【進撃の巨人】3つの壁の名前と由来は？広さや正体・作られた理由を考察

今回は「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールマリア」「ウォールローゼ」「ウォールシーナ」の名前や由来を紹介し、3つの壁の意外な広さや正体についても考察していきます。また、3つの壁が作られた理由や作られ方もみていき、3つの壁の秘密が判明した100話もネタバレで紹介していきます。まず、ここでは「進撃の巨人」の作品情報をみていきます。

「進撃の巨人」は別冊少年マガジン及び週刊少年マガジンにて、2009年から連載されている諫山創先生のダークファンタジー漫画です。2020年4月の時点で31巻まで刊行されており、2013年4月〜9月にはアニメ第1期の全26話が放送となりました。さらに、2014年11月と2015年6月にはテレビアニメ第1期の内容の総集編にあたる劇場版アニメの「前編〜紅蓮の弓矢〜」と「後編〜自由の翼〜」が公開となりました。

また、2015年8月と9月には「進撃の巨人」の実写映画「ATTACK ON TITAN（前篇）」と「ATTACK ON TITANエンド オブ ザ ワールド（後篇）」が公開。そして、2017年4月〜6月にはアニメ第2期「進撃の巨人 Season2」全12話が放送となり、2018年1月にはテレビアニメ第2期の内容の総集編にあたる劇場版アニメ「Season2〜覚醒の咆哮〜」が公開となりました。

加えて、2018年7月〜10月と2019年4月〜7月にはテレビアニメ第3期のPart1とPart2の全22話が放送されました。さらに、2020年7月17日には劇場版アニメの最新作「進撃の巨人〜クロニクル〜」の公開も控えており、2020年春季からはテレビアニメ第4期「The Final Season」の放送もスタート予定となっています。

人類は突然の巨人の出現により、存亡の危機を迎えますが、かろうじて生き残った人々によって大きな3つの壁が築かれ、その内側で生活することで人類は100年間、なんとか平和を守ってきました。しかし、壁よりも大きな超大型巨人の出現により、シガンシナ区が巨人たちに襲われ、そこで暮らす少年エレンは母親を亡くします。故郷も家族も夢も総て失ったエレンは巨人の殲滅を誓い、訓練兵団に入団するのでした。

「進撃の巨人」に登場する「3つの壁」は主人公のエレンたちが暮らすパラディ島を取り囲むようにして築かれており、ウォールシーナ、ウォールローゼ、ウォールマリアの三層構造となっています。この3つの壁は巨人の侵攻を恐れた人類が身を守るために作られ、壁が建設されてから100年もの間、巨人の脅威から人々の生活と平和を守ってきました。

ここでは「進撃の巨人」の3つの壁「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」の名前やその由来を紹介していきます。

「進撃の巨人」で人類が巨人の侵攻を防ぐために築いた3つの壁の名前「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」をそれぞれ紹介していきます。

3つの壁の中で最も内側に存在する「ウィールシーナ」は、1570kmの長さがあります。壁の高さや厚みは3つの壁とも同じくらいで、高さ50m、厚さ10mとなっています。ウォールシーナは最も内側にあり、他の2つの壁の内側よりも巨人の脅威が少ないため内部には王都が存在します。そして、最も安全な地域として王家や中央憲兵などの最も裕福な人々が生活しています。

3つの壁のうち真ん中に存在する「ウォールローゼ」は、2400kmの長さがあります。ウォールマリアの放棄により、人類はウォールローゼまで活動範囲を後退するしかありませんでした。しかし、その後出現した巨人たちによって、ウォールローゼさえも破壊される結果となりました。

3つの壁の中で最も外側に存在する「ウォールマリア」は、3200kmの長さがあります。ウォールマリアは最も巨人の脅威に晒されている壁として破壊と補強が何度も繰り返されており、その度により頑丈なものとなっています。また、最も巨人に侵略される危険性が高い地域であるため、ウォールマリアの内側には最も貧しい階層の人々が暮らしていました。

主人公のエレンやミカサもウォールマリアの内側にあるシガンシナ区の出身です。ただ、845年にウォールマリアは突如出現した超大型巨人によって壁に穴が空けられてしまい、巨人たちの侵攻によって放棄されていました。しかし、850年に「ウォールマリア奪還作戦」が実行され、超大型巨人が開けたウォールマリアの穴を塞ぐことができました。

