【約束のネバーランド】アンドリューはピーターの部下！最後は鬼に食べられ死亡？

約束のネバーランド（約ネバ）に登場するアンドリューは、エマたち食用児を執拗に追い込んだ、ピーターの部下であり、人間離れした生命力や壮絶な最後から、様々な考察が飛び交っています。以下では、アンドリューの壮絶な最後や死亡、その正体が鬼と言われる理由、アンドリューの性格や能力、支援者や味方である可能性などを考察しました。

2020年6月に最終回を迎えた「約束のネバーランド」は、白井カイウ原作・出水ぽすか作画によるダークファンタジー作品であり、週刊少年ジャンプにて、2016年～2020年まで連載されていました。単行本は、2020年7月時点で計19巻が刊行され、10月には最終巻・20巻の刊行が予定されています。

約ネバの呼称で親しまれる「約束のネバーランド」は、鬼たちの食用として育てられた子供たちが、自分たちの運命を変えるべく、鬼や彼らと関係のある組織との対立を経ながら人間の世界への脱出を目指す物語です。独特の作画や世界観が特徴の約ネバは、ジャンプの中では一風変わった作品でしたが、「友情・努力・勝利」に繋がるジャンプの王道を、違う角度から見たストーリーに仕上がっています。

また、約束のネバーランド（約ネバ）は、社会現象を巻き起こした「鬼滅の刃」と同時期に連載されており、ジャンプの人気作品として、幅広い世代の支持を獲得しました。また、2020年5月に最終回を迎えた鬼滅の刃を追うように、同年6月に約束のネバーランドも最終回を迎えており、人気絶頂のなか迎えた両作品の最後は、多くの話題を呼びました。

孤児院で暮らすエマは、ある日、里親の元へ送り出さたはずのコニーの死亡・出荷を目撃し、孤児院の正体が、鬼の食用児を育てる農園であることを知ります。エマは、自分たちの運命を変えるべく、ノーマンやレイたちと共に農園を脱出し、外の世界を旅しながら人間の世界へ行く方法を模索します。

アンドリューは、約束のネバーランド・98話で登場したラートリー家の関係者の1人で、当代ピーター・ラートリーの命令により、農園を脱出した食用児たち全員を処分するべく、エマたちと対立しました。ピーターから絶大な信頼を寄せられており、任務を遂行するためなら手段を選ばない残忍さや、綿密な計画を練って食用児たちを追い込むど高い戦術・戦闘能力を持っています。

アンドリューの主人・ピーターが当代を務めるラートリー家とは、1000年前に、鬼と約束を結んだ一族で、鬼と人間の世界の調整役を担ってきた一族です。かつて鬼と人間は、食べる側と狩る側として戦争を繰り広げていたものの、あの方と呼ばれる鬼の頂点とラートリー家が約束を結んだことで、世界は鬼と人間の世界に二分されました。同時に食用として一部の人間が鬼へ差し出され、後の食用児たちへ受け継がれています。

しかし、35代目当主ジェイムズ・ラートリーは、食用児たちを過酷な運命を変えるべく、秘密裏に人間の世界へ脱走する工作をしていたものの、弟の・ピーターに粛清されてしまいます。本編では、ピーターがラートリー家の当主として、農園を脱出した食用児たちの処分に奮闘するも、部下たちの裏切りや、エマたちの強い意志に心が折れ、最期は彼らに負けを認めて自ら命を絶ちました。

その後、ラートリー家は、ピーターの叔父・マイクが当主代理の座に就き、人間の世界に転送された元食用児たちを保護し、彼らの生活の面倒を引き受けました。

アンドリューは、ラートリー家の36代当主・ピーターの部下であり、忠誠心の高さや頭脳・戦闘能力に優れていることから、ピーターの部下のリーダー的存在です。劇中では、ピーターの指示で、グレイス＝フィールド農園やゴールディ・ポンドから脱出した食用児たちの処分や、ミネルヴァの支援者の殺害計画を遂行しています。

少々時間はかかっているものの、丁寧かつ確実な計画の元で任務を遂行する姿勢から、ピーターから絶大な信頼を寄せられており、食用児・支援者の抹殺は、アンドリューの指示で動いています。

