはレベル帯も強さも様々なゴブリンが存在し、大国リ・エスティーゼ王国などをも退ける一大勢力となっています。

そんなゴブリン軍団のなかのみならず『オーバーロード』に登場する人間キャラクター基準のなかでも一等ずば抜けた強さを持つとされる「レッドキャップ」について、今回の記事では紹介していきましょう！

まずは、レッドキャップの強さやゴブリンを率いるエンリの強さの位置付けについて考察する前に『オーバーロード』自体についておさらいしましょう。

『オーバーロード』は「丸山くがね」先生（旧むちむちぷりりん氏）による2010年のWeb小説に端を発したダークファンタジー作品で、2012年から書籍版としてKADOKAWA エンターブレイン社によって連載を開始しています。

また、『このライトノベルがすごい!』に2017年から3年連続でランクインしており、2015年の『月刊コンプエース』における漫画『オーバーロード』（作画：深山フギン先生）や同年のテレビアニメ『オーバーロード』などマルチメディアで展開しています。

『オーバーロード』はいわゆる「異世界転生モノ」に区別されるストーリーのものになっています。舞台は異世界で、主人公のサラリーマン「鈴木悟（すずきさとる）」は趣味で極めていたオンラインゲーム『ユグドラシル』で「モモンガ」というHNでアンデッド最高峰のクラス「オーバーロード」を操るプレイヤーでした。

しかしゲームサービス終了のその瞬間、そのアバターの姿のままギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の本拠地とNPCたちとともに異世界に転生してしまい、一介の村娘「エンリ・エモット」に「ゴブリン将軍の角笛」を与えて大国に匹敵する力を持たせるなど世界のパワーバランスを崩壊させ、世界征服をしていくことになります。

そんな「アインズ・ウール・ゴウン」ことモモンガの影響を真っ先に受けることになったのがカルネ村の村娘「エンリ・エモット」です。エンリはアインズの勢力図拡大と世界観把握のための策の一環として、ユグドラシル内では「ゴミアイテム」と呼ばれるアーティファクト「ゴブリン将軍の角笛」を村の自衛用にと授けられます。

本来ならばコモンモンスターであるゴブリン・リーダーをはじめとしたレベル10台のゴブリンを召喚できる召喚呪文本＜サモンニング・ゴブリン・トループ＞を笛に込めたものでありましたが、なんとエンリは大国リ・エスティーゼ王国からの侵攻を受けた際にレッドキャップを含む5000もの強力なゴブリン軍団を追加召喚することに成功したのです。

レッドキャップはそのなかでも13体召喚された無類の強さをもつゴブリンで、赤い頭巾をかぶって手斧を持ったシーフ職のような姿をしています。次の章で詳しくご紹介しますが「ユグドラシル」のゲーム内で設定されている「ゴブリン将軍の角笛」の真の力によって呼び出される上位モンスターの一種に数えられています。

『オーバーロード』の世界観はユグドラシルのゲーム内とリンクした強さの指標として「レベル帯」が存在します。これはオンラインゲームであるユグドラシルのなかでの定説で、およそ10レベルの開きがある相手同士はほぼ勝負にならないほどに実力差が出てしまうという見解が示されています。例えば主人公のアインズは種族レベルがレベル40で、職業レベルがレベル60まで経験値が積まれており、合計レベルとしてレベル100となっています。

魔法の取得とレベルは表裏であり、７レベルごとに１位階上の魔法を習得できるというルールがあります。また、一般的にユグドラシルの世界でも異世界でも召喚術者の魔法職の職業レベルよりも召喚されたモンスターのレベルは低くなるという法則があり、それもあって特殊な条件を満たさなければ10レベル台のゴブリンしか呼べないアーティファクト「ゴブリン将軍の角笛」はゴミアイテムという認識をアインズ本人も持っていました。

しかし、なんらかの状況を満たしたらしいエンリの吹いた笛からは5000匹もの上級職業をレベリングされているゴブリン達が召喚されアインズを驚かせることになります。そのなかでも唯一レベルと強さがはっきりしているのが本記事の主人公になる「レッドキャップ」であり、「レッドキャップ」はレベル合計が「43」であることが明らかになっています。

