【銀魂】マダオの観察日記を夏休みの宿題で発表？大五郎との友情物語の結末は？

長谷川泰三は、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「銀魂」に登場するキャラクターです。警護していた央国星のハタ皇子を殴ってしまったことで仕事をクビになり、無職となりました。それからは、なんらかのトラブルに見舞われ、ようやくありつけた仕事も長くは続かずホームレス生活を送っています。「マダオの観察日記」では、主要キャラクターでした。

「銀魂」は、2004年から2018年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されていた少年漫画です。話数は全部で704話、コミックスは77巻発売されています。2006年4月4日から2010年3月にはアニメ第1期、2018年1月8日から3月には第4期前半戦、2018年7月から10月には第4期後半戦が放送されました。本編の長編ストーリーを題材にした劇場版 「銀魂・新訳紅桜篇」は2010年4月に公開され、興行収入は10.7億円を記録しました。

2013年7月には作者の空知英秋がストーリーを考案した劇場版「銀魂・完結篇・万事屋よ永遠なれ」が公開され、興行収入は17億円を記録しました。小栗旬、菅田将暉、橋本環奈といった豪華俳優陣がキャスティングされた実写映画「銀魂」第1弾は2017年7月に、第2弾は「銀魂2掟は破るためにこそある」は2018年8月に公開されました。監督・脚本は、数多くのコメディ作品に携わってきたことでも知られる福田雄一が務めました。

かぶき町のスナックお登勢の二階に店舗を構える万事屋銀ちゃんは、依頼者の要求を叶える何でも屋でした。経営者は元攘夷浪士の坂田銀時、従業員には彼の侍としての姿勢に惹かれた志村新八、家に帰るための資金稼ぎとして転がり込んだ夜兎族の神楽がいました。江戸かぶき町を舞台とした賑やかな日常が描かれています。

「銀魂」に登場する長谷川泰三は、「まるでダメなおっさん」の略称として、マダオと呼ばれているキャラクターです。38歳、6月13日生まれ、身長は179cm、体重は67kgです。元々は江戸幕府の重鎮でしたが、警護していた央国星のハタ皇子を殴りつけたことにより仕事をクビになります。無職になった後は妻が出ていき、ようやくありつけた仕事も長くは続かずホームレス生活を送っていました。

アニメの声優、実写映画のキャストは共に大沢事務所に所属する立木文彦が演じています。長崎県出身、1961年4月29日生まれです。1982年に放送されたロボットアニメ「戦闘メカザブングル」で声優として活動を開始します。声優の他にも「いきなり！黄金伝説。」「世界の果てまでイッテQ!」「嵐にしやがれ」といったバラエティ番組のナレーションとしても活躍しています。

「マダオの観察日記」は、漫画だと274訓、コミックスには32巻に収録されています。アニメでは、「銀魂シーズン其ノ四」10巻の188話「観察日記は最後までやりきろう」にあたります。

北大路大五郎は、寺子屋の夏休みの自由研究で「マダオの観察日記」を書いた少年です。鼻水をたらし、ぼんやりとした表情を浮かべています。名前の由来は、2002年から2004年に放送されたドラマ「子連れ狼」からきているといいます。本作の主人公・拝一刀を務めたのは北大路欣也です。拝一刀の息子の名前は、大五郎でした。主演の苗字と、役柄の名前からきているようです。

アニメ「銀魂」で北大路大五郎役を演じた声優は、竹内順子でした。埼玉県出身、1972年4月5日生まれです。代表作に「HUNTER×HUNTER」ゴン=フリークス役、「デジモンフロンティア」神原拓也役、「NARUTO」うずまきナルト役などがあります。第5回声優アワードでキッズファミリー賞、第6回声優アワードではシナジー賞といった賞を獲得しています。

大五郎は始まったばかりの夏休みに浮かれてしまい、初日からラジオ体操に遅刻してしまいます。公園に行くと、もうラジオ体操の時間は終わってしまっていました。そこには、酒を求めて這いつくばるマダオのみがいました。それが大五郎とマダオの出会いでした。いきなりマダオという人間を観察した日記の発表をし出したことに、先生は戸惑いを隠せませんでした。

大五郎は、公園で出会ったマダオの観察日記をつけることにします。ホームレスのマダオは、一日中働かず公園でゴロゴロしています。昨日、大五郎は家にあった酒をマダオに恵んであげました。それからというもの、マダオは大五郎になついて再び酒を求めてきました。酒を飲まなければ死んでしまうというマダオの言葉を間に受けた大五郎は、昨日同様マダオにお酒をあげます。

大五郎は、さらにマダオに酒を恵んであげました。しかし、マダオは働くどころか動くこともしませんでした。大五郎が酒をあげているにも関わらず何もしない理由を聞くと、マダオは空をぼんやりと見上げながらこのセリフを返しました。

大五郎は、いつものようにマダオにお酒をあげます。しかし、マダオは夕暮れの中で大五郎がくれたお酒を飲みながら涙を流しました。泣いている理由を聞く大五郎に、マダオはこの名言を返します。マダオは、日が暮れるまで泣き続けたといいます。

翌日、マダオはどこか身体を痛めたようでした。何をしていたのかと聞くと、縄でブランコを作ろうとしたことで怪我をしたのだといいます。木の枝には、先端が輪っかになった縄がくくりつけられていました。事情を察することができなかった大五郎は、公園に設置されているブランコを使わないのを奇妙に思ったといいます。状況を察した先生は、発表内容に慌て始めます。

