【ナルト】日向ヒザシはネジの父！ヒアシとの関係・死の真相やアニメ版声優も紹介

漫画やアニメでも話題となっているNARUTO（ナルト）では才能豊かな息子であるネジの存在によって、宗家を護るために分家が存在しているという代々伝わっている掟を恨む日向ヒザシの姿がありました。双子の弟として誕生した彼は、分家を隷属的に扱う宗家に対して次第に憎しみのような感情が芽生えるようになります。息子のネジには、宗家を護るために分家が存在していると教えながらもその立場を恨んでいたのです。

雷の国に存在している雲隠れと木ノ葉は平和条約を結んでいたはずですが、雲隠れは「白眼」という血継限界（特殊な能力）を狙って日向一族のヒナタを誘拐しようとしました。その事件がきっかけとなって優しい心を持つ日向ヒザシは若くして死ぬことになるのです。そこで、忍者として優秀な素質を持っているはネジの父親である日向ヒザシと双子の兄であるヒアシとの関係や死の真相、アニメ版の声を担当している声優を紹介します。

バトルアクション漫画となっている「NARUTO（ナルト）」は、2002年からテレビアニメの放送がスタートし2012年10月にはアニメ放送10周年を迎えました。岡山県出身の岸本斉史さんによって描かれたNARUTO（ナルト）は、週刊少年ジャンプ（1999年43号～2014年50号）によって連載され、10年以上続いたテレビアニメとして話題となります。海外でも人気が高く全72巻（全700話）まで単行本で刊行されました。

1億5300万部（2019年5月）の国内累計発行部数を記録しているNARUTO（ナルト）は、46以上（2019年）の地域や国で発売されている漫画となっています。体術、忍術、仙術、幻術などを駆使して忍同士が戦うNARUTO（ナルト）では、忍びの歴史や起源、世界観が描かれていきました。宗教のオマージュやアジア各地の伝承や民話を巧みに取り入れており、仲間同士の絆や復讐と裏切りなどが随所に散りばめられています。

かつて強大な力を持っていた九尾や尾獣は火の国の木ノ葉に襲い掛かってきました。しかし、里長を務めていた四代目の火影のおかげで何とか彼らからの攻撃を回避することができたようです。時が流れ九尾の妖狐を身体の中に封印されているナルトは、アカデミーに通いながら多くの仲間と出会いさまざまな忍者の実習を通して学んでいきます。仲間の大切さに気付くことができた彼は下忍として活躍していくことになりました。

NARUTO（ナルト）で32歳という若さで亡くなった日向ヒザシは、木ノ葉隠れの里において名門である日向一族の分家の子として誕生しています。彼はわがままでいたずら好きなナルトの一つ上の先輩である冷静な性格の日向ネジの父親でもありました。日向家の当主を務めている実利主義的な考えを持つ日向ヒアシの双子の弟でもあったのです。彼は雲隠れとの戦争を回避するために兄のヒアシの身代わりとなって若くして死亡しています。

• 名前：日向ヒザシ（ひゅうがひざし）
• 血液型：B型
• 体重：58.3kg
• 身長：176.5㎝
• 誕生日：1月8日
• 忍者登録番号：005160
• 享年：32歳
• 性格：悲観的、真面目
• アニメ版CV（声優）：伊藤和晃
• 家族：日向ネジ（息子）、日向ヒアシ（双子の兄）

父親である日向ヒザシが無理矢理影武者にされて死亡したと思っていた息子のネジは宗家の人間を激しく憎むようになってしまいました。しかし、中忍試験本戦において大怪我を負って入院したネジに双子の兄であるヒアシが真実を伝えて謝罪したために誤解が解けて仲直りしています。第四次忍界大戦においては計算高く冷血漢である薬師カブトによって現世に生贄を使用して蘇生させられていました。

アニメ版のNARUTO（ナルト）では一卵性双生児である双子の兄のヒアシと弟のヒザシの瓜二つの双子の兄弟の姿を見ることができます。日向一族出身の彼は、特殊能力となっている白眼を持っていました。髪は長く前髪はありません。彼は双子の弟、次男として誕生したため分家の人間として宗家を支える役を担うことになります。彼の額には分家の人間として生きる掟が刻まれていました。

