【キングダム】紫夏と政の関係は？実在した？声優や泣ける名言・名シーンも紹介

キングダムの8巻において闇の商人として活躍していた紫夏は、仲間でおかっぱ頭の亜門や幼馴染みである江彰と一緒に心優しかった命の恩人の紫啓によって育てられています。戦争孤児だった彼女は、餓死しそうになっていたところを助けられ、それ以降は彼に自分の子供のように大切に育ててもらったのです。赤の他人である紫啓は自分を助けた上に、自らの命を懸けて守ってくれたのでした。

アニメ版のキングダムで自分のために命を懸けてくれた紫啓の思いを大切に胸に秘めていた紫夏は、かつての自分と同じように守ってあげないとすぐに命を落としてしまいそうな幼い政と出会います。彼女はかつて自分がしてもらったように彼を命懸けで助けるようになるのです。そこで、史実には存在していないキャラクターである紫夏の声優や感動的な泣ける名言・名シーン、王である政との関係などを紹介します。

BSプレミアムやNHK によって全38話が2012年6月～2013年2月に渡って放送された「キングダム」は、テレビアニメにおいても注目を集めました。テレビアニメとしてのキングダムは、第1シリーズ～第3シリーズまで放送されることになります。全39話によって放送された第2シリーズ（2013年6月～2014年3月）に引き続いて第3シリーズ（2020年4月から）も放送されました。58巻まで単行本で刊行されている漫画となっています。

6600万部（58巻の時点）の累計発行部数を記録してい「キングダム」は、週刊ヤングジャンプ（2006年9号から）によって連載されている漫画です。佐賀県出身の漫画家である原泰久さんによって描かれたキングダムは、2013年には第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。2008年にはVOMIC（集英社運営）によってラジオドラマが全8回放送されています。その他にもゲームや実写版も公開されました。

春秋戦国時代の世が古代中国（紀元前3世紀）では500年も続いていました。「秦」という大国では戦災孤児が下僕として働かされていたのです。王族でありながら幼少期から命を狙われ続けた政に容姿がそっくりだった下僕の漂は王宮へ上がることになりました。下僕でありながら一緒に剣術をしていた信は、寂しい気持ちはあるもののお互い一緒に過ごした日々を胸に天下の大将軍になるためにそれぞれの道を歩むことになります。

キングダムで幼少期に飢餓で死にそうになっていた紫夏を助けてくれたのが商人の紫啓（しけい）でした。戦争孤児として彷徨っていた紫夏を自分の子供のように育ててくれたのです。趙の国のおいて闇商人である紫啓が命を懸けて自分を助けてくれたために、彼女は彼の家を継ぎ、稼ぎを倍にするなど商人としての才能を開花させていきました。心優しい紫啓は彼女の他にもおかっぱ頭の亜門や彼女と幼馴染みの江彰を育てています。

• 名前：紫夏（しか）
• 出身地：趙（ちょう）
• 性別：女性
• 職業：商人（闇）
• 性格：男勝りでさばさばした性格
• CV（声優）：大原さやか
• 育ての親：紫啓（しけい）
• 仲間：亜門（あもん）、江彰（こうしょう）
• 初登場：漫画8巻
• 史実：存在しない（オリジナルキャラクター）

数々の感動的な名言を放っている紫夏は、漫画においては第8巻にて登場しています。王である政の命を自分の命を懸けて守り抜いた紫夏は、彼を無事に秦の国へと送り届けることに成功しました。戦争孤児であった幼い彼女をかつての紫啓が救ってくれたようにその恩を次の人へと繋いでいったのです。史実には登場していないオリジナルのキャラクターとなっている紫夏ですが、王である彼にとっては命の恩人となりました。

キングダムで秦の国において若くして王となった政は、幼少期から多くの人々から命を狙われる過酷な人生を歩むことになりました。女性でありながら強く心優しい紫夏との出会いによって彼は次第に強い心を手に入れていいくようになります。彼の命を狙っている多くの武将がいる中、赤の他人の彼を自分の命を懸けて守ってくれたのが彼女だったのです。母親のような深い愛情を持った紫夏との出会いによって彼はたくましくなります。

• 名前：嬴政（えいせい）
• 役職：秦の始皇帝
• 性格：ポーカーフェイス、冷静、現実主義者
• 特徴：身体能力が高く、武芸にも長けている
• 妻：向
• 娘：麗
• 史実：存在する（始皇帝像とは相反するキャラクター）
• アニメ版のCV（声優）：福山潤
• 幼少期のアニメ版のCV（声優）：金田アキ
• 実写映画版：吉沢亮

