2020年07月05日公開
2020年07月05日更新
【進撃の巨人】「いってらっしゃいエレン」の意味と伏線を考察!ループ説の根拠?
進撃の巨人で第1話に登場している「二千年後の君へ」において「いってらっしゃいエレン」というセリフにはさまざまな伏線が含まれているのでは?と注目を集めました。そのため、ループ説の根拠となっている大きな伏線として話題となります。そこで、第1話で話題となった「二千年後の君へ」というタイトルや「いってらっしゃいエレン」というセリフに含まれている10年以上も回収されていない伏線や意味、ループ説について考察していきます。
目次
進撃の巨人とは?
コーエーテクモゲームスによって2016年2月18日に発売されたゲームの「進撃の巨人」は大人気となったために、2年後には「進撃の巨人2」も発売され注目を集めました。2019年12月の時点において1億部の世界累計発行部数を記録した進撃の巨人は、人間が強靭な肉体を持った巨人によって喰われるという残酷でグロテスクなシーンが随所に散りばめられているダークファンタジーとして展開されています。
漫画の他にもさまざまな関連作品が制作・販売されている進撃の巨人では「いってらっしゃいエレン」の意味についてさまざまな考察がされたり、注目を集めたりするようになりました。そこで、「いってらっしゃいエレン」の意味やその言葉に込められている伏線を考察していきます。また、「二千年後の君へ」やループ説の根拠などについても探っていきましょう。
進撃の巨人の概要
閉鎖的な空間での極限状態を描きたいと考えた大分県日田市出身の漫画家である諫山創(いさやまはじめ)さんは、別冊少年マガジンによって「進撃の巨人(しんげきのきょじん)」を2009年10月号から連載することになりました。週刊少年マガジンでも2度特別編が掲載された進撃の巨人は第31巻(2020年4月の時点)まで単行本で刊行された世界中で注目を集める漫画として成長しています。
進撃の巨人で人間を喰らう巨人が大暴れしていますが、巨人を最大限に活かしたいと考えた作者は、巨人の中でも知性を持っていない本能的に人間を襲う無垢の巨人と人間の姿にも巨人の姿にも自由自在になることができる知性を持った9つの巨人の存在を作りあげていました。さまざまな実験的な内容が盛り込まれている進撃の巨人は急激に読者アンケートを伸ばすことができたために通常の初版の倍の発行を行うことになります。
進撃の巨人のあらすじ
奴隷として王にこき使われていた少女は無実の罪を着せられ国外へ追放されてしまいます。森の獣に襲われ瀕死の状態となっていた少女は大地の有機物と接触したことで悪魔と契約をしたことになり、巨人の力を手に入れました。しかし、彼女は再度巨人の力を国王に利用されることになります。支配しようとする人間によって巨人が次々と誕生し、巨人によって母を亡くしたエレンは戦いの世界に身を置くことになります。
「いってらっしゃいエレン」の意味と伏線を考察!ループ説?
考察①グリシャの記憶
「二千年後の君へ」という言葉は、第1話のタイトルとなっています。また、「いってらっしゃいエレン」という言葉はその第1話の冒頭に登場していました。この2つの言葉は意味がすぐに理解できる言葉ではないため、物語での何かの伏線だろうと考察する人が多く注目されているキーワードとなっています。
また、ネット上では「二千年後の君へ」というタイトルや「いってらっしゃいエレン」というセリフがループ説に大きく影響しているとみられているため重要視されているのです。話題となっているループ説とは、進撃の巨人において、主人公である無鉄砲な性格のエレンが巨人に勝つ未来に導いていくためにタイムスリップを繰り返しているという説になっています。
それによって巨人に負けてしまった場合は再度幼少期にタイムスリップをして巨人に人類が勝利する未来を作り変えるように行動していることを意味していました。そこで、「二千年後の君へ」という第1話のタイトルや「いってらっしゃいエレン」という同じく第1話のセリフの意味や伏線をループ説も踏まえて考察していきます。まず初めにあげることができるのは医者であり父親であるグリシャの記憶からきているという考えです。
「二千年後の君へ」という第1話のタイトルに登場する「いってらっしゃいエレン」というセリフは、第121話までの物語から考察するとループ説というよりは何かの記憶が影響していると考えることができます。何かの記憶と考察した際に可能性があるのが父親であり医師のグリシャや、エルディア復権派のスパイとして行動していたクルーガーというかつて進撃の巨人を継承した人たちの記憶と考えることができます。
この当時のぶっきらぼうな性格のエレンはまだ幼く進撃を継承してはいません。しかし、かつて医者であり進撃の継承者であるグリシャが彼の父親であることから彼には何かしらの特例が出ていたとも考えることはできます。巨人に壁を破られたことによって父親であるグリシャから進撃の力が息子であるエレンへ継承されたという可能性は高いため、父親であるグリシャの記憶の方が可能性は高いと考察することができるのです。
「いってらっしゃいエレン」というセリフを放っているのはミカサのようにも見えるため父親であるグリシャの記憶を通して自分の昔の記憶を思い出していたとも考えられます。この「いってらっしゃいエレン」というセリフ自体は彼の記憶である可能性は低いと考えられるからです。しかし、なぜ「いってらっしゃいエレン」というセリフが放たれたのかについては疑問が残ることになります。
