【ワンピース】ルフィとロジャーの共通点は？似てる？生まれ変わり説を考察

ルフィとロジャーは『ワンピース』のキャラクターで、物語の要でもあります。2人とも共通点が多く、同じ言葉を言ったりしているので読者の間では生まれ変わり説などが浮上しています。ここではそんな2人の似てる点を紹介する前に、まずは『ワンピース』の作品情報を紹介します。

『ワンピース』は海賊をテーマとした漫画で、海賊や海軍との戦いや友情などが描かれた作品です。掲載されている週刊少年ジャンプでは20年以上に渡って連載されています。物語には伏線が貼られており、96巻からはこれまでの物語の伏線回収が始まりました。看板漫画として週刊少年ジャンプを支える漫画でもあります。

『ワンピース』の主人公のルフィは海賊王を夢見る少年で、海の冒険で出会った仲間と共にラフテルという地を目指して航海していました。ラフテルは海賊王だけがたどり着いた場所で、そこに行くにはポーネグリフを集めなければなりません。ルフィは麦わらの一味と共にポーネグリフを集めながら航海し、四皇や世界政府などの強敵と戦うことになります。

ルフィは『ワンピース』の主人公で、麦わらの一味の船長です。ゴムゴムの実を食べたゴム人間で、体をゴムのように伸ばすことができます。17歳で海に出て、現在19歳にして15億ベリーの懸賞金がかけられている海賊でもあります。誕生日は5月5日で身長は174cmです。海賊旗は自分のトレードマークの麦わら帽子を被ったドクロの旗を掲げています。

ロジャーは大海賊時代をもたらした伝説の海賊です。誰もたどり着いたことのない島「ラフテル」に到達したことから、海賊王として名を馳せました。全盛期に同じく海賊をしていた世代には、白ひげ・ビッグマム・カイドウなどの大物がいます。実の息子は白ひげ海賊団2番隊隊長のエースです。誕生日は12月31日で身長は274cm、53歳で処刑されて亡くなりました。

ロジャーは若い頃、麦わら帽子を被ってました。レイリーの回想シーンなどで実際にロジャーが麦わら帽子を被っているシーンが描かれています。特に麦わら帽子を被るロジャーの姿は、目元は隠れていたもののルフィにそっくりです。その麦わら帽子はロジャーの船に乗っていた見習いのシャンクスに託されます。おでんの過去編や白ひげの回想では、若い頃に麦わら帽子を被ったシャンクスの姿が描かれています。

そして『ワンピース』1話でルフィへと麦わら帽子が渡りました。実はロジャーから受け継がれた麦わら帽子だったのです。ちなみにロジャーの麦わら帽子と似てる帽子を世界政府が保管しているような描写がされたことがあります。ロジャーからシャンクス、シャンクスからルフィに受け継がれた麦わら帽子は、今後もストーリーの要になってくるかもしれません。

ロジャーはルフィと同じイーストブルー出身だという共通点があります。ただ、ルフィはフーシャ村で生まれましたが、ロジャーはローグタウンというフーシャ村からはとても離れた町で生まれました。ルフィはグランドラインに突入する前に、ローグタウンのロジャーが死刑されたという場所を訪れています。そこでは、今では因縁の敵となっているスモーカーやルフィの父が初登場しました。

ルフィとロジャーの共通点には、覇気使いである点が挙げられています。2人は覇王色・武装色・見聞色の3つの覇気を使うことができます。中でも覇王色の覇気は何百人に一人の割合でしかその才能を見いだせないといわれており、会得が困難です。しかしルフィは覇気についてレイリーに教わる前から、覇王色の才能があるような描写が度々ありました。

ただグランドラインで名を馳せている海賊のほとんどは覇王色の覇気の使い手だともいわれています。覇王色を持つということは、王の素質を持っているということです。そのため船長などに覇王色の使い手が多いのですが、カタクリなどの戦闘要員でも素質があれば覇王色を使う事ができます。そのため、覇気に関してはルフィとロジャー限定の共通点というわけではありません。

ロジャーとルフィが似てると言われるようになったきっかけともいえるのが、『ワンピース』の99話です。海賊王のロジャーに憧れているルフィは、ロジャーが実際に処刑された処刑台に登りました。そこを狙ってバギーはルフィを捕らえ、そのまま処刑しようとしました。

ルフィは最初こそ不服そうな顔をしていましたが、助けようとするゾロ達が間に合わないと分かると、処刑される直前に「わりい、おれ死んだ」と言って笑いました。スモークは処刑される直前だというのに笑ったルフィに驚きました。なぜなら、ロジャーも処刑される時に同じように笑っていたからです。ルフィは死を受け入れる覚悟を持っていたからこそ笑うことができたのです。

