【ワンピース】バギーズデリバリーのメンバーは？七武海制度の廃止後はどうなる？

ワンピース・新世界編から登場したバギーズデリバリーとは、王下七武海に加盟したバギーがそれらの特権を利用した海賊派遣会社の名称です。以下では、ワンピース・バギーズデリバリーとはどのような会社か、その概要とメンバー、七武海制度の廃止により倒産の危機に瀕するバギーズデリバリーの今後などを、考察を交えながら紹介します。

尾田栄一郎先生の大ヒット漫画「ワンピース」は、1997年～2020年5月現在にかけて、週刊少年ジャンプに連載されている同誌の看板作品です。物語は、主人公・モンキー・D・ルフィと麦わら一味の船旅を主軸に、未知なる世界への冒険と友情、バトル・ギャグシーン、感動のエピソードを、壮大な世界観と緻密な設定で描いた海洋冒険ロマンです。

2020年5月時点で単行本・計96巻が刊行されているワンピースは、メディア展開も多数行われており、アニメ化や劇場版をはじめ、近年は、スーパー歌舞伎の題材や、ハリウッド制作による実写ドラマ化が行われています。また、2020年1月に発生した新型コロナウイルスの影響により、最新回のアニメ放送が休止され、4月26日の放送回から再放送が実施されています。

未来の海賊王を目指すモンキー・D・ルフィは、後に麦わら一味と呼ばれる仲間と共に偉大なる航路（グランドライン）に突入します。ライバルとなる海賊や彼らをけん制する海軍との熾烈な戦いや、新たな仲間との出会い、大切な人との別れを経た麦わら一味の旅は、新世界・ワノ国に入り、その土地を支配する四皇・カイドウとの戦いが待ち受けていました。

道化のバギーが座長を務める「バギーズデリバリ―」とは、世界中に海賊傭兵を送り込む、海賊派遣会社です。バギーズデリバリーは、バギー海賊団のクルーと、頂上戦争後に加入したMr.3、バギーと同盟を組むアルビダ、インぺルダウン脱獄時からバギーについてきた元囚人たちで構成され、新世界にあるカライ・バリ島のバギー街を拠点としています。

バギーズデリバリーは、バギーが王下七武海に加盟したことを機に設立され、七武海の特権である海賊及び未開の地での海賊行為の合法を利用して、世界中の戦場に海賊傭兵を送り込むビジネスです。そして、世界政府による海賊行為の容認は、七武海のバギーだけでなく、彼の部下たちも認められています。七武海の名の元で堂々と略奪行為が出来ることは、海賊にとって魅力的な会社でしょう。

また、ルフィとトラファルガー・ローによるドフラミンゴの七武海の称号の剥奪を機に、戦闘市場では、ドフラミンゴ主導による闇取引もストップし、武器等の調達が難しくなりました。そして、海賊傭兵の派遣を行なうバギーズデリバリーに注目が集まり、世界中から傭兵派遣の依頼が殺到し、バギーズデリバリーは、業績を一気に伸ばしていきます。同時に、稼ぎ頭だった巨人族・5人の退社を希望する事態に直面します。

しかし、会社のトップであるバギーは、巨人族・5人の退社を意に介しておらず、悪名高い海賊を多数抱えるバギーズデリバリーの業績は、ますます上がっていきます。そして、海賊行為をビジネスとして活用し、経済力を武器に力を増していくバギーでしたが、世界会議をきっかけに、バギーズデリバリーは経営危機に直面します。

バギーズデリバリーは、バギー率いるバギー海賊団のメンバーと同盟を結んでいるアルビダ海賊団、インぺルダウン脱獄時に、バギーについてきた元賞金首たちで構成されています。以下では、バギーズデリバリーのメンバーと経歴を紹介します。

「猛獣使いのモージ」の異名を持つモージとは、ワンピース初期から登場するバギー海賊団の副船長であり、どんな動物もて名付けることが可能な猛獣使いです。外見は、着ぐるみを彷彿させる地毛が特徴で、戦闘時には、飼いならしているライオンのリッチーに適を襲わせたり、鞭や蹴り技で応戦します。また、名をある敵を倒すことで、自身の名前を上げようと考えています。

麦わら一味とは、オレンジ町で対峙しており、シュシュのペットショップを燃やしたことでルフィに倒されています。また、ローグタウン編では、メリー号に火を放とうとするも、強風で消火された挙句、濡れた地面に足を滑らせて、頭部を強打するなどの間抜けぶりを見せています。頂上戦後は、元囚人たちのバギーへの盲信ぶりに呆れつつも、場の空気に合わせた行動を取っています。