無事に秦の国に帰ることができた政は、自分のために命を懸けてくれた紫夏のためにも強く心優しく生きることを決意します。彼は若い王でありながらも中華を統一するという大きな夢を公言して始皇帝になる決意を固めました。現実主義者でありポーカーフェイスを崩さない彼は、自分のために影武者となってくれた漂やその親友である信との出会いによって心の支えを得ることによって最終的には中華統一をすることになります。

キングダムのアニメ版では闇の商人として利益を上げていた紫夏は、昭王の時代の家臣である道剣に秦の国の王が亡くなったことで趙国の首都である邯鄲に人質として送られていた王子である政が秦の国へ帰国する手伝いの依頼をされます。闇の商人として活躍していた紫夏は、関所の出入りも頻繁にしていたために顔が利いていることを知った上での依頼となっていました。

史実では存在していないキャラクターの紫夏は、闇商人として荷物を運ぶふりをして彼を秦の国へ送り届けるのは実に簡単なことだったのです。しかし、もしもそれが見つかってしまった際は国賊として死刑にされてしまうことになります。仲間であり幼馴染みの江彰やおかっぱ頭の亜門らは危険すぎると大反対しますが、かつて恩を受けた紫啓に、いつか恩を繋いでいくようにいわれたことを思い出しその仕事を引き受けました。

アニメ版のキングダムでは史実には登場していない紫夏は、秦の国へ王子である政を無事に送り届けるという仕事を引き受けました。仲間の二人は反対していましたが、王族でありながらも悲惨な暮らしをしていた彼の姿が自分のかつての境遇と重なったために同情し放ってはおけなかったのです。秦の王族でありながらその中では身分が低かった彼は、趙の首都である邯鄲（かんたん）に母親と一緒に人質として送られています。

過去の「長平の戦い」において勝利を治めた秦は、敗北した趙の兵士を40万人も生き埋めにしてしまうという惨い仕打ちをしていたのです。そのため、趙からは相当恨まれていました。人質として送られていた彼らは王族でありながらも暴力を受け最終的には秦国からも見放されてしまったのです。秦の国から捨てられてしまった彼らは生活苦に陥り王族である母親は身売りをして日々の生活費を稼ぐことになります。

史実においては始皇帝となっている彼は、盗みをしながら生きながらえていました。苦渋の日々と数々の虐待によっていつしか彼は五感を失ってしまいます。自分の身を守るために痛みを感じなくなってしまったのです。そんな際に彼の父親である秦王が死亡したことによって、王の息子である彼が秦の王になるために密かに帰国することになります。その時に手助けしてくれたのが史実には存在していない商人の紫夏だったのです。

キングダムのアニメ版で心を閉ざし亡霊に取りつかれたようになっていた彼を見た紫夏は、彼と一緒に過ごすうちに感動的な名言や心優しいセリフによって優しく導いていくようになります。誰も信用することができなくなった彼は五感を失った上に幻覚を見るようになってしまったのです。史実に存在していない紫夏は、かつての自分がそうだったように彼の辛さを経験によって共感することができました。

心に響く感動的な名言を多く放っている紫夏は、彼を自分の命に代えても秦の国へ無事に届けたいと思うようになります。関所で顔が利く彼女は馬車に商売で取引する荷物と一緒に彼を隠せば簡単に関所を抜けて行けると考えていました。秦の王が死亡したことを知られる前に王子である彼を秦の国へ送り届ける必要があったのです。仲間には大反対されながらも最終的には二人の仲間も協力してくれるようになります。

死刑を覚悟で次々と関所を通過した彼らでしたが、最後の関所を通過する際には秦の王子である彼が脱走していることがバレてしまったのです。狼煙が上がってしまったことで関所が閉門されることになりました。最後の関所は何とか通過することができた彼らでしたが、趙兵に追われることになります。「長平の戦い」においての亡霊による幻覚を見てしまった彼は取り乱しますが、彼女の優しい言葉と叱責によって我に返りました。

アニメ版のキングダムで趙の国の最後の関所を通過した彼らでしたが、秦の国の王子が脱走したことがバレてしまったことで趙兵から追われることになりました。必死に逃げる一行でしたが、脱出の手引きをするために動き回った道剣は全身に矢を受けたことによって死亡してしまいます。幼馴染みで仲間だった江彰やおかっぱ頭の亜門らも追手から彼らを救うために命を懸けて守り抜きました。

