【進撃の巨人】東洋人の正体と目的とは？ミカサは東洋の一族の末裔だった？

週刊少年マガジンでも2度特別編が掲載された「進撃の巨人（しんげきのきょじん）」は、力のない人間と凶悪で人を喰らう巨人との激しいバトルが描かれているダーク・ファンタジーとなっています。別冊少年マガジンによって2009年10月号から連載がスタートしており、2020年4月の時点では31巻まで単行本で刊行されました。大分県日田市出身の漫画家である諫山創（いさやまはじめ）さんによって描かれた漫画となっています。

進撃の巨人では東洋人はほとんど存在していない貴重な種族となっていました。そのため、壁の内側で活躍していた東洋人であるミカサは注目を集めるようになります。また、女性でありながらも圧倒的な戦闘能力を秘めているためその正体と目的も話題となりました。そこで、貴重な種族とされている東洋人の正体や目的、日本人がモデルと言われている理由、アッカーマン一族についてもご紹介します。

最大限に巨人を活かすことをイメージしながら世界観を創りあげられていったという進撃の巨人は、1億部（2019年12月の時点）の世界累計発行部数を誇るまでに成長した漫画となっています。閉鎖的な空間においての極限状態を創り込みたいと考え誕生した進撃の巨人では、さまざまな実験的な内容が盛り込まれるようになりました。手探りで進めなければならない内容が多く当初はかなり苦労をしたようです。

読者アンケートが急速に伸び始めたことをきっかけに、海外でも高い評価を得るようになった進撃の巨人は漫画をはじめ、ゲームや他の分野でも幅広く展開され注目を集める作品となりました。さまざまな関連作品が制作された中でもゲームは特に好評でコーエーテクモゲームスによって発売された「進撃の巨人」（2016年2月18日）が大人気となったために、「進撃の巨人2」（2018年3月15日）も発売され話題を呼びました。

三重の壁によって巨人の侵入をくい止めることができた人間は100年の間壁の内側で穏やかに住むことができました。巨人に襲われる危険を感じることがなくなった子供たちは外の世界に憧れを抱くようになります。しかし、突然一番外側の壁であるウォール・マリアが破壊され、人間は襲われ捕食されることになりました。無鉄砲な性格のエレンも母と故郷を失います。彼は母親の仇を撃つために第104期訓練兵団に入りました。

進撃の巨人100話以降は壁の外側を支配しているマーレと壁の内側の勢力であるパラディ島のエルディア人との戦いがますます激しさを増すようになりました。そこでは、新たな勢力として東洋人が姿を現しています。突然現れた存在でありながらかなり意味深な言動を放っているために何かの伏線では？とその正体に注目が集まるようになりました。進撃の巨人においての東洋人とは、非常に珍しい数少ない人種となっています。

壁の外の世界であるマーレが支配している地域ではエルディア人とマーレ人が混在していますが、壁の内側の世界となるパラディ島にはほとんどがエルディア人となっていました。その中で唯一東洋人の血を引き継いでいるのが冷静で寡黙なミカサ・アッカーマンのみとなっています。それ以外では彼女の母親が東洋人として登場しました。壁の内側の世界においては平和な世界を作るために記憶の改ざんがされていたのです。

記憶の改ざんはエルディア人のみに有効となっており、アッカーマン家や東洋人においては全く効果がなく支配することができないため迫害の対象とされていきました。エルディア人とは巨人になる能力を持っている種族ですが、そのため知性のある巨人の力によって記憶を改ざんされ支配されていたのです。しかし、巨人になる要素を持っていない東洋人は支配されることもありませんが、巨人になることもできませんでした。

進撃の巨人の第98話ではキヨミ様という東洋人の女性が姿を現しています。彼女はヒィズル国で外交官を努めている世界中で顔が利く名士でもあったのです。ヒィズル国においてアズマビト家という名家出身の彼女は東洋人らしく着物姿で登場していました。そんな彼女が第98話や第99話において放った言動が意味深だと注目が集まっています。

進撃の巨人で東洋人として姿を現しているキヨミ様は、第98話においてエルディア帝国の元貴族であるヴィリー・タイバーが開催しているパーティーに出席しています。その会場でマーレの戦士の候補生となっていた眼鏡をかけているウドがよそ見をした際に気品が漂っているキヨミ様の着物をワインで汚してしまいました。しかし、彼女はエルディア人という彼の正体を知った上で問題にせずに彼を庇ってその場を立ち去っています。