スモーカーはこのルフィの姿を見て、22年前のロジャーと重ねました。さらにこの後、ルフィはたまたま処刑台に落ちた雷のおかげで命が助かります。これによりスモーカーはまだほぼ無名だったルフィを警戒し、グランドラインまで追ってくるようになりました。全ての始まりともいえるシーンで、ロジャーと同じ行動をするルフィはインパクトがありました。

ロジャーが海賊王とまで言われ、さらに白ひげと互角に渡り合ったとなれば、何らかの能力者である可能性は高いといわれています。悪魔の実は能力者が死亡してしまうと、その能力の実がどこかでまた実ります。これまでの描写から考察すると、能力者が死亡する時に側に果実を持っているとその果実が悪魔の実に変化するようです。

そしてルフィが食べたゴムゴムの実を持っていたのは、ロジャーの船に乗っていたシャンクスです。シャンクスはロジャーが処刑される時も近くにいました。そのため、実はロジャーがゴムゴムの実の能力者で、シャンクスは処刑時に果実を持っており、それをゴムゴムの実に変化させたのではないかという考察があります。ただこれはあくまで考察の範囲なので確かな情報ではありません。

ルフィとロジャーは似てるので、ゴムゴムの実を使っていた可能性はないわけではありません。ただ、白ひげやレイリーなどロジャーを知る人物達が、これまでルフィのゴムゴムの実の能力に対して無反応なので、また違った能力を持っていたのではないかという説もあります。

ロジャーとルフィの似てる点は本名にDの文字が付いているところです。ルフィの本名はモンキー・D・ルフィ、ロジャーの本名はゴール・D・ロジャーです。Dといえば、ロシナンテの言葉により天竜人や世界政府から危険視されている存在だということが明らかになりました。このことからロジャーとルフィの血筋が同じということも今後の物語の伏線の一つだといわれています。

Dのつくキャラクターは複数人いますが、その中でもロジャーとルフィは親子ではないにも関わらず似てるといわれています。ただローもまたルフィと実の兄弟のように似てるといわれています。ちなみにローの本名はトラファルガー・D・ワーテル・ローといい、ローもまたDの名前を持つキャラクターです。

ロジャーとルフィの似てる点は、万物の声を聞く事ができるというところです。万物の声とは、通常人間が聞くことができるはずのない全く別の生物の声のことです。例えば、魚人島編ではルフィは海王類の声を聞くことができました。ルフィが船を壊そうとした時、海王類の「やめろ!!」と叫ぶ声がしました。

ロジャーもまた魚人島付近を航海した時に、「誰だァ!!!こんな海底で話しをしてやがるのは!!」と言って誰にも聞こえない声を聞いていました。海王類達は自分達の声に気づいたロジャーに驚き、「ちょっと前にもこんな事があった」といいました。つまり、ロジャーの前にも声を聞ける人間がいたということです。さらにゾウ編でもルフィがゾウの声を聞くシーンがあります。

ちなみにモモの助もゾウの声を聞いています。ロジャーはゾウに到達した時、声は聞いていませんが「巨大な何かにずっと見られてる様な…」と言っていました。そしてモモの助の父であるおでんもまた違和感を感じていました。ルフィ・ロジャー・モモの助・おでんの4人は万物の声が聞こえるので、ラフテルに繋がる重要人物であることは確かです。

『ワンピース』にはロジャーと戦ったシキというキャラクターが登場します。シキとの戦いは、エッド・ウォーの海戦と名付けられるほどの大きな戦いでした。ロジャーは劣勢でしたが天候が味方につき、その結果シキが引き連れていた船の大半を沈めることができました。このようにロジャーは、戦いにおいて天候に恵まれていたという傾向があります。そしてルフィもまた天候に恵まれているタイプです。

ルフィはロジャーの処刑台でバギーに殺されそうになりましたが、刃が降りる瞬間にピンポイントで処刑台に雷が落ちました。ゴム人間のルフィ以外は丸焦げとなり、助かったのです。これを見ていたスモーカーは偶然にしては出来すぎていると驚いていました。その直前にロジャーとルフィが似てる笑顔を見せているため、この天候に恵まれるというのも物語の伏線だといわれています。

ルフィとロジャーの似てるところは、支配されることを嫌うところです。ロジャーはシキと戦った時に、「支配なんか興味がねェんだよ」と言っていました。大海賊の船長でありながらも支配よりも自由を選んで海賊をしていることが分かります。そしてルフィもこのセリフと似たセリフを言っていました。

