テラフォーマーズのエヴァ・フロストの能力は?その能力や復活について考察

大人気SF系漫画テラフォーマーズに数多く登場するキャラの中でも高い人気と数奇な運命を併せ持っているのが第2部で第5班のメンバーとして登場したエヴァ・フロストです。テラフォーマーズの代名詞とも言えるMO手術によってエヴァが得た能力は非常に特異性の高い能力であると同時に稀有な運命を辿る事になるキャラクターです。今回はテラフォーマーズの中でも高い人気を誇るエヴァの持つ能力や何故彼女が復活出来たのかを考察していきます。

テラフォーマーズのエヴァ・フロストの能力は?その能力や復活について考察のイメージ

目次

  1. 大人気SF漫画テラフォーマーズ
  2. テラーフォーマーズの醍醐味!MO手術
  3. マーズランキング堂々の100位!エヴァ・フロストを知ろう
  4. テラフォーマーズでの基準?マーズランキングとは?
  5. エヴァ・フロストの能力は?手術のベース「プラナリア」とは
  6. テラフォーマーズのエヴァは最弱から最強に!復活の軌跡
  7. プラナリアの能力を持っていたからこそ成し得た融合
  8. テラフォーマーズでのエヴァは「生命の樹の実」
  9. エヴァの再生能力はあの一族にも目を付けられていた?
  10. 生存確率は間違いなく1位!それこそがエヴァの真価

大人気SF漫画テラフォーマーズ

数あるSF漫画の中でも絶大な人気を誇るのが現在も週刊ヤングジャンプで連載しているテラフォーマーズです。テラフォーマーズは火星を人の住める土地にする為に放たれたゴキブリはその環境に適応する為にまるで人のような二足歩行の獲得などの独自の進化を遂げ、そんな彼らとの死闘が描かれると同時に決して一枚岩ではない人類側の陰謀や裏切りを織り交ぜて描かれている人気漫画、それがテラフォーマーズです。

テラフォーマーズはいくつかの時代を経ており、第1部、第2部では火星で、第3部では地球を舞台にした物語が展開されています。比較的小規模な人員によって行われた第1部の火星探索を経て、第2部では総勢100人にも及ぶ大規模な人員を導入しての火星探索が行われます。そこで増えたキャラクターの1人が、今回紹介するエヴァ・フロストです。

テラフォーマーズ特設ページ - 週刊ヤングジャンプ公式サイト

テラーフォーマーズの醍醐味!MO手術

テラフォーマーズ最初の手術「バグズ手術」

テラフォーマーズと言えば、色々な動物の能力をベースに火星に対応出来るように手術を受けたキャラクター達が多数登場しますが、その原型となっているのがテラフォーマーズ第1部で登場したバグズ手術です。バグズ手術の段階ではベースとして利用できる動物が虫に限定されており、被験者の死亡率も高い手術でした。

バグズ手術を受けた人物として代表的な存在がテラフォーマーズ第1部の主人公であり、テラフォーマーズ第2部以降も主人公格の1人である小町艦長です。ベースとなった能力はオオスズメバチで、幼少期より空手をやっていた事もあって、時代を経ても高いマーズランキングに位置するキャラクターとして描かれています。

テラフォーマーズ第2部からは「MO手術」に進化!昆虫から動物に

テラフォーマーズ第1部からテラフォーマーズ第2部までの20年の空白期間の間にバグズ手術はMO手術(モザイクオーガンオペレーションの略称)として進化し、対応する物が地球上の生物全般に広がりました。テラフォーマーズ第2部から登場したキャラは一部の例を除いてMO手術を受けており、エヴァ・フロストもこちらの手術を受けています。

MO手術はバグズ手術と比較して対応する生物のベースが増えただけでなく、(特に女性に対しての)手術による死亡率の低下も行われています。舞台を火星から地球に移したテラフォーマーズ第3部ではさらなる手術方法も登場していますが、極々一部で使用されているのみで現在でも主流な手術方法となっています。

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マーズランキング堂々の100位!エヴァ・フロストを知ろう