アンドリューの最後は鬼に捕食されて死亡するという、惨酷な結末であった一方で、そのシーンでは、他にも人間がいたにも関わらず、アンドリューだけが食べられた不可解な点が指摘されます。以下では、約束のネバーランドのアンドリューの最後や、彼だけ鬼に食べられ死亡した理由を考察しました。

爆弾を受け体中ボロボロになっても、エマたち食用児たちの処分に執念を燃やし続けたアンドリューは、人間離れした生命力と精神力の持ち主でした。そして、ピーター・ラートリーのために、どこまでも食用児たちを追い詰め、時には手段を選ばない戦法を繰り出したアンドリューでしたが、その最期は、野生の鬼に捕食される惨酷な結末を迎えました。

一方、食用児側も、アンドリューによって何人か死亡しており、戦死した仲間の遺体に布をかぶせ、それぞれが仲間の死を弔い、涙を浮かべました。

アンドリューの壮絶な最期は、「約束のネバーランド」で最も衝撃的な場面の1つですが、一方で、その場には、大勢の食用児がいたにもかかわらず、アンドリューだけが野生の鬼に捕食された点に疑問が生じます。アンドリューのすぐそばには、彼によって踏み殺されそうになった子供や、その子を助けるために駆け寄ってきたエマの姿もありました。

本来ならば、アンドリューの他に、すぐ近くにいた子供たちも捕食されてもおかしくない状況でした。しかし、大人のアンドリューだけを捕食した野生の鬼（無知性鬼）の行動は、不自然に感じられ、意図的にアンドリューに狙いを定めていたと考えられます。

アンドリューだけが捕食された理由について、鬼にとって人間の大人の脳は美味しいからと考えられます。農園で育った食用児たちは、6～12歳までに出荷されるため、野生ではない鬼たちは、人間の子供しか口にすることが出来ません。一方、大人の脳は、大きさは勿論、人生経験が長いため頭も良いことから、鬼たちにとって成熟していて美味しいのでは考察されます。

また、「約束のネバーランド」では、無知性鬼は、より頭の良い人間の脳を食べると知性に鬼に変貌するとも言われています。このことを踏まえると、野生の鬼は、食用児たちよりも、アンドリューの肉が一番美味しいと判断し、彼だけを狙ったのでしょう。

通常なら死亡してもおかしくない危機に瀕していながら、脅威の生命力を見せつけたアンドリューに対して、一部ではその正体が鬼ではないかと考察されています。約ネバの人間の世界は2046年とされ、科学技術の発展により、肉体の半分を鬼化する技術も生み出すことが可能でしょう。また、Λ7214農園は、2046年時点ですでに運用が始まっており、アンドリューの鬼化は、鬼との共同研究の結果とも考えられます。

しかし、アンドリューの正体が半鬼であることを示す根拠がないため、否定されています。一方、アンドリューの性格に着目すると、自分たちこそ人間であることをアピールしながら、食用児たちを人間として認めようとしません。また、食用児たちの全滅に向けた並みならぬ執念も、アンドリューの生命力を強めていると考えられ、アンドリューの正体は人間説が有力でしょう。

約ネバの鬼は、人間と比べて身体能力が非常に優れていることが明らかとなっており、個体によっては聴覚に優れている鬼が存在することも推測されます。そして、捕食されるアンドリューの行動に注目すると、周囲に大声を響かせており、それらを聞きつけた野生の鬼に目を付けられ、捕食に至ったことでしょう。

一方、アンドリューを捕食した野生の鬼は、トンボの複眼のように多数の目が備わっています。この特徴から、野生の鬼は、動いているものだけを捕らえることに特化した虫の鬼ではと考察されます。また、約ネバで登場したお寺の絵の中には、鬼が虫を食べて、虫タイプの能力を得た鬼の姿が描かれており、アンドリューを捕食した野生鬼の正体は、虫の鬼である可能性も挙げられます。

以下では、約束のネバーランドのアンドリューの襲撃シーンや名シーン・名言集を紹介します。

エマたりがグレイス＝フィールド農園の脱走に成功してから2ヶ月後、アンドリュー率いるピーターの部下たちがシェルターを発見します。そのシェルターは、支援者の工作によるダミーでしたが、アンドリューは冷静さを保ちながら周囲を観察し、食用児たちを手助けする者の存在を掴みます。

