【鬼滅の刃】半天狗の過去とは？人間の時からクズ？性格や能力・血鬼術を紹介

今回のまとめでは、老若男女問わず大人気アニメとなった『鬼滅の刃』に登場する半天狗について紹介していきます。半天狗は人間であった時から盲目を偽るクズだと言われていますが、一体どんな過去があるのでしょうか？半天狗の過去や無惨との出会いなどについてまとめていきます。それでは、半天狗についてまとめていく前に、テレビアニメ『鬼滅の刃』の概要やあらすじについて見ていきましょう。

テレビアニメ『鬼滅の刃』は、2019年の春から夏にかけて全26話で放送された時代劇ダークファンタジーアニメです。原作は2016年から『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた吾峠呼世晴さんが描く漫画です。2020年5月時点はコミックは20巻まで刊行されています。また、2020年5月に発売された24号にて約4年の連載に幕を閉じました。『鬼滅の刃』は本編の漫画のほか、スピンオフの小説が2冊刊行されています。

主人公の竈門炭治郎は、父親を早くに亡くしたため炭焼きを売りながら家計を助けていました。ある日、いつものように町へ降りて炭焼きを売り帰宅すると、賑やかな家が静まり返っている事に気が付きます。家族は鬼によって凄惨な姿で亡くなっていました。ですが、妹の禰󠄀豆子だけ息があった為、禰󠄀豆子を背負い助けを求め彷徨いました。その途中、鬼殺隊の冨岡義勇と遭遇したことで炭治郎の運命は変わっていくことになったのです。

続いては、半天狗のプロフィールについて見ていきましょう。半天狗は頭に角、額には大きなコブがついている老人の鬼です。鬼というよりは妖怪のような見た目をしています。また、半天狗は主人公・炭治郎の宿敵でもある鬼舞辻無惨の直属の部下である十二鬼月であり、上弦の鬼の1人です。鬼舞辻無惨が率いる十二鬼月には上弦・下弦とランク付けがあり、半天狗が入る上弦とは十二鬼月の上位6名がしか入ることのできない枠なのです。

因みに、半天狗は上弦の中でも上位の地位にいました。半天狗はあまり強くなさそうな見た目に反し、相当の強さを持っています。「ヒィィィィ」という声をあげ怯えることがしばしばあり、周囲からはウザがられています。いつもは小心者で弱弱しい態度ばかり見せる半天狗ですが、気配を同化することに長けており鬼殺隊の柱でさえもすぐには気付かないという厄介な鬼でもありました。

人を殺しても悪いと思わず、関係のない人たちをも殺してしまう卑怯な鬼なのです。戦いを挑んでくる鬼殺隊に対しても「弱いものイジメだ」と意味不明な被害者意識を剥き出しにしたり、責任転嫁をしたりなど、常に自分に都合のいい考え方しかできない下劣で浅ましい「クズ」な鬼として周知されました。では、そんな忽那半天狗の過去とは一体どんなものだったのでしょうか？

続いては、半天狗の過去について見ていきましょう。半天狗は過去もクズでした。過去その1は、半天狗がまだ鬼になる前の人間だった頃のエピソードです。半天狗は目がしっかりと見えるのですが、盲目のフリをしていました。盲目のフリをしていたのには理由があり、その理由というのが、半天狗が若い頃、輩に絡まれた時に咄嗟に”盲目のフリ”をしたお陰で痛い目に遭うことがなかった経験です。以来、盲目のフリを始めたのです。

過去2は、本性がバレてしまいます。江戸時代は「盲人保護政策」が浸透しており、盲目の人を保護する目的で地位をお金で買える「検校」という盲目の人を優遇する政策・制度がありました。恐らく半天狗はこの制度を利用していたのではないかと考えられます。半天狗はその後も盲目を偽り続けていました。ある日、気前の良いお金持ちに拾われ面倒を見てもらうことになりますが、半天狗は恩を貰った者にあるまじき行為に出るのです。

その行為とは、主人の目を盗んでは家の物をあれこれと盗み続けたのです。そして半天狗は、半天狗のその愚行を知った仲間の盲人を殺害してしまいました。半天狗は「奉行所」へ連れて行かれましたが、その時の言い分というのが「自分は悪くない、悪いのは殺してしまったこの手だ」といったような救いようのないクズな言い訳をしたことです。その後、奉行所では殺人容疑の他に余罪がいくつか見つかりました。

