【進撃の巨人】ジークの脊髄液の効果とは？巨人化する？濃度の関係や使用方法を考察

オラウータンのような全身を毛で覆われた獣の巨人に変身することができるジークは、巨人化の能力者として活躍しています。17m級の猿型巨人となることができた彼には、父親や母親によって人生を狂わされた辛い過去がありました。巨人化することで14mもある長い腕を持つことができた彼は、周辺にある岩などを投げ続ける投球技術が優れており、大きな破壊力を持つようになります。

彼の母親はフリッツ王家の最後の生き残りであったために彼は王家の血を引く人間でもあったのです。父親であるグリシャにそっくりな顔立ちをしている彼は、王家の血を引く自分の脊髄液を利用することで大きな効果を手に入れることができました。そこで、巨人化の能力者となったジークが自身の脊髄液を使用した際の硬直させるという効果や巨人化の能力、濃度の関係や使用方法をガスやワインから考察していきます。

2009年10月号から別冊少年マガジンによって連載がスタートした「進撃の巨人（しんげきのきょじん）」は、大分県日田市出身の漫画家である諫山創（いさやまはじめ）さんによって描かれた漫画となっています。2020年4月の時点では31巻まで単行本で刊行されました。進撃の巨人では、人間と巨人の激しい戦いが描かれているダーク・ファンタジーとなっています。進撃の巨人は週刊少年マガジンでも2度特別編が掲載されました。

1億部（2019年12月の時点）の世界累計発行部数を誇っている進撃の巨人は、漫画の他にもさまざまな関連作品が制作され販売されています。中でもゲームとして発売された進撃の巨人は、2016年2月18日にコーエーテクモゲームスによって発売された「進撃の巨人」が大人気となったために、「進撃の巨人2」も2018年3月15日に発売され話題を呼びました。

巨人が突然出現したことで人間は生命の危機を感じるようになります。生き残った人間は、ウォール・シーナ、ウォール・ローゼ、ウォール・マリアなど三重の城壁を建設することで巨人からの攻撃を防いでいました。100年の間巨人に襲われることなく平和に暮らしていましたが、外側の城壁が巨人によって壊されたことで外の世界に憧れていたエレンの母親は捕食されてしまいます。母の仇を討つべくエレンは訓練兵団に入りました。

壁外の大国「マーレ」出身であるジークは、壁内に住んでいる人類と敵対する戦士の一員として戦っていました。戦士長を務めていた彼は、部下である大柄の体格を持ち責任感が強いライナー・ブラウンや身体能力が高いベルトルト・フーバー、感情表現に乏しい小柄な女性のアニ・レオンハートと一緒に戦いを進めていたのです。彼は、九つの巨人の一つである「獣の巨人」という巨人化の能力者でもありました。

• 本名：ジーク・イェーガー
• 愛称：ジーク
• 役職：戦士長（壁内人類と戦う戦士）
• 部下：アニ、ベルトルト、ライナー
• 能力：巨人化能力者・獣の巨人
• 出身地：壁外の大国「マーレ」
• 父親：グリシャ
• 母親：ダイナ・フリッツ
• 異母弟：エレン

獣の巨人になることができるジークは、手が非常に長いため砕いた岩を投げて攻撃することを得意としていました。巨人化能力者の中でも戦闘能力は非常に高く、オラウータンのような姿になるものの人間のような知性を持ち、人語で話すことができます。自分自身は人間を食べることはしませんが、巨人に命令して人間を攻撃したり、喰わせたりさせていたのです。非常に冷酷な性格を持っていました。

獣の巨人の巨人化能力者であるジークは、自らの脊髄液を使用することでエルディア人を巨人化し、自在に操ることができる力を持っていました。エルディア人に彼の脊髄液が投与され、彼が叫び声をあげることによって、エルディア人は巨人化し彼の命令通りに動くことになります。王家の血を引く彼は他の獣の巨人の巨大化能力者では持っていない特殊な能力を持つことができました。

さらに、彼の脊髄液を投与されたエルディア人は、夜であっても月が出ていれば行動することができます。通常の巨人の場合は夜間は活動することができないため、これも他の巨人化された人間とは異なった力となっていました。夜間であっても月が出ていれば動くことができる彼が作り出した巨人は、まるで始祖の巨人のようだとエルディア人でありグライス家の長男であるコルト・グライスは話しています。

