【進撃の巨人】ウォール教とは何?目的やニック司祭の過去・秘密を考察

進撃の巨人では、凶悪で人間を捕食する巨人が現れたことで精神の健やかさを保つためにウォール教が誕生しています。ウォール教とは三重の壁は神授のものという考えによって巨人に怯えている人々を導く宗教となっていました。現在司祭を務めているニックは、かつてお酒に溺れてしまったことで家族を失います。そんな時に出会ったウォール教に入り司祭となりました。そこで、三重の壁を神授のものとして崇拝しているウォール教やその宗教の目的、壮絶なニック司祭の過去・秘密を考察していきます。

【進撃の巨人】ウォール教とは何?目的やニック司祭の過去・秘密を考察のイメージ

目次

  1. ウォール教が話題の進撃の巨人とは?
  2. ウォール教とは何?目的を紹介
  3. ウォール教のニック司祭の過去・秘密を考察
  4. ウォール教のニック司祭は殺された?
  5. ウォール教のその他の謎を考察
  6. ウォール教に関する感想や評価
  7. ウォール教についてまとめ

ウォール教が話題の進撃の巨人とは?

漫画やゲームとしても展開されている進撃の巨人では、度々ウォール教が登場し話題を呼んでいました。注目を集めているウォール教が登場している進撃の巨人とは、2009年10月号(創刊号)から別冊少年マガジンによって連載がスタートしている漫画となっています。現在も連載中の進撃の巨人は、人間の何倍もの大きさの巨人が出現し、人間を捕食するという恐ろしい世界が描かれていきました。

また、人間でさえもある目的や理由によって巨人化することもあったのです。人間を捕食したり、建物を簡単に壊したりすることができる巨人から身を守るために人間は自分達を守ってくれる三重の壁を作り上げました。そこで、進撃の巨人で何かと話題になっているウォール教とはどのような宗教なのか?や彼らの目的やかつて酒におぼれ家族を失ったニック司祭の過去・秘密を考察していきます。

進撃の巨人の概要

大分県日田市出身の漫画家である諫山創(いさやまはじめ)さんによって描かれた「進撃の巨人(しんげきのきょじん)」は、別冊少年マガジンによって2009年10月号から連載がスタートした現在も連載中の漫画となっています。進撃の巨人では、三重の壁に守られた人間と凶暴な巨人との激しい戦いが描かれているダーク・ファンタジーとなっています。連載中の現在31巻(2020年4月の時点)まで単行本で刊行されました。

漫画の他にもさまざまな関連作品が制作・販売されている進撃の巨人は、1億部(2019年12月の時点)の世界累計発行部数を誇っています。週刊少年マガジンでも2度特別編として進撃の巨人は掲載されました。コーエーテクモゲームスによって2016年2月18日に発売された「進撃の巨人」のゲームはたちまち大人気となったため、2018年3月15日には「進撃の巨人2」も発売され話題を呼び注目されています。

進撃の巨人のあらすじ

人間は自分達を捕食する巨人が突然出現したことで生命の危機を感じるようになります。そのため自分達を守る三重の壁として、ウォール・シーナやウォール・ローゼ、ウォール・マリアなどの城壁を建設しました。この壁によって巨人に100年の間襲われずに済みます。しかし、巨人によって外側の城壁が破壊され心優しいエレンの母親は捕食されてしまいました。彼は母の仇を討つべく訓練兵団に入り訓練を積むようになります。

進撃の巨人 作品公式サイト

ウォール教とは何?目的を紹介

ウォール教とは何?

進撃の巨人第19話においてウォール教は初登場しています。壁の外の世界に憧れを抱いて第104期訓練兵団に入団することができたエレン・イェーガーは神聖な壁を汚したという罪によって裁判が行われました。その裁判に姿を現したウォール教とは5年前に一番外側の壁として作られたウォール・マリアが巨人によって壊されたことで一気に勢力を増した宗教団体となっています。

そこでの教義とは、人間を守るために作られている三重の壁は神聖なものであり、人間は手を触れてはいけないというものでした。そのため、巨人に襲われた際に壁上の武装をすることになったことに大反対したのはこの宗教団体だったのです。第34話では巨人が神聖視されている壁の中にいたシーンが描かれています。

壁に対して口出しすることをウォール教に許したのは王政だということも明らかとなりました。調査兵団に所属しており第四分で隊長を務めているハンジ・ゾエはそのことについてニック司祭に話しを聞いています。

