【ワンピース】月歩（ゲッポウ）とは？サンジの空中歩行（スカイウォーク）と比較考察

大人気アニメのワンピースには、悪魔の実を始めとした様々な専門用語が登場します。中には難しくてどういった意味を持つ言葉なのか、きちんと理解しないまま作品を観ている人もいるのではないでしょうか？今回はワンピースに登場する言葉のひとつ、「月歩」についての情報をまとめて紹介します。サンジの扱う空中歩行（スカイウォーク）と比較もしていくので、どういったものなのか理解しやすいはずです。

月歩についてを考察する前に、まずはワンピースという作品についての基本的な情報を紹介します。ワンピースは週刊少年ジャンプにて1997年から連載が続けられている、尾田栄一郎先生の少年漫画です。略称は「ワンピ」で、2015年6月15日には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」ということでギネス記録も持つ作品になりました。2020年現在までに96巻のコミックスが刊行されています。

ワンピースは週刊少年ジャンプの中でも長期連載されている作品のひとつで、1999年から放送が続いているテレビアニメも高い人気を得ています。劇場版のアニメも14作が公開されているほか、ゲームや舞台化などもされており幅広いメディア展開を見せています。

海賊王のゴールド・ロジャーが遺したとされる「ひとつなぎの大秘宝」を手に入れるために、海賊達が争う大海賊時代が訪れます。主人公のモンキー・D・ルフィもまた海賊王を目指す一人で、悪魔の実のひとつであるゴムゴムの実の能力者となり、仲間達と共に航海の旅に出て様々な敵と戦うことになります。

そんなワンピースの中に登場する言葉の中に、「月歩」というものがあります。月歩とは六式の技のひとつです。六式とは6種類ある超人的な体術の総称であり、CP9の諜報部員たちが訓練によって会得している、基本的な戦闘術です。ただしCP9だけが使える技というわけではなく、コビーやたしぎといった一部のキャラクターの中にも、CP9のように技を使うことができる人物が存在しています。

「VIVRE CARD～ONE PIECE図鑑～」に、六式と覇気の修行が似ているという記述があります。CP9のようにそれ専用の訓練を受けたわけではないものの、ルフィやサンジもこの六式の技のひとつを自らの力で会得しています。

主にCP9の諜報部員達が使うとされている六式の技ですが、そのひとつである月歩がサンジの使う技のひとつ、空中歩行（スカイウォーク）に似ているといわれています。続いては月歩と空中歩行の技の比較についてをまとめていきます。

麦わらの一味の一人であるサンジですが、空中歩行という技を使う場面が登場します。空中歩行はワンピースの「魚人島編」で初めて登場した技で、カマバッカ王国でオカマに囲まれることとなってしまったサンジが、その場から逃げ出すために修得したものです。空中を自在に飛び回ったりする技で、同じく脚力を使って空中を移動する月歩と同じような技であることがわかります。

月歩は六式の技のひとつである「剃（ソル）」の応用で、爆発的な加速力によって瞬間移動をするような技です。いずれも強靭な脚力を用いて空中を移動していくような技なので、月歩も空中歩行も原理は同じであると考えられます。会得するまでの過程は異なっているものの、見よう見まねでできる技ではないので、足技をメインとするサンジだからこそ得られた技だといえそうです。

サンジの空中歩行（スカイウォーク）と同じ原理であることがわかった月歩ですが、月歩以外にも5つの技を含めて六式と呼ばれています。続いては月歩以外の六式の技についても順番に紹介します。いずれも常人には会得することができないであろう強力な技ですが、これらを会得しているCP9のキャラクターは、とても強力な人物であることがわかるはずです。

鉄塊（テッカイ）は文字通り、鉄の塊のような状態にまで肉体の硬度を高めるという技です。月歩は移動のための技ですが、鉄塊の場合には防御力を高めるための技になっています。鉄塊を発動している状態で動くことはできないという欠点もありますが、ジャブラは「鉄塊拳法」という技を独自に編み出したことによって、この欠点を克服することが可能となりました。

指銃（シガン）は漢字を見てわかるように、硬化させた指を銃のように扱って敵の体を撃ち抜くことができる攻撃特化の技です。六式使いと呼ばれる人物は6種類すべての技を使うことができますが、すでにこれらの技だけでも戦闘においてかなり強力なことがわかるのではないでしょうか？

紙絵（カミエ）は攻撃力も防御力も無い技ですが、相手が攻撃を放ったことで生じる風圧を利用して、紙のようになって舞い攻撃を避けることができるという技です。この技を使われてもダメージを受けることはありませんが、相手に思うように攻撃が当てられないとなるとかなり厄介な技であることは間違いありません。

剃（ソル）は前述の通り、月歩の応用元となった技です。瞬間的な加速を利用して、目の前から姿が消えてしまったように錯覚させることができる移動技です。実際にこの技を目で見て真似をしたことで会得したルフィは、剃を使う際には地面を10回以上も蹴っていると話しています。これだけでもかなり超人的な技であることがわかるはずですし、その応用技の月歩を会得したサンジの脚力の凄さもわかるはずです。

嵐脚（ランキャク）は剃や月歩と同じく足を使った攻撃技ですが、こちらは鋭い蹴りによって鎌風を起こして攻撃するというものです。攻撃や防御だけでなく、移動や回避すらもするという六式使いはかなり手強い相手なのです。この他にも特定のキャラクターが使用する六式遊戯「手合」や、六式最終奥義「六王銃（ロクオウガン）」といった技も登場しています。

強力な六式の技のひとつであることがわかった月歩ですが、強力だったり魅力的な技も多く登場するワンピースの中で、ファンからはどのような評価を受けているのかも気になるのではないでしょうか？続いてはワンピースのアニメを観たり原作を読んでいるファンの、月歩という技に関するTwitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。空中歩行（スカイウォーク）の方が印象が強い人もいるかもしれません。

日常の中で攻撃や防御を必要とする場面はなかなか無いはずですが、一方で移動技として活用できる月歩を実際に会得して、使用してみたいという声も見られました。確かに実際に月歩を使用することができれば、高い所を自由に歩き回ったり、急ぎの用事も遅れることなく済ませることができるかもしれません。月歩は日常生活においても、何かと便利に使えそうな技という認識もありそうです。

ワンピースという作品の中で、キャラクターの強さの部分の成長がわかりやすいという感想もありました。バトル漫画では作品が進むにつれて新たな技を習得することは多いですが、かつて対峙した強敵が使用していた技を、その時には使うことができなかったキャラクターが使うことができるようになっているというのは、感慨深いものもあるのかもしれません。

月歩の派生技であるとされている空中歩行（スカイウォーク）ですが、サンジが使い始めたことによって、ファンの間では技についての呼び方が分かれている部分もあるようです。どちらの呼び方をしても間違いではないはずですが、どちらの呼び方をしているかによって、作品への見方がわかる部分もあるのかもしれません。

ワンピースに登場する月歩という技についての情報をまとめて紹介しましたが、これまで月歩に注目したことがなかった人も多かったのではないでしょうか？また月歩という技が、サンジの空中歩行（スカイウォーク）と同じ原理だと考えたことがなかった人もいたかもしれません。

アニメなどを観ているだけでは難しい用語も多いワンピースですが、この機会に原作の漫画を読んでみて、登場する用語についても勉強してみてはいかがでしょうか？ストーリーやキャラクターだけではなく、これらの用語もきちんと理解を深めておくことによって、物語をさらに楽しむことができるようになるはずです。