歴代の獣の巨人には、自らの脊髄液を投与することで巨人化したり、操ったりする能力はなかったために、母の家系であるフリッツ王家の血を引いていることによってこの力を手に入れることができたようです。そのため、自身の脊髄液をガス兵器としたり、ワインに入れたりして何らかの形で投与することによってエルディア人は彼の叫び声によって奴隷のように操られることになりました。

オラウータンのような見た目の巨人に変身することができるジークは、自身の脊髄液をワインやガスなどのあらゆる方法で少しでも体内に取り込んだ者は、すぐに意識を失い身体の自由が奪われ硬直すると話していました。彼の脊髄液をワインやガスなどによって少しでも取り込んでしまった場合は、身体は硬直し動かなくなり意識も失いまるで廃人のようになってしまうのです。

しかし、彼の叫び声を聞いた途端に巨人となり、大暴れすることになります。第112話においては、彼の脊髄液がワインの中に入れられていました。そのワインを飲んだ憲兵の上官たちは、飲んですぐに意識を失ったり、硬直したりすることはなかったようです。そのため、彼の脊髄液はワインやガスなど取り込む方法によって反応が全く出なかったり即座に硬直して意識を失ったりするのかもしれません。

フリッツ王家の血を引いているジークは、自身の脊髄液を使用することでエルディア人を自分の叫び声一つで自在に操る力を手に入れました。彼の話では彼の脊髄液を体内に取り込んでしまった者は、意識を失ったり硬直したりして廃人となってしまうという話でしたが、ワインで取り込んだ人は即座に硬直したり意識を失ったりした人はいません。そのため、ワインやガスなど投与する濃度によって硬直などの反応が異なるようです。

そこで、ガスやワイン、注射針で投与された際の違いについて考察していきます。ラガコ村においては、ガス兵器として使用されていました。彼の脊髄液をそのまま使用してガス兵器として放ったために濃度は100％の可能性が高いです。そのため、ガスを吸ってしまった人々は即座に身体が硬直し、意識を失っています。中東連合との最終決戦では、彼の脊髄液はおそらく注射針で直接投与されたと考えることができるでしょう。

注射針の場合もほぼ濃度は100％と考えることができるため、すぐに身体が硬直したり意識を失ったりした可能性はあります。しかし、ワインに彼の脊髄液を入れた際には、即座に硬直したり意識を失ったりすることはありませんでした。彼の脊髄液をワインによって取り込んだことも気付いていない状態だったのです。ワインで彼の脊髄液を取り入れる際には、濃度が薄まったために硬直などの症状が出なかったのかもしれません。

戦闘能力が非常に高い巨人に変身することができるジークは、父親や母親によって洗脳教育を施された辛い過去を持っています。そんな彼は温かさの中で育ってこなかったために非常に冷酷な性格を持つようになりました。彼の脊髄液をガスやワインによって投与することによって彼は多くの巨人を作り出すことができたのです。さらに、その巨人は彼の叫び声によって忠実に働くことになります。

しかし、彼の脊髄液の濃度の濃さによってすぐに意識を失ったり、身体が硬直して身動きが取れなくなって廃人になったりするため投与をする際には十分な注意が必要でした。100％の濃度となる状態でのガスや注射針での投与は硬直などの反応がすぐに出てしまうためすぐに怪しまれたり、作戦に気付かれたりする恐れがあります。

密かに作戦を進めたい場合はガスや注射針などの濃度が100％になる投与の仕方よりも、取り入れたことを気付かないワインでの投与の方が都合が良いとも考えられます。少しでも体内に彼の脊髄液を取り込めば命令を聞く状態となってしまうため、ガスや注射針によって濃度が濃すぎて廃人にしてしまうよりは、自分は投与されていると気付かれない状態で着々と巨人化するエルディア人を作った方が賢明でしょう。

マーレ軍の兵士として働いていたニコロは、腕の良い料理人でもありました。第109話では、彼が扱うワインを至る場所で目にすることができます。そのワインの中に獣の巨人であるジークの脊髄液が投与されているのだとしたらそこで気軽にワインを飲んだエルディア人は彼の叫び声によって巨人となるでしょう。また、彼に忠実な奴隷となって戦い人間を喰らうことになるとも考えられます。