ピーターに忠実で真面目、かつ残忍な性格が反映されたアンドリューの名言からは、任務を確実に遂行するための意気込みや、エマたち食用児に対する宣戦布告が感じられます。

食用児たちの抹殺のためなら、入念な計画と襲撃準備、彼らの脱出を手助けする支援者たちの殺害までこなすアンドリューは、エマたちにとって鬼以上の脅威でしょう。しかし、アンドリューが執拗に食用児たちの抹殺にこだわる理由は、自身が仕えるラートリー家や、人間世界の平和のためであり、アンドリューの正義が掲げられた名言でしょう。

強靭な生命力と戦闘力を有するアンドリューは、人間離れした身体能力から、一部ではその正体は鬼ではないかと考察されています。以下では、約束のネバーランドのアンドリューの性格や能力について紹介します。

約ネバ屈指の頭脳派であるアンドリューの性格は、状況に応じて適切な判断を下せる冷静さや、ピーター・ラートリーに対する絶対的な忠誠心が挙げられます。序盤こそ支援者たちの工作により、食用児たちを取り逃がしてしまったアンドリューでしたが、決して慌てることなく、状況を冷静に見つめたうえで次の計画を練るなど、任務を遂行させるための努力を惜しまない一面も見られます。

一方で、鬼の食用肉として育てられた子供達に対する態度は残忍なもので、彼らを鬼の家畜としか見ておらず、人間として認めようとしませんでした。そして、瀕死の重傷を負いながらも、エマたちを追いかけるアンドリューは、人質を取りながら食用児たちに迫ったものの、最後は鬼に捕食され死亡しました。

ユウゴ・ルーカスの爆弾により、アンドリュー側も多大な被害を被ったにも関わらず、アンドリューは、食用児たちに対する並みならぬ執念を糧に、生き延びることが出来ました。アンドリューの生命力の高さは、通常の人間では考えられないものであり、その正体は鬼ではないかと考察されました。しかし、アンドリューの生命力の源は、ピーターの命令を最後まで果たそうとする忠誠心にあるとも考えられます。

支援者の尽力により、アンドリューはダミーのシェルターへ誘導され、最初の計画は失敗に終わりましたが、持ち前の鋭い観察眼と戦術を駆使し、アンドリューは次の計画を練り始めます。計画には、1年半ものの時間を費やしましたが、その期間に食用児たちの支援者たちを調べ上げ、彼らから情報を聞き出した後に、支援者全員を殺害しています。

また、支援者の抹殺と同時に、グレイス＝フィールド農園にも足を運んでいたとも推測され、農園に残されたフィルからエマたちに関する情報を聞き出していた可能性も高いでしょう。そして、2047年10月に、支援者から得た情報を元に、精鋭部隊8人でシェルターの襲撃に出たものの、エマの仲間たちによって追い詰められ、最後は、爆弾により仲間・7人を失う結果となりました。

劇中では、食用児たちを執拗に追い込む姿や、鬼に食べられ死亡する壮絶な最後が印象的なアンドリューですが、一部では彼の正体は、支援者や味方である可能性が高いとも言われています。以下では、約束のネバーランドのアンドリューの正体が、支援者や味方である可能性について考察しました。

約束のネバーランドの支援者とは、ミネルヴァことジェームズ・ラートリーの協力者たちであり、エマたちのシェルターにモールス信号を送ったり、敵・ピーターの情報を知らせるなど、食用児たちの救出に尽力しました。約ネバでは、ダミーのシェルターに細工を施し、食用児たちをアンドリューから遠ざけたものの、この行為により、ピーターに支援者の存在が知れ渡ってしまいます。

エマたちが支援者に向けて、シェルターの電話から連絡を入れた場合、通常であれば連絡から24時間以内に折り返しの電話が来ることになっていました。しかし、支援者からの折り返しの電話は、発信から7日後に鳴り、いつもと様子が違うことが指摘されます。

そして、7日後にシェルターの電話にかけてきた支援者は、モールスと名乗り、今はシェルターに接触できないことと、そこで待機しているように指示しました。同時に、この電話で、食用児たちの敵がピーター・ラートリーであることも明かされました。

