【ワンピース】ルフィの胸の傷・お腹の傷はいつ付けられた？誰にやられた？

ルフィの胸の傷やルフィについて紹介する前にルフィが主人公を務めるワンピースについても簡単に紹介しておきます。

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて連載されている海賊を題材とした少年漫画です。夢や絆といった少年漫画らしいテーマを全面に押し出しながらそのテーマを支える壮大な世界観と物語に散りばめられた様々な伏線が高い人気を集める作品となっています。海外でも人気が高く42の国と地域で翻訳版が発売しています、国内外合わせてその単一作家によるコミックの発行部数でギネス記録にも認定されています。

その人気は漫画に留まらず様々なメディアミックス展開によっても支えられており、1999年から放送開始したアニメを筆頭に、劇場版映画、小説、ゲーム、スーパー歌舞伎の題材にもなっていたりとその展開は様々なメディアに及びそれぞれのメディアでも高い評価を集めています。まさに日本を代表するコミックシリーズの1つです。

海賊王を目指すルフィは東の海（イーストブルー）の故郷、フーシャ村を出発。島々を巡りながら仲間を探し、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミと仲間に加えて偉大なる航路（グランドライン）へと足を踏み入れます。偉大なる航路に入ってからもアラバスタを救う戦いや空島への冒険などを繰り返し、ルフィ達麦わらの一味の知名度も高まっていくのでした。

そんな麦わらの一味の冒険はシャボンディ諸島にて海軍大将の黄猿やパシフィスタ達相手に大敗北を決し、バーソロミュー・くまに助けられる形でシャボンディ諸島を離脱し活動を一旦休止、ルフィの判断で2年間の修行期間を経て偉大なる航路後半の海、通称新世界へと足を踏み入れます。そんな新世界編以降麦わらの一味の装いが変わる中ルフィの変化した大きなポイントと言えるのが胸の傷でした。

ルフィはワンピースの主人公で海賊王を夢見る青年です。麦わら帽子がトレードマークでそのトレードマークから通称「麦わらのルフィ」と呼ばれています。幼少期に交流を深めた海賊、赤髪のシャンクスと赤髪海賊団との出会いから海賊に強く憧れを持つようになりました。同時にシャンクス達が見つけてきたお宝「悪魔の実」ゴムゴムの実によりゴム人間になってしまいました。

そんなルフィの強い思い、自身で海賊団を立ち上げて海賊王になるという言葉を受けてシャンクスがルフィに預けたのが麦わら帽子です。成長したルフィはシャンクスから預かった麦わら帽子をかぶり冒険にでかけます。各地で敵と闘い、生傷や出血は絶えないルフィでしたが、大抵の傷は治っています。そんなルフィを持ってしても残っているのが今回紹介する胸の傷です。

ルフィの胸の傷とは新世界編以降にルフィの上半身に刻まれている大きなばつ印の傷跡の事です。その大きさは胸からお腹にかけてとかなり大きい為、ファンの間では麦わら帽子と並んで新世界編ではルフィの1つのトレードマークとなっています。一方でいつどのような理由でなぜこのような傷がつけられたのかが分からないという人も多い傷跡になっています。

お腹の傷はワンピースにおいて1つの節目と言える、偉大なる航路（グランドライン）から新世界に入る際、2年間の修行を終えた後から描かれるようになりました。それまではルフィは上半身を露出していない期間もありますが、少なくともシャボンディ諸島編まではなく、シャボンディ諸島編から新世界編に入るまでの間につけられた物になります。そしてこの胸に残る傷跡のきっかけになったのがマリンフォード頂上戦争でした。

余談ですがルフィの胸の傷がついた時期がいつなのか認識できにくい理由には漫画とアニメの違いが関係しています。漫画ではルフィが傷跡になる攻撃を受けた際、ルフィの胸はかなり血まみれになるように描かれておりその傷の深さを示していました。もちろん胸が血まみれなので傷跡が見える事はありませんでした。その後の新世界編までの間、服を着ているもしくは包帯まみれの状態で傷が見える事はなかったのです。