次に「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールマリア」「ウォールローゼ」「ウォールシーナ」の名前の由来についてみていきます。

原作から、3つの壁の名前「マリア」「ローゼ」「シーナ」はそれぞれ始祖ユミルの娘の名前が由来となっていることが判明しています。そして、それぞれの壁の紋章は3人の娘をモチーフにしているとも言われています。また、3つの壁の名前の由来となった始祖ユミルの3人の娘たちについて、アニメ第2期のエンディングで登場していると話題になっています。

実際、エンディング中のアニメーションでは、王のような姿をした人物の前で涙を流しながら遺体を食べている3人の少女の姿が描かれています。視聴者の間ではこの3人の少女たちが始祖ユミルから巨人の力を受け継ぎ、3つの壁を作ったのではないかと考察されおり、エンディングのこのシーンがその伏線となっているのではないかと言われています。

ここまで「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」の名前やその由来を紹介し、始祖ユミルの娘の名前が3つの壁の名前の由来となっていることが分かりました。次に、3つの壁の広さや正体を考察していきます。

「進撃の巨人」に登場する3つの壁の内側は意外に広いことで知られています。最も外側のウォールマリア（上の画像の赤い円）から真ん中のウォールローゼ（上の画像の青い円）までの距離が100km、そのウォールローゼから最も内側のウォールシーナ（上の画像の緑の円）までの距離が130km、そのウォールシーナから中心部までの距離が250kmあると公表されており、全長960kmに及びます。

そして、ウォールシーナから中心部までの広さは日本地図でいうと福島県あたりから関東地方・中部地方あたりまでが含まれてしまうほどの大きさと言われています。さらに、ウォールマリアの内側つまり、3つの壁のすべてを含んだ広さは日本地図でいうと、岩手県や秋田県あたりから近畿地方あたりまですっかり含まれてしまう広さだとされており、その意外な広さにファンからは驚きの声が上がっています。

「進撃の巨人」原作の第34話で「女型の巨人」のせいでウォールシーナの一部が崩れるシーンがありました。そして、その崩れた壁の中に巨人の顔が見えたことから、3つの壁の中には巨人がいることが判明しました。

「進撃の巨人」の原作第34話において壁の中には巨人がいることが明らかになりましたが、このシーンでウォール教のニック司祭は壁の中から顔を覗かせた巨人について「あの巨人に日光を当てるな」と叫び、その緊迫した様子が見て取れました。

一般的な巨人は日光がなければ動き出すことができません。このニック司教のセリフから、壁の中の巨人は生きており、日光を当てれば動き出す恐れがあることが分かりました。このように、人類は巨人の脅威から身を守るために巨人を利用していることが判明しました。

崩れた壁から顔が見えた巨人に日光を当てるな、と叫んだウォール教のニック氏司祭ですが、「壁の中に巨人が入っているのか」と問われても決して答えることがありませんでした。そして、ハンジに質問に答えなければ壁から突き落とすと脅されても、その意思は固く、質問に答えるよりも死を選びました。このニック司祭の行動から、壁の正体は命に代えても絶対に他言してはいけない重要な秘密であることが分かります。

また、かつてウォールシーナ付近の地面を掘り進め、地下から越えようとした男性が存在したそうです。しかし、この男性は掘り進んでいくことで壁の正体に迫ることとなり、結局、この男性はいくら掘り進めてもウォールシーナを超えることができませんでしたが、彼は後日、この出来事を友人に話しました。すると、壁の正体について語ったこの男性もその話を聞いた友人も行方不明になってしまいました。

この事件から、壁の正体について少しでも知った可能性のあるものは中央憲兵やウォール教によって、抹殺されてしまうのではないかと考えられるようになりました。そして、このようにして壁の秘密を守って来たからこそ、100年以上もの間、壁の正体について一般人は誰も知らないのだろうとも言われています。

ここまで「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」の名前やその由来を紹介し、3つの壁の広さや正体について考察してきました。そして、3つの壁の内側が意外に広いことや3つの壁には実は巨人が入っており、その正体を知った者は消されることが分かりました。次に、3つの壁が作られた理由や作られ方などを考察していきます。

