キングダム3期の作画がひどい？制作会社・スタッフや評判は？1期2期と比較解説

人気漫画を原作としたアニメ「キングダム」ですが、2020年に放送が開始された待望の3期の作画が、ひどいのではないかという評判が浮上しているようです。アニメ作品は時折作画崩壊などが話題となることもありますが、キングダムの3期は果たして本当にひどいと言われるような作画の仕上がりなのでしょうか？制作会社やスタッフ、実際に3期を観た人の感想なども併せて紹介します。

アニメについてを検証していく前に、まずはキングダムという作品についての基本的な情報を紹介します。キングダムは原泰久先生が原作の中国時代劇漫画で、2006年から週刊ヤングジャンプで連載されている作品です。2020年6月までに58巻のコミックスが刊行されており、PSP用のゲームも発売されています。

2011年11月にテレビアニメ化が発表となり、2012年6月から第1シリーズが放送されました。その後も2020年までに第3シリーズが制作され、放送されている最中です。このほかに山﨑賢人さんを始めとする豪華俳優陣が勢揃いとなった、実写映画も制作されました。こちらは2019年4月19日に劇場公開され、2020年5月29日の地上波初放送後に続編の制作が決定したことが発表されたことでも話題となりました。

500年の騒乱が続いている春秋戦国時代、戦災孤児の信と漂は下僕として生活をしていました。しかし二人には「天下の代将軍になる」という野望があり、修行に明け暮れる日々を続けます。そんなある日、秦国大臣の昌文君に見初められた漂は、信との約束を胸に仕官しました。二人が離れ離れとなってからのある晩、仕官したはずの漂が手負いの状態で信の所へ戻りました。とある場所を記した紙を託した漂は、息を引き取ったのです。

人気の高い作品であるだけに、アニメ化の期待も高いことがわかるキングダムですが、3期の作画がひどいとの評判が浮上することとなりました。続いてはキングダムの3期は本当に作画がひどいのか、これまでに放送された1期と2期のアニメの評判などと比較しながら検証します。

ひどいという評判のあるキングダムの3期ですが、1期と2期の作画はどうだったのだろうかと思う人もいるはずです。実はキングダム1期は、あまり評判が良くありませんでした。というのも1期ではCGを多用する場面が多く見られ、原作が漫画ということもあって馴染みにくかった視聴者が多かったものと考えられます。アニメを見慣れている人であればなおさら、CGではなく普通の絵で動くキャラクターを観たかったと感じたようです。

一方で2期に突入すると、評判が悪かったためかCGはいくらか控えめになっていました。そのためキングダム1期よりも2期の方が評判が良く、クオリティも上がってきたのではないかとの意見もありました。そんな中での3期が、なぜ再びひどくなってしまったのか？と不安に思ったファンもいたかもしれません。

実はキングダムは、1～3期までのアニメのキャラクターデザインを担当している人物が、すべて違うことが挙げられています。そのためCGだけではなく作画自体も変化があり、雰囲気が変わったことに違和感を覚えた人が多かったようです。さらに3期に突入してからは、原作者である原泰久先生が監修を担当していることでも話題となりました。これにより、3期の作画はより原作に近いものとして完成されています。

作画がひどいという評判もあるキングダムの3期ですが、そうした理由から絵の雰囲気が変わったことに対する違和感の強さが、結果的に悪い評判に繋がることとなった原因なのではないかと考えられています。実際に作画が良くなったという感想も見られるため、2期の絵に慣れてしまった人や、好みによる評判の違いといえそうです。

作画がひどいという評判が気になった人も多かったキングダムですが、アニメ3期は制作会社やスタッフが変わったことでも話題となりました。続いてはキングダムのアニメ3期の制作会社とスタッフについても、順番に紹介します。

キングダムのアニメ3期の制作を担当しているのは、スタジオサインポストです。1993年より「スタジオ旗艦」「ぴえろプラス」と商号を変更しており、「しましまとらのしまじろう」「NARUTO -ナルト-」「最遊記RELOAD」「テガミバチ」「不機嫌なモノノケ庵」「東京喰種トーキョーグール:re」といった有名タイトルを手掛けています。

キングダムの2期までを請け負っていたのは、「ぴえろ」という会社でした。一見すると制作会社が完全に変更されたように思えますが、前述の「ぴえろプラス」の名前からもわかるように、実はスタジオサインポストはぴえろのグループ会社で、キングダムの3期も制作元請となっているだけで、ぴえろと共同制作をする形になっています。

キングダムのアニメ3期の監督を務めているのは、今泉賢一さんです。今泉賢一さんはアニメーション演出家、キャラクターデザイナーなどとしても活躍している人物で、以前はアートランドという会社に所属をしていました。「家庭教師ヒットマンREBORN!」で2006年に初監督を担当して以降、ファンからの評価も高い人物として知られています。

今泉賢一さんがこれまでに作画監督などを担当した主なアニメ作品は、「セイバーマリオネットJ」「HUNTER×HUNTER」「花さか天使テンテンくん」「コレクター・ユイ」「スターオーシャンEX」「蟲師」「べるぜバブ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「極黒のブリュンヒルデ」「小森さんは断れない!」などが挙げられます。

作画が変わったことで評判も様々なキングダムですが、実際にアニメ3期を目にした人からは、どの様な感想が出てきているのか気になる人も多いのではないでしょうか？続いてはキングダムの3期を視聴したファンの、Twitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。

これまで何となく違和感を覚えていたという人でも、画像を改めて比較してみると、確かに顔が変わっていることがわかるはずです。普段はあまり絵の変化に頓着がないという人にとっては、小さな変化かもしれません。しかしアニメを見慣れている人にとっては、かなり大きい変化ともいえそうです。

キャラクターの顔の造形などは、個人の好みによって受け取り方が変わってくる部分もあります。しかしそれまでの作画が好みだったという人にとっては、3期になってキャラクターの顔が変わってしまうことを、受け入れられない場合もあるようです。

一方で、3期になって作画が綺麗になったと感じた人も多かったようです。綺麗な絵が良いという人はもちろん、原作に近い絵の方が良いと考える人もいるはずですし、作画がひどいという評判もそのままを鵜呑みにしてはいけないのかもしれません。

変わった作画がひどいという評判のキングダムについて、1期2期との比較や変わった理由などについてをまとめました。これまで何となく違和感を抱えながらアニメを観ていたという人は、その正体を知ることができてスッキリしたのではないでしょうか？

時には作画が崩壊してしまい、残念な気持ちになりながらアニメを鑑賞することもあるかもしれません。しかしアニメを制作してくれる会社の裏側にはいろいろな事情があったりするので、そういった部分を知ることができると作画を気にせずアニメを楽しめるかもしれません。