対してワンピースに限らずアニメでは放送枠の関係もあり流血表現は極力少なくするように描かれています。そしてルフィの胸に傷がつく問題のシーンも流血表現が抑えられた結果、その後のストーリーとの整合性の為に僅かながら既に傷跡になっているように見える変更が加えられているのです。この結果ワンピースを漫画で追いかける人、アニメで追いかける人で認識の差が生まれる事になりました。

ルフィの胸の傷は具体的には2人の人物によってつけられています。その2人の人物とは赤犬とトラファルガー・ローです。なぜ2人なのかといえば、実際に傷をつけたのは赤犬で、トラファルガー・ローはその赤犬につけられた傷に治療の為に治療を施した為です。いわばルフィの胸の傷はダメージを受けて残った傷跡というわけではなく、手術痕という方が近いものになっています。

マリンフォード頂上戦争でルフィは短い間に様々な相手と交戦しています。しかしインペルダウンから連れてきた海賊や白ひげ海賊団らの協力もあってついにはエースの元に辿り着きエースを開放する事に成功します。この状況に動いたのが赤犬でした。結果的に赤犬がエースを殺害した事でルフィはそれまでのダメージも相まってショックで気を失ってしまいます。

気を失ったルフィを赤犬から守ったのが白ひげ海賊団のマルコです。そしてマルコは赤犬を足止めし、ジンベエにルフィを託します。ジンベエはルフィを守るべく逃げ出しますがクザンの妨害も受けてなかなか思うように逃げられません。マルコを退けた赤犬がジンベエを攻撃、この時ルフィはジンベエの背中に担がれている状態でジンベエの身体を貫通したマグマによって胸を抉られる事になります。

この攻撃が新世界編に入ってからルフィの胸に入っている傷跡のきっかけとなったものです。この時は攻撃した赤犬さえもその傷の深さを示す発言をしており、相当傷が深かった事が伺えます。そしてルフィはその傷を負ったまま、救出に現れたトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団によってマリンフォードから脱出する事に成功します。

マリンフォードを脱出し、特別に上陸を許されたアマゾン・リリーにてトラファルガー・ローはルフィの傷を出来る限り治療します。ルフィが目を覚ました時には既に包帯まみれでありトラファルガー・ローも治療を終えて去っていましたが胸の傷はよほど大きいものだったので手術痕として傷跡が残る結果となったのです。

マリンフォード頂上戦争以前の戦いでもルフィはボロボロになるまで戦った事は多いです。特にルフィの場合、基本的には敵対組織のトップと戦う事になるので傷は絶えず、戦いの後は包帯ぐるぐる巻きというのも決して珍しくはありません。しかしほとんどの傷はその後のチョッパーなどの治療でなぜか次の冒険の時には綺麗さっぱり無くなっており傷跡として残される事はありませんでした。

なぜマリンフォード頂上戦争の傷だけが新世界編以降も残されたのかは不明です。治療をしたトラファルガー・ローの医者としての腕がチョッパー以下という事はないと考えられます。これまでの傷と比較して赤犬に負わされた胸の傷が深かったという事も考えられます。しかしファンの間ではマニアックな考察として2年の間の変化をつける為ではないかとも考察されています。

麦わらの一味は2年後に再集結した際、デザインが大なり小なり変更されています。ナミ・ウソップ・ロビンなどは髪が伸び、フランキーはそれまで以上にロボっぽくなり、チョッパーは帽子のデザインや角の傷が代わる、ブルックは派手な衣装を纏うなど大きな変化をしています。変化の少ないサンジやゾロにしてもゾロは目に傷が入りサンジは髪の分け目が変わっているなど確かな違いがあります。

麦わらの一味のデザインを変更する際作者の尾田栄一郎先生はルフィをどうするのか迷ったのではないかと考察されているのです。主人公であるルフィは大きなデザイン変更はしにくく、かといって何も変化がないのと一味の中でルフィだけが変わっていないようにも見えてしまいます。その為にルフィの胸に分かりやすく目立つ傷跡をつけたのではないかと考察されているのです。