ウォール教の目的

人間が壁にむやみに手を触れたり、手を加えたりすることを恐れている王政の後押しによって、壁を神聖化しているウォール教は一気に勢力を増すことに成功します。王政は巨人が壁の中にいるということを隠すためにウォール教を上手に利用していました。宗教団体としての仕事は人間がむやみに壁に手を加えることがないように壁を神聖視することで導くというものだったのです。

5年前に一番外側の壁である壁が壊されたことによって、三重の壁は巨人によって作られているという事実が分かってしまいます。それを他の人間に知られないように壁を触らせたくない王政は、巨人を崇める者が出ないようにしたかったため、お互いに利害が一致した者同士で手を組んだと考えることができるでしょう。「Before the fall」というスピンオフ作品では、巨人信奉者やお壁様が姿を現しています。

これらはウォール教の原形となるものだったのです。お壁様とは元々巨人信奉者と同じ団体だったようですが、信仰する対象物が異なったことで別々の道を歩むことになりました。これらの背景があったために、彼らは手を組み壁に人間が手を触れないように陰で操っていたのです。

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ウォール教のニック司祭の過去・秘密を考察

ニック司祭の初登場

宗教団体であるウォール教において司祭を務めているニックは、無鉄砲でぶっきらぼうな性格のエレン・イェーガーの裁判の際に初登場しています。正義感が強く猪突猛進な性格のエレン・イェーガーが裁判にかけられた際には、悲惨な過去を持っているニックは、ウォール教の代表として参加していました。その際に、壁を神聖視している彼は、神聖な壁を欺いて侵入してきたエレン・イェーガーについて酷く批判しています。

神聖なる三重の壁を汚した人間として直情的になりやすい性格のエレン・イェーガーを害虫といい放っていました。神の英知によって作られている壁を欺いた害虫はすぐに殺すべきだと司祭でありながらも激しい発言をしていたのです。巨人で作られている壁を少しでも壊したり、改造したりする人間を一切許さないという強い信念の元放たれていた言葉には人間の命よりも壁や自分たちの立場を大切にする彼らの考えがにじみ出ていました。

アニメ版のニック司祭

アニメ版に登場しているニック司祭は、非常に孤独だったと言われています。かつて酒に溺れたことによって家族をはじめ全てを失ってしまったニックは、巨人から人間を守ってくれている三重の壁を神聖視していいるウォール教にすがり、自分の人生をなり直そうとしていました。そのため、アニメ版ではかつてニックが布教活動を必死にしていた姿が描かれています。

この宗教によって壁を守り抜くという生きる目的を得ることができたニックは、シガンシナ区において一人孤独に布教活動をしていたのです。しかし、当時は彼が気が狂っているようにしか周囲の人は見ていないため、誰も見向きもしてくれませんでした。その当時壁の秘密を知っていたかどうかはわかりませんが、壁を塞ごうとする人や汚そうとする人を見つけては怒りをぶつけて抗議をしていたのです。

純粋に壁を愛し壁を神として崇め守り抜こうと宗教活動をしている彼の姿を見た有権者たちは、関わらないようにしていました。当時は孤独に布教活動をしていた彼でしたが、一番外側の壁であるウォール・マリアが巨人によって壊されたことによって一気に教団の支持を集めるようになります。巨人が隠されているという秘密を知らない信者たちは純粋に神聖なる壁を守るという目的によって信仰していくようになりました。

ハンジの脅しにも動じないニック司祭

調査兵団に所属しており第四分の隊長を務めているハンジ・ゾエは、ウォール教の代表を務めているニック司祭が三重の壁の秘密を握っていると考えていました。そのため、壁の中に存在していた巨人の秘密について聞き出そうとします。後輩や先輩、周囲に対して気配りをすることができるハンジ・ゾエは、巨人に関してはある目的をもって動いているため厳しく戦う姿勢を見せていました。

そのため、王政と手を組んでいる彼から壁の中に存在している巨人についての秘密を聞き出そうと壁の上までニック司祭を連れていき、彼の胸元を掴んで突き落とすような素振りをして秘密を話すように脅したのです。しかし、彼女の勇ましい脅しにも屈することなく、最後まで壁の中に存在している巨人の秘密やその目的については話していません。

ニック司祭の過去

現在はウォール教において司祭として活躍しているニックですが、かつてはお酒に溺れて家族に迷惑ばかりかけていました。彼に失望した家族は彼の元を去り彼は一人ぼっちになってしまったのです。孤独に耐え切れなくなった彼は、宗教団体に所属することでその隙間を埋めようとしました。彼が自分の人生をやり直そうとすがって入ったのがウォール教です。

