【進撃の巨人】ライナーが二重人格になった理由は?原因や心の闇を考察

進撃の巨人のライナーは長年の潜入任務を行い兵士として活動したの結果、二重人格になってしまったキャラクターです。その原因となっている理由や過去の出来事などは進撃の巨人作中断片的な形で紹介されているので分かりにくく、結果として様々な考察を呼んでいます。今回は二重人格になってしまったライナーについて、二重人格になった理由や過去、心に抱えてしまった闇などをまとめて紹介していきます。

【進撃の巨人】ライナーが二重人格になった理由は?原因や心の闇を考察のイメージ

目次

  1. ライナーとは?
  2. ライナーが二重人格になった理由や原因を考察
  3. ライナーの死亡説やその後
  4. ライナーのかっこいい名言集
  5. ライナーの声優
  6. ライナーに関する感想や評価
  7. ライナーが二重人格になった理由まとめ

ライナーとは?

進撃の巨人の作品情報

ここではまず、ライナーについて紹介する前にライナーが活躍する進撃の巨人についても簡単に見ていきましょう。

進撃の巨人の概要

進撃の巨人は2009年に創刊した別冊少年マガジンの創刊時から連載が開始され、2020年6月現在も連載が続いているダーク・ファンタジー作品です。ファンタジー作品でありながら、タイトルにもある巨人と人類の戦いを描くタイトルであり、その絶望感の中で戦う人類の物語として高い人気を集める事になった作品です。社会現象になる程に爆発的に人気を集め、単行本換算で史上最も早く発行部数1億部を達成した作品でもあります。

漫画連載時から話題を集め、様々なメディアでも関連作品を展開。原作漫画を補完する形で展開される小説版や、特徴的なアクションがさらに人気を助長させたアニメ化、ゲーム化や実写映画化なども行われている作品です。原作漫画はもちろんそれぞれのメディアでも高い評価を受けており、「このマンガがすごい2011」「全国書店員が選んだおすすめコミック」「アニメージュ第36回アニメグランプリ」作品部門など数々の賞を受賞している作品です。

進撃の巨人のあらすじ

突如現れた人類の天敵、巨人。既存の兵器が一切通用しない巨人に、人類は巨大な壁を作り出しその中で生活する事でなんとか存続。壁内での生活が始まって100年が経過する頃には巨人の驚異は過去の記憶になりつつあり、人類は仮初の平和を送っていました。そんな人達に違和感を覚え、壁外への夢を抱くのが主人公のエレンです。しかしそんな平和は50mを超える壁よりもさらに大きい超大型巨人の登場により壊される事になります。

超大型巨人と同時に現れた鎧の巨人により人類は3重に作り出した壁の一番外側の壁とその間にあった領地を放棄する事になってしまいます。主人公のエレンはこの侵攻によって目の前で母親のカルラを失い、巨人の驚異と自身の非力さ痛感する事になります。そしてエレンは巨人への復讐を誓い、人類側の軍事組織である兵団への入団を希望し、訓練兵団に入ります。そこでエレンの同期として登場する事になるのが今回紹介するライナーです。

ライナーのプロフィール

ライナーはエレンと同じ第104期訓練兵団でエレンや他の卒業生と共に3年間訓練を共にしたキャラクターです。訓練兵団の成績はミカサについで次席に序列される程で、身長185cm、体重95kgと体格にも優れた兵士として高い実力を誇っています。責任感が強い性格でも相まって仲間思いである事から同期からの信頼も厚く104期のリーダー的な存在です。訓練兵団卒業後はエレンらと同じく調査兵団への入団しています。

その正体は人類を襲撃した2人の巨人のうちの1人「鎧の巨人」の能力を持つ巨人化能力者で、壁を壊した後、始祖の巨人の情報を得る為に避難民に紛れ込む形で壁内に侵入、兵団への入団を希望しました。そしてその兵士としていくかの作戦に従事した後、自身の正体を明かす事になるのでした。そしてその正体を明かす際に明らかになったのがライナーの二重人格です。

進撃の巨人 作品公式サイト

ライナーが二重人格になった理由や原因を考察

ライナーが二重人格になった?