他のメンバーもそこで話をしていますが、至る所にワインの瓶が描かれていました。あえてワインを目立つように描いているということは何かの伏線なのかもしれません。そこに食事に来た誰がワインを飲んでもおかしくない状況となっていました。その場では丸坊主頭で可愛らしい雰囲気のコニー・スプリンガーと第104期訓練兵の一人であり優秀な成績を収めているジャン・キルシュタインの会話にも注目が集まっています。

ラガコ村出身のコニー・スプリンガーは、冷酷な性格をしたジークが自らの脊髄液を活用して故郷にガスを放っていたことを話していました。お調子者の性格であるコニーは、大切な母親を巨人化されてしまったという辛い過去を持っています。これはゆくゆくは母親と同じ運命をコニーが辿るという伏線とも考えることができるでしょう。巨人化してしまうことで同期である仲間が彼を倒さなければならない状況になる可能性もあります。

今までも多くの仲間がまさかと思うような展開で巨人化していき、巨人化してしまった仲間を同期の仲間が倒すという状況が起きています。そのため、今後も一緒に戦ってきた仲間であってもどちらかが巨人化してしまった場合はこれ以上被害を出さないためにも巨人化した仲間を倒さなければならない状況となることは間違いありません。何が起こってもおかしくない状況では、切れ長の目を持つジャンも巨人化の可能性は十分あります。

もし、成績優秀な仲間であるジャンが巨人化してしまった場合は第104期訓練兵団で同期だったコニーが巨人となった彼にとどめを刺す状況も考えられるのです。知らず知らずのうちに獣の巨人であるジークの脊髄液が入ったワインを飲んでしまった場合は仲間同士で殺し合わなければいけない悲惨な状況になる可能性があります。巨人化の原因が分かった以上十分な注意が必要となりました。

駐屯兵団において司令官を務めているドット・ピクシスは、ピクシス司令と呼ばれ現人類領土南部においては最高責任者を務めていました。指揮能力が抜群で柔軟な判断力を持っている彼は、スキンヘッドで飄々とした言動が目立つ変人的な要素も持っていたのです。美女やお酒、ワインなどに目がない彼は、巨人が大暴れして緊迫な空気が漂っていたとしても常に冷静に状況を判断できる常識人でもありました。

猪突猛進で無鉄砲な性格のエレン・イェーガーが問題を起こした際も彼を死刑にしなかったのは、彼の寛大な心と冷静な判断があったからでしょう。かつて一緒に戦った調査兵団に所属しており第四分で隊長を務めていたハンジ・ゾエや調査兵団をはじめ駐屯兵団、憲兵団などの3つの兵団を統括していたダリス・ザックレーは組織のトップを務めていいましたが死亡してしまいました。

彼と一緒に戦ってきた上層部の経験あるメンバーが次々と倒された現在、何かを変えることのできる人間として高く評価されているピクシス司令が冷酷な性格のジークの脊髄液によって巨人化してしまった際には、彼によって実行されたワイン作戦は成功したと考えることができます。お酒やワインが大好きなピクシス司令が今後巨人化するかにも注目が集まることになりました。

第110話では元マーレ軍の兵士を務めていたニコロは、マーレ料理の達人であり料理人としても活躍していました。彼が所有しているワインに、獣の巨人に変身することができるジークの脊髄液が入っていたことが明らかとなります。内気な性格のファルコ・グライス（エルディア人の一族でグライス家の次男）は二コロに殴られたことによってそのワインを口にしてしまいました。

エルディア人の一族である彼は、脊髄液が入っているワインを飲んだことで巨人化する可能性を秘めることになります。さらに、そこに集っていたパラディ島に所属している上層部の人々もワインを飲んでいたのです。オラウータンのような姿に変身することができるジークは、彼の脊髄液が入っているワインを飲むことによって意識を失ったり身体中が麻痺して硬直したりすることを語っていました。

軍の上層部のメンバーは敵捕虜となっているニコロが持ってきたワインを飲んでいますが、即座に意識を失ったり、身体が麻痺したりということはありません。そのため、ガス兵器によって吸った際には、身体が麻痺したり、意識を失ったりしたのに対してワインに入っていた時はどうして何も起きなかったのかと不思議に思っている人もいました。これは、彼の脊髄液の摂取した濃度の差と考えることができるかもしれません。

