【Fate/Apocrypha】六導玲霞とアサシンの関係は？最後や声優キャストは？

決断してからの行動が異常に早いと評判の六導玲霞は、かつては新宿において娼婦として働いていました。浮世離れした甘い声を持っている彼女は周囲の男性を狂わせるような魅力を放っていたのです。その魅力を利用しようとしたのが、極悪非道な性格を隠し持っていた相良豹馬でした。ホストとした女性を魅了していた相良豹馬は優しい人間になりすまして六導玲霞に近づき暗示をかけて一緒に暮らすようになります。

すれ違っただけで男性を虜にしてしまう六導玲霞は、普段はぼんやりとした性格で自分から男性を誘うような女性ではありませんでした。穏やかで純粋な心を持っていた彼女はアサシンのマスターになった際も母親のように優しく振舞っていたのです。そこで、母性に溢れている六導玲霞と幼い雰囲気のアサシンとの関係や母親のようにアサシンを面倒見ていた彼女の最後、彼女の美しい声を担当した声優をご紹介します。

TYPE-MOON BOOKSによって2012年12月～2014年12月に渡って発売された「Fate/Apocrypha（ふぇいとあぽくりふぁ）」は、「Fate/stay night」のスピンオフ小説となっています。角川文庫版のFate/Apocryphaは、2019年9月～2020年3月に渡って発売されました。石川県出身の東出祐一郎（ひがしでゆういちろう）さんによって執筆されたFate/Apocryphaは全5巻まで発売されています。

Fate/Apocryphaのイラストにおいては、武蔵野美術大学を卒業した近衛乙嗣（このえおとつぐ）さんによって担当されました。赤のサーヴァント（7騎）と黒のサーヴァント（7騎）によって戦争が行われる物語となっているFate/Apocryphaは、マスターとサーヴァントの深い関係も描かれています。元となったFate/stay nightとは途中から完全に異なる世界観が作り出されていきました。

当初はオンラインゲームの企画だったFate/Apocryphaでしたが、さまざまな事情によって小説版として発売されました。シリーズ化はしない外典としての扱いとなった小説版となっています。Fate/Apocryphaの世界では、元となったFate/stay nightの中で起きていた聖杯戦争が行われていました。誰もが自分の願いを叶えたい一心で聖杯を手にしようと躍起になって戦争を行っていたのです。

過去に実在した有名な人物がサーヴァントとして登場しており、伝承通りの力を持った上に魔力でさらにパワーアップした存在となっていました。戦士として戦うサーヴァントの魔力を維持したり召喚したりすることができるのはマスターとなっており、マスターがいないことには姿を現すことも魔力を維持しながら戦い続けることもできなかったのです。

超人的な力を持っているサーヴァントと彼らを召喚してこの世で魔力を維持しながら戦い続けられるようにすることができるマスターの存在は2つで最高の力を発揮することができました。通常の世界では、サーヴァントとマスターは7人ずつの固定となっています。しかし、Fate/Apocryphaの世界においては、黒と赤の陣営という形のチーム戦となっているため、サーヴァントとマスターは14人ずつの固定で戦っていました。

架空の地方都市である冬木市では第三次聖杯戦争が行われ、戦争の最中に聖杯が奪われたことで世界中で聖杯戦争が起きてしまいます。西暦2000年には聖杯を奪った一族（ユグドミレニア一族）の正体が明らかになりました。彼らは魔術協会から独立するために聖杯を奪ったことで協会側に勝利しますが、予備システムを作動させた協会側はサーヴァントの召喚に成功し、黒と赤のチーム戦が行われることになります。

黒の陣営で戦うマスターの一人となっているのが美しい容姿を持った六導玲霞です。黒野陣営のマスターはユグドミレニア一族によって固められていますが彼女は唯一一族でない人間となっています。黒のアサシンのマスターとなった六導玲霞は、かつては新宿で娼婦の仕事をしていました。「ジャック・ザ・リッパー」のアサシンを召喚しようと考えた相良豹馬によって操られ一緒に生活していたのです。

• 名前：六導玲霞（りくどうれいか）
• 誕生日：1月9日
• 血液型：B型
• 体重：53kg
• 身長：164㎝
• CV（声優）：中原麻衣
• 特技：料理
• 天敵：チャラ系の男
• 嫌いな物：肉体的な痛み
• 好きな物：平穏