ライナーが二重人格である事は進撃の巨人作中でも明言されています。元々は始祖の巨人の力を狙う「戦士」として壁内に潜入する事を狙ったライナーでしたが、壁内での長い潜入任務の中で壁を守る「兵士」として活動した故に相反する2つの立場を経験した事からやがて「戦士」としての自分と「兵士」としての自分が乖離するようになってしまったのです。

進撃の巨人作中でも二重人格である事は明確に明言されているライナーですが、具体的にどのタイミングで二重人格になったのか、二重人格になってしまった理由や原因となった要因などは明言されていません。しかし二重人格が明かされる前からライナーが二重人格である事を示唆するシーンや原因になりえるシーンは見られるとして様々な要素が考察されています。

ライナーが二重人格になった理由はインナーチャイルド?

ただライナーが二重人格になってしまう程に精神を乖離させてしまった理由に迫る要因はいくつか紹介されています。その1つがライナーの過去です。ライナーは元々エルディア人の母とマーレ人の父のハーフであり、マーレの中でもかなり疎まれる存在でした。しかも母親からの愛情を受け取る事もできずに育ったという過去があるのです。

そんな過去を持っているのが理由でライナーは認められたいという思いが人一倍強い性格をしています。そんな性格故に他人よりも自身を優先する事も多くなっています。最終的に二重人格へと精神が乖離した理由はその後の経験によるものであるのは間違いありませんがこの認められないという願望を生む原因になったのは過去、幼少期の愛情不足、インナーチャイルドが原因なのではないかと考察されています。

ライナーの心の闇や過去

上記のような幼少期を過ごしたライナーがその後の経験の結果二重人格へと至ってしまった、大きな原因があるのではなく1つ1つの小さな出来事の結果、少しずつ人格が乖離をお越し、やがて二重人格に至ってしまったとする考察もあります。

ライナーは過去に鎧の巨人として壁内に送り込まれた?

ライナーはマーレ政府から鎧の巨人として進撃の巨人のメインの舞台といえるパラディ島に潜入する事になります。しかしこの時マーレ政府からは「始祖の巨人の奪還」を命じられただけでそこに戦略や始祖の巨人へと至るヒントも何もなく、半ば放り出される形でした。情報が何もないライナー達は、壁を破壊する事で巨人が現れるのではないかと考え壁を壊す事にするのです。

この時点でのライナーは上記で紹介した過去こそ抱えているものの紛れもなく「戦士」でした。しかし最初の襲撃では壁内の巨人が現れなかった事から壁内に潜入する事を決めるのです。この判断がライナーが二重人格になる要因をさらに深める理由になってしまったと言えます。

ライナーの始祖奪還計画

ライナーはマルセル、ベルベルト、アニの4人でパラディ島に上陸していますが、壁を目指す最中に無垢の巨人に襲われています。この時ライナーをかばいリーダー格だったマルセルが無垢の巨人(後のユミル)に食われてしまうのでした。ベルベルトとアニはリーダー格のマルセルを失ったのを理由に一時奪還作戦を中断して帰還しようと提案しますがそれを拒否したのがライナーでした。

ライナーは自らがリーダーになる事を宣言し、作戦の続行を決定します。しかしこれには元々認められたい欲が強く「英雄になる」事を願うライナーが、マルセルがライナーを庇った、つまり自身が原因で作戦を中断する事を恐れた為でもあります。この経験が或いはライナーが二重人格に目覚めた直接のきっかけとなった原因といえるかもしれません。

その証拠という訳ではありませんが、訓練兵団の訓練期間を終えて間もなく正式に所属兵団を決めるという段階で発生したトロスト区防衛戦にて、自身が鎧の巨人であり「戦士」である事を聞かれたマルコを殺す判断をしながら、直後に離れた位置からマルコが死ぬのを見ながら「兵士」としてマルコが巨人に襲われる事に驚愕する姿が描かれています。つまりこの時点でライナーは二重人格になっていた事が明らかになっています。

余談ですが、壁内で「兵士」として過ごしていたライナーの性格は、この時死んだマルセルを模した物である事が後に明らかになっています。マルセルはリーダー格となるだけあって責任感が強い性格をしており、ライナーはそんなマルセルに憧れていたのです。精神的に不安定になっていたライナーはマルセルを演じる事で自分なりに精神的安定を図ったのかも知れないと考察されています。

ライナーの人を殺めた罪悪感

上記のマルセルとマルコの件も含めて鎧の巨人として壁を破った事を含めて自身の行動が原因で多くの人が苦しんでいる事、死んでいる事も認識しています。そしてライナーは罪の意識、罪悪感に苛まれる事になるのです。いくら「戦士」としての目的があるとはいえ元々精神が不安定になっている状態のライナーにとってそれは想像以上に重圧になった事でしょう。

しかもライナーは「兵士」として活動する中で具体的に自身が与えた被害数などについても知る事になります。直接的ではないとはいえ、25万人もの人が死ぬ事になったウォール・マリア奪還作戦などはライナーにとって非常に強い重圧がかかったと言えるでしょう。これらの出来事の積み重ねが原因となりライナーは二重人格になってしまったと考察されています。

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ライナーの死亡説やその後

ライナーの死亡説の理由は?