手術を受けていなければエヴァは普通の女の子

そんなMO手術を受けた1人のドイツ人の女の子、それがエヴァ・フロストです。テラフォーマーズ第2部で火星に乗り込んだ全員がMO手術を受けているのでその時点で常人よりは優れた身体能力を持っている事になりますが、元々は身体能力も標準的で、お嬢様として軟禁生活を送っており、親に売られてしまう形で手術を受ける事になりました。

テラフォーマーズでバグズ手術、MO手術を受けるキャラ達はそれぞれに事情を抱えて手術を受ける事になります。自ら望んで受ける者もいれば望まぬ形で受ける事になる者もいます。エヴァ・フロストはどちらかと言われれば後者に該当するキャラです。

テラフォーマーズに登場するキャラクター、とりわけ、マーズランキング上位に位置するキャラクター達の多くは手術を受ける以前から人間としてある程度の戦闘術を習得している者も多く、そうでなくても戦闘向きの能力がベースになっているキャラも多いので、元々平凡+戦闘向きではないベース、望んで手術を受けたわkではないエヴァのマーズランキングが低くなるのは当然です。

テラフォーマーズでの基準?マーズランキングとは?

テラフォーマーズのマーズランキングは「強さ」で決まらない

テラフォーマーズを語る上で外す事が出来ないのがマーズランキングです。このランキングは「火星の環境下でテラフォーマーの生け捕りを前提とした制圧能力の高さ」を示すランキングで、純粋な戦闘力の高さを示すランキングではないという点に考慮して見る必要があります。もちろん制圧の為にはある程度の戦闘力が必要なのは間違いないので上位の物程戦闘力が高い傾向にあるのは間違いありません。

マーズランキング選定から陰謀が!それでも100位のエヴァ

ですがこのマーズランキングの選定から既に1つの陰謀が織り込まれています。それは裏切りを構想していた中国班のメンバーが軒並み下位に位置している事です。代表的なのが97位の紅で単純な戦闘力だけで見てもより上位に位置出来る程の能力になっています。そんな陰謀を含んでも100位に位置するエヴァがどれだけ低く見られていたかは容易に想像が可能です。

エヴァ・フロストの能力は?手術のベース「プラナリア」とは

エヴァの持つプラナリアは自然界最強の再生能力が最大の特徴

そんなエヴァ・フロストの持つ能力のベースとなっているのは「プラナリア」という生物で、アクアリウムなどでも発生するなど現実の世界でも比較的身近な生物(害虫)です。特質しているのはその再生能力で、テラフォーマーズの作中でも紹介されている特定条件下で100もの断片から100ものプラナリアが再生した逸話が非常に有名です。

テラフォーマーズだけ?記憶の保持もされるプラナリア

エヴァ・フロストはテラフォーマーズ第2部の比較的序盤に1度死亡していますが、このプラナリアの能力によって復活します。そしてこのエヴァにはちゃんと記憶が(一部欠損してはいるものの)維持されており、その後作中でも活躍しています。これは漫画特有の誇張表現と取られる事も多いですが、実際のプラナリアを使った実験でも同様の事例が報告されています。

テラフォーマーズでのプラナリアは実際と少し違う?

しかしプラナリアの能力が完全にエヴァそのものかというとそうではありません。傷の治癒から再生などその特徴こそ共通していますが、本来プラナリアの再生はそれぞれが欠損した部位を再生する形で行われ、バラバラになった個体が元の1つに戻るわけではありません。この例をそのままテラフォーマーズ作中で再現するとエヴァが何人も登場する事になってしまいます。

その後の陰謀により、結果的に増やされる事になるエヴァですが、アドルフの爆発によっての死亡からの復活は間違いなく1人になっていました。

テラフォーマーズの能力は抽出されていると見るべし

エヴァの能力に限らず、テラフォーマーズに登場するキャラの能力はそれぞれの特性を加味しつつ、漫画的に扱いにくい、不必要な部分をそぎ取って抽出している例が非常に多いです。エヴァの場合は時期をズラしてこそいるものの分裂してそれぞれ再生する本来の特性も描かれているので比較的しっかりと描かれていると言えます。

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テラフォーマーズのエヴァは最弱から最強に!復活の軌跡

エヴァ最強化のキーマン!?アドルフってどんな人?

