2020年05月07日公開
2020年05月07日更新
【進撃の巨人】アルミンの両親を考察!気球を作っていた?最後は口減らしで死亡?
諫山創による巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画「進撃の巨人」。コミックスは全世界で発売され今や1億冊を超える発行部数を誇る日本漫画史の記録を塗り替える大ヒット作品です。これから紹介するのは、主人公エレンやヒロイン・ミカサと並ぶ重要人物アルミンの両親に関する話題。彼らが気球を作っていたとか最後は口減らしのために死亡したと言われていますが本当なのでしょうか?これからアルミンの両親について限られた情報を論理的に組み立て考察を試みてまいります。この機会にぜひご覧ください!
アルミンとは?
進撃の巨人の作品情報
本記事のメインテーマであるアルミンの解説に入る前に、まずは進撃の巨人の作品情報から紹介していきます。
進撃の巨人の概要
諫山創による巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画「進撃の巨人」。漫画を原作としてアニメ、映画、ライトノベル(小説)、ゲームなどのメディア展開も積極的に行われています。
原作漫画は、別冊少年マガジン誌・創刊号である2009年10月号から連載が開始され現在も連載継続中です。また、本家の『週刊少年マガジン』でも今までに特別編が2作品掲載されています。
また、コミックス単行本は現在までに30巻発売され、実に1億部を超える部数が全世界で発行されています(2019年12月現在)。
進撃の巨人のあらすじ
突然現れた巨人たちが全てを牛耳る世界が舞台です。巨人たちに捕食され、人類は絶滅の危機に立たたされます。何とか生き残った人類は、巨大な壁を築くとその内側に籠って生活することで辛くも命を繋いでいました。
本作の主人公は10歳の少年エレン。壁の中でのまやかしの平和に満足する大人たちを尻目に、壁外の世界に憧れを抱いて行動を始めます。しかし、超大型の巨人出現でその野望は儚くも消えたかに思われました。
アルミンのプロフィール
- 名前:アルミン・アルレルト
- 誕生日:11月3日
- 年齢:初登場時…10歳、訓練兵団入団時…12歳
- 出身地:ウォール・マリア南端シガンシナ区
- 身長:163cm
- 体重:55kg
本記事で特集するアルミンは、ボブカットの金髪と茶色の瞳(アニメでは青い瞳)を持ち太い眉毛が印象的な少年です。主人公エレンやヒロイン・ミカサとは幼なじみ、とりわけエレンとは固い友情で結ばれています。
エレンと親交を深めるきっかけを作ったのは、アルミンのおじいさん秘蔵の書物。壁外の世界の事が記されたこの本を精読したアルミン。人類は壁の外の世界に出ていくべきだという信念が彼の中で形成され、エレンのその後の人生に大きな影響を与えました。頭脳明晰で学業優秀なアルミンは、教官から技巧職に就くよう指導されます。しかしアルミンが選んだのは、エレンやミカサと共に訓練兵団に入団する道でした。
アルミンの両親を考察!気球を作っていた?
アルミンの両親のプロフィール
- 名前:アルレルト(ファーストネームは父母共に不明)
- 身長・体重:不明
- 誕生日:11月18日(父)、6月5日(母)
- 年齢:不詳
- 居住地:アルミンと同じくシガンシナ区
アルミンの両親のプロフィールですが、姓と誕生日以外は明らかにされていません。後に出版された『進撃の巨人・キャラクター名鑑』で、彼らは初めて姿を現しました。その風貌を見るとアルミンのブロンドの髪は母親譲り、瞳の色は父親から受け継いでいるのがわかります。
アルミンの両親は気球を作り壁外に行こうとしていた?
情報の少ないアルミンの両親ですが、気球を作り壁外に行こうとしていたというのです。しかも、アニメでは気球を作ったがために死亡したことになっていて、それは『キャラクター名鑑』でも同様の説明がなされていました。
王都の憲兵として組織された中央第一憲兵団では、壁の調査はもとより壁の外に出る事につながる行為、例えば気球を作って空を飛ぶということも厳しく取り締まっていました。現に治安維持の名のもとに、気球や銃器を発明した人間を極秘に始末していた事実もあります。果してアルミンの両親死亡の真相はどうだったのでしょうか?
アルミンの両親を考察!最後は口減らしで死亡?
原作では両親は口減らしで死亡したことに?