「進撃の巨人」に登場する3つの壁に関する考察、1つ目は3つの壁が作られた理由についてです。3つの壁が作られた理由を探っていくと、巨人の起源であるユミル・フリッツという女性まで遡ることになります。大昔、ユミル・フリッツは大地の悪魔との契約により、始祖の巨人の力を得ます。彼女はその力を国のために使い、国を豊かにし、国民は安定した生活を送れるようになりました。

そして、ユミルの死後、始祖の巨人は「九つの巨人」に分けられました。生前のユミルが巨人の力を国の発展のために使ったのとは違い、巨人の子孫とされるエルディア人はユミルの死後、巨人を他国を侵略するための軍事兵器として使い始めました。そうしているうちに内部分裂が勃発し、ユミルから継承された「九つの巨人」のうちの七つが反旗を翻したマーレ人に奪われてしまいました。

そのため、当時の国王は戦争を止め、孤島へと避難しました。その孤島がエレンたちが現在暮らしているパラディ島です。国王はマーレ人に奪われてしまった巨人が自分たちを襲いにやって来るのではないかと恐れます。そこで、彼は巨人を材質として、強固な3つの壁を作ったのでした。

「進撃の巨人」に登場する3つの壁に関する考察、2つ目は3つの壁の作られ方についてです。上記のとおり、3つの壁は巨人を材質として作られています。実は知性のある九つの巨人の中の何体かは「硬質化」という能力を持っており、刃物さえも砕いてしまうほどの凄まじい硬度を誇ります。

また、3つの壁はパラディ島をぐるりと取り囲んで作られていますが、フリッツ王は巨人たちの硬質化能力により生じた硬い皮膚を支柱として壁を築きました。そのため、壁の中では人柱とされた大量の巨人たちが息を潜めているのです。さらに、この壁の中に入れられているのは身長60mにもなる超大型巨人です。

壁の高さは3つとも50mなので、壁の中の巨人たちは脚を10mほど地中に埋められていることになります。なぜ、巨人たちはおとなしく埋められたのでしょうか？実は、この壁の中の超大型巨人たちは巨人に命令することができるある人物（考察4で詳しく解説）によって、横一列に並ばされ、壁の土台とされたのです。

「進撃の巨人」に登場する3つの壁に関する考察、3つ目は3つの壁が作られた原因の人物についてです。3つの壁が作られた原因の人物であるエルディア人とマーレ人について詳しくみていきます。エルディア人は現在も3つの壁の内側で暮らしているエレンやアルミンたちのような人々で、巨人から抽出した脊髄液を体内に入れることで巨人になることができるDNAを持っています。

エレンたちが生まれる100年以上前の当時の国王がパラディ島に逃げのび、3つの壁を築きました。それ以来、100年以上もの間、平和が保たれてきましたが、一方でマーレ人とはエルディア人から見れば、敵対している民族で、ライナーやアニ、ベルトルトやジークもマーレ人の側に属しています。

そして、マーレ人はエレンが持つ「始祖の巨人」と「進撃の巨人」を奪うことを目標としており、幼い頃から戦士としての厳しい訓練を受け、戦士（つまり知性のある巨人）になることが最大の誇りであると考えています。

「進撃の巨人」に登場する3つの壁に関する考察、4つ目は3つの壁が作られた当時の国王についてです。上記のとおり、3つの壁は当時の国王の命令で作られました。ここで、当時の国王とは145代目フリッツ王カールのことです。そして、進撃の巨人に登場する巨人たちは皆それぞれ能力を有していますが、巨人たちに命令して操ることが出来る能力を持つのは「始祖の巨人」のみです。

そのため、3つの壁を作った当時の国王カールは「始祖の巨人」を持っていたと考えられています。ただ、そうなると当時の国王は巨人に命令が出来るのに、そもそもなぜ巨人の襲撃に備えて3つの壁を作らせたのか？という疑問が浮上します。それについて、ネット上では「万が一」の事態を想定したのではないかと推測されています。

ここまで「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」の名前の由来や正体などを紹介し、3つの壁が作られた理由などについても考察してきました。そして、3つの壁は巨人の侵攻を防ぐために当時のエルディアの国王が作ったことなどが分かりました。次に、3つの壁の秘密が明かされた「進撃の巨人」の原作100話のあらすじや要点をネタバレで紹介していきます。

