【銀魂】蓮蓬篇のCS放送が中止になった理由は？あらすじや出演声優も紹介

「蓮蓬篇」とは、「銀魂」の長編ストーリーの一つです。宇宙を舞台とした物語で、ガンダムが元ネタのパロディも多く登場します。いつも桂と一緒に行動する謎の宇宙生物・エリザベスが、探さないで欲しいというメッセージが書かれたプラカードを残し、行方をくらませます。プラカードに書かれていた日付から考察するに、1年も前に桂の元から去って行ったと推測されました。万事屋は、桂と共にエリザベスを探す事になります。

「週刊少年ジャンプ」で2004年2号から連載されていた「銀魂」は、2018年42号に掲載された704話で最終回を迎えました。コミックスは77巻あり、発行部数は5500万部を突破しています。アニメ第1期は2006年4月から2010年3月、最新の第4期は、2017年1月から2018年10月にかけて放送されました。第1期と第2期はサンライズ、第3期と第4期はバンダイナムコピクチャーズがアニメーション制作に携わりました。

2010年4月には「劇場版銀魂・新訳紅桜篇」、2013年7月には「劇場版銀魂・完結篇・万事屋よ永遠なれ」の2本のアニメーション映画が公開されました。2017年7月にはUVERworld「DECIDED」が主題歌に起用された実写映画「銀魂」一作目、2018年8月にはback number「大不正解」が主題歌になった第二作目「銀魂2・掟は破るためにこそある」が公開されました。

「銀魂」の万事屋は、江戸のかぶき町にあるスナックお登勢の2階に店を構える何でも屋でした。従業員には店主の坂田銀時の他、銀時の侍としてのあり方を学ぶために働く事にした志村新八、実家に帰る資金稼ぎのために転がり込んだ夜兎族の神楽、神楽のペットの宇宙生物の定春も加わります。

「銀魂」の「蓮蓬篇」は、原作漫画「銀魂」だと三百五十三訓から三百六十訓に該当する物語で、コミックス「銀魂」は表紙に銀時たちがエリザベスの格好をしたイラストが描かれた41巻に収録されています。アニメは「銀魂’」232話から236話の計5話で、2011年10月から11月に放送されました。円盤だと銀魂’8巻と9巻にあたります。元ネタがガンダムのパロディが多いことでも有名です。

「銀魂」の「蓮蓬篇」は、CS放送が突如中止になりました。東日本大震災後によく流れていたテレビコマーシャルのパロディネタが不謹慎だったのではないかと予想する声もありますが、該当するニュース記事には別の理由が書かれていました。

「銀魂」の「蓮蓬篇」は、元ネタがある有名な人物を想起させるものという理由から、CS放送中止になったといわれています。目元は隠されていますがその風貌や、「銀魂」の「蓮蓬篇」というタイトルからも元ネタが誰なのか察することができるものとなっていました。

「銀魂」の攘夷浪士の桂は、エリザベスが探さないで欲しいと書いたプラカードを残して行方をくらませたと万事屋に相談します。プラカードに書かれた日付から察するに、1年前に書かれたものと推測されました。エリザベスの足取りを調べるため、過去のエリザベスのプラカードを調べることにします。あるプラカードから、桂はフミ子という紙芝居屋をしていたお婆さんのことを思い出しました。

エリザベスは、紙芝居屋をしていたフミ子の手伝いをするようになります。フミ子の正体は老女ではなく、妙齢の美しい女性でエリザベスの元カノであることが判明しました。元ネタは、「ルパン三世」のヒロイン・峰不二子であると推測されます。エリザベスとフミ子は、地球を侵略しようと目論む傭兵部族・蓮蓬に属していました。エリザベスは、桂のペットとして地球で過ごすスパイだったのです。

しかし、フミ子は蓮蓬を裏切り、老女の変装をして地球に潜伏していたのでした。エリザベスは、フミ子と話を聞いていた桂に自分のことを忘れる薬を飲ませて蓮蓬の本部へと去っていきます。桂は、ようやくエリザベスがいなくなった経緯とその正体を思い出しました。そこへやってきたフミ子は、万事屋と桂に一緒に地球を守って欲しいと頼みます。一方で、蓮蓬は着々と地球侵略に向けて準備を進めていたのでした。