エヴァは序盤に1度死亡し、同じ班の仲間であり、マーズランキング2位の実力者アドルフの持っていた「デンキウナギ」の特性をも吸収して復活します。アドルフはデンキウナギが持つ、生物の中でも最大の電力を持つ特性を駆使し、戦闘だけでなくレーダーとしての役割など、より的確にマーズランキングでの上位者という位置づけに相応しい能力を持っていました。

アドルフの最期はテラフォーマーズ屈指の名シーン

人間側の裏切りや陰謀の多いテラフォーマーズにおいてアドルフの最期は非常に気持ちの良いものです。彼は班員をとても大切にしており、エヴァを含む非戦闘員を守る為に身を盾にしてテラフォーマーからの攻撃を防ぎ死亡します。

手足が吹き飛びながらもエヴァを守ろうとしたアドルフは、最期、その技術を守ろうとした研究者がアドルフ自身も知らない所で仕込んでいた心停止と共に起動する爆弾により守ろうとした班員、そしてテラフォーマー共々吹き飛んで死亡してしまいます。エヴァもその爆発に巻き込まれて1度死亡しています。

そしてアドルフの意志と能力を引き継いだエヴァの誕生

アドルフが爆発する際、それを察しながらもアドルフの身体を抱きしめていたエヴァはその後1週間かけて肉体を再生し復活します。同時に再生の際にアドルフの肉片を栄養分として吸収した事でアドルフの持っていたデンキウナギの特性をも習得。こうしてエヴァはマーズランキング100位でありながら2位の能力をも持つ存在として再び復活を果たします。

その能力は劣化する事なく、電磁バリアなど非常に広範囲による展開出来る程に強力な物です。ただし彼女自身の身体能力が向上したわけではないので、実質的にアドルフと同等かと言われると少し疑問は残りますが、元々ベースによる能力が高すぎる事を考慮すれば十分以上の活躍ができます。

吸収はプラナリアの能力ではない?エヴァの想いがあればこそ

こうして最弱から最強になったエヴァですが、このアドルフの能力を吸収した事はプラナリアの能力というわけではありません。エヴァ自身がテラフォーマーズ作中で考察しているようにいくつもの偶然が重なった結果です。同時にテラフォーマーズ世界において単体でも稀有な再生能力を持つエヴァは複数の能力を持つ事でより希少な存在になる事になります。

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プラナリアの能力を持っていたからこそ成し得た融合

アドルフの持つデンキウナギはこの感電能力を行使する際、自身も感電してしまうというのが弱点の1つで、アドルフ自身もその特性を引き継いでいます。アドルフはこの弱点を安全装置を用いる事で対応しており、薬を過剰摂取しなければまったくこの影響を受ける事なく能力を使う事ができます。

この特性を完全な形で引き継いでいるエヴァも当然この弱点である自身の感電も能力として保持しています。しかしエヴァは自身の元々の能力であるプラナリアの再生能力により、感電した細胞をすぐに再生する事でこの弱点を克服して能力を使っています。仮にあの状況で他の者がアドルフの能力を引き継いでも一発の電撃だけで動けなくなり最悪死亡してしまう事になるのでまさに適任者であったと言えます。

さらにエヴァがアドルフの電撃を使いこなせたもう1つの大きな理由が彼女が作中でも屈指の巨乳の持ち主だった事があります。厚い脂肪が電撃によるダメージから心臓を守り、再生する必要がない状態を保てる状態だった事が彼女がテラフォーマーズにおいて最弱から最強に成りあがった大きな要因と言えます。

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テラフォーマーズでのエヴァは「生命の樹の実」

アドルフは死亡の直前、自身を抱えるエヴァに対して「生命の樹の実」という言葉を残しています。エヴァは「バグズ手術の次の可能性を示す4人」の1人として各国に狙われる存在でした。この「バグズ手術の次の可能性を示す4人」というのは端的に言えば人類が不老不死に近付く為の能力を持っている存在です。

