【オーバーロード】クレマンティーヌの魅力とは?最期やその後を考察

丸山くがね先生の名作ファンタジー小説『オーバーロード』。その作品の序盤に登場するクレマンティーヌというヴィランがアニメ版のオーバーロードで一気に人気になっています。何故アニメ版『オーバーロード』のクレマンティーヌが視聴者の心を掴んだのか?声優の悠木碧さん演じるクレマンティーヌの魅力と、印象的なセリフや演技についてご紹介いたします。また、クレマンティーヌには再登場の機会があるのかなどの考察も行なっていきます。

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目次

  1. オーバーロードのクレマンティーヌはどんなキャラ?
  2. オーバーロードのクレマンティーヌの魅力
  3. オーバーロードのクレマンティーヌの最期とその後
  4. オーバーロードのクレマンティーヌの声優は悠木碧
  5. オーバーロードのクレマンティーヌに関する感想や評価は?
  6. オーバーロードのクレマンティーヌの魅力まとめ

オーバーロードのクレマンティーヌはどんなキャラ?

ズーラーノーン12高弟の1人にして、『人類最強の戦士』という肩書きをもつクレマンティーヌ。『オーバーロード』の独特な世界観のなかでも異色を放つヴィランである彼女について、今回はその魅力について迫っていくましょう。

Tips:オーバーロード

『オーバーロード』とは、2010年に丸山くがね先生によってWEB小説掲載サイト「Arcadia」で連載を開始し、その後2012年にはKADOKAWA エンターブレインから小説版が刊行。そして2015年にはアニメと漫画が発表され今もなお更新が続けられている超大作です。

VRMMORPGの「ユグドラシル」のプレイヤーである「モモンガ」がサービス終了と共に、所属していたギルド「アインズ・ウール・ゴウン」ごと異世界に飛ばされ、その先の世界でまるでロールプレイングゲームの魔王のように現地の国々や多くの冒険者たちを蹂躙していくダークファンタジー作品となっています。

『オーバーロード』の世界観は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのロールプレイングゲームに登場するような「剣と魔法の世界」であり、モモンガことアインズ・ウール・ゴウンが自分が遊んでいたゲーム「ユグドラシル」と目の前の異世界の差異を確かめながらもどんどんと世界を変えてゆく様が機知の飛んだタッチで描かれています。

クレマンティーヌのステータス

クレマンティーヌは、小説版ではオーバーロードの第2巻にあたる『オーバーロード2 漆黒の戦士』、漫画版では第3巻で初登場する女戦士のひとりです。主人公であるアインズ・ウール・ゴウンの冒険者としてのもうひとつの顔、「漆黒の戦士モモン」に敵対する形でモモンの一時的なパーティを壊滅させたりエ・ランテルの墓地で「死の螺旋」という儀式をしているカジットとともに怪しげな謀略に加担したりします。

冒頭でも少しご紹介した通り、邪悪な秘密結社ズーラーノーンの幹部格にして、大国スレイン法国の漆黒聖典第九席次といういわゆるネーム付きの中ボス格にもあたり、序盤のオーバーロードにてこの世界の価値観をモモンガに考察させる重要なキャラクターにもなっているのです。

金髪にスレンダーな体格と可愛らしい容姿に反して、そして自分が仕留めた冒険者のプレートをトロフィーのように身に着ける残忍性など非常にアンバランスな設定は逆にキャラクター性を引き立てているとも言えるでしょう。戦士職らしくスティレットやモーニングスターなどの近接武器と「武技」と呼ばれる特殊スキルを使用してモモンに挑みます。

Tips:秘密結社ズーラーノーン

オーバーロードの世界には「アンデッド」という不死者たちが存在し、蘇生魔術や不死者の使役魔術などの一種の禁術を研究し使用している組織もあります。そのひとつが「秘密結社ズーラーノーン」であり、クレマンティーヌ自体は魔法職ではないのでそういった魔術を持ちませんが、彼らの目的であるアンデッドの永久機関的増強魔術「死の螺旋」の成立のために実働隊として暗躍しているのです。

劇中では「叡者の額冠」と呼ばれるアーティファクトを強奪し、これをンフィーレアに使用させるために拉致し、同行していた冒険者チーム「漆黒の剣」をWEB版以外では全滅させるなどかなり残忍なヴィランとして描かれています。

TVアニメ「オーバーロードⅢ」オフィシャルサイト

オーバーロードのクレマンティーヌの魅力

クレマンティーヌの魅力①猫のような見た目

クレマンティーヌの魅力を引き立てているのは『オーバーロード』の作者である丸山くがねの描写もそうですが、実際に so-binさんの手によって描き下ろされた立ち姿にも一因があるでしょう。猫のような滑らかなフォルムや目つきは「戦士職最強」の言葉がもつイメージに反した可憐さがあります。