考察②ユミル・フリッツの言葉
さまざまな伏線やループ説が飛び交っている進撃の巨人の「二千年後の君へ」というタイトルで放たれている「いってらっしゃいエレン」というセリフの伏線や意味としては、1番最初に悪魔から巨人の力を受け取ったユミル・フリッツの言葉と考えることもできます。奴隷として誕生し最後まで奴隷の人生を歩んだ彼女は、死んでも尚自分の巨人の力を9つに分けられ生き続けなければならないという辛い人生を歩んでいました。
そのため彼女の力が9つに分けられそれぞれの巨人に継承されていった際に彼女から放たれた言葉が「いってらっしゃいエレン」と考えることもできます。作中では進撃の継承者だったエレン・クルーガーの存在もあるため、同じ名前の別の人物で進撃を最初に継承することになった人間が過酷な人生を歩んだユミル・フリッツから放たれた言葉だったのかもしれません。
そう考えると、進撃を最初に継承した者の名前がエレンであり、無鉄砲な性格のエレンとは別人ではあるものの名前が一緒だったということになります。しかし、「いってらっしゃいエレン」というセリフを放っている女の子が幼馴染みのミカサのように見えるのはどうしてなのでしょうか?それは、ループ説などが起こっていた場合さまざまな記憶が入り乱れて、過去に見た幼馴染みのミカサの映像と混ざってしまったとも考えられます。
第1話の「二千年後の君へ」において放たれている「いってらっしゃいエレン」という言葉自体は心優しく働き者だったユミル・フリッツから放たれた言葉と考えることができますが、その言葉を放っていた女の子は幼馴染みのミカサのように見えます。しかし、これは自分が認識している人物の映像を取り入れただけでありその人物が放っているわけではないという考えです。
ループ説やさまざまな伏線が散りばめられている作中では、始祖となったユミル・フリッツが自分の力を9つに分けてそれぞれ新たな巨人として送り出した際に放った言葉と考えることができます。その最初の進撃の継承者の名前がたまたまエレンという名前だったということだったのですが、同じ名前の主人公が描かれているためさまざまな伏線の可能性やループ説が浮上したと考えることもできるのです。
考察③座標から送られた?
さまざまなループ説や伏線が話題を集めている進撃の巨人ですが、「二千年後の君へ」という第1話で放たれている「いってらっしゃいエレン」というセリフの伏線や意味としては、座標から送られた言葉と考えることもできるでしょう。木の下で転寝をしていたエレンは、このセリフの場面を夢見ていたかのような描かれ方がされていました。その木は9つの枝から成り立っていた大木となっています。
かなりの大木で丁寧に描かれているため重要な伏線が含まれていると考えることができるのです。9つの枝によって成り立っているこの大木は座標の木にも似ていました。アニメで登場していたユミル・フリッツが扱っていた座標も9つに分かれていたことが明らかになっています。そのため「9」という数字も大きな伏線となっていると考えられるでしょう。
過酷な人生を歩んだユミル・フリッツの魂が9つに分けられていることからも、9つの枝で構成しているこの大木は彼女の魂が宿っている座標から意図的に送られたとも考えることができます。自分の魂が最終的に回収されることを願った彼女は、自分の魂を快く送り出していたのかもしれません。
「いってらっしゃいエレン」のセリフが登場した「二千年後の君へ」
「いってらっしゃいエレン」のセリフは「二千年後の君へ」で登場
第1話のタイトルは「二千年後の君へ」となっており、そこで登場した「いってらっしゃいエレン」というセリフによってループ説が誕生したとされています。そのためループ説を誕生させた大きな影響を与えたこの2つの言葉は10年以上も回収されていない大きな伏線となっていました。ループ説によって話題を呼んでいるさまざまな伏線はその伏線によって回収の期間がまちまちとなっています。
すぐに回収されるセリフもあれば、2年~4年かかって回収される伏線もあるのです。その中でも一番長い期間伏線の回収がされていないと注目を集め伏線の回収を心待ちにされているのが、第1話で登場している「二千年後の君へ」というタイトルと「いってらっしゃいエレン」というセリフの伏線です。物語の初期に施された伏線となっていますが、いまだに謎が多く回収されていません。
そのため第1話で登場している「二千年後の君へ」というタイトルや「いってらっしゃいエレン」というセリフは、かなり重要な伏線であることがわかります。「いってらっしゃいエレン」というセリフは、ループ説から考察すると巨人を倒すために無鉄砲な性格のエレンが何度もタイムスリップ(ループ)をする時に幼馴染みのミカサから放たれると考えることもできます。
ループ説の考えによってタイトルの「二千年後の君へ」や「いってらっしゃいエレン」というセリフが回収されるのだとしたら、ループを発動させることができたミカサによって発せられる可能性は高いです。そのセリフによって伏線が回収されることでタイムスリップ(ループ)が起こるのかもしれません。最終的に過去にタイムスリップして巨人に勝つ未来を創るエレンに向けられたミカサの言葉と考えることができます。
「二千年後の君へ」の意味は?