獣の巨人でありながらも知性を持ち合わせているジークは、彼の脊髄液を取り入れることによって意識を失ったり、身体が麻痺したりすると語っていますが、彼の脊髄液が入ったワインを飲んだ人々が特に身体が麻痺したり、意識を失ったりしなかったために彼は嘘をついたのではないかと噂されています。しかし、彼が調査兵団の兵士長を務めているリヴァイらと同じような考えを持っているのであれば、嘘をついたとは考えにくいです。

嘘はついていないものの何かしらのからくりがあることは事実でしょう。彼の脊髄液を取り込むことで意識を失ったり、身体が麻痺したりすること自体は事実だとした場合、その取り込んだ濃度によって症状が異なるとも考えることができます。ガスで吸った場合と、ワインで飲んだ場合、注射針で投与した場合では麻痺の症状の出る時期も異なるのかもしれません。ワインのように濃度が薄ければ症状が出ない事もあると考えられます。

マーレ兵の兵器として自身の脊髄液を使用する場合、麻痺薬を事前に入れておけば彼が言うように身体を麻痺させることも可能です。マーレの作戦では、無垢の巨人を空から投下されています。その際、無垢の巨人たちには彼の脊髄液が注射針によって投与されたと考えることができるでしょう。その証拠にエルディア人ら捕虜たちは皆廃人のようになっていたのです。

ガス兵器が放たれた際も多くの人の身体が麻痺して動けない様子が描かれていました。そのため、身体を麻痺させることでのメリットがあると考えたマーレ軍は、麻痺薬を事前に入れていたため彼は身体が麻痺したり、意識を失ったりすると語ったのかもしれません。いずれにしても彼の脊髄液を体内に取り込んでしまったエルディア人は廃人のようになって、彼に道具のように扱われる巨人兵とされることになりました。

幼少期に父親と母親によって洗脳教育を受けてきたジークは、彼の脊髄液を使用することでエルディア人を自分の手足のように使用することができるようになります。彼の脊髄液に事前に麻痺薬が混ぜられていた場合、その事実を獣の巨人である彼は知っていたのでしょうか？それとも知らなかったのでしょうか？それによってもワインでの作戦で狙う敵が変わってきます。

麻痺薬のことを知っていた場合は、人類最強の兵士と呼ばれているリヴァイにはその事実を黙っておいて、ワインを上層部にバレないように飲ませていたと考えることができるでしょう。もしも、彼がその事実を知らなかった場合は、マーレによって滅ぼされた国の人間であるイェレナによる勝手な行動と考えることができます。彼女は巨人となることができるジークを盲目的に慕っているため彼の役に立つよう暗躍していたのかもしれません。

自分を洗脳教育しようとしていた両親をマーレ政府に密告したジークは、彼の先代（獣の巨人）となるクサヴァーを慕っていました。心優しく穏やかな性格のクサヴァーは、誰かに聞かれたら死刑にされるような内容の自分の本心を彼に話したことで2人の距離は一気に縮まっています。その様子を好きだと感想を寄せている人もいます。彼の発言に素直に驚いているジークの表情も高い評価を得ていました。

進撃の巨人のアニメを見たいと心待ちにしている人は多くいました。その中でもオラウータンのような姿に変身することができるジークの登場を楽しみにしている人もいます。獣の巨人でありながら人語をしっかりと話し、知性がある彼は攻撃力も非常に戦ったためにたくさんの魅力を持っていました。また、王家の血を引く彼は自身の脊髄液を使用することによって多くのエルディア人を支配できる力を持っていたのです。

進撃の巨人では兄弟姉妹の絆が強く仲が良いパターンが多いと観察している人もいました。そのため、我が子を洗脳教育しようとした両親に対して憎しみも喜びも分かち合うことができるような兄弟の存在があれば冷酷になってしまったジークの状況も多少違っていたのではないかと考えている人もいました。父親であるグリシャも妹思いの兄だったためにそれによって悲劇が起こってしまったと感想を寄せている人もいます。

王家の血を引くジークは、エルディアを勝利に導いてくれる希望の光と過剰な期待をされたために両親から洗脳教育受けることになります。愛情をもらえなかった彼は両親をマーレ政府に密告し、獣の巨人として活躍するようになりました。自らの脊髄液を使用することでそれを体内に取り込んでしまったエルディア人を廃人にし、自分の叫び声によって自由に操ることができる力を持つことができたのです。