クレマンティーヌの魅力②残虐な性格

クレマンティーヌのヴィランとしての魅力を引き立てているのはその残虐性です。クレマンティーヌはオーバーロードの劇中でもトップクラスのサイコパスであり、他者を殺したり甚振ることを「恋している。愛している」と表現するなどサディスティックな性格を持ち合わせています。また、冒険者を執拗に狙い殺害した相手のプレートを自分のアーマーに飾り付けるなど、行き過ぎた自尊心と攻撃心も見せています。

それは彼女の壮絶で暗い生い立ちに由来することもありますが、そういった設定をすっ飛ばして余りあるほどに強烈なセリフまわしなどが先走り悲壮感ではなく爽快感に近い魅力を醸しているのです。

クレマンティーヌの魅力③強さ

オーバーロードの序盤で登場するキャラクターのなかでも一番最初にモモンの前で「武技」を使用してみせこの世界観を体現してくれたのもクレマンティーヌです。彼女はいわゆる中ボス的なポジションですが、その実力はオーバーロードの異世界のなかではかなり上位に存在し、彼女自身も劇中のセリフでその強者としての風格を滲ませています。

クレマンティーヌの魅力④力強い戦い方

小説版の『オーバーロード』だけでは語りつくせない魅力として、アニメーションになったクレマンティーヌのモーションが注目を集めました。まるで獣のような立ち姿から放たれる嘲笑混じりの武技の連撃や、テクニカルな動作は声優の悠木碧さんの演技も合間ってかなり強敵感を出しファンを魅了しているのです。

クレマンティーヌの魅力⑤元漆黒聖典

クレマンティーヌの魅力として欠かせないのはそのキャリアや家族関係であり、大国スレイン法国の漆黒聖典第九席次でなぜ収まっていられなかったのかなど、考察の余地が多い点もあります。クレマンティーヌの兄は実は、この漆黒聖典の第五席次クアイエッセ・ハゼイア・クインティアその人であり、優秀な兄への確執や追っ手として遣わされた風花聖典の動向など謎が残されています。

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オーバーロードのクレマンティーヌの最期とその後

人界の戦士職最強を名乗るクレマンティーヌ。彼女はおそらくアインズと遭遇さえしなければもしかしたらもっと活躍していたかもしれない強者です。しかし、『オーバーロード』劇中では「叡者の額冠」とンフィーレアを巡って対立し、カジットともども撃退される形になっています。ここではファンの間で名演技と評価されるクレマンティーヌの劇的な最期と残された謎についてご紹介しましょう。

クレマンティーヌの最期:アインズが殺害

クレマンティーヌは「死の螺旋」を完成させるべくエ・ランテルの墓地でンフィーレアに「叡者の額冠」を使用させ自身は防衛にあたっていました。そこに、事態を鍵つけたアインズことモモンとその冒険者パートナーであるナーベラルが乱入し、アインズとクレマンティーヌは一騎打ちの形をとるのです。クレマンティーヌは序盤アインズの身体能力を見極めつつ好戦的に煽りながら一方的に攻撃を開始。

しかし、武技を駆使しても正体の属性がアンデッドであるアインズにはほとんど攻撃が通らずに、とどめの一撃として放った頭部への刺突も虚しく、最後は「ただの抱擁」のみで圧倒的な筋力差を前に背骨を砕かれて死亡してしまいます。

このアインズとクレマンティーヌの戦闘で改めてハッキリと『オーバーロード』が「英雄級のキャラクターを主人公は簡単に殺すことが可能なパワーバランスであること」と「正義などの思惑以外の意図で主人公が殺す相手を選ぶ物語」であることを、アニメを観ていた視聴者は知ることになるのです。また、この時のクレマンティーヌのセリフや悠木碧の演技が非常に評価が高く、ファンの間では所謂「神回」のひとつとして語られています。

クレマンティーヌの最期:死体に残された謎

クレマンティーヌとアインズの実力差は圧倒的であり、死も必然的でした。しかし、クレマンティーヌの死体は実は一筋縄ではいかず、冒険者組合の死体安置所から安置されていた死体が1日経たずして消えてなくなるのです。ナザリック側ではアインズとナーベラル以外に彼女の死と安置先を知る者はおらず、また所属していたズーラーノーンの動向も不明なため、誰が盗んだのか不明です。

逆を言うと、クレマンティーヌの死体が再活用され、また魅力あるヴィランとして登場する可能性もまだ十分に残されているのです。

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オーバーロードのクレマンティーヌの声優は悠木碧

この章ではアニメ版『オーバーロード』のクレマンティーヌを演じた声優の悠木碧さんの魅力ある演技についてご紹介します。

クレマンティーヌの声優は悠木碧

アニメ版のクレマンティーヌと言えば、独特なセリフ回しがとても印象的です。そんな怪演技を見事こなしたのが悠木碧さんです。

悠木碧さんは2003年に『キノの旅』で声優デビューした声優さんで、2011年の『魔法少女まどか☆マギカ』において主人公である「鹿目まどか」を演じたことで一躍有名になりました。その際には『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2011』や『第6回声優アワード』、そして日刊スポーツ第1回日刊アニメグランプリでは『MIP女性声優賞』をとるなど一際目立つ演技を見せています。