代々分家の人間として誕生した者の額には、日向家において後継者問題で争いが起きないように、宗家が日向家の全ての伝統を引き継ぐ宿命を持っており、分家の人間となった者はその宗家を陰ながら支えていく任務が掟として定められていたのです。忍者としての才能が豊かだったとしても決して逆らえないように額には呪印が刻まれていました。幼くして陰の人間として生きる運命が定められていたのです。

呪印によって苦しむことになるヒザシですが、とても優しい性格の持ち主でした。優し過ぎる性格のために自分の命よりも周囲や宗家、双子の兄であるヒアシの命を優先してしまうという行動に出ることになります。自分以外の人間のために行動することができる彼は32歳という若さで死んでしまうことになったのです。優し過ぎる性格のために、自分自身を犠牲にして自分の息子ら家族を悲しませることになります。

若くして死亡してしまった日向ヒザシには双子の兄がいました。双子の兄は謹厳実直な性格をしている日向ヒアシで、宗家の人間として日向一族の全てを与えられる存在となっています。それに対して弟として誕生したヒザシは分家の人間として育てられることになりました。分家の人間は宗家の人間を活かすために陰ながら支える生き方を強いられるようになります。

• 名前：日向ヒアシ（ひゅうがひあし）
• 血液型：B型
• 誕生日：1月8日
• 体重：59.6kg
• 身長：176.5㎝
• 忍者登録番号：005159
• 性格：謹厳実直

宗家と分家の昔から伝わる掟によって縛られた生活をしていた日向一族において、分家の子として生きる運命を背負ったヒザシはその運命を呪ながら生きますが、いざという時には心優しい性格だったために双子の兄のために心から自分の命を捧げられることに喜びを感じて死んでいきました。彼は死を目の前にしたことで、初めて自分の意志で決断するという自由を与えられたのです。兄はそれによって命を救われています。

名門の日向一族に誕生した日向ヒザシでしたが、双子の弟だったために分家の人間として育てられることになります。双子の兄弟として誕生した2人は瓜二つで強さも互角でした。しかし、弟として生まれたヒザシは、呪印を分家の証として額に刻まれることになったのです。額に刻まれた呪印は、宗家の人間が秘印を結ぶことによって分家の人間を支配できるというものでした。脳神経を破壊することで恐怖を与えていたのです。

• 名前：日向ネジ（ひゅうがねじ）
• 血液型：O型
• 誕生日：7月3日
• 体重：54.2kg
• 身長：172.1㎝
• 年齢：13歳→17歳
• 忍者登録番号：012587
• 性格：現実主義、クール
• 好物：にしんそば
• 趣味：瞑想

呪印が額に刻まれることによって決して宗家に逆らえなくなった分家の人間は、宗家のために人生を捧げることになります。分家の人間となったヒザシには才能豊かなネジという息子が誕生しました。彼は才能に恵まれていながらも分家に生まれたことで影武者のように生きるしかないネジの姿に申し訳ない思いでいっぱいになっていたようです。あまりにも道徳を無視した掟に息子の将来を案じて宗家を憎むようになります。

木ノ葉と雲隠れは平和条約を結んでいましたが、日向一族の白眼の力を手に入れたいと考えた雲隠れは、宗家の娘であるヒナタを誘拐しようとしました。3歳の娘を誘拐されそうになった父親であるヒアシはすぐに駆け付け雲隠れの人間を殺害します。平和条約を結んでおきながら雲隠れの人間を殺害したことで、事件を起こしたヒアシの死体を渡さなければ戦争だという条件を突き付けてきたのです。

分家の人間として育った日向ヒザシはその運命を呪っていましたが、双子の兄であるヒアシの命を救うためであれば喜んで自分の命を差し出す覚悟ができていました。しかし、双子の兄であるヒアシは影武者として弟を死なせることに猛反対します。死を決意したヒザシは、宗家の人間を護るためではなく自分の意志で双子の兄であるヒアシや息子のネジ、家族を護りたいから死ぬのだと告げてこの世を去りました。

しかし、当時4歳だったネジには真実はなかなか伝えられなかったために彼は宗家を恨んで生きることになります。中忍試験において怪我をして入院した際に事実を聞かされた冷静なネジは、日向一族の当主を務めているヒアシから謝罪があったことで誤解が解け仲直りすることができました。