かっこいい名言を放っている史実には実在していない紫夏は、一人で彼を守り抜くことになります。絶体絶命に大ピンチの時に、秦軍が迎えに来たことで何とか助かりそうになりますが、趙兵は何とかして王子である彼の命を奪おうと躍起になって襲ってきました。最後まで悔いが残らないように戦うと決意した彼女は彼に馬を誘導させ自分は身を挺して戦い続けます。

自分の身を挺して趙兵から彼を守ろうとした彼女は身体中に矢を受け最終的には槍が身体を貫くことになりました。秦軍が迎えに来たことで何とか助かった二人でしたが、身を挺して矢を受け続けた彼女は瀕死の状態となってしまいます。号泣している彼をしっかり見つめる紫夏は、力強い名言を彼に残して息を引き取りました。命を懸けて守ってくれた彼女のおかげで彼は五感を取り戻し再び人間を信じる勇気を得ることができたのです。

キングダムのアニメ版において人質として送られていた趙の国から脱出する必要があった政を助けたのは、関所に顔が利く闇商人である紫夏となっています。かっこいい名言を放っている彼女は、史実には登場していないオリジナルのキャラクターとなっているようです。しかし、幼い子供が一人で国境を超えることは不可能である為、彼女のような心優しく強い存在がいたことは事実でしょう。

アニメ版のキングダムにおいて辛い幼少期を過ごしている政は、史実では中華を統一した後の始皇帝がモデルとなっているようです。秦の始皇帝である嬴政は、史実では冷徹で狡猾、残忍だといわれていますが、作中に登場している彼は、信頼し合える真っすぐな志を持っている信など多くの仲間との出会いによって成長したモデルとなった始皇帝像とは相反するようなキャラクターとなっていました。

かつては戦争孤児だったものの温かい人物との出会いによって闇の商人として才能を発揮することができた紫夏の声を担当したのは声優の大原さやかさんです。大原さやかさんは、声優の他にもラジオパーソナリティやDJ、ナレーターなど幅広く活動をされています。メゾソプラノの声質を持っている彼女は、女性はもちろん、少女や脱力系の少年など幅広い演技をすることができる声優として定評がありました。

• 名前：大原さやか（おおはらさやか）
• 生年月日：1975年12月6日
• 血液型：B型
• 出身地：神奈川県横浜市
• 職業：声優、ラジオパーソナリティ、DJ、ナレーター
• 声優デビュー：1998年
• 身長：158㎝
• 所属事務所：東京俳優生活協同組合

声優の大原さやかさんは、幼少期から芝居が大好きでしたが中学生や高校生の頃に弟からCDドラマを借りたことで声優という職業を知ることになります。青山学院大学に通いながら声優の勉強をするために俳協ボイスアクターズスタジオに通っていました。チェロ演奏が得意な彼女は2013年においては第7回声優アワードにて助演女優賞を受賞しています。さまざまな特技や趣味を持っている彼女はそれらを声優にも活かしていきました。

声優の大原さやかさんの主な出演作品には、カレイドスターのレイラ・ハミルトン役やARIA シリーズのアリシア・フローレンス役、ハチミツとクローバーの原田理花役、xxxHOLiCの壱原侑子役、のだめカンタービレ シリーズの孫Rui役、FAIRY TAILのエルザ・スカーレット役、Fate/Zeroのアイリスフィール・フォン・アインツベルン役、シドニアの騎士の小林艦長役、ゴッドイーターの橘サクヤ役がありました。

キングダムでは2019年において実写映画版が公開されています。大人気だったために続編にも注目が集まっていますが、王である政の命の恩人である紫夏の実写版キャストは女優の柴咲コウさんが演じるのではないかといわれています。力強い女の役を見事に演じている彼女は命を懸けて王子を守る紫夏の役がピッタリではといわれているのです。彼女はアクションの映画にも出演しているため優しさと力強さに期待が持たれています。

史実には存在していない紫夏の実写版キャストとしては女優の真木よう子さんも候補にあがっているようです。スタイル抜群の彼女は、身体能力が高くワイヤーアクションを得意分野としています。精霊の守り人シリーズのドラマにも見事なアクションを披露している彼女は、芯が強く男勝りな性格の紫夏の役にもピッタリな要素がたくさんある女優となっているようです。