レベル43という強さは、劇中で大活躍をした現地の人間キャラクターのなかでも英雄級とされるのはレベル「30」という数字でありレッドキャップはそこから頭一つ抜きん出た強さになります。余談ながら、リ・エスティーゼ王国の王国戦士長である「ガゼフ・ストロノーフ」すら「竜の秘宝を使うことで英雄の域に足を踏み入れられる」と称されておりレベル30の域には数えるほどしか到達できていないとされています。

レベル30という人智を超えた実力の持ち主としては秘密結社『ズーラーノーン』のクレマンティーヌとアダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』のリーダーであるラキュース・アルベイン・デイル・アインドラが挙げられており、それでもレベル30台の強さ内だとされているためレッドキャップは非常に強く再登場して敵を蹂躙する可能性のあるゴブリンであるということが考察できます。

エンリ村が大国リ・エスティーゼ王国の軍勢に勝利する際に貢献したレッドキャップでしたが、モブトループのひとつのように描写をされておりそこまで前に出てくる種ではありませんでした。しかし、同種はなんと『オーバーロード』原作第９巻にてルプスレギナ・ベータが名指しで召喚して部下にほしいとアインズに頼み込んでいることが描写されており、同じゴブリン軍団のなかでも筆頭格であることを考察させてくれます。

レッドキャップ再登場の兆しがあるとすれば先に考察したレベル帯による関係から、「アインズ・ウール・ゴウン」の拠点防衛や侵略のための戦力の拡充のためのモブトループというのが現実的です。また、ルプスレギナ・ベータが直衛としての召喚を望んでいたため彼女の任務がメインストーリーになってくるとこの図書館で描写されていたレッドキャップが再登場する可能性があると言えるでしょう。

また、カルネ村のエンリとゴブリン軍団という構図は『オーバーロード』の独創的な風景のひとつであるため滅びない限りは活躍が続くことが考察できます。つまりエンリが健在である以上、ゴブリン軍団もまた健在とみていいため、カルネ村に召喚されたレッドキャップがエンリの活躍とともに猛威を振るい再登場という形で日の目を見ることも十分に可能性があるといえるのです。

最後に驚くべき強さをもつ『オーバーロード』のゴブリン「レッドキャップ」に対してファンの方々がどのように感じているかをSNSからご紹介していきましょう！

召喚者となるエンリが可憐ながらとても運が強いというのはファンにとってとても人気が高いネタになっています。作者の丸山くがね先生もまたエンリを「覇王炎莉」「炎莉将軍閣下」と呼んで最強の一角として数えているのです。そのエンリのもとにいるゴブリン達はやはりファンからも人気や期待が高く、今後も再登場して活躍するのではないかと考察できます。

同じくゴブリンが登場するダークファンタジー作品のひとつである『ゴブリンスレイヤー』についてこの方は言及しています。『ゴブリンスレイヤー』もゴブリンが凶暴で凶悪なモンスターであることが描写されていますが、レッドキャップはどうやらファンの間でもゴブリンスレイヤーに匹敵してしまうと考えられているようです。

この方はレッドキャップの語源について考察をされています。返り血で染まる帽子という表現からも凶暴性と強さが伺えると言えるでしょう。また余談ながら、『オーバーロード』のオマージュ元として挙げられているものは『ダンジョン&ドラゴンズ』というTRPGがあり、そのなかにも凶悪なモンスターの一角として「レッドキャップ」という種族が存在します。

いずれの説にせよ、凶悪で非常に強い殺意をもった種族であることは間違いなく『オーバーロード』の「レッドキャップ」は大国リ・エスティーゼ王国の屈強な兵士たちに悪夢のような惨殺劇を見せつけることになるのです。

『オーバーロード』に登場するゴブリン「レッドキャップ」のご紹介と再登場などの考察はいかがでしたか？アニメや漫画、原作小説など続きが気になる『オーバーロード』に今後ともご期待ください！