半天狗はいくつかの町で多数の盗みのほか、殺人もしていたことが発覚し、盲目でありながらできる仕業ではないと疑われ、とうとう盲目ではないことがバレてしまったのです。盲目ではないことがバレてしまっても尚、半天狗は「自分は悪くない」と被害者意識、責任放棄を繰り返しました。そして、半天狗は処刑が決まったのです。

過去3、処刑執行日の前夜、半天狗のもとに救世主が現れたのです。それが鬼舞辻無惨でした。鬼舞辻無惨は半天狗の行く末を知り、「助けてやる」と手を指し伸ばしました。被害者意識の強い半天狗は自分を助けてくれる鬼舞辻無惨の手をとり、人間を捨てました。そして、半天狗は処刑判決をした奉行を殺害し、鬼となったのです。その際も「自分は悪くない。この手が悪い」と繰り返しています。以上、半天狗の過去についてでした。

続いては、最悪な過去を持っていた半天狗の能力についてです。半天狗の持つ能力は「血鬼術（けっきじゅつ）」というもので、端的に言うと分裂ができる能力です。この血鬼術というのは頸を斬られることで、舌に示された「喜怒哀楽」の4人が半天狗から分裂します。この4人の喜怒哀楽は、半天狗から分裂することによって若返り逞しい鬼へと変貌します。そして、凶悪な鬼が誕生するのです。半天狗の血鬼術は非常に厄介な鬼でした。

まず、喜怒哀楽の「喜」空喜（ろうぎ）は音波攻撃をしながら自由自在に空中を飛行できる能力を持った半鳥です。「怒」の積怒（せきど）は錫杖（しゃくじょう）を手に携え電撃を使って攻撃をします。「哀」の哀絶（あいぜつ）は十文字槍の使い手でいつも哀しげな顔をしています。

「楽」の可楽（からく）は八つ手の葉を使った団扇で突風を繰り出します。そして、この4人を分裂した後の半天狗の本体は、4人に戦闘を任せ自分は小さく身を潜めるというクズな戦い方をするのが特徴的でした。「喜怒哀楽」の詳しい詳細については後半でまとめていきます。

では、「血鬼術」という分裂する技を持っている半天狗は、他にはどんな技を持っているのでしょうか？分裂した鬼たちの技も含め紹介していきます。

それでは、半天狗の技を見ていきましょう。まず1つ目の「狂圧鳴波（きょうあつめいは）」は、「喜」の空喜と4つを複合させた鬼・憎珀天（ぞうはくてん）が使用する技です。狂圧鳴波は超音波の”怪音波”を相手に向かって放つ攻撃です。空喜は口から狂圧鳴波を繰り出し、憎珀天は自分の口と憎珀天の血鬼術から分裂した石竜子（トカゲ）の口の2つから繰り出します。

この攻撃は身体の内側から破壊するといったもので、憎珀天が繰り出す狂圧鳴波は普通の人が受けてしまうと一発で身体が内側から崩れてしまうという恐ろしい威力を持った技なのです。

続いての技は、「哀」の哀絶（あいぜつ）の技の1つである「激涙刺突（げきるいしとつ）」です。激涙刺突は哀絶が持っている三又槍（十文字槍）を使った技で前方の5方向目掛けて衝撃波を撃つといった技を繰り出します。この激涙刺突の威力は凄まじく固い樹木も容易に破壊したり人間に当たってしまえば忽ち致命傷になる複数の”穴”を開けてしまうと言われています。

続いての技は「石竜子（トカゲ）」です。石竜子は憎珀天の血鬼術で、樹を竜に変えて攻撃する技です。竜は1度に5本までと制限があり、その高さは約20mと言われています。竜の口は砲台になっており、口から威力の高い攻撃をすることができます。高さは約20mですが、竜の口からもう1つ竜を召喚することができるため、20mを超え攻撃をしてくることから厄介で手ごわい敵として炭治郎も苦労しました。

続いての技である「狂鳴雷殺（きょうめいらいさつ）」は、先ほどの「石竜子（トカゲ）」の技と連動したもので、竜の口から雷を出し、また、怪音波をも放出するという攻撃力の高い技です。画像を見て頂くと分かるように、雷撃と超音波を同時に出すことで、通常よりもパワーの強い攻撃をして鬼殺隊を圧倒させました。普通の人間がこの攻撃を真っ向から受けてしまった場合、姿形を保てないでしょう。