既に死亡している日向ヒザシは、第4次忍界大戦において蘇ってかつては味方だった兄であるヒアシと戦うことになります。計算高い薬師カブトによって生き返ることになった彼は、敵の操り人形となってしまったのです。すでに死亡している人間を生き返らせることができる彼らは優位に戦うためにあえて戦闘能力が高く、身内であるヒザシに日向一族の当主を務めているヒアシを攻撃させました。

自分の意志で戦っていないヒザシでしたが、立派に成長した息子のネジが宗家の人間であるヒナタと同等に戦っていいる姿を見て宗家と分家の確執が薄れていることを感じることができたようです。息子の未来を心配していた彼は思い残すことなく成仏できるようになりました。

• 名前：伊藤和晃（いとうかずあき）
• 生年月日：1950年10月15日
• 出身地：東京都
• 身長：170㎝
• 体重：57kg
• 血液型：不明
• 所属事務所：劇団昴
• 職業：声優、俳優
• 声優デビュー：1990年
• 俳優デビュー：1970年

心優しく日向家を最後まで護り抜いた日向ヒザシのアニメ版の声を担当したのは声優の伊藤和晃さんです。伊藤和晃さんは声優以外に俳優としても活動をされています。声優としては、テレビアニメの声優としての仕事よりも吹き替えの仕事が多くなっているそうです。早稲田大学卒業を卒業した彼は、俳優や声優を志し劇団昴に所属してさまざまな稽古を通して腕を磨いていきました。

声優の伊藤和晃さんの主な出演作品には、名探偵コナンの浜田幸二役やロビンフッドの大冒険のオズマ役、ワイルドアームズ トワイライトヴェノムのダーバン役、サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIERのフィンドル役、炎の蜃気楼の黄鵺役、MAJOR シリーズの佐藤善三役、旋風の用心棒の荒鬼源蔵役、バディ・コンプレックスのガ・シロヤンコ役、ゴルゴ13のルイ・ブーペ役などがあります。

分家の人間として影武者としての人生を歩むことになった日向ヒザシですが、双子の兄であるヒアシの命を救いたいという気持ちから分家の人間や宗家の人間という制約は一切関係なくなります。宗家を恨んでいた彼でしたが、自分の意志で死を選んだ瞬間に初めて自由になることができたのです。双子の兄であるヒアシは反対しましたが、彼を説得して自らの意志で死を選んで一族を護っていきました。

分家の人間として生きなければならない運命を呪っていた日向ヒザシでしたが、自分の命を差し出すことで双子の兄の命をはじめ自分の大切な息子のネジ、大切な家族や里、一族を護ることができると実感することができます。最終的には宗家を護るために奴隷として死ぬのではなく、自分の命を懸けて護りたいと思った人間のために命を捧げることに喜びを感じて死んでいきました。

中忍試験においていたずら好きで負けず嫌いな性格のナルトと戦って大怪我を負ってしまった日向ネジは入院したことで自分の父親である日向ヒザシがどのように死んだかの真実を知ることができました。その話がめっちゃ泣けると感想を寄せている人もいます。代々受け継がれてきた宗家と分家の関係を維持する掟に不満を抱いていたヒザシでしたが、最終的には愛する人間ために命を捧げられることに誇りを持っていたようです。

生まれながらにして宗家を護るという影武者としての運命を背負うことになった日向ヒザシというキャラクターの名前が好きだとコメントを寄せている人もいました。心優しく息子のネジの才能を開花させてやることができないことを申し訳なく思って宗家を恨んでいたために、自分のことよりも周囲の大切な人間を護ることに力を尽くす彼にぴったりな素敵な名前と評価している人もいます。

自分の命を懸けて双子の兄の命を護った日向ヒザシの選択にとても立派で強い人だと感想を寄せている人もいました。生まれた時から分家の人間として育った彼は数々の制約の中で不満を抱いていたようです。名門に生まれたことでの葛藤を背負っていました。しかし、自分が死ぬことによって大切な双子の兄の命を救うことができ、初めて自分の意志で決断できたことで彼の心は自由を手に入れることができたのです。

アニメ版も好評のナルトで額に呪印を刻まれることで宗家に支配されて生きる運命を背負った日向ヒザシは、最終的には一族の掟ではなく自分の自由意思によって兄であるヒアシの命を助けようと決意します。心優しかった彼は一族の掟を恨んでいましたが、最後は分身のような兄であるヒアシや息子であるネジらの命を救えることに誇りを持っていました。彼は自分の意志によって死を選んだことで自由になることができたのです。