第1話のタイトルとなっている「二千年後の君へ」の意味については大きな伏線が含まれていると考えられており、多くの考察がされています。「二千年後」という数字や「君へ」が誰を差しているのかにも注目が集まっていました。かつて奴隷として国王にこき使われていた少女は、死罪となって国外に追放されていますが、彼女が大地の悪魔と出会ったことで巨人の力を手に入れたとされていました。
2000年という大きな数字を考えた時にあげることができるのは、王家が誕生した歴史です。約2000年前に王家は誕生したといわれています。約2000年前に誕生している王家の誰かが2000年後を見越して放ったのかもしれません。第89話では1820年前に巨人の始祖となったユミル・フリッツは、巨人の力を手にしたとされています。その話を聞いた当時のグリシャはまだ幼く10歳くらいとなっていました。
さらにその話は30年前くらい前の話として伝えられているため、医者となったグリシャの話では1850年前に巨人が誕生したと考えることができます。また、第86話では145代目の国王は戦いを放棄して辺境の島に逃げ延びたことが王家の血を引くダイナによって語られていました。巨人の寿命は13年とされています。国王が誕生してから順調に巨人の力が継承されていた場合は13年×145代=1885年となるのです。
フリッツ王家が世界を支配してから1885年という長い年月が経っていると考えることができます。巨人から身を守るために巨大な壁を作って107年の年月が経っているため、1992年前に巨人が誕生したと考えることもできるのです。2人の巨人が誕生したと考えられる数字に誤差はあるものの、「二千年後の君へ」に通じるものがあるでしょう。
また、1992年に現在進撃を継承しているエレンの残りの任期を追加するとちょうど2000という数字になります。そのため、「二千年後の君へ」とは、進撃を継承したエレンの次に継承した相手に向けてのメッセージなのかもしれません。
「いってらっしゃいエレン」に関するその他の謎を考察
考察①キヨミとの関係
「いってらっしゃいエレン」というセリフについて多くの人が東洋人であるミカサでは?と考察している人が多いです。しかし、かつての進撃の継承者であったエレン・クルーガーに向かって放たれたセリフと考えることもできるでしょう。彼が進撃の継承者となったのは28歳くらいと考察することができます。彼と同じ年齢といえば東洋人であるキヨミをあげることができるでしょう。
そのセリフを同じ年のエレン・クルーガーに向かって東洋人のキヨミが話していると考えることができます。すでに故人となっているエレン・クルーガーや重要な秘密を握っている東洋人のキヨミにも若い時代がありました。彼らは一緒に過ごした時期があるのかもしれません。
その頃のキヨミであれば画像のような雰囲気であってもおかしくはないでしょう。巨人の力を継承した者は過去にその巨人が経験した記憶を見ることができます。そのため、無意識のうちに先代の継承者であったエレン・クルーガーの記憶を思い出していたとも考えることができるのです。
考察②エレン・クルーガーの名前
「いってらっしゃいエレン」のセリフに登場しているエレンという存在は、猪突猛進の性格を持っているエレン・イェーガーに関する記憶ではなく他の人の記憶と考えることもできます。その場合先代の進撃の継承者であるエレン・クルーガーをあげることができるでしょう。彼は同じ名前であるためその可能性は十分にあると考えられます。
また、彼と同じ年のキヨミがそのセリフを放っていたのだとしたら全てが繋がっていくのです。貴重な存在となっている東洋人の女性はほとんど存在していません。そのため、マフラーを巻いている少女はミカサのように見えますが、若い頃のキヨミと考えることも十分に可能なのです。
その理由としてはスパイとして活躍していたクルーガーは、王家の血を引くダイナを復権派に送りこんだり、入手困難な資料も簡単に手に入れたりしていました。もしも、権力を持っているキヨミと繋がっていたのだとしたら彼のさまざまな活躍も可能だったことが理解できます。年齢的に繋がっていてもおかしくないため、「いってらっしゃいエレン」という言葉はこの2人の間で交わされたのかもしれません。
「いってらっしゃいエレン」はアニメではなくなっている?