ワンピースのキャラクターの中でも主人公であるルフィは当然コスプレをする人も多くなっています。そこで問題になるのが胸の傷です。何の制限も受けない状態であればメイク道具を使用して再現するという人が多くいます。ただし写真を撮影してネットに公開する場合やイベント会場などでは素肌、特に胸元を露出する事自体が禁止されている場合が多いので素肌に胸の傷を描く形での再現はできなくなります。

代案として肌色のテーピングやシャツなどにメイク道具などで傷を描くというという方法で露出規制を回避するという方法も行われています。

元よりルフィの傷跡がプリントされたTシャツなどが販売されていれば話は簡単です。実際ルフィの傷跡はルフィの1つのトレードマークになっている事もあり多数のTシャツが販売されています。しかしこれらはあくまでもTシャツのデザインとして取り入れられているものであり、残念ながら肌色のTシャツはないのでコスプレグッズとして使用する事は出来ません。

別の形でルフィの傷跡を再現出来るコスプレグッズがタトゥーシールです。こちらは実際にルフィの胸の傷跡の形のタトゥーシールとして販売されているものなのでこちらを利用すれば再現は可能になります。

ここまで紹介してきた胸の傷に対してもう1つルフィに残っている傷跡として知られているのが左目の下の傷跡です。胸の傷跡は赤犬、つまり敵にやられた結果残った傷ですが、左目の下の傷はいつ出来たのでしょうか？答えはルフィの幼少期、シャンクスとの交流を描いたワンピース第1話の中にあります。

フーシャ村でルフィはシャンクスと出会いマキノの酒場でシャンクス達は酒、ルフィはジュースを飲んでいました。ルフィはシャンクスに自分も海に連れて行ってほしいと懇願しますがシャンクスはそれを許しません。まだ子供だからとするシャンクスに対してルフィは勇気を示し認めてもらおうとします。その時の方法こそがなぜか自分の左目の下をナイフで切り裂く事でした。

しかもルフィは痛くなかったといって強がります。ルフィの行動力には流石の赤髪海賊団も驚愕しますがそれでもシャンクスはルフィの海賊団入りを許す事はありませんでした。つまりルフィの左目の下の傷はまだ幼いルフィ自身が自傷行為によってつけた傷がいつまでも残っているものになります。

この傷はシャンクスとの出会いのエピソードの1つでもあるわけですが、それならば残るのはルフィの代名詞となる麦わら帽子だけでも十分のはずです。しかしわざわざこの時の傷を成長してからも残している事からこの左目の下の傷が伏線になるのではないかとも考察されています。

ワンピースは紛れもない海賊漫画ですが、ワンピースを除く「海賊」をイメージするものとして1つ眼帯が存在します。しかしこの眼帯をつけたキャラクターはなぜかワンピースには1度も登場していません。これは尾田栄一郎先生が明確に決めてやっている事で過去にインタビューで以下のような形で答えています。

この1度だけ登場するという眼帯の海賊の候補の1人として上がっているのが他ならぬルフィなのです。なぜかといえばルフィは仲間や夢を守る為なら自身の事はいとわない性格なので何か無茶をした結果左目を失い眼帯になるのではないかとも考察されているのです。上記の尾田栄一郎先生のメッセージからも数々の冒険（プロセス）をへてルフィが眼帯になるというのは自然の流れとも言えます。

余談ですがこの眼帯の海賊の候補としては他に、ワンピース作中最も海賊らしく描かれている黒ひげ説やなぜか意味深に左目だけが明かされていないドフラミンゴ説、過去編などで登場する事が考えられるロックス説、或いはまだ登場していないキャラクターで、ロジャー海賊団の誰か説なども登場しています。

またこの左目の下の傷の左という部分に着目した考察では、ルフィの仲間になるキャラクターは左側になんらかの傷やアイテムがあると見られています。右側にあるキャラクターは敵対的なキャラクター、両方にあるキャラクターは中立と傷の位置でキャラクターを分けているのではないかとする考察もあります。