エルディア人を目の敵にしているマーレとは全く異なる言動をしていたのです。また、第99話ではタイバー家の当主を務めているヴィリーに形式的に挨拶をした後は彼の演説を聞かずに演説会場をあとにしていました。その後この演説会場では戦いが繰り広げられたのですがまるでそれを知っていたかのような言動だったのです。そのため、東洋人である彼女の正体や目的などに注目が集まるようになります。

進撃の巨人では数少ない貴重な人種となっている東洋人の存在が重要な鍵を握っているようなシーンが所々で描かれています。進撃の巨人で登場しているエルディア人でもマーレ人でもない東洋人の正体とは、特にアズマビト家の正体とは壁の内側の勢力であるフリッツ王家と深い関係を持った一族であると考えることができます。古くから存在していたマーレと当時全てを支配していたエルディア帝国とでは巨人大戦がありました。

ある契約によって戦うことができなかったフリッツ王家は、パラディ島まで逃げ延び巨人の力によって巨大な三重の壁を作り上げ壁の内側の世界を作り出しています。全てのエルディア人が逃げたわけではなく、壁の外にも多くのエルディア人は残ることになりました。そんな中であえて壁の内側に移動することを決めた東洋人とは深い協力関係が築かれていたと考えることができます。

そのため一緒に逃げ延びて三重の壁を作り上げ立て籠もったのでしょう。かつてエルディア帝国を指揮していたフリッツ王家と一緒に行動を共にしていた東洋人とはフリッツ王家からも信頼されている貴重な存在だったと考えることができます。お互いに助け合う親密な関係だったために行動を共にしていたのでしょう。アズマビト家の正体とは東洋人の中でもエルディア人と東洋人の混血の種族なのかもしれません。

進撃の巨人でかつてエルディア帝国と友好関係を結んでいたヒィズル国がありました。その国の出身であり現在は外交官を務めているのキヨミは、エルディア帝国の元貴族であるヴィリー・タイバーが開催したパーティーで形式な挨拶はするものの激励などはしていません。

外の世界を支配しているマーレとは友好関係は難しく、彼らを倒そうと考えている可能性もあるようです。そのために壁の内側の勢力である無鉄砲な性格のエレンたちなどのエルディア人を尊重する生き方をしていると考えることができます。彼女たちは壁の外の世界を支配しているマーレの考えに賛成できず、彼らを倒そうとしているエルディア人を応援しているような行動をとっていました。

進撃の巨人で無口な美少女であるミカサ・アッカーマンは、数少ない東洋人の血を受け継いでいるハーフでした。東洋人の母親と西洋人の父親の間に誕生したミカサ・アッカーマンは、一族が受け継ぐとされている刺青を幼少期に母親によって右手首に施されています。進撃の巨人ではほぼ絶滅したとされている東洋人とは非常に貴重な存在でもあったのです。

• 本名：ミカサ・アッカーマン
• 年齢：15歳
• 誕生日：2月10日
• 体重：68kg
• 身長：170cm
• 出身地：シガンシナ区近郊
• 公式人気投票：第3位（第1回）、第7位（第2回）
• CV（声優）：石川由依
• 実写版キャスト：水原希子

彼女の名前の由来とは日本人がモデル？と話題になっていますが、寡黙な美少女であるミカサは感情をあまり表に出さない女の子でもありました。しかし、9歳のときの事件をきっかけに猪突猛進な性格のエレンを守ることだけに集中し、彼を守ることこそが自分の使命だと感じるようになります。また、彼の幼馴染であるアルミンに対しても非常に信頼しており、周囲の話はほとんど聞きませんが彼の話には耳を傾けることができました。

進撃の巨人で日本人がモデルになっていると噂されているミカサは、パラディ島にとっての唯一の友好国となっているヒィズル国の末裔となっています。東洋人の母親と西洋人の父親から誕生した彼女は、将軍家の血筋を受け継いでいるヒィズル国の末裔だったのです。幼少期に母によって刻まれた右手首の刺青は、彼女の血筋を証明する重要なものでした。その印によって彼女の正体が確認されることになったのです。