大五郎は、ラジオ体操をしに公園へ向かう途中で、線路の上でうつ伏せになっていたマダオに会います。マダオは、寝苦しさのあまり転がってきたのだといいます。今までツッコミを入れながらも話を聞いていた先生は、流石にまずいと判断し発表を中断させようとしました。しかし、周囲の子供達はマダオが開花したのか気になるとし、最後まで聞きたいと声をあげます。

7月25日の日記の内容ががあまりにも重たかったため、先生は発表を中断させようとします。しかし、大五郎の発表に聞き入っていた周囲の子供たちは、続きを聞きたがりました。仕方なく先生は、8月から要点だけ読むよう大五郎に促します。今まで公園で暮らしていたマダオは、いつの間にか大五郎の家で暮らす事になっていました。

寝る場所を与えられたにも関わらず、マダオは働こうとはしなかったといいます。あまりの急展開に、先生も驚きのあまりツッコミを入れていました。さらに文章も今までとは打って変わり、表現が大人びていました。引用文は、マダオの事を表現した一部分になります。先生も、あまりの変わりように大五郎の方を観察してみたかったと言っています。

大五郎は、家ではなく犬小屋にマダオを住まわせ、ウィスキーを与えていました。日記は、3年前の8月10日の出来事も記載されていました。大五郎の父親は、怪我で大工の仕事ができなくなり、ギャンブルや酒に溺れ妻に手をあげるようになったといいます。大五郎の父親も、まるでダメなオッサンだったのでした。大五郎の母親は、1人必死で働いて家計を支えていました。

いつか以前の優しい父親が戻ってくると信じていましたが、浮気が発覚し現在は別居していました。この話を、大五郎は犬小屋にいるマダオに聞かせます。毎日与えられた酒を飲んできたマダオでしたが、この日は酒に口をつける事はなかったといいます。

大五郎は、嵐の日にいなくなったマダオを探しに行って風邪をひきます。しかし、いつの間にか戻ってきたマダオが大五郎を看病していました。この時から、大五郎の母はマダオを家の中で飼う事を許可してくれました。マダオは、家事を手伝い大五郎たちにとって家族のような存在になっていきます。8月26日に、マダオは仕事の面接に行く事にしました。

採用人数は1人という狭き門でしたが、大五郎たちは採用を信じてマダオを見送ります。母親がマダオを見送る様子を、大五郎はまるで夫婦のようだと思いながら眺めていました。面接を待つ中、隣にいた男性がマダオに話しかけてきました。男性は、怪我をして仕事を失ってから落ちぶれてしまい、妻と子供に逃げられたと身の上話を語ります。

この仕事に採用されたら、再びやり直したいと言いに行くつもりでいるといいます。マダオは、男性が大五郎の父親であると知ります。面接に出向いたのを最後に、マダオは大五郎たちの元に帰ってくる事はありませんでした。

新しく仕事が決まった大五郎の父親は、妻と大五郎を食事に誘います。大五郎の父親は、今までのことを全て謝罪しやり直したいという思いを告げます。面接には、酒を飲んで暴れた男性がいたといいます。大五郎は、その男性がマダオであると察しました。公園には、以前のように酒を片手にベンチに横になるマダオがいました。大五郎は、酒を飲まない約束をしたにも関わらず飲んだ理由を聞きます。

マダオはそれには答えず、大五郎を追い返します。母親に引っ張られタクシーに乗せられる中、大五郎はマダオのことを信じていると口にしました。マダオが飲んでいたのは酒ではなく、水であり大五郎との約束を守っていたのでした。

タクシーで去っていく親子を見届けたマダオは、大五郎の幸せを願い涙を流します。寺子屋にいた子供たちや先生は、「マダオの観察日記」に感動していました。エンドロールでは、「マダオの観察日記」に携わった人たちの名前が出てきます。脚本と監督の欄には、大五郎ではなく「お母さん」と書かれていました。

大五郎は、夏休みの自由研究の「マダオの観察日記」を寺子屋のみんなの前で発表しています。ツッコミ役は、先生が担いました。無職の知らない男性を観察するというシュールな発表をする大五郎に、的確なツッコミを入れています。先生のツッコミが面白かったといった意見もありました。

「マダオの観察日記」によると、経緯は不明ですがマダオが大五郎の家に居候することになります。マダオは、自分に救いの手を差し伸べてくれた大五郎と彼の母親に深く感謝しており、スーツを着て就職の面接に向かいます。しかし、そこで大五郎の実父と会い、大五郎たちの幸せを思って面接会場で酒を飲んで暴れました。「マダオの観察日記」の終盤の展開に感動したといった意見も多くありました。

「マダオの観察日記」は、大五郎とマダオの出会いから別れまでが描かれています。大五郎は、夏休み明けにこの観察日記を寺子屋のみんなの前で発表しました。最後にエンドロールが流れますが、「マダオの観察日記」を書いたのは大五郎ではなく母親だったと判明します。最後のオチが面白かったといった感想も多くありました。

「マダオの観察日記」は、公園にいたホームレスの長谷川泰三ことマダオを観察した日記でした。大五郎本人が書いたと思われた「マダオの観察日記」は、ラストで母親が書いていたことが判明します。「マダオの観察日記」は非常によくまとめられており、文章表現も豊かであると話題になりました。大五郎の母親の文章力を称賛する感想もありました。

「マダオの観察日記」を書いた少年・北大路大五郎役を演じた声優は、代表的な出演作に「NARUTO」うずまきナルト役、「イナズマイレブン」円堂守役などで知られる竹内順子です。決して出番は多くないキャラクターですが、人気声優が起用されていたことに驚く声も多く見られました。

夏休みの自由研究で寺子屋に通う大五郎が書いた「マダオの観察日記」の内容を紹介してきました。マダオと大五郎の一夏の思い出が描かれたギャグ多めの感動回となっています。