そもそも中国班が裏切った理由の1つがこの4人のうちの二人である、主人公の燈とミッシェルを実験体として確保する為です。「能力の遺伝」というテラフォーマズ世界でも現状の技術では出来ないはずの事を体現している2人はその高い戦闘力もあり、常に狙われる存在となっています。

一方でエヴァはその再生能力を解明できれば最も不老不死に近付く事が出来る能力と言う事もできます。陰謀まみれのテラフォーマーズに置いてその能力は捨て置かれる訳がありません。現にアドルフの能力を引き継いで復活したエヴァは他の班に合流する前に1つの陰謀に巻き込まれていた事が後に判明します。

エヴァの再生能力はあの一族にも目を付けられていた?

テラフォーマーズ世界の重鎮!それがニュートン一族

謎が非常に多い一族として徐々にその存在が明かされているニュートン一族。彼らはMO手術とは別ベクトルで人類の進化を目指しており、地球上の一部の生物の持つ睡眠特性(睡眠が数秒で済む、身体の一部だけ寝る)といった特性を既に所持しています。そんな彼らが目を付けたのが再生能力を持つエヴァでした。

テラフォーマーズで最強にして最大の裏切り者!それがジョゼフ

ニュートン一族はこれまでに複数のキャラが登場していますが、その代表格と言えるのがジョゼフ・G・ニュートンです。第2部で登場した彼は、「人類の到達点」と呼ばれ、マーズランキングでも堂々1位に座るテラフォーマーズにおいてはまさに最強の存在です。

登場からずっと能力が不明でありながら変態せずにテラフォーマー相手に無双出来る程の強さを誇っています。しかし彼もまた裏切りを見せます。そもそも彼が火星に来たのは安全にエヴァの持つ再生能力を手に入れる為で、火星到着直後に自身の班員を虐殺した後、長く単独行動をしていました。

その後、目的を果たしたジョゼフは他の班に合流ししばらくは頼れる仲間として立ち回りますが、最終的には本性を露わにして敵対します。ジョゼフもエヴァと同じく再生能力を保持していましたが、それは別の生物ではなくエヴァから能力を得た為でした。実際敵対した小町達によって死亡しますが、その能力により生き残り、ニュートン一族によって回収されています。

復活したエヴァはジョゼフの実験の産物?

ジョゼフは単独行動中にアドルフの能力を得て復活したエヴァと遭遇します。エヴァもまた復活したばかりで他の班に合流しようと単独行動中でした。そこでジョゼフはエヴァを殺害、「エヴァ・フロスト」をベースにしたMO手術を自身に行います。これにより、エヴァの持つプラナリア、そして獲得していたデンキウナギの特性を得る事になったのです。

同時にジョゼフはエヴァの再生能力の実験としてエヴァフロストの分裂を繰り返させます。不完全な記憶しか持たない彼女達は別の名を与えて隔離しておき、自身は他の班員に合流。その後合流したエヴァは、ジョゼフの実験の中で偶然生まれたほぼ記憶の欠損がないエヴァでした。

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生存確率は間違いなく1位!それこそがエヴァの真価

結果としてデンキウナギの特性を併せ持ち戦闘能力を得たエヴァ・フロストですが、元々の彼女は火星に行くべきかすら疑わしい程に世間知らずの少女でした。そんなエヴァがメンバーに選ばれたのはその能力の特異性にあると言えます。マーズランキングでこそ100位の彼女ですが、それは同時に生き残る確率が高いと言う事もできます。

テラフォーマーズにおける火星探索は「情報を持ちかえる事」が最優先です。その点に置いて仮に死亡しても復活できるエヴァは最適な能力を持っていると言えます。実際にエヴァは戦闘で1度、その後ジョゼフによって何度も殺害されながらも生存20名の中に名を連ねておりその役割を果たしたと言えます。そんなエヴァだからこそ火星探索のメンバーとして選ばれる事になったと言えます。

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