進撃の巨人ですでに死亡しているミカサの母親は東洋人となっています。彼女は一族から代々伝わっている印をまだ幼いミカサの小さな右手首に刻んでいました。このことからも東洋人（日本人）は絶滅する危険性があったためにそのようなことが代々行われていたのかもしれません。刺青を残した目的は明らかとなっていませんが、何か重要な秘密を握っている一族だったとも考えることができます。

日本人がモデルとなっているのでは？と噂されているミカサは、ヒィズル国において一番偉い血筋を受け継いでいたことが明らかとなっています。彼女は将軍家の血筋の最後の生き残りだったのです。彼女の手首に残された刺青は将軍家の家紋でした。その家紋の目的や意味は明らかになっていませんが、家紋の正体が将軍家の血筋を意味していたことは確認されています。その目的に関してはループ説などで明らかになるのかもしれません。

第6話でモデルとなっているのは日本人では？と考察されているミカサは両親を殺され、自分を助けに来てくれたエレンがピンチに陥ったことで本来の能力に目覚めています。その後も歴代最高の評価を訓練生の中で得たり、巨人を難なく討伐したりと圧倒的な強さを示していました。その強さの秘密はアッカーマン一族の血筋が関係していることが明らかとなります。その一族は代々武家として王の側近を務めていたため最強だったようです。

東洋人の末裔とされるミカサの役割は、母親が彼女に伝えた言葉通りと考えることができるかもしれません。母親は日本人がモデルとなっていると噂されているミカサの右手首に一族が代々受け継いできた印を付けた際に、痛がって涙ぐむ彼女に優しく自分に子供ができた時にはこれと同じように伝えるよう話していました。一族の間で代々受け継がれている印の目的は自分の正体を明らかにする印でもあったのです。

この印が右手首に刻まれていたからこそ彼女は自分の血縁にあたるキヨミ・アズマビトと知り合いお互いの事情を共有することができました。将軍家直系の末裔であるという意味や正体を含んでいるこの印は、ある目的においてはかけがえの無いものだったのです。自分は何者であるかという正体を明らかにすることができる印でした。そして、この印を代々受け継ぐことが日本人がモデルとされているミカサの役割なのかもしれません。

進撃の巨人で日本人がモデルでは？と噂されているミカサは、将軍家直系の末裔であることが右手首の印によって明らかとなりました。そのため彼女の役割は自分の子供にそれを伝えていくという使命を持っているとも言えるでしょう。そのため、自分の命の恩人であるエレンを守ることを使命としている彼女が自分の正体を知って将軍家直系の末裔であることの証である印を子に受け継ぐかに注目が集まっています。

自分の正体を知り、本当の自分の使命を知った彼女は母親の話していたように将軍家直系の血筋を継承していけるかによって今後の展開も大きく変わると考えられるようです。失われた世界の歴史はそれぞれの種族にとって都合のいいことばかりとなっていることが多いため真実と異なることも多いです。その中で自分の感覚を研ぎ澄ませて見極めていくことが重要になるでしょう。

冷静沈着で寡黙な性格を持っているミカサ・アッカーマンは、ある事件をきっかけに無鉄砲な危なっかしい性格のエレンを守ることに生きる目的を見出すようになります。彼に強い執着心を抱いているミカサ・アッカーマンは、彼が危険な目に合うと冷静さを失うほどだったのです。

彼女はアッカーマンという人類最強の兵士と言われているリヴァイと同じ性を持っていました。また、女の子でありながら腹筋がきれいに割れているなどしているため無口でありながら非常に努力家な性格も持っていたようです。

貴重な種族とされている東洋人のミカサの名前の由来は、日露戦争において活躍した「三笠」という戦艦となっています。東洋人としか原作では説明がない彼女ですが、日本の戦艦であった「三笠」が名前の由来となっているために、モデルは日本人？と噂されるようになりました。

しかし、日本という国は登場していないため日本人であるかは不明となっています。ただ、日本人がモデルになっている可能性は名前の由来から考えても高いと言えます。日本人かどうかは不明の彼女ですが、今後その正体がわかっていくかもしれません。

仲間思いのミカサの性は、「アッカーマン」となっています。「acker」は耕地や畑、「mann」は男、人を意味するドイツ語です。そのため、「アッカーマン」とは農夫というような意味が含まれていると考えることができます。作中のキャラクターはほぼドイツ語が由来となっている名前が多いため、彼女のアッカーマンという性もドイツ語が由来していると考察することができるでしょう。