続いて、アルミンの両親について考察しその最後の真相に迫っていきます。アルミンの両親の最後は、アニメでは前述の通り気球で飛ぼうとして死亡したことになっていましたが、実は原作での死亡理由は異なっています。
原作漫画では、アルミンの両親の最後はシガンシナ区陥落後のウォール・マリア奪還作戦に駆り出され死亡したことになっていました。奪還作戦への投入は表向きの理由で、実際は人類の口減らしが目的であったようです。それ故、アルミンは両親の命を奪った王政への復讐を誓い、兵士となるため訓練兵団に入団したのです。
一方、アニメでのアルミンの両親は、シガンシナ区陥落よりも早い段階で最後を迎えます。気球を作って壁の外に出ようとしていたアルミンの両親を、待ち構えていたかのように憲兵団が現れ射殺してしまいました。ちなみに、アニメでウォールマリア奪還作戦に駆り出されて最後を遂げたのは、アルミンの両親ではなく祖父となっています。
アルミンの祖父の謎とは?
壁内で暮らす人類にとってタブーとなっている壁の外の世界。その世界に関する本を隠し持っていて孫のアルミンに手渡した祖父。実は彼の存在がこの物語を複雑怪奇なものにしていました。アルミンの祖父にまつわる謎とは、どのようなことなのでしょうか?
アニメやキャラクター名鑑ではアルミンの両親が気球を作り壁外の世界へ飛び出していこうとしていましたが、このエピソードは原作漫画にはありません。こうした原作とアニメの違いが、アルミンの祖父の謎の部分となっているようです。両親は、口減らしが目的と考えられるウォール・マリア奪還作戦で死亡しました。アルミンの祖父は壁外の世界を描いた書物を持っていたというだけで、その生死については明らかにされていません。
また、原作ではウォール・マリア奪還作戦で死亡したアルミンの両親ですが、今のところ描かれてはいませんが、隠れて気球を作っていたという事も考えられます。そうなれば部分的にではありますが、アニメでの気球を作っていた両親と原作でのウォール・マリア奪還作戦で亡くなった両親が両立することになります。原作漫画の今後の展開にも注目しましょう。
一方、原作漫画の今後の展開で祖父が再登場するのでは?という噂があるようです。しかし、ウォール・マリア奪還作戦に参戦していないことから祖父が既に亡くなっている可能性が高く、実際には再登場は考えにくいでしょう。
祖父の謎からもおわかりのように、アルミン一家には型破りで異端な雰囲気が漂っています。壁外の世界がタブー視される状況下でそれに関する書物を孫に受け継がせる祖父。そして、さらに一歩進めて壁外の世界に飛び出そうとする両親。
その遺伝子を受け継いだアルミンも只ならぬ雰囲気を醸しているようです。エルディア復権派の内通者フクロウとして恐れられるエレン・クルーガーが、かつてミカサと共にアルミンの名前を挙げて同志たちの士気を鼓舞しているシーンがありましたが、アルミンに特別な脅威を感じていたのかも知れません。
アルミンの両親のその他の謎を考察
考察①アルミンの両親は巨人だった?
845年、人類の生活圏を保護する壁を破壊し人類を恐怖に陥れた巨人の侵攻が始まります。その翌年行われたウォール・マリア奪還作戦に出撃してアルミンの両親は死亡しています。(アニメでは両親ではなく祖父になっているのは前述の通り)。アルミンは、この憲兵団による奪還作戦を増えすぎた難民の口減らしが目的だとにらみ、憲兵団に対し両親の仇として憎しみを抱き続けていました。
一方でアルミンは、人類にとって大切な壁を一撃のもとに破壊した超巨人になる能力を獲得します。こうしたことから、アルミンの両親は巨人だったのでは?という噂がまことしやかに囁かれるようになりました。さらに、壁の外の情報を誰よりも知っているアルミンに対し、懐疑的な目が向けられるようになりました。
そうした謎はアルミン黒幕説に発展しています。いずれにしても物語の展開に決定的な影響を与える秘密をアルミンや彼の両親が握っていることは確かだと言えるのではないでしょうか?今後の進展が待たれるところでしょう。
考察②悪魔の末裔
アルミンの両親のその他の謎を考察する上で、もう1つのキーワードとなるのが「悪魔の末裔」です。この悪魔の末裔とは、頑丈な三重の壁に守られてのうのうと暮らしているパラディ島のエルディア人を揶揄して使われる言葉です。
この言葉がアルミンに向けて使われたのは、49話「突撃」での事です。思いやりや優しさを敢えて捨て冷徹に徹することを決意したアルミン。どんな場面でも沈着冷静さを失わない金髪の少女アニ・レオンハートに恋心を募らせるベルトルト・フーバーに対し、彼女が極北のユトピア区の地下で酷い拷問を受けていると嘘を付きます。アルミンの嘘に気づいたベルトルトは、「悪魔の末裔が!!根絶やしにしてやる」と叫びました。
悪魔の末裔という言葉がアルミンに向けて使われるとき、彼や彼の両親が黒幕であることを裏付けることになるのではないでしょうか?