宗教に没頭し、人間を守ってくれている三重の壁を神として崇め守り抜く目的を得た彼は、必死に布教活動をすることになります。悔やんでも悔やみきれない過去を持っている彼は、いつしか宗教団体の司祭を務めるまでになりました。そのため、王政と手を組んでいる真の目的や秘密を知ることになります。

ニック司祭の秘密

ウォール教で司祭となったニックは、ある秘密を抱えていました。その秘密とは人間を守ってくれている三重の壁の中には巨人が存在していたということです。つまり、凶悪な巨人から身を守るために作られた壁は巨人によって作られていたのでした。そのため、かつてのように巨人信奉者やお壁様のような人間を作らないためにもその事実を周囲に知られたくないという考えがあったのです。

それらの利害関係が一致した王政とは手を組み、壁については口出しをしてもかまわないという権限を宗教団体でありながらも得ることができました。巨人によって作られた壁という秘密を知られないために、人間が壁を壊したり、改造したりすることがないように見張る必要があったのです。生きる目的を与えてくれたこの宗教にのめり込んでいる彼は、自分の命に代えてもこの秘密を守り抜く強い意志を持っていました。

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ウォール教のニック司祭は殺された?

ニック司祭を殺したのは誰?

ウォール教にすがることで生きる目的を見出すことができたニック司祭は、ある者によって殺されてしまいます。彼を殺したのは、中央憲兵団に所属している年配兵士のジェル・サネスです。彼は、調査兵団の兵舎に匿われていたニックを王政の命令によって襲っています。彼は第104期訓練兵団に所属している生意気でありながらも意志の強いエレン・イェーガーや辛い過去を持っているヒストリア・レイスの居場所を聞き出そうとしました。

両手の爪を全部剥がされるなどの惨い拷問を受けたニック司祭でしたが、最後まで2人の居場所を言わなかったようです。残酷な拷問の後、最後は殺されることになります。かつて正義感が強く利発な性格のハンジ・ゾエンに壁の上から突き落とされそうになった際も口を割らなかったように、今回も自分の強い目的を貫くためにどんな酷い拷問にあっても決して彼らの居場所を話さない立派な姿を残していました。

ハンジの静かな怒り

最後まで自分たちの仲間の居場所を言わなかった敵だと思っていたニック司祭の最後を見届けたハンジは静かな怒りを抱き、その怒りを強い信念を持っていたニックを殺したジェル・サネスにぶつけ仕返しをしています。かつて中央憲兵団に所属している年配兵士であったジェル・サネスが王政の命令によってニック司祭を拷問し、殺したように歯を抜いたり、爪を剥いだりの残虐な拷問をしていきました。

それらの普通の拷問に対して何とか秘密を守り抜いたジェル・サネスでしたが、行動を共にしていた同僚のラルフによって自分を裏切るかのような内容の証言を聞かされた彼は心が折れてしまいます。彼が話した台本は嘘の内容となっていましたが、仲間に裏切られたと感じたジェル・サネスは隊長を務めるハンジや兵士長を務めるリヴァイ・アッカーマンに王政の全ての情報を話してしまいました。

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ウォール教のその他の謎を考察

考察①口出しの権限を与えたのは?

人間を巨人から守っているとされている三重の壁を神聖化して、人間の誰もが近づかないように誘導していたウォール教は、その宗教活動を王政からも許された存在だったようです。ニック司祭をはじめこの宗教団体自体が三重の壁に対しての意見を放つことができる強い権利を王政から与えられていました。そのため、壁を脅かすような行いをしたエレン・イェーガーなどを強く非難し死刑にするように言い放ったのです。

口出しの権限を彼らに与えたのが王政だということがはっきりと判明したのは、第34話において壁の秘密を聞き出すためにニック司祭に詰め寄ったハンジから放たれた言葉によってとなりました。さらに、第65話においては次第に生きる希望を取り戻していったヒストリア・レイスの存在を彼らに監視させていた事実も明らかとなります。そのために、彼らと王政は強い繋がりがあったことが判明したのです。

考察②壁の秘密

三重の壁について重要な秘密を知っていたニック司祭は、壁の一部が剥がれ、壁の中から巨人の顔が見えた際に顔色がガラッと変わり必死になってその巨人の顔に太陽の光を当てないようにと情熱的な性格のハンジに訴えていました。彼は巨人が三重の壁の中に眠っているという事実を知っていたのです。また、その巨人がどうすれば目を覚ますのかも認識していました。