「曲芸のカバジ」の異名を持つカバジとは、左側の前髪を長く垂らした髪型と長いマフラーが特徴のバギー海賊団参謀長であり、一輪車や独楽を駆使して戦う剣士です。性格は、相手の弱みに付け込むなど卑劣である一方、バギーへの忠誠心は厚く、インぺルダウンに収監されたバギーを奪還しようと目論みました。

麦わら一味とは、モージと共にオレンジ町で遭遇し、自ら名乗り出たゾロと対峙するも、実力の差を見せつけられて敗北します。その後、バギーと共に麦わら一味、特にゾロへの復讐心を募らせ、ローグタウン編では、処刑台のルフィを拘束しました。また、頂上戦争後に加入した大物囚人たちのバギーに対する盲信ぶりに、モージ共に呆れつつもその場を空気に合わせています。

「金棒のアルビダ」の異名を持つアルビダとは、アルビダ海賊団の女船長・スベスベの実の能力者であり、懸賞金は500万ベリーです。アルビダ海賊団は、過去に間違えて乗りこんでしまったコビーが航海士兼雑用係に雇われた船団であり、アジトに侵入したルフィと対峙し、敗北しました。その後、悪魔の実を入手し、ルフィを倒すという共通の目的を掲げるバギー海賊団と同盟を結びました。

バギーが海軍に捕まったことを知ると、バギーを見捨ててカバジたちにも救出を諦めるように促しました。頂上戦争後も、バギー海賊団の様子に呆れつつも、新世界でも行動を共にしていることが示唆されています。また、初登場時は、ふくよかな体形だったアビルダでしたが、スベスベの実を食べた後に、スリムかつ美人に変貌しています。

バギーズデリバリーの幹部であるMr.3とは、インぺルダウンの脱獄後にばぎ―海賊団に加入したドルドルの実の能力者です。かつてクロコダイルのB・Wのオフィサーエージェントであり、B・Wの崩壊後に海軍に捕まり、収監されました。後にバギーと結託し、囚人たちの釈放による混乱に乗じて脱獄を試みます。頂上戦争では、エースの手錠の合鍵を作製するなど、エースの解放に協力しました。

バギーの七武海の特権を利用して海賊派遣ビジネスを成長させてきたバギーズデリバリーでしたが、世界会議編で承認された、七武海制度の廃止は、バギーのビジネスにも多大な影響をもたらしました。以下では、七武海制度の廃止を受けた、バギーズデリバリーの今後を考察しました。

ワンピース・世界会議（レヴェリー）編にて、海軍大将の藤虎・コブラ王・リク王の働きかけにより、王下七武海制度の廃止が承認されました。よって、七武海に加盟する海賊団は、称号の剥奪と同時に、七武海の特権も失われ、本拠地を海軍に包囲されました。七武海制度の廃止を受けてた元メンバー達は、それらに怖気づくことなく、海軍と対峙しています。

しかし、七武海制度の廃止により、甚大な被害を受けたのが、千両道化のバギーでした。ワンピース・新世界編から本格的に始まった海賊派遣会社・バギーズデリバリーは、バギーが有する七武海の特権を利用して、合法にビジネスが展開され、ドフラミンゴの失脚後は、空前のバブル景気に突入していました。そして、七武海の廃止は、バギーズデリバリーの商売の根幹を失うため、会社に多大な損失を発生させてしまいます。

ワンピースでは、バギーも例外なく、本拠地を海軍に包囲されています。同時に、バギーのビジネスにも思わぬ影響が及び、海賊派遣会社・バギーズデリバリーの倒産も時間の問題となるでしょう。

七武海制度の廃止を受けて、倒産の噂もささやかれるバギーズデリバリ―ですが、一部では、バギーの強運がバギーズデリバリ―の存亡の鍵を握るとも考察されています。バギーと言えば、ワンピースキャラでは、弱いキャラの1人ですが、七武海まで昇りつめた強運や絶大なカリスマ性、人を惹きつける才能など、独自の強みを持っています。

また、バギーは、海賊王ロジャーや四皇シャンクスなど大物との繋がりもあり、ワンピースの重要キャラの1人として注目されています。そして、多数の海賊を抱えるバギーズデリバリーは、今後のワンピースにて、ルフィの後方支援など、何かしらの形で活躍する可能性も考察され、バギーと同様にその後の活躍が期待されます。

新世界では、伝説を生きる男として七武海メンバーに名を連ねたバギーでしたが、他のメンバーに比べて懸賞金が低く活躍の場も少ないため、見劣りしてしまいます。以下では、王下七武海のメンバーの中から、制度廃止を受けて、称号をはく奪されたメンバー・5名を紹介します。