アルミンに関する感想や評価
ここまで 進撃の巨人のアルミン特集をお届けしてきましたが、最後にアルミン・アルレルトに関する感想や評価を紹介します。
小さい頃に両親が死んだ?と思われるアルミンの親殺しの通過儀礼は、心の中の団長を殺すことかなとも思う
— ポン子 (@ItabasiPon) February 14, 2020
これからアルミンが活躍するターンが来ると思うのだけど、もうちょっと彼の背景とかキャラを掘り下げる回が欲しいなぁ
大人になってからの描かれ方が割と曖昧な気がして
最初に紹介するアルミンに関する感想や評価は、アルミンの描かれ方に不満を抱えている方のツイートからです。育ってきた環境や両親のことなど背景やキャラについてもっと掘り下げて欲しいと要望を呟いていました。
サネスの語りで、エルヴィン父ヒストリア母と同列に気球で外に出る夫婦が出てて、それがアルミンの両親みたいなんですけど(アニメでは断言されてた気がします)原作15話の雪山でアルミンが「両親は口減らしにころされた」って言ってるんですよね😭だからアルミンがそう思ってるだけなのかもしれないです
— ととこ (@6totoko9) May 7, 2019
次に紹介するアルミンに関する感想や評価は、原作漫画でアルミンの両親を描写したと思われる箇所を発見した方のツイートからです。同じようなツイートが何件かありました。
原作でサネスが語っていた、気球で壁外に出ようとして憲兵に殺された夫婦。この夫婦がアルミンの両親で、両親は口減らしのために殺されたというのがアルミンの思い違いなのであれば、原作漫画とアニメで描かれた両親の死亡理由は一致、矛盾しないことになります。大変重要なことだと思われますので、今後の展開で明らかにされていくのでしょうか?
進撃1巻から読み直してるのですが、私てっきり、あの気球に乗って外にいこうとしてたのアルミンの両親だと思ってたのですが違うのかなぁ・・・
— shiho (@funwaricushion) September 13, 2015
アルミンが「口減らしに父さんと母さんを殺したくせに」って言ってて……じゃああれは誰なんだろう………
アルミンに関する感想や評価、続いて紹介するのは、進撃の巨人を1巻から読み返しているという方のツイートからです。先ほどのツイートと同じなのですが、この方も気球に乗って壁外の世界に行こうとしていた夫婦に注目しています。その夫婦がアルミンの両親だと思ったそうですが、「口減らしに父さんと母さんを殺したくせに」と言っていたアルミンの言葉を思い出し、違うのかなあと五里霧中になってしまったようです。
しかしながら、ストーリー展開に全く関係のない人物を描くことは考え難いことでしょう。そう考えると、口減らしで殺されたというのは建前で、この気球に乗ろうとした夫婦がアルミンの両親という可能性も否定できないのではないでしょうか?
アルミンの両親って原作では口減らしに殺されたけど、アニメでは両親は既に外へ行こうとして殺されてたからおじいちゃんが口減らしにあってたじゃん。最初革命編の時に出てきた「空を飛ぼうとした馬鹿な夫婦」がアルミンの両親かと思ったけど、そこで原作とアニメでズレがあるからううん……?てなる
— 長月天 (@flamberge_sora) June 11, 2016
アルミンに関する感想や評価、最後に取り上げるのもアルミンの両親の死亡理由についてのツイートからです。この記事でも解説しましたが、アニメではアルミンの両親は既に外へ行こうとして殺されていたので、ウォール・マリア奪還作戦では祖父が口減らしの犠牲になりました。
この方も、最初革命編に出てくる空を飛ぼうとした夫婦がアルミンの両親かと思ったそうです。この夫婦とアルミンの両親との関係が明らかにならない限り、原作とアニメでの両親の死亡理由のズレに釈然としない方はこれからも増えて行くかも知れません。
アルミンの両親まとめ
ここまで、進撃の巨人に登場する、エレンとミカサの幼馴染・アルミンの両親を特集し、気球を作っていたことや最後のことなどについて考察を重ねてきました。いかがでしたでしょうか?情報が少ない、あるいは情報があってもその真偽が明らかにされていない中ではありますが、まとめますと以下のようになります。
アルレルトという姓と誕生日以外は明らかにされていないアルミンの両親。キャラクター名鑑で初お目見えした風貌を見ると、母親の髪色と父親の目の色がアルミンに受け継がれたことがわかります。謎の多いアルミンの両親ですが、原作漫画とアニメで描かれた事実に違いがある事も、見る者の頭を混乱させる要因となっています。
その最後は、原作漫画ではウォール・マリア奪還作戦で口減らしのために殺されたことになっています。ところが、アニメではそれより前に気球に乗って壁外の世界に出ようとしたところを待ち構えていた憲兵に殺されていました。こうした謎は今後明らかにされる可能性もあります。大人気作品・進撃の巨人ですが、アルミンという伏兵に注目してみるのも一興かもしれません。