黒のアサシンを召喚する際の生贄にされそうになった六導玲霞でしたが、死ぬ間際に「死にたくない」と強く願ったためにその思いに反応したアサシンが彼女によって召喚されます。召喚されたアサシンによって命を取りとめた六導玲霞は自分の願いを叶えてくれたアサシンが「母親の胎内に還りたい」という思いを持っていることを知り、その願いを叶えてあげようと聖杯戦争へ参加することを決めたのでした。

ユグドミレニア家の魔術師であった相良豹馬によって利用されていた六導玲霞は、優しく声を掛けられ暗示をかけられたことでその後操られるようになり一緒に生活を送るようになります。魔術師でない彼女を手元に置いたのはアサシンの召喚の際に彼女を利用しようとしたからです。生贄の道具にされそうになった六導玲霞は、信用していた相手に殺され最後は死亡しそうになります。

普段はぼんやりとした性格でありながら周囲を魅了していた六導玲霞は、死亡すると思った瞬間最後に死にたくないと強い思いを持ったのです。死にたくないという彼女の強い思いは召喚されそうになっていたアサシンに強く伝わり彼女はそれに反応します。マスターの権限が彼女の強い思いによって六導玲霞に移動したことで、アサシンを召喚したはずの魔術師はその場で最後は殺されました。

死亡した魔術師の相良豹馬は、自分が召喚したはずのアサシンに魂を食べられ完全にこの世を去ります。アサシンの召喚用に用意された生贄の六導玲霞と召喚されたアサシンの出会いは偶然でしたが、彼女の死にたくないという強い思いが彼女の中にある深い思いに反応したようです。偶然の出会いでしたが二人はすぐに心を通わせ、死亡しかけていた六導玲霞は彼女に手当をしてもらったことで最後は復活しています。

あと少しで死亡するところだった六導玲霞でしたが、幼いアサシンに治療してもらったことで最後は復活することができました。死亡しそうだった彼女の願いはアサシンによって叶えられたのです。純粋な心を持っている六導玲霞は、恩義を感じ彼女の願いを叶えるために興味のない戦争に参加する決意をしています。

母性を漂わせている六導玲霞と一緒にいることで安心感を得ることができたアサシンは彼女のことを「お母さん」と呼ぶようになりました。おっとりした雰囲気の彼女は母親役にぴったりだったのです。彼女も死亡しそうだった自分を助けてくれたアサシンを我が子のように感じるようになっていました。

今まで流されるように生きてきた六導玲霞は生贄として死亡しそうになったことで最後死にたくないという強い意志を持つようになりました。最後に強く生きたいと願った彼女はアサシンのおかげで死亡せずに済みました。自分の願いを聞いてくれた彼女に恩義を感じるようになった玲霞は、次はアサシンの願いを聞くためにルーマニアに向かっています。

決断してからの行動が早い彼女は、ルーマニアに訪れてからは魔術師でない自分はアサシンに魔力を与えることができないため、魔術師を大量に死亡させては彼女に与えていたのです。アサシンの餌のために大量のマスターやサーヴァントを死亡させたことで黒野陣営の仲間も大混乱に陥ります。母性が強く働いてやり過ぎてしまった彼女は管理者であるルーラーによって介入されますが、死亡することはありませんでした。

注意を受けたことで撤退しようとした彼女でしたが、そこに居合わせた赤のアーチャーによって矢を放たれ最後は死亡してしまいます。娘のように可愛がっていたアサシンには生き延びてほしいという願いを令呪に込めて最後は死亡していきました。

魔術師でなかった六導玲霞は、娘のようなアサシンのために多くのマスターやサーヴァントを殺してしまったために、最後は危険人物だと見なされた赤のアーチャーに矢を放たれて死亡しています。その後母親のような存在だった彼女が遺した言葉通り殺されそうになりながらも無事に逃げ延びていました。殺されそうになったことで暴走してしまった彼女は管理者であるルーラーによって浄化されています。

浮世離れした甘い響きの声を持っている六導玲霞の声を担当したのは声優の中原麻衣さんです。中原麻衣さんは声優の他にもラジオパーソナリティや歌手としても活動をしています。幼少期に転勤が多かった彼女は、福岡や愛媛、大分、兵庫などを転々としたそうです。小学5年生の頃にはすでに声優の仕事に憧れを抱いており、中学校を卒業した彼女は早速声優の養成所へ入ることを希望していました。

• 名前：中原麻衣（なかはらまい）
• 生年月日：1981年2月23日
• 出身地：福岡県北九州市
• 出生地：兵庫県明石市
• 血液型：AB型
• 所属事務所： アイムエンタープライズ
• 職業：声優、ラジオパーソナリティ、歌手
• 声優デビュー：2001年
• 身長：161.5㎝