ライナーはその正体を明かし「兵士」として離脱した後、ウォール・マリア最終奪還作戦にて調査兵団と対峙する事になります。ライナーの持つ「鎧の巨人」はその名前にもなっているように全身を硬質化出来るのが特徴である為に最前線に立って敵の攻撃を受け止めるような立ち回りをする事が多く、実際ウォール・マリア最終奪還作戦でもその攻撃を浴び続ける事になります。

ライナーにとって誤算だったのが調査兵団がライナーの持つ硬質化の能力に対抗するべく新兵器「雷槍」を開発していた事です。加えて硬質化を身に着けたエレンとの戦闘も一点集中して運用するエレンに苦戦、雷槍の組み合わせが原因でライナーは瀕死の重傷を負う事になったのです。その後ライナーは「獣の巨人」によって回収されて撤退する事になりましたがその状態を理由に死亡したのではないかと死亡説が考察されていました。

ライナーはその後マーレで無目的に生きている?

実際のライナーは考察されていた死亡説を覆し、マーレで生きていました。実際にライナーの立場は始祖の巨人奪還作戦の失敗を筆頭に何も戦果を得られなかった事から一時は鎧の巨人を剥奪され殺される直前にまで追い込まれていました。しかしマーレと中東連合の間に発生した戦争に参加、この戦いで自身の身を犠牲にした戦果を上げる事で立場を回復させ、戦士隊副長の立場にまで上り詰めています。

ただしライナー自身は未だにパラディ島での経験を原因とする精神の不安定さから脱却できておらず、マーレに潜入してきたエレンと再会した際には銃口を口の中に入れて自殺を図ろうとする、エレンに自身を殺してくれと懇願するなどその精神の不安定さを露見させており、中東連合との戦争でも自身の命を顧みない投げやりな戦い方をするなど生きる目的もなく生きている事が明らかになっています。

辛うじて目的らしい目的と言えるのが同じ一族のガビの存在です。ガビは戦士候補生であり、ガビ自身も鎧の巨人を継承する事を目指しています。鎧の巨人を含む巨人化の力は継承せずに能力者が死亡してしまうとランダムに継承されてしまう為、一族の立場を守る為にもガビに継承する事がライナーの唯一の目的だと言えます。

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ライナーのかっこいい名言集

ライナーの名言①「結婚しよ…」

ライナーの精神の不安定さが露見する前に描かれたのがこの名言です。ウトガルド城の戦いにて立体機動装置もなくその場にある物でなんとか巨人に対応するライナー達。しかしライナーは巨人に腕を噛まれてしまい怪我を負ってしまいます。その時に行動を起こしたのがクリスタでした。クリスタは自身のスカートを「こんな汚い布しか無くてごめん」と言いながら破りライナーの手当に使用したのです。

ライナーはそんなクリスタに「イヤ、助かる」と返しながら心の中で上記の名言を発しています。この名言は当初はライナーが勘違いしてしまったのではないかと考察されていましたが、ライナーの精神の不安定さが露見してからはそんな不安定な精神から思ってしまったのではないかと考えられています。もちろんですがこの恋とも言える勘違いが実る事はありませんでした。

ライナーの名言②「そこにいた日々は…」

そこにいた日々はまさに地獄だったよ

マーレに帰還した後、ライナーは家族や同じ戦士隊のガビの家族と共に食卓を囲みます。ガビはライナーの次の鎧の巨人候補として経験を積んでいる最中であり、共に中東連合との戦争に赴いていた様子が伺えます。食卓の話題はやがてライナーが潜入していたパラディ島での出来事の話に。軍の機密情報である為に話せない事も多い中、ライナーが吐露したのが壁内での軍、つまり兵団での事でした。

もっと具体的にいうと同じ訓練兵団だった第104期のメンバーとの過去を語るのです。彼らについて悪い風に言いながら最後を締めくくるように言ったのがこの名言です。この名言はどこまでライナーの本音なのかは不明ながらその経験は戦士という立場を考えれば紛れもない地獄だったのであろうとされる一方で、思い出に残っている事を示しているのではないかとも考察される名言になっています。