「いってらっしゃいエレン」はアニメではカットされた?
さまざまなループ説や伏線が散りばめられている進撃の巨人の最も大きな伏線は、「いってらっしゃいエレン」ということができるでしょう。しかし、10年以上も回収されていない「いってらっしゃいエレン」というセリフは、アニメ版ではカットされています。そのため、かなり驚いた人は多かったようです。さらに驚いたのは「髪が伸びてないか…?」のセリフまでカットされていたことでしょう。
複雑な構成や伏線を施している原作とアニメ版とでは違う結末が待っているのかもしれません。そのため、アニメ版に関しては原作ではとても重要だと思われている「いってらっしゃいエレン」などのセリフをカットしたと考えることができます。ループ・エンドの伏線を原作では貼っていますが、アニメ版においてはそのようにしないためにそれらに繋がるセリフは全てカットしたと考えることができるのです。
アニメ最終回はどうなる?
原作において重要な伏線となっている「いってらっしゃいエレン」というセリフですが、アニメ版においてはそのセリフをはじめそれに繋がっているセリフも見事にカットされています。しかし、「未来の記憶」を想像させるような原作とは異なったセリフやシーンが散りばめられていました。そのため、原作とは異なる最終回を迎えるであろうことを予想することができます。
原作で重要視されている伏線が施されていないアニメ版においては、原作とは異なる最終回が展開されると期待できるため、原作とは違ったエンドを楽しめると期待している人も多いようです。
「いってらっしゃいエレン」というセリフにおいてはさまざまな考察をすることができるため、今後の回収に期待が集まっています。また、原作とアニメ版では最終回が異なるという展開がありそうなのでエンドの仕方も注目されているのです。原作やアニメ版で異なる最終回が期待できる現在、ますます目が離せない作品となっています。
「いってらっしゃいエレン」に関する感想や評価
二千年後の君はおそらくエレンの次の継承者に向けられたメッセージで……進撃の巨人は未来の誰かの記憶も見れて……「いってらっしゃい、エレン」というセリフは……ミカサが彼を見送る言葉なのかな………………
— しらなぎ (@s0313squalo) September 28, 2019
「二千年後の君へ」という第1話のタイトルとなった言葉は、自分を曲げない意志の強さを持ったエレンの次の継承者に向けられている言葉だと予想している人がいました。また、「いってらっしゃいエレン」というセリフについては、幼馴染みのミカサが猪突猛進な性格のエレンを送る言葉なのかな?と考察している人もいます。いずれにしても今後の展開を楽しみにしている人は多くいました。
進撃の巨人30巻読んだけど、あー、なるほどー、こう繋がるのかー。
— 髙橋ガリMAD (@takahashi0000) January 24, 2020
ってことは第一話の「いってらっしゃい」「エレン」から今までの物語は次の進撃の後継者が見てる過去の記憶で、俺たちが主人公だとは思ってるエレンとは別人のエレン君なのかなーとか考えちゃったりするよね。
第30巻を読んでこう繋がっていくのかと感心している人もいるようです。そのため、第1話での「いってらっしゃいエレン」というセリフは、次の進撃の後継者が見ている過去の記憶だと考えた人もいました。そのため、無鉄砲な性格のエレンのことを意味していると考えていた人も、別人のエレンである可能性もあると考察し直している人もいます。
「いってらっしゃいエレン」のときってまだ進撃の能力持ってないはずだよね なんだエレンのあの夢は考えれば考えるほどわからない…進撃の巨人…
— 疫病退散🌿 (@mochigomestein) December 26, 2019
「いってらっしゃいエレン」のセリフが登場した第1話の時には進撃の力をまだ継承していないはずのため、幼いエレンが見ているあの夢は何を意味しているのか考えれば考えるほどわからないと悩んでいる人もいました。また、13ページのノンブルだけが異なっていることを発見した人は「いってらっしゃいエレン」のページでもあるため多くの人に見て知ってほしいと感想を寄せている人もいます。
「いってらっしゃいエレン」の意味まとめ
「二千年後の君へ」というタイトルが付けられている第1話では「いってらっしゃいエレン」というセリフが登場して多くの人が重要な伏線だと考えさまざまな考察を繰り広げています。10年以上も回収されていない伏線であるため、最終的にどのような展開で最終回を迎えるのかに期待が集まっていました。アニメ版では、その重要な伏線がカットされていることから別の最終回になるのだろうと期待されています。