親からは高校を卒業することを勧められたために高校を卒業してから上京して日本ナレーション演技研究所には働きながら通うことになります。親からの援助はなかったので会社の寮に入って医療事務のOLをしながら必死で声優の学びをしたようです。日本ナレーション演技研究所の在校中に関連会社のオーディションに合格したことで声優としてデビューすることになります。月刊声優グランプリの連載のためロケで各地を訪ねています。

声優の中原麻衣さんの主な出演作品には、超重神グラヴィオンのエィナ/エィナツヴァイ役や神魂合体ゴーダンナー!!の葵杏奈役、七人のナナのナナさま役、おねがい☆ツインズの宮藤深衣奈役、わがまま☆フェアリー ミルモでポン!の南楓役、神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASONの葵杏奈役、美鳥の日々の春日野美鳥役、光と水のダフネの水樹マイア役、あまえないでよっ!!の南部千歳役などがありました。

声優の中原麻衣さんのその他のテレビアニメとしては、はっぴぃセブン〜ざ・テレビまんが〜の弁天お菊役やらぶドル 〜Lovely Idol〜の桐生琴葉役、ひぐらしのなく頃にの竜宮レナ役、Myself ; Yourselfの星野あさみ役、北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王のレイナ役、宇宙をかける少女の獅子堂神楽役、FAIRY TAILのジュビア・ロクサー役、波打際のむろみさんのリヴァイアさん役などもあります。

穏やかで心優しい六導玲霞が登場しているFate/Apocryphaでは、マスターやサーヴァントなどの用語が登場しています。物語を読み進めていく上で重要な要素を持っている用語となっているため、意味をしっかりと理解することでより物語を楽しむことができるでしょう。そこで、作中では中心的な人物となっているマスターやサーヴァントのそれぞれの用語の意味をご紹介します。

聖杯の力を利用することができるマスターによって召喚された自我のある戦闘兵器（使い魔）をサーヴァントを呼んでおり、実際に戦争のおいて戦う存在となっています。伝承に残る人物や実在している人物が召喚されることでサーヴァントとしてマスターの魔力によってこの世に存在し続けることができました。

神霊や精霊というような英霊であり上位的な存在となっています。聖杯戦争においては7つの種類（アサシン、バーサーカー、キャスター、ライダー、ランサー、アーチャー、セイバー、）のサーヴァントが存在しており、人の形や人格はそのまま再現されていました。

サーヴァントを使い魔として扱うことができるのがマスターです。魔力を持っている魔術師は聖杯の力を使用することでサーヴァントを召喚することもできました。伝承に残る人物や実在している人物が高位の魂として登録されることで召喚することができます。彼らと一緒に戦うことでマスターは戦争で優位に戦うことができました。

彼らは現世においては魔術師の魔力をエネルギーとして存在しているため、マスターが扱う令呪による願いを3つだけ聞かなければなりませんでした。それを使用することで本来の優れた力に加えてさらに素晴らしい能力を手にすることができたのです。

黒の陣営において人造人間（ホムンクルス）として誕生したジークは、魔力を供給して動くだけの人形のような存在でした。自我もなくただ戦う人形だったはずの彼は作中では主人公として活躍しています。人造人間として誕生した彼は貧弱な肉体を持っていましたが、魔術回路が非常に優秀であったために、自我が目覚めることになりました。自我が目覚めた彼は自分がどんな存在かを理解し恐怖を覚えるようになります。

魔力を提供されて戦うだけの人形の存在の自分に恐怖を抱くようになった彼は黒の陣営から脱出をしました。歩き慣れない貧弱な身体の彼はすぐに疲れ切って倒れてしまいます。彼を助けたのは黒のライダーでした。友人関係になった彼は再度脱出しますが捕まって殴り続けられ死にそうになります。死にそうだった彼は心臓を黒のセイバーから提供されたことで生き返り、肉体も強靭な青年のようになりました。

心優しい黒のセイバーのおかげで生き返った彼は、名前もない人造人間でしたが、命の恩人であるジークフリートの名前にちなんでジークとして生きていくようになります。人造人間として誕生した彼がサーヴァントの心臓を体内に宿すことで他に例のない存在となりました。彼は審判役であるルーラーと一緒に行動をするようになります。