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ライナーの声優

細谷佳正のプロフィール

進撃の巨人にてライナー役を務めた細谷佳正さんは2004年にデビューした声優さんです。吹き替え声優をメインとして活動しながら徐々にアニメでも主要なキャラクターを演じる機会が増えていった声優さんで、10代~20代の男の子キャラクターを演じる事が非常に多いです。演じたキャラクターの幅は広く、熱血漢から冷徹なキャラクター、天然なタイプなど様々なタイプのキャラクターを演じています。

キャラソンに定評がある声優の1人であり、養成所時代には同期のメンバーとストリートミュージシャンとして活動していた過去もあるなど高い歌唱力を持っています。

細谷佳正の主な出演作品

細谷佳正さんがこれまで出演してきた作品としては「刀語」の鑢七花役、「ちはやふる」の綿谷新役、「新テニスの王子様」の白石蔵ノ介役、「黒子のバスケ」の日向順平役、「妖狐×僕SS」の役、「キングダム」の王賁役、「君のいる町」の桐島青大役、「ダイヤのA」の結城哲也役、「アカメが斬る」のウェイブ役、「一週間フレンズ。」の桐生将吾役、「ハイキュー」の東峰旭役、「オオカミ少女と黒王子」の日比谷健などがあります。

近年出演した作品としては「この音とまれ!」の高岡哲生役、「明治東亰恋伽」の岩崎桃介役、「火ノ丸相撲」の日景典馬役、「寄宿学校のジュリエット」の土佐健斗役、「ゴールデンカムイ」の谷垣源次郎役、「されど罪人は竜と踊る」のギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ役、「Caligula -カリギュラ-」の巴鼓太郎役、「さらざんまい」の阿久津真武役、「彼方のアストラ」のカナタ・ホシジマ役などがあります。

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ライナーに関する感想や評価

ここからは既に進撃の巨人を視聴した人のライナーに関しての感想を紹介していきます。ライナーの行動の中でも驚きだったと言われるのがマルコに対しての仕打ちです。後付で紹介された形とはいえ、比較的早い段階から二重人格だった事が明らかになる形には衝撃を受けたという声も多く、同時に自身で正体を明かすまでの間バレなかった事が却って凄いという声も多くなっています。

一方でこの行動がより強くライナーの二重人格症状を悪化させる原因になったのではないかとする声も多いです。マルコを殺した時点で既に二重人格だった事は明らかであるライナーですが、事故とも言えるマルセルの時と違い、明確に自身の意思で仲間を殺害しているので、ライナーの心がより苛まれる理由になったのではないかと考察されています。

進撃の巨人の中でもエピソードが進むに連れてライナーの過去が明らかになったり撤退後が描かれる事により、アニメ進撃の巨人にてその心理描写がどのような形で行われるのかが気になるという声も多くなっています。情緒不安定で突飛な行動をしてしまうライナーは漫画でも一瞬だけ笑みを浮かべたりとマーレに戦士として戻った後も心に深い闇を抱えているのが明らかになっています。

これらの心理描写は漫画では一コマだけ笑みを浮かべたりといった細かな変化である場合も多く、このような動きをアニメ進撃の巨人でどのように表現してくれるのかが楽しみという声も多いです。

アニメ進撃の巨人においてライナーの二重人格を見事に演じたと評価されているのが声優を務めた細谷佳正です。ライナーの二重人格の場合、喋り方などには変化もなくそれが当たり前であるかのように話す、突拍子もなく正体を明かすなど違いを出しにくいだけにその差が見事に表現されていたのが良かったとする声も多くなっています。

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ライナーが二重人格になった理由まとめ

ライナーは進撃の巨人の中で二重人格である事が明確に描かれているキャラクターです。一方で二重人格になった明確な理由などは描かれておらず、様々な要因が考察されています。考察では過去などの経験を含めてそれまで歩んできた人生の結果、つまり大きな1つの出来事が原因というわけではなく積み重ねの結果ではないかとする考察が多いです。

死亡説が唱えられながらもマーレに戻った後も見た目こそ大人びて成長した姿で再登場していますが、今でも二重人格に苦しんでいる姿を見せており、情緒不安定である事は変わっていません。進撃の巨人作中にはライナーが二重人格になったきっかけと言えるシーンが多いとも言えるのでライナーの行動に注目しながら進撃の巨人を視聴してみてはいかがでしょうか?

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