桂は、馬に乗ってエリザベスのいる宇宙へ向かおうと意気込んでいました。しかし、宇宙に行く船はありません。露出狂という性癖があるフミ子は、衣服の下を銀時や桂たちに晒します。妙に気が合った銀時は「ようこそ恥球へ」と言いながらフミ子と握手を交わしました。そんな彼らの元に、宇宙で商いをしていた快援隊の坂本と陸奥が現れ、宇宙船に乗せてくれました。

江戸の街では、雨に濡れるとエリザベスの顔になるという奇妙な現象が起きていました。快援隊の宇宙船に乗った銀時たちは、地球を侵略しようとする蓮蓬の仕業であると説明を受けます。過去に坂本は、陸奥がお手洗いに行っている間に蓮蓬のリーダー・米堕卿と商談をしました。蓮蓬は、快援隊にある荷物を地球に運んで欲しいと頼んできました。

米堕卿が坂本に見せたプラカードには、地球侵略を計画している事がうかがえるイラストが描いてありました。しかし、坂本はそれを地球を何らかの危機から助けてくれるのだと捉えてしまい、商談に乗ってしまいました。快援隊が蓮蓬から頼まれて運んだ物は、江戸の街を騒がせているエリザベスの顔になってしまう種でした。この混乱に乗じて、蓮蓬は地球に攻め入ろうとしていました。

快援隊の坂本と陸奥、万事屋、桂、フミ子は、蓮蓬の侵略を阻止するために動き出します。まず、陸奥が地球を売るという商談を蓮蓬に持ちかけます。その間に、他のメンバーが蓮蓬の船に侵入することになりました。

「銀魂」あらすじでも紹介した通り、フミ子姐さんは、エリザベスの元カノです。エリザベスと同じく傭兵部族・蓮蓬に所属していましたが裏切り、紙芝居屋を営む老女として地球に潜伏していました。口元に黒子がありスタイル抜群のセクシーな女性です。容姿が瓜二つである事から、元ネタは「ルパン三世」に登場するヒロインの峰不二子ではないかといわれています。

フミ子姐さん役を演じた声優は、「機動戦士Vガンダム」ユカ・マイラス役などでも知られるマウスプロモーションに所属する田中敦子でした。群馬県出身、1962年11月14日生まれです。アニメの声優の他に洋画や海外ドラマの吹き替えの仕事も多くこなしており、ジュリア・ロバーツ、カーラ・グギノやケイト・ベッキンセールなどの担当女優がいます。2020年には、第14回声優アワード外国映画・ドラマ賞を獲得しています。

「銀魂」のエリザベスは、正体が謎に包まれた桂小太郎のペットです。誕生日は9月7日の乙女座です。身長は180cm、体重は123kgと大柄で、白い鳥の着ぐるみのような見た目をしています。人とコミュニケーションをとる時は、主にプラカードを使っており、基本的に喋る事はしません。ごく稀に喋りますが、その時はキャスト欄にそのへんにいたオッさんなどと書かれていました。実写映画「銀魂」では、山田孝之が演じています。

「蓮蓬篇」でエリザベスの声を演じたのは、「機動戦士ガンダム」アムロ・レイ役でも有名な古谷徹でした。米堕卿との戦いでも古谷徹の熱演を見る事ができ、「機動戦士ガンダム」ファンの間では感動の声が多数上がりました。古谷徹は、青二プロダクションに所属する声優で、神奈川県出身、1953年7月31日生まれです。近年では「名探偵コナン」安室透役、「クローズアップ現代+」ナレーターなどでも知られています。

「銀魂」あらすじで紹介した通り、米堕卿は、傭兵部族・蓮蓬のリーダーで、「銀魂」の「蓮蓬篇」の悪役でした。元ネタは、名前の響きや装備などが似ている事から、「スター・ウォーズ」に登場するシスの暗黒卿ダース・ベイダーであるとされています。

「銀魂」の「蓮蓬篇」に登場した米堕卿役を演じた声優は、「機動戦士ガンダム」シャア・アズナブル役などで知られる池田秀一でした。東京俳優生活協同組合に所属しており、東京都出身、1949年12月2日生まれです。吹き替えの担当俳優にジミー・ウォング、アンディ・ラウ、フー・チェン・チャンらがいます。俳優としても活躍しており、主な出演作に「元禄太平記」松平右京大夫輝貞役、「次郎物語」次郎などがあります。