「鷹の目のミホーク」の異名を持つジュラキュ―ル・ミホークとは、十字架をかたどった黒刀・夜を使用する最強の剣士であり、麦わら一味のゾロが目標とする人物です。普段は、冷静沈着かつ無表情であり、小型ボート・棺船を相棒に海をさすらっています。懸賞金は、いまだ判明していない一方で、過去に四皇・赤髪のシャンクスとライバル関係にあったことから、七武海の中でトップクラスの実力を有しているでしょう。

マリンフォード頂上戦争では、七武海として白ひげ・ルフィらと対峙するも、シャンクスの登場を機に、協定の範囲外を理由にマリンフォードを去っていきます。その後、拠点であるシッケアール王国跡地にて、ゾロと再会し、頂上戦争での出来事を果たした後、ゾロに2年間に及ぶ剣の修行を施しました。王下七武海制度の撤廃による称号の剥奪後、クライガナ島を海軍に包囲されました。

「暴君」の異名を持つバーゾロミュー・くまとは、クロコダイルの後釜として七武海に加盟したニキュニキュの実の能力者であり、元懸賞金は2億9600万ベリーです。元ソルベ王国の国王であり、かつ本編の12年前に革命軍の幹部であったことが判明している一方、七武海メンバーで唯一、世界政府に対して従順な姿勢を見せています。また、世界政府の実験体として人間兵器「パシフィスタ」に改造されています。

マリンフォード頂上戦争では、更なる改造手術を受けて「PX-0」と化し、ルフィと対峙しました。終戦後は、人格を失う前にプログラムされた「サウザンドサニー号の死守」の任務にあたり、2年後の新世界編まで守り抜きます。任務を完了後は、マリージョアの奴隷にされ、非道な扱いを受けながらも悲鳴一つも上げない無敵奴隷として、天竜人の人気を集めています。

「海賊女帝」の異名を持つボア・ハンコックとは、女ヶ島のアマゾン・リリー皇帝であり、九蛇海賊団の船長です。元懸賞金8000万ベリーのメロメロの実の能力者であり、自分に身惚れた者を石化させ津だけでなく、足技など身体能力も高く、強さと美しさを兼ね備えた絶世の美女です。過去に、人攫い屋によって、天竜人の奴隷にされ、奴隷の紋章を焼き付けられ、余興で悪魔の実を食べたことが判明しています。

マリンフォード頂上戦争では、王下七武海でありながら、ルフィのエース奪還に協力し、時には海軍にも攻撃を仕掛けながら、ルフィのサポートしました。終結後は、ルフィとジンベエを匿うべく、特例で女ヶ島へ上陸させ、2年後にシャボンディ諸島に送り届けました。七武海制度の撤廃後は、海軍にアマゾン・リリーを包囲されるも、それらを意に介しない姿勢を見せています。

頂上戦争後に七武海に加盟したエドワード・ウィ―ブルとは、自称「白ひげJr.」を名乗る謎多き海賊であり、元懸賞金は4億8000万ベリーです。白ひげことエドワード・ニューゲートとミス・バッキンとの間いに生まれた息子とされていますが、三日月型の口ひげ以外は、白ひげと全く似ておらず、ウィ―ブルと白ひげの親子関係を疑う者の少なからず存在します。

一方、ウィーブルの強さは、海軍大将の黄猿からは白ひげの若い頃と評され、白ひげの遺産を狙うミス・バッキンの方針で、白ひげ海賊団の残党及び傘下海賊団を次々と倒しています。また、七武海でありながら、民間人にも甚大な被害を及ぼすウィ―ブルの行動は、海軍内でも問題視されており、七武海制度の撤廃後は、海軍に包囲されています。

ワンピース序盤から登場し、新世界で王下七武海入りを果たしたバギーの出世ぶりは、まさに「生ける伝説」でしょう。以下では、バギーズデリバリーのバギーの伝説を紹介します。

新世界編では、千両道化のバギーと呼ばれるバギーは、少年時代に海賊王ゴール・D・ロジャーの見習いクルーだった過去が明らかとされています。ロジャー海賊団といえば、歴史上唯一、世界一周を成し遂げた伝説の海賊団であり、そのクルーには、生ける伝説と称されるシルバ―ズ・レイリーや、四皇・赤髪のシャンクスも名を連ねていました。