実際左側の傷に絞っても、左目に傷が残るシャンクス、同じく額から左目にかけて傷があるガープ、火傷痕が残っているサボ、新世界編で左目に傷を持ち閉じているゾロ、左目から頬にかけて稲妻が走ったような傷を持つジンベエなどルフィの仲間、協力者と言えるようなキャラクターが顔の左側になんらかの傷を持っています。

例外的なキャラクターもいてルフィに覇気を教えたレイリーは右目に傷を持っており、或いは今後展開次第で敵対するような事があるのではないかとも考察されています。傷に限らず左右非対称という見方をすると麦わらの一味は全員んが左側に何かアイテムを身につけるような形で左右非対称となっており、逆にサカヅキやカイドウなど明らかに敵対するキャラクターは右側に傷を持っている事が多いです。

この描き分けに関しては尾田栄一郎先生自身が数多く登場するワンピースのキャラクターの描き分けを間違えないようにする為説、尾田栄一郎先生の師匠である和月伸宏の代表作るろうに剣心の主人公緋村剣心リスペクト説などがありますが、ルフィの場合はその左側の傷に該当するのが左目の下の傷になるのではないかと考察されています。

ここからは既にワンピースを視聴した人のルフィの胸の傷・お腹の傷・左目の下の傷についての感想を紹介していきます。ルフィの胸の傷に関してはいつ、なぜ出来たのか分からないという人も非常に多くなっています。漫画とアニメで描写が違う事、マリンフォード頂上戦争＝エースの死というルフィの胸の傷以上にインパクトのある出来事があった事などが大きな理由だと考えられています。

特にルフィ自身は気を失っており、背負っていたジンベエを赤犬のマグマが貫通するというなぜか直接的ではない方法でつけられた傷だけに印象に残っていなかったという人も多くなっています。

いつ、なぜ傷跡が出来たのかに関して勘違いで多いパターンとしては大々的ルフィの胸の傷が描かれたのが新世界編以降だった事、実際に傷が出来たマリンフォード頂上戦争から新世界編までの間ルフィは上半身を露出するタイミングがほぼなかった事から2年間のレイリーによる覇気の修行の間に出来たと考えていたとするファンが多くなっています。

ちょうどルフィの相手がなぜか動物達であった事もあり、まだ覇気に不慣れな頃のルフィが動物達と戦っている間に出来たのではないかと考えた人が多くいました。またルフィがマリンフォード頂上戦争から新世界編までの間なぜか包帯を巻かれている状態であったりシャツを着ている状態などで上半身を露出しなかった事もその勘違いに拍車をかける事になった理由と言われています。

ルフィの胸の傷や左目の下の傷に関してはいつ・なぜ出来たのかという理由と共に本当に痛そうに傷跡っぽく描かれているのが印象に残りやすい大きな理由じゃないかとするファンも多いです。新世界編以降ルフィはもちろん麦わらの一味全員がどちらかといえば描くのが大変になるデザイン変更をされているにも関わらず多くの絵でしっかりその傷が刻まれているように描かれているのが凄いという声も多くなっています。

ルフィの胸の傷がいつ・なぜ出来たかの理由はマリンフォード頂上戦争にて気を失ったルフィに対して追い打ちをかける赤犬による攻撃とその攻撃を治療したトラファルガー・ローの手術痕の結果でした。特にこのシーンはエースの死の直後という事もあり印象に残ってなかったとする声も多いシーンでありその後ルフィが上半身を見せるシーンがなかった事もいつ、どんな理由でついたのかが分からない人が多くなる理由になっています。

また胸の傷や左目の下の傷に関しては2年後のデザイン変更の一貫という理由も含まれていると考察されると同時に何か物語の伏線になるのではないかという考察も行われています。これらの傷がワンピースの中で触れられる可能性も十分にあるのでルフィの傷に注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？