「銀魂」の坂本辰馬は、宇宙で商人をしている株式会社快援隊商事の社長です。11月15日生まれ、体重は70kg、身長は181cmです。好きな食べ物にはカレーやハンバーグなどをあげています。宇宙船が大好きですが、乗り物酔いしやすい体質です。癖の強い髪質、常にサングラスをかけています。

「銀魂」の坂本辰馬役の声優は、81プロデュースに所属する三木眞一郎でした。東京都出身、1968年3月18日生まれです。1989年10月から1990年3月に放送された徳田ザウルス原作のアニメ「ダッシュ!四駆郎」神崎操役で声優として活動を開始します。洋画や海外ドラマの吹き替えの仕事も多く、担当俳優にジョニー・リー・ミラーやダニエル・ウー、マイケル・ファスベンダーなどがいます。

陸奥は、坂本が社長を務める株式会社快援隊商事の副社長をしています。編み笠を被り、忍者のような衣装を着た頭の良いクールな女性で、社員からは厚い信頼を寄せられています。7月7日生まれ、身長は158cm、体重は44kgです。坂本と商人を始める前は、宇宙海賊の第二師団副団長をしていました。宇宙最強の部族とされる夜兎族であり、高い戦闘能力を持ちます。

「銀魂」の陸奥役を演じた声優は、大沢事務所に所属する渡辺明乃でした。千葉県出身、1982年11月18日生まれです。2001年7月から9月にかけて放送されたアニメ「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」でヒロインの明るい少女・樟葉楓子役に抜擢され声優として活動を開始します。代表的な出演作に「カレイドスター」アンナ・ハート役、「ディノブレイカー」パフィ・エンジェル役、「IGPX」リズ・リカーロ役などがあります。

快援隊の宇宙船を改造して出来上がった交渉専用のロボット・宇宙超商船隊鉄侍カイエーン、蓮蓬が所持するモザイクで顔が隠された決戦兵器の頑侍（ガンサム）など、「銀魂」の「蓮蓬篇」に登場する主なロボットは「機動戦士ガンダム」が元ネタになっています。

「銀魂」の「蓮蓬篇」に登場するエリザベス役の古谷徹、米堕卿役の池田秀一、フミ子役の田中敦子は、「ガンダムシリーズ」に出演した事のある声優です。さらに機動シーンやエリザベスと米堕卿の戦闘シーンなどの力の入ったガンダムのパロディもファンの間で話題となりました。

傭兵部族・蓮蓬のリーダー米堕卿との戦いも終わり、エリザベスはみんなから自分の記憶を消して地球から旅立ちます。「蓮蓬篇」の序盤と同じく、エリザベスは探さないで欲しいという書き置きをプラカードに残していました。

エリザベスが地球から離れようとする夕暮れ時、桂は1人UNOをしていました。そこへ、万事屋、坂本、陸奥もやってきました。エリザベスに記憶を消されたかに思われたみんなは、彼のことをしっかり覚えており、UNOに参加します。強い風は吹く中UNOのカードは空に舞い上がり、エリザベスの乗る船を見送ります。

「銀魂」の桂は、探さないで欲しいというプラカードを残して去っていたったエリザベスを探します。彼が地球を侵略しようとしている蓮蓬に属していたことが解っても信じることにしました。「蓮蓬篇」は、桂とエリザベスの絆が描かれた長編ストーリーでもあります。2人の絆に感動したといった「銀魂」ファンの感想も多くありました。

「銀魂」の「蓮蓬篇」では、ガンダムシリーズの元ネタが数多く登場することでも有名です。アニメ「銀魂」では、田中敦子、古谷徹、池田秀一といったガンダムシリーズで主要キャラクターを演じた声優が抜擢されました。声優が豪華という点も反響がありました。

「銀魂」の「蓮蓬篇」は、宇宙超商船隊鉄侍カイエーン、決戦兵器の頑侍、戦闘シーンなど元ネタがガンダムのパロディシーンが数多く登場します。ガンダムファンからも「銀魂」の「蓮蓬篇」は好評でした。

「銀魂」の長編ストーリー「蓮蓬篇」のあらすじや主要キャラクターの声優、一部で放送が中止された理由などを紹介してきました。ギャグがメインとなっていますが、エリザベスと桂の絆も描かれた感動ストーリーとしても知られています。