そのため、女型の巨人であることがバレてしまった冷静沈着な性格を持っているアニ・レオンハートが即座に逃走しようと壁をよじ登っていった際に、一部の壁が崩れ壁の中に巨人の顔があったことで周囲は驚きますが、全ての秘密を知っていたニック司祭は青ざめることになったのです。いつ太陽の光が当たってもおかしくない状況となってしまったためにすぐに何かで巨人の顔を覆うようにと指示を出したのでした。

壁の中に眠っている巨人が目覚めて暴れ出した際には止めることは不可能です。大きな被害が人間に及びます。壁の中に隠されていた巨人の秘密を知っていながらも自らの意志で壁を守ろうとしていた彼は、記憶の改ざんの影響は受けていないようです。そのため、かつて始祖の巨人の力を使用して王家が壁内に住んでいる人間の記憶を改ざんした事実も知っているのかもしれません。

考察③壁の中に巨人がいた理由

壁の中に巨人が埋まっていたことによって周囲でその光景を見た人々は驚きます。なぜ、人間を守るために作られた巨大な壁の中に巨人が埋まっていたのでしょうか?壁の中に巨人がいた理由を考察していきます。かつて大地の悪魔と契約してユミルの民(エルディア人)となった女性がいました。

彼女は橋や道路を作るなどして巨人の力を使用して大陸が発展するように貢献していたのです。彼女は死後巨人の魂を九つに分けています。始祖の巨人は知性を持っていない座標を持っていない巨人を操る力を持っていたのです。145代目のフリッツ王はその力を自在に扱うことができました。

壁の外の世界から逃れてきた彼は、自身の座標の力を使用することで巨人たちを自在に操ることが可能となります。硬質化の能力を持っている巨人の力を使用することで巨人から身を守る壁を作りあげました。彼によって作られた壁の秘密を守るためにその後ウォール教や王政は手を組んだのです。巨人による硬質化の能力を使用して壁を作ったために巨人が壁に埋まっていたのでした。

考察④ウォール教の再登場はある?

かつて飲んだくれては周囲に迷惑をかけていたニックでしたが、壁を神聖化して守るというウォール教に入ることで司祭として生きる道を見い出せるようになります。そんな彼が活躍していたウォール教が描かれていたシーンは第61話が最後となっており、それ以降は登場していません。今後再登場する可能性としては、壁の秘密が明らかにされる時と考えることができます。

古い時代から信仰され続けてきたウォール教は、王政と一緒になって壁の秘密を守り続けていることからもどのように作られたのかを知っている宗教団体となっていました。そのため、今後は調査兵団やマーレの戦士たちとの戦いが起こる可能性は十分考えられます。その際には父親であるグリシャから継承したエレンが信じている歴史とマーレの戦士が信じてきた歴史がぶつかる可能性もあるでしょう。

彼らがぶつかる理由としては三重の壁の謎を解き明かしていくことと考えることができます。どのような目的や経緯によって壁が作られたかが明らかたなっていく際にウォール教の存在は欠かせないものとなるはずです。その際には再登場して多くの秘密が少しずつ明らかになっていくと考えることができます。

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ウォール教に関する感想や評価

進撃の巨人では三重の巨大な壁によって人間は巨人から守られていますが、その壁をどのように作ったのだろうと考えていた人は意外と多くいました。その巨大な壁が巨人によって作られていたこと、それを操っていた女型の巨人の名前が使用されているなどウォール教が明かしていることが次第に一致していくことに驚きを隠せなかった人もいたようです。

進撃の巨人に登場しているウォール教について当初はカルトだろうと考えていた人は多かったようです。しかし、話が進むにつれてそうではない事、ある意味彼らの言うように壁を守り抜くことが壁内の統治をしていくには重要で正しかったことだったと納得した人もいました。また、内側の人間のためではなく外側のために作られていたという事実に衝撃を受けている人もいたようです。

進撃の巨人では神を否定している?と感想を持った人もいたようです。初期のウォール教の行動からそのように感じたようで、巨人の圧倒的な力や始祖の不思議な力など、全てにおいて人間の意志が関わっているためそのように捉えたという人もいました。始祖であるユミルが人間を滅ぼしたり、救ったりしたということは神から与えらえた試練ではなく人間の仕業だと考えている人もいたようです。

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ウォール教についてまとめ

三重の壁には大きな秘密が隠されていました。人間の命よりも壁の存在を大切にするウォール教は、王政と一緒になって暗躍しているように感じさせておきながら、とても重要な任務をしていたようです。かつての歴史によって築き上げられた巨大な三重の壁には人間の平和な生活を守るという大切な役目が巨人によって実現していました。それらの事実を隠しながらも人々を上手に誘導していたのがウォール教だったのです。

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