100話はヴィリー・タイバーの回想シーンから始まり、ヴィリーは馬車の中で戦士隊の隊長であるマガトと会話しています。会話の内容はレベリオ収容区でヴィリーが行う演説についてで、2人は演説中に敵から襲撃されるだろうと予想します。

その後、ヴィリーが舞台に上がり、彼の演説が始まります。ヴィリーは代々巨人と戦ってきた歴史の真実やエルディア人の歴史、パラディ島にある三つの壁の名前の由来や超大型巨人による「地ならし」によって世界が危機を迎えることを語り、パラディ島の敵に対して宣戦布告しました。

「進撃の巨人」100話のあらすじを見てきましたが、次に「進撃の巨人」100話の内容をネタバレでみていきます。

「進撃の巨人」100話では3つの壁の名前が始祖ユミルの娘3人の名前から付けられた名前であるという事実が判明し、読者を驚かせました。また、このシーンからアニメ2期のエンディングのワンシーン（上の画像）を思い出したというファンもいたそうで、そのことでも驚かされたそうです。

「進撃の巨人」100話の冒頭でのヴィリーとマガト隊長の会話中で、マガト隊長が「あなたは死にます」と言うセリフがありました。そして、100話の最終盤でヴィリーは実際にエレンゲリオンに握りつぶされたことにより、死亡したように思われるシーンが描かれました。このことから、ヴィリーが戦槌の巨人継承者ではないということをマガト隊長はあらかじめ知っていたのではないかと考えられているようです。

「進撃の巨人」99話でピークとポルコは罠にハマり、床下へと転落してしまいましたが、このとき、2人に罠を仕掛けたアゴ髭マーレ兵について、ピークは「どこかで…」という言葉を発していました。このように、ピークはアゴ髭マーレ兵のことをどこかで見たことがあるような様子が描かれました。

「進撃の巨人」100話はヴィリーとマガト隊長が話すシーンからスタートしました。2人の会話の内容は、ヴィリーの演説がエレンたちパラディ側をおびき出すための作戦だったというもので、パラディ島に協力者がいることをヴィリーは匂わせていました。

「進撃の巨人」100話で初めて登場したのが「地鳴らし」というワードでした。この「地鳴らし」は超大型巨人の襲撃を指すワードで、パラディ島の人々はそれの発動を脅威に感じています。このワードが100話で登場したのはいつか「地鳴らし」が起こる伏線となっているかもしれないと予想されています。

「進撃の巨人」97話でエレンの手紙が登場しましたが、100話ではエレンが手紙について新たな情報を明らかにしました。エレン本人が言うにはエレンの手紙は家族に宛てたものではなく、彼が仲間に宛てて書いたものだということが分かりました。

エレンの手紙の宛先について、ファンの間で様々な憶測が飛び交っていましたが、100話でエレンの手紙が仲間宛てだったことが分かり、家族宛てだと予想していたファンから驚きの声が上がりました。

ヴィリーは演説の中で下のセリフを言っていましたが、これもヴィリーが戦槌の巨人継承者ではないということを裏付けるシーンだと言われています。

こちらは「進撃の巨人」に登場する3つの壁の名前に関するツイートです。3つの壁の名前が始祖ユミルの娘の名前だったことに驚いたという感想となっています。

こちらも「進撃の巨人」に登場する3つの壁の名前に関するツイートです。3つの壁の名前が一気に登場し、混乱して覚えられないという感想となっています。

こちらも「進撃の巨人」の3つの壁の名前に関するツイートです。最も外側にある「マリア」、真ん中にある「ローゼ」、最も内側にある「シーナ」というように壁の広さと比例して、それぞれの名前が使用されている地域も狭まっていっているという感想となっています。

いかがでしたか？「進撃の巨人」に登場する3つの壁「ウォールシーナ」「ウォールローゼ」「ウォールマリア」の名前の由来や正体、作られた理由などについて考察してきました。さらに、3つの壁の秘密が明かされた「進撃の巨人」の原作100話についてもあらすじや要点をネタバレで紹介してきました。そして、3つの壁は始祖ユミルの娘の名前が由来となっていることが分かりました。

また、3つの壁は人類を巨人の侵攻から守るために当時の国王が作ったもので、巨人を支柱にして作られていることやその秘密を知ったものは抹殺されることなどが分かりました。今後、どんどん謎が明らかになっていくことが期待される「進撃の巨人」にこれからも注目していきましょう！