どちらかと言えば穏やかな声色が印象的ですが、実はクレマンティーヌだけでなく、幅広い悪役キャラも演技しきっており彼女の小悪魔的な囁きを愛するファンも少なくありません。近年だと2017年の『幼女戦記』の主人公「ターニャ・デグレチャフ」など個性的なセリフで物語に引き込む姿も見られている魅力的な声優です。

どのキャラクターも独特なセリフとイントネーションを持ち、抜き出でた個性を発揮しているのはひとえに声優である悠木碧さんの丁寧な仕事の結果だという評価はファンだけでなく収録に同席した他の声優さんからもあがっています。

クレマンティーヌの魅力的なセリフ「かぁ〜んぺきな計画だよね」

クレマンティーヌは文に起こしてしまうと面白さが半減してしまう典型的な悪役のセリフを堂々と発言するキャラクターです。視聴者からすれば非常にわかりやすく敵対認識をしやすく、また声優の悠木碧さんの演技のおかげで狂ったヴィランとしての顔を短時間で理解することができるのが彼女のヴィランとしての魅力のひとつでもあります。

クレマンティーヌの魅力的なセリフ「マジックキャスターごとき、スッといってドスッ…これで終わりだよ」

異世界ものの物語の手痛いポイントとしてパワーバランスが掴みづらいなどの要素がどうしてもあります。視聴者だけでなく『オーバーロード』の主人公であるモモンガにしてもそうであり、序盤に各キャラクターのクラスによる力関係を知るのは必要なステップだと言えます。そのステップを非常に自然な演技で理解できるのはクレマンティーヌの言動が大きいのです。

クレマンティーヌの魅力的なセリフ「この国で私と互角に戦えるのは、青の薔薇と明けの雫に1人ずつ…他にはガゼフ・ストロノーフとブレイン・アングラウスくらいかな?」

中ボスにありがちなセリフとして別の脅威と自分を比べてどちらが強いのかを説明するようなセリフがありますが、クレマンティーヌの担当声優である悠木碧さんの手にかかれば軽いトーンでありながらもただならぬ強敵感を演出してくれます。クレマンティーヌは自尊心の強さから人界での地位を声高に謳いマウントをとってくるのですが、自然に視聴者に異世界のスケール感を伝えてくれているのです。

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オーバーロードのクレマンティーヌに関する感想や評価は?

クレマンティーヌ評:キャラの濃さと悠木碧の演技で魅力不落要塞

クレマンティーヌの魅力として、オーバーロード作中でも一等キャラの濃い人格設定とそのキャラの濃さをしっかりと汲み取った悠木碧さんの声優としての演技の絶妙さを挙げる方々は多いようです。

また、オーバーロードのアニメに登場した悠木碧さん演じるクレマンティーヌの怪演によって悠木碧さん自身の声優としての魅力がより伝わったという声も上がっているのです。

クレマンティーヌ評:生々しさが評価に繋がる流水加速

女性キャラの断末魔や、生々しく形振り構わず死へ抵抗する様が評価される例はなかなかに珍しいものですが、オーバーロードのクレマンティーヌはまさにそのパターンのようです。アニメの特性を十分に活かして声優と作画が一体となって魅力を演出した成功例と言えるでしょう。

クレマンティーヌ評:描きたくなる魅力的なキャラデザインで疾風走破

典型的なビキニアーマーでありながら冒険者のプレートを全面に纏い、そしてそのプロポーションでとる人離れした戦闘シーンのポージングなど鮮烈なデザインが多くの人々を魅了し様々な人々がクレマンティーヌを描いています。

また、コスプレにおいてもオーバーロードの他のキャラクターたちに負けず劣らずクレマンティーヌは人気の題材となっているようです。程よく想像しやすい造形で、かつ魅力的に動いていたことが功を奏したとする意見もあります。

オーバーロードのクレマンティーヌの魅力まとめ

『オーバーロード』の世界を彩るヴィランの一角、クレマンティーヌの紹介はいかがだったでしょうか?世界観に馴染みやすくまた速度感もわかりやすいエピソードとしても優秀で魅力的なヴィランであるクレマンティーヌが『オーバーロード』をより面白くするのは間違いありません。

アニメの新シーズンスタートなどまだまだ楽しみな展開が待ち遠しい『オーバーロード』に小説もアニメも漫画も、今後とも注目してみてください。

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