続いての技である「無間業樹（むけんごうじゅ）」ですが、こちらは「石竜子（トカゲ）」の正式な名称となります。「石竜子」というのは半天狗の呼び方です。攻撃は先述したように、威力の強い樹の竜を出現させる技となります。整理しますと、無間業樹と石竜子は憎珀天が繰り出す同じ技で、狂鳴雷殺は無間業樹の先にある技、そして無間業樹は「喜怒哀楽」それぞれの技全てを扱うことが可能となる技であるということです。

それでは、半天狗が生み出す鬼たちを整理していきましょう。まず憎珀天（ぞうはくてん）についてです。憎珀天は「喜怒哀楽」の「怒」である積怒（せきど）を母体とし、「喜哀楽」の他の3人を合体させた鬼です。半天狗の分裂の末の分裂と考えていいでしょう。雷神のような姿をしており、「憎」という文字が記された小さな5つの太鼓を後ろに円形状で背負っています。また、見た目は少年のような背格好をしています。

性格は半天狗の被害者意識と無責任な点を増幅させたような、尊大で威圧的な言動が特徴的です。自分はどこまでも善人で正しいという偏った思考が具現化されたかのような鬼なのです。「喜怒哀楽」よりも強く、炭治郎は憎珀天との戦闘に悪戦苦闘しました。

半天狗の続いての鬼は「喜怒哀楽」の「怒」である積怒（せきど）です。積怒はその名の通り、何かに対して常に怒っている状態の鬼です。怒っている一方で判断は的確で冷静な態度を見せます。また、半天狗から分裂した「喜怒哀楽」の中でもリーダーシップを発揮しており、3つの鬼のサポートをするなど的確なアドバイザーとしての立ち位置も確立しています。錫杖（しゃくじょう）を使い雷撃を喰らわすという攻撃方法をとります。

半天狗の続いての鬼は「喜怒哀楽」の「楽」である可楽（からく）です。可楽は文字の通り楽しいことが好きな鬼で戦闘時でも楽しいことに目がなく、積怒に怒られることもしばしばある鬼です。八つ手の葉の団扇を武器としており、防風を巻き起こす攻撃を繰り出します。すごいパワーの風圧を出すため、普通の人間が攻撃されればひとたまりもないでしょう。因みに、この技は武器が繰り出すもので可楽自身の技ではないのも特徴です。

半天狗の続いての鬼は「喜怒哀楽」の「喜」である空喜（うろぎ）です。空喜は口から超音波を放出することで相手を攻撃します。また、他の鬼と違う点があり、背中に羽が生えており空を自由に飛び回ることができる半鳥人というのが特徴です。「喜」の字の通り可楽と似たような性格をしており快楽主義な鬼です。また、攻撃は口からだす超音波のほか、石をも砕いてしまうという爪を使った攻撃をしてきます。

半天狗の続いての鬼は「喜怒哀楽」の「哀」である哀絶（あいぜつ）です。哀絶はいつも哀しげな表情をしている鬼で言動も哀愁があります。三又槍（十文字槍）を武器とし槍を使って様々な攻撃を繰り出してきます。作務衣を身に纏っているのが特徴的です。鬼殺隊とは近接戦での激しいバトルを見せました。

続いての鬼は、「喜怒哀楽」でもなくその進化系の憎珀天でもない「恨」の鬼です。この名前は仮称であり、正式な名前は明かされていません。恨の鬼は筋肉質で大きな身体が特徴的です。血鬼術は使用せず、本体となる半天狗を守護するという役割のもと生まれた鬼です。心臓部分に本体の半天狗を隠し必死に守っています。また、日光から半天狗を守ることで消失することを防ぐなど厄介な役割を果たしました。

続いては、半天狗の謎について見ていきましょう。まず1つ目は、半天狗の分身は1体ずつ性格が違うのか？という点です。「喜怒哀楽」の4体は性格がそれぞれ違く、名前に応じたそれぞれの性格をしています。性格が違うことから話し口調で誰が誰なのかが判別できるでしょう。また、憎珀天（ぞうはくてん）に関しては「怒」の鬼・積怒を母体としていることから、積怒よりも尊大で堂々とした態度を見せていました。