劇中では、長らくバギーとロジャー海賊団との接点について言及されなかったものの、インペルダウン大量脱獄事件を機に、彼の経歴が海軍によって暴露されました。また、四皇・シャンクスとは、ロジャー海賊団の見習い時代からの腐れ縁かつ因縁の相手でもあり、行動を共にした少年時代には、些細なことでけんかをしてはシャンクスと共に、レイリーに叱られていました。

そして、バギーのロジャー海賊団時代の過去には、バラバラの実の能力者となるまでの経緯も明らかとされています。敵の海賊船から奪った悪魔の実が高値で売れると知ったバギーは、大人たちの目を欺きながら、悪魔の実と宝の地図を持って船を脱出しようと試みます。しかし、シャンクスに声をかけられたことで悪魔の実を食べてカナヅチとなり、宝の地図も海へ落としてしまい、散々な結果に終わりました。

シルバ―ズ・レイリーと言えば、海賊王の右腕と称されたロジャー海賊団の副船長であり、本編では、シャボンディ諸島でコーティング職人として暮らしています。そして、かつてロジャー海賊団見習いだったバギーは、シルバ―ズ・レイリーとも親しい関係にあり、「レイリーさん」と呼んでいます。

バギーやルフィ、そして、高額の賞金首・200人の脱獄は、インぺルダウンの鉄壁の守りが破られた前代未聞の出来事であると同時に、バギーの謎のカリスマ性が存分に発揮されました。当初は、自分たちが安全に逃げるために、自身より懸賞金が高い囚人たちに向かって、白ひげの首を獲得して、世界の覇権も手に入れようと奮起します。

持ち前の口の上手さや人を惹きつけられずにはいられない、バギーのカリスマ性は、囚人たちに絶大な影響をもたらし、元B・WのMr.3と意気投合します。そして、ルフィが起こした暴動に紛れてバギーは脱獄に成功し、マリンフォードへ向かいます。しかし、インぺルダウン大量脱獄事件の主犯格の1人と見なされたバギーは、海軍によって過去の経歴が暴露され、窮地に立たされます。

謎のカリスマが発揮されたインぺんルダウンの脱獄は、自分たちが安全に逃げるために、囚人たちにけしかけ、ルフィを引き入れた囚人・200人と共に脱獄に成功。しかし、乗船した海軍船でバギーの知られざる経歴が判明し、窮地に陥る。しかし、囚人たちはバギーを救世主としてあがめ、彼についていく決意を固める。囚人をまとめ上げられたのは、口の上手さも否定できないが、彼のカリスマ性は囚人たちに絶代な影響をもたらした。

バギーの過去を知った囚人たちは、バギーに対する想いを強めていき、彼についていく決意を固めていきます。そして、マリンフォードでは、白ひげに声をかけられ、共闘の話を持ちかけられます。白ひげは、バギーがロジャー海賊団の見習いだった頃を覚えていました。一方、成り行きで頂上戦争に参戦してしまったバギーは、白ひげからの要請を受けて、エース救出に手を貸しました。

以下では、千両道化のバギーの海賊派遣会社・バギーズデリバリーに関する感想や評価を紹介します。

ワンピースでは、弱いキャラクターとも称されるバギーですが、どこか憎めない性格や、そのカリスマ性で王下七武海に登りつけた経歴は、ワンピースキャラで一番出世を果たした海賊でしょう。また、千両道化のバギーは、ワンピースファンからも根強い人気を集めており、誕生日を祝福するメッセージが、SNS上に投稿されています。

王下七武海の特権を利用してバギーズデリバリーを起業するなど、ワンピースでは異色の存在を放つバギー海賊団は、クルーたちの個性的なキャラクター性が支持される人気海賊団です。王下七武海制度の廃止により、バギーズデリバリーも経営危機に直面していますが、バギーやクルーたちの奇策による会社の立て直しなど、今後の動向にも注目が集まっています。

バギーの性格と言えば、卑劣かつ利己的、派手で間抜けな一面が挙げられ、彼が設立したバギーズデリバリーも、バギーの性格が反映された商売でしょう。一方で、少年時代にお世話になったロジャー船長の処刑に号泣したり、レイリーの様子を案じるなど、以外な一面もみせています。表面では、海賊らしい悪いキャラを演じるバギーですが、恩人の死に涙するなど情のある一面も、バギーの魅力に拍車をかけています。

海賊派遣会社・バギーズデリバリーの概要とメンバー、王下七武海制度の廃止によるバギーズデリバリーの危機と今後、千両道化のバギーの伝説などを考察を交えながら紹介しました。七武海制度の廃止は、バギーのビジネスにも多大な影響をもたらし、窮地に立たされたバギー海賊団とバギーズデリバリーの今後に目が離せません。