強く心優しい紫夏の実写版キャストにおいては女優の波瑠さんも候補に挙がっているようです。慈愛に満ちた優しいオーラを放つことができる彼女は、幼い王子を母親のように包み込む愛情を持っている紫夏の役にぴったりの要素を持っています。また、未解決の女 警視庁文書捜査官というドラマにおいては本格的なアクションにも望んでおり、ストイックに仕事に打ち込む姿勢が高く評価されていました。

キングダムのアニメ版でかっこいい名言を放っている紫夏は、幼い秦の王子を助けた際にかつての自分が授かった名言を同じように彼に伝えていました。趙の人に酷い虐待を受けていた彼を助けた紫夏は、夜空に綺麗に輝く月を一緒に見ながら放った名言となっています。かつて輝く月は自分をあざけ笑っているように見えて辛かった心情を話し、ある人のおかげで考えを改めたエピソードを彼に伝えていました。

アニメ版のキングダムでは幼少期の紫夏が当時の義父によって遺された名言を思い出している姿が描かれています。義父によって放たれた名言は彼女の心に突き刺さりいつか自分もその時が来たら恩恵を次の者へと繋げていこうと思っていたのです。彼女はこの名言があったからこそ、危険な仕事を引き受け命を懸けて王子を救うことができました。受けた恩恵を次の者へと繋げていく心を彼も引き継いでいるようでした。

キングダムのアニメ版では、秦の国の王が死亡したことで人質として送られていた王子である彼が連れ戻されることになります。しかし、数多くの虐待を受けてきた彼は五感が壊れており幻覚も見るようになっていました。そのため、王になる資格はないといい放つ彼に放たれた心優しい名言が下記のセリフとなっています。

何も感じないといい放つ彼の傍にいる、あなたが感じなければ自分が代わりに感じてあげるという名言と共に、でもあなたは既に感覚を取り戻しているということを悟らせるような心優しい名言となっていました。

アニメ版のキングダムでは矢を全身に受けてさらに槍まで身体を貫いてしまった紫夏は瀕死の状態となっていました。五感を失ったはず秦国の王子は彼女の姿を見て止めどなく涙を流します。戦争によって多くの命が奪われている中、王族でありながらも人質として相手国へ送られた彼は王族では体験することができない辛くて険しい道を歩むことになりました。

戦争時代は王の一存によって国の運命が決まってしまう壮絶な時代となっています。戦争によって苦しむ民の気持ちを体験している者が王になるのとそうでないのでは大きな差が生まれてくると心に響く名言を放っていました。辛くて苦しい経験をした彼は人の痛みがわかる偉大な王になれるといい放ち、これからさらに過酷な道を歩む彼に勇気を与えています。彼はこの名言を胸に多くの民を救うために中華の統一を目指しました。

凛々しく心優しい紫夏は、王子を守り抜くために最後まで諦めずに力を尽くしました。そんな彼女の生き様が大好きだと感想を寄せている人もいます。人間は自分が受けた恩恵を次の者へと繋げていくという使命を持っているのかもしれません。そのため、自分が受けた恩恵は忘れずに次の世代がさらにその恩恵を繋げて行けるように使命を果たす必要があるのでしょう。それを立派に果たした彼女は多くの人を感動させていました。

幼い秦国の王子である少年を救うために自分の命を懸けた紫夏の熱い思いにぐっときている人もいました。戦争では生きるか死ぬかの人生を誰もが歩むことになります。誰もが生きたいという気持ちを抱いている中で、自分の命を懸けてでも守り抜こうとする姿は貴重になっていました。世界中の人が人の命も自分の命も大切にすることができる世の中になれば戦争もなくなるのかもしれません。

自分の命をある王子のために捧げた紫夏の最後を見て、これまでに受けてきた恩恵をどれだけの人に返すことができているのだろうと自分を振り返った人もいたようです。自らの命を懸けて少年を守ろうとした彼女の姿に感動して忘れられないキャラクターになったと感想を寄せている人もいました。五感が壊れてしまった王子の五感を復活させ、再び人間を信じることの大切さを伝えることができた彼女は偉大だと評価されています。

闇の商人として優秀だった紫夏はかつては戦争孤児だったために餓死しそうになっていたところをある人物に救われたことで心優しい気持ちを抱くことができるようになります。彼女はその恩恵を次の世代である王子の政に与えることで使命を全うしようとしていました。数多くの虐待によって五感を失ってしまった政の気持ちに寄り添い支え、命を懸けて守ったことで彼は秦の王として中華を統一していくことになったのです。