続いては、半天狗が不死川玄弥（しなずがわ げんや）の戦闘に貢献したことについてです。玄弥とは、炭治郎と同じ鬼殺隊で風柱の不死川実弥の実の弟にあたる人物です。玄弥は半天狗の戦いの後、十二鬼月の上弦の壱である「黒死牟（こくしぼう） 」と交戦しました。その際、玄弥は半天狗との戦いで憎珀天が繰り出した無間業樹などの技を真似して攻撃したことで、ピンチの柱を助けることができたいうエピソードがあります。

続いての謎は、弱点についてです。半天狗や分身たちは舌が弱点であることを窺わせる動きをしていました。舌を斬られると動きが一瞬止まるのです。弱点については公式での設定などでは明かされていませんが、「噓つき＝2枚舌」であることから舌が弱点なのではないか？とう考察が飛び交っています。弱点については言及されていませんが、恐らく半天狗が噓つきな点と舌が関係していると考えられます。

続いては、半天狗の最後についてです。半天狗は、『鬼滅の刃』12巻から15巻で描かれた刀鍛冶の里にて死亡しました。炭治郎は、何度か夢に登場する”耳飾りの剣士”の謎を解くために刀鍛冶の里を訪れます。そこに、無惨から送り込まれた”上弦の伍”の玉壺と共に”上弦の肆”の半天狗がやってきたのです。炭治郎は半天狗との戦闘に苦戦しましたが、恨の鬼の心臓部分に隠れていた本体の半天狗を見つけ出し、首を切断し倒しました。

では、十二鬼月の”上弦の肆”であった半天狗が炭治郎によって消滅した後は一体誰が”上弦の肆”を引き継いだのでしょうか？”上弦の肆”を引き継いだのは、無限城の管理をしていた無惨の側近である鳴女（なきめ）です。鳴女は色白の肌に黒く長い髪を垂らした女性で、十二鬼月とは格の違う鬼でした。琵琶を使って能力を発揮するという特徴を持ち、琵琶を鳴らすと異空間に転じたり、無限城を操ったりすることができます。

また、16巻から描かれた最終章にて、鬼殺隊は鳴女によって無限城に落とされました。そして、そこから壮絶な戦闘が繰り広げられることとなったのでした。19巻では鳴女の干渉能力によって鬼殺隊は何名かずつに分断されていきました。鳴女は無限城にとっては重要な人物で”難攻不落”とも言われるほどの不動の強さを誇ります。半天狗とは格が違いすぎる能力が見られ、これまでの”上弦の肆”とは明らかに違うことが窺えます。

盲目のフリをしていた半天狗が無惨によって鬼へと落ちた回想シーンの感想です。これまで、鬼の過去回想は感動系でしたが、半天狗が人間だった時の過去はただのクズだったというオチだったことに対し、ツッコミを入れる方が多く見られました。これまでのパターンでいくと、半天狗の過去は奉行による冤罪などだと思われたいたので、半天狗のクズエピソード満載の過去を見た読者からは良い意味で期待外れだったという声もありました。

これまで、責任転嫁したり自分本位でクズな半天狗ばかりでしたが、十二鬼月の中でも数少ない”無惨から褒められた鬼”の1人なのです。無惨が褒めることは滅多にないことから、この事実に対して読者からは「クズな過去なのに無惨に褒められた鬼…」として戸惑いの声もあります。無惨は気に入らないことがあったりヘマをした鬼を容赦なく殺害するという傍若無人な性格をしているので、半天狗を褒めた事に驚きの声が聞こえました。

こちらの方も半天狗の過去回想に関する感想です。これまでのように悲惨で悲しい人間だったころの過去回想だと思われていましたが、どう見ても悪質なクレーマーだという感想でした。半天狗の過去に関しては「クズすぎる」や「盲目のフリなんて最低」などの感想が多く見られました。半天狗は可哀そうな過去ではなく、咎められるべき過去だったので、辛辣な感想は妥当でしょう。

以上、『鬼滅の刃』に登場する半天狗の人間時代に犯した盲目のフリや殺人の過去などのまとめでした。半天狗が人間時代からクズであったことや、鬼舞辻無惨との出会い、鬼舞辻無惨率いる十二鬼月に居る理由などが分かったことでしょう。サイト内には『鬼滅の刃』に関する過去まとめやキャラクターまとめなどもありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。