アンドリューの襲撃に備えて、支援者たちはダミーのシェルターに子供たちが向かった痕跡を偽造し、アンドリューにシェルターの場所を誤認させることに成功させています。

約束のネバーランドでは、ピーターに忠実で、食用児には残忍な敵とも呼べるアンドリューですが、一説には、アンドリューは、食用児たちの敵ではなく、支援者や味方である可能性も浮上しています。その理由は、支援者が秘密裏に工作することが難しい点や、連絡が7日間も遅れたこと、アンドリューの癖などが挙げられます。

ダミーシェルターに偽造を施すには、まず、ピーターより早くゴールディ・ポンド（GP）の崩壊に気付く必要があります。しかし、ピーターは、GPの支配者であるバイヨン卿と通じており、最速でGPの崩壊に気付く者は、ピーターが該当します。そこで、ピーターより早くGP崩壊に気気付くには、以下の2パターンが考えられます。

1つ目は、GPやシェルター周辺を常に観察することで、手助けするタイミングを掴むこと、2つ目は、ピーター側の内通者が潜んでおり、彼を通じて外部に連絡していた、または内通者本人が動いていた可能性が考えられます。そして、これら2パターンに該当する人間は、アンドリューであり、ピーターから絶大な信頼を得ている彼なら、ピーターの部下の誘導も容易でしょう。

そして、ダミーシェルターの偽造がアンドリューだった場合、その場で食用児たちの痕跡の偽造も可能であり、自ら部隊の指揮を執っていれば、シェルターへの誤導も自然に行なうことができます。

モールスからシェルターへの連絡が遅れた理由も、連絡主がアンドリューと考えれば納得がいきます。ピーターの部下のリーダー格であるアンドリューは、常に複数人で行動していることが多いと推測され、部下が近くにいることで食用児たちへの連絡が難しかったと考えられます。そして、「今は会えない」との発言も、ピーターの部下と行動を共にしているからでしょう。

約ネバでは、アンドリューが指をトントンさせる癖が描かれており、規則性を感じさせる表現から、モールス信号ではないかと考えられます。これらを使用する理由は、食用児たちに対する支援を、周囲の人間に悟られないようにするためであり、電話や無線を通じてモールス信号を送り、支援者側へメッセージを送っていたでしょう。

また、アンドリューのトントンの癖は、ピーターの部下がいない場面でも見られ、グレイス＝フィールド農園のフィルとの対面でも癖を見せています。農園では、ママと呼ばれる飼育監がおり、彼女たちにバレないように、支援者側またはフィルに対して、何かしらのメッセージを送っていたとも捉えられます。

衝撃的な死亡シーンで読者を驚かせたアンドリューでしたが、食用児たちに対する並みならぬ執念や、支援者たちの不自然な行動から、アンドリューの正体は鬼や支援者ではないかと、多くの注目を集めています。以下では、約束のネバーランドのアンドリューに関する感想や評価を紹介します。

ピーター・ラートリーの最後は、食用児たちが望む未来を認めて、潔く最後を迎えたのに対して、部下のアンドリューは、死亡する直前まで、執念で子供たちに迫り続けました。是が非でも食用児全員の処分を全うしようとするアンドリューの姿に、「惨酷」「絶望」との声が寄せられ、アンドリューの正体が鬼であることを強調しているでしょう。

化け物と化したアンドリューに対して、食用児たちはまず、アンドリューの動きを封じ込めるべく、上半身の関節部分を狙って発砲しました。そして、アンドリューへの発砲シーンにて、最後の銃声はエマのものではないかと考察する投稿記事が見られ、最後は主人公・エマにとどめを刺されたのではないかとも推測されています。

「約束のネバーランド」は、原作漫画だけでなく、アニメ視聴をきっかけに漫画版を読み始めたファンも大勢います。原作漫画は、2020年6月に完結を迎え、連載当初から読み続けてきたファンは勿論、アニメから漫画版に入ったファンまで、多くの人々に感動を与えました。約ネバは、予測不能な展開や、キャラクター達への感情移入のしやすさが人気に火を付け、新作アニメや続編に期待が寄せられています。

約束のネバーランドのアンドリューの最後や鬼に食べられて死亡した理由、アンドリューの性格や能力、名言や名シーン、アンドリューの正体が鬼または、支援者・味方である可能性を考察を交えながら紹介しました。約ネバでは、ピーターへの忠誠心にあふれるアンドリューですが、劇中での不可解な行動や不自然な箇所から、その正体が食用児たちの味方とも考察され、魅力に富んだキャラクターの1人でしょう。