黒と赤の陣営がそれぞれ7人のサーヴァントを召喚している中、特殊な力を持ったルーラーは全ての審判役として活躍していました。彼女には全サーヴァントの居場所や能力を把握することができる力があったのです。サーヴァントでありながらマスターも存在せず、どちらの陣営にもつかない特別な存在となっています。全ての力を無効化する力も持っており、サーヴァントとしての力も持っていました。

ネクロマンサーとしての魔術を使うことができる獅子劫界離は、赤のセイバーのマスターです。武器を作ったり使用したりすることができる彼は、戦いにおいてサーヴァントと一緒に戦う方針を取っています。男気のある性格の彼はいち早く赤の陣営のシロウが秘めている異常性に気付いたことで単独で戦う道を選びました。サーヴァントの存在を仲間のように扱う彼は良いコンビとなっておりお互いに語り合って絆を深めています。

黒幕的な存在であるシロウコトミネは、赤のアサシンのマスターとなっています。見た目は青年の神父ですが、聖杯戦争においては監督することができる権利を教会から委ねられていたのです。合法的にすべてのマスターの令呪を奪っている彼は邪道な方法を使用しても戦争に勝とうとする邪悪な心を秘めていました。審判役であるルーラーを敵対視している彼はいつか必ず潰そうとしていたのです。かつての正体はサーヴァントでした。

ユグドミレニアの一族の族長を務めているダーニック・プレストーン・ユグドミレニアは、黒のランサーのマスターです。講師としてはかなり不評の彼ですが、政治的な手腕に対しては優れており、あらゆる場所へスパイを送りこんでは大量の魔術を誰にも気づかれずに手に入れる実力者でした。97歳という高齢でありながら美しい容姿を持つ彼は、禁断の力によって記憶が次第に薄れていたのです。

19歳でありながら才能豊かなフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニアは、次期ユグドミレニアの当主を務める使命を背負っている人物です。黒のアーチャーのマスターである彼女は魔術回路の変質によって歩行が困難になってしまいます。非情になり切れない彼女は次期当主になるには優し過ぎると弟からも心配されていました。才能は素晴らしいものがありましたが、純粋すぎて精神的には弱いところもあったのです。

魔術の才能は普通の成績を収めているカウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニアは、一族のメンバーということで18歳でありながら黒のバーサーカーのマスターを務めています。心優しい彼は生物や他人を簡単に犠牲にするような魔術を嫌っていたのでマスターにされたことも喜んでいませんでした。姉とは異なり魔術師としての覚悟はしっかりと持っており割り切って非情になることもできます。

冷静さと行動力がある六導玲霞は、黒のアサシンのマスターとなっています。魔術師でもなく普通の人間の彼女はアサシンの召喚の際の生贄だったのですが、サーヴァントのアサシンに気に入られたことで生き残りマスターになっていました。聖杯戦争においては興味を全く抱いていませんが、自分の命を救ってくれた娘のようなアサシンために参加することを決めています。

穏やかで母性がある六導玲霞が自分の命の恩人であるジャック・ザ・リッパーのお母さんになろうとしている姿はまさにマスターの鏡のようだと感想を寄せている人もいました。彼女は母親の胎内に還りたいという願いを持っているジャックの気持ちに寄り添っています。彼女からも「おかあさん」と呼ばれており、大らかで包み込むような母性を持っている玲霞が魅力的だと感じている人もいたようです。

ぼんやりとした性格で何となく日常を送っていた六導玲霞の存在自体に複雑な感情を抱いていた人もいたようです。死にそうになった際に生きたいと感じることができた彼女は無鉄砲なアサシンとの出会いによって最終的には他人のことを考えることができる人間へと成長していました。そのような彼女の姿に人間らしく感じたとコメントを寄せている人もいます。

自分の命を救ってくれたアサシンのためにすぐにルーマニアへ移動した六導玲霞の姿を見て、このように行動力のある女性は好感が持てると感想を寄せている人もいました。いざという時に力を発揮することができる彼女は、普段は母親のように母性を放ちながら彼女の栄養となる魔力を確保してあげていたのです。

一緒に生活していた魔術師の相良豹馬にアサシンの生贄にされそうになった六導玲霞は、最後に生きたいと強く願ったことであどけないアサシンの心を掴みマスターとして生きることができるようになります。それ以降は彼女の母親のように心優しく接してあげていました。二人はまるで親子のように幸せそうに過ごすことになります。最終的には死亡してしまいますが、最後まで娘のような彼女のことを心配していました。