第5話～第6話にかけて努力家で一途な性格を持っているミカサ・アッカーマンの過去が明らかになりました。幼かったミカサ・アッカーマンは、幼少期ウォールマリアの山奥で家族3人ひっそりと幸せに生きていたようです。しかし、彼女は目の前で強盗によって大好きだった両親を殺されてしまいます。その日は医者であるグリシャ・イェガー（エレンの父親）が治療に来てくれる事になっていました。

そのため、ドアのノックの音で彼が来てくれたと思った父親は確認もせずにドアを開けてしまいます。ドアを開けた瞬間に強盗が襲いかかり父親は刺されてしまったのです。母親は娘を守ろうと必死に抵抗をしますが死亡してしまいます。人身売買を考えた強盗はミカサ・アッカーマンを連れ去りますが、最終的には勇敢なエレンによって助け出されました。しかし、幼くして彼女は両親を失ってしまったのです。

日本人がモデルと噂されているミカサの両親は父親が西洋人、母親が東洋人でした。当時壁の内側の世界では東洋人がほとんどいなかったため、純血の東洋人は貴重な人種とされ高く値がつくとされていたのです。そのため、当初、強盗は母親を奪う目的で家に入りましたが、母親は刃物を持ち娘を守るために暴れたために殺されてしまいました。貴重な東洋人を人身売買する目的のために両親は殺されてしまったのです。

アッカーマンという性を名乗っているリヴァイは、三白眼で冷酷な雰囲気を漂わせていました。冷静沈着な性格の彼は非常に無愛想で下品な言葉遣いをしてします。しかし、戦闘能力は非常に高く人類最強の兵士と言われていました。そんな彼はアッカーマンの一族では本家の出身だったのです。また、同じ姓のミカサは、日本人がモデルとされていますが分家の出身と推測されていました。そのため2人は親戚関係と言えるかもしれません。

悲惨な過去を背負っているミカサは、自分の命を懸けてでも守ると決めたエレンに出会ったのは両親を殺された日でした。両親を殺され自分は人身売買目的で連れ去られた彼女は絶望のどん底に落ちていたのです。そんな時に助けに来てくれた無鉄砲な性格のエレンは、2人の強盗を殺しますが最後の強盗に殺されそうになります。そんな時に彼女に戦うようにと言い放ちます。

その時目覚めた彼女は勇敢なエレンに襲いかかっている最後の強盗を殺すことに成功しました。それによって日本人がモデルと噂されている彼女は本来の能力を手に入れることができ、また、彼を守るという生きる目的を得ることができたのです。天涯孤独になってしまった彼女を自分の家に招いたのも彼でしたが、その際に温かいマフラーをそっと彼女の首に巻いてあげたエレンはそれ以降彼女が命がけで守る存在となりました。

進撃の巨人を読んだ人は東洋人の謎や日本人がモデルとなっていると噂のミカサのルーツなどを知っていくうちに全てが繋がって構成されていると感動している人もいました。無駄なコマが全く無いと感じてしまうくらいさまざまな伏線が散りばめられており目が離せない、続きが凄く気になるという人も多くいるようです。

進撃の巨人で東洋人は珍しく貴重な人種という設定になっているため実写版に関して、面白く作り上げられてはいるものの、配役がみんな日本人だったことに少し違和感を感じていた人もいたようです。また、巨大な壁を三重に築いていることから三重県が舞台となっているのでは？と考察している人もいました。

ハリウッド版の実写企画が浮上したことで楽しみだと期待している人は多いようです。進撃の巨人の作中では東洋人はほぼ滅びてしまった貴重な存在であるため、海外の方が世界観を表現しやすいのかもと考えた人は多くいました。また、最強の力を持っているミカサに関しては東洋人という設定なのでアジアの女優に演じってほしいという意見も寄せられています。

進撃の巨人では将軍家の血筋を受け継いでいる東洋人のミカサの正体が次第に明らかとなっていきました。幼少期の壮絶な辛い過去を持つ彼女は命の恩人であるエレンを守ることを使命と捉えていますが、彼女にはそれ以外にも重要な使命があることが明かされていきます。母親が彼女の右手首に刻んが印は彼女の正体の証でもあったのです。その印によってさまざまな歴史が紐解かれていくことになりました。