ルフィはレイリーに「海を支配できるか!?」と尋ねられた時、「支配なんかしねェよ、この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」と言っていました。ロジャーと同じような言葉を言っており、その本質がいかに似ているのかが分かります。

ロジャーとルフィは宴が好きなところも似ています。ルフィは戦いが終わった後、すぐに宴を始めるほど宴が大好きです。宴では「ビンクスの酒」を歌う姿をよく見せています。そしてロジャーもまたおでんの過去編では、頻繁に宴をする姿が描かれていました。ロジャーも宴の時に「ビンクスの酒」をご機嫌に歌っています。

ルフィはよく人の話を聞かないとナミに怒られています。ルフィは考えるよりも先に行動するタイプです。そしてロジャーもまたルフィと同じく話を聞かないタイプだったようです。特に何かをすると決めたら止めることは出来ないようで、不利な状況でも周りの意見を聞かずに立ち向かうこともありました。

『ワンピース』ではロジャーを知る者たちがルフィと出会い、ロジャーを思い出すシーンがたくさん描かれています。ロジャーの船で船医をしていたクロッカス、空島でロジャーと出会ったガン・フォール、ロジャーの船を作ったトムの元秘書であるココロは、ルフィとロジャーを重ねて2人は空気が似てると語っていました。

ロジャーもルフィもすぐに敵から逃げるようなタイプではありません。むしろ背後に大切な者達がいれば、立ち向かった敵には一歩も引かずに戦い続けるところもあります。ロジャーの血を引くエースもまたこの性格を強く引き継いでおり、そのために死亡してしまいました。シャンクスはロジャーのこのような性格にヒヤヒヤしたこともあるようです。

ロジャーとルフィは世間と仲間達の間での評判にギャップがあります。ロジャーは、実の子供であるエースにも影響を及ぼすほどの悪評が囁かれていましたが、実際には堅気の人間に手を出すのを嫌っており、仲間からも信頼される男でした。ルフィもまた、悪どい海賊として高い懸賞金をかけられているのですが、仲間や助けられた人々からは絶大な信頼を寄せられています。

その結果、ルフィ本人は望まぬ形で勝手に麦わら大船団が結成されました。麦わら大船団のバックには、海賊達だけでなく革命軍や、ドレスローザ、アラバスタ王国、リュウグウ王国、モコモ公国などの国もついています。ルフィは一切公認していませんが、これだけの信頼を集めるところはロジャーと似ています。

ロジャーとルフィには生まれ変わり説があります。その生まれ変わり説が噂されるようになったのは、顔が似てるという理由だけではありません。ロジャーはレイリーに対して「おれは死なねぇぜ」と言い残しています。その時のロジャーの不敵な笑みとこのセリフは伏線になっているのではないかといわれています。

その伏線の考察の一つとして生まれ変わり説があるのです。ロジャーの「おれは死なねェぜ」という言葉は、誰かに生まれ変わるということを示唆しているのではないかといわれています。

シャンクスはルフィに麦わら帽子を託しました。表向きは若い世代に託したと簡単に説明していますが、シャンクスもまたルフィにロジャーと同じような空気を感じ取っているような描写がされています。本編から10年前にレイリーがたまたまシャンクスと再会した時、トレードマークの麦わら帽子がなくなっていたのでどうしたのかと尋ねました。

するとシャンクスはロジャーと同じ言葉を言うガキがいたと嬉しそうに語っていました。そのシーンではルフィがロジャーと同じ言葉を言ったことが強調されていました。つまり、ロジャーと同じ言葉を言ったことが麦わら帽子を託すきっかけになったのではないかと考察されています。シャンクスはロジャーと同じ言葉を言うルフィが生まれ変わりなのだと気づいて麦わら帽子を託したかもしれません。

レイリーはよくロジャーとルフィの姿を重ねて見ているような姿が描かれており、これらは生まれ変わり説の伏線だといわれています。特に2年前、ルフィが「この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」というセリフを聞いたレイリーは含みのある笑みを浮かべていました。もし生まれ変わり説が本当であれば、レイリーはこの時にロジャーの生まれ変わりだと確信している可能性もあります。

本編から26年前、ロジャーはゾウにあるロードポーネグリフを見ることができました。そしてその26年後、モモの助との縁もあり、ルフィもまたロードポーネグリフを見せてもらうことができました。ロードポーネグリフは光月家など限られた者しか見ることができません。

しかし、モコモ公国の人々はロジャーとルフィの姿を重ねており、ルフィにはこのロードポーネグリフが必要になると感じていたのです。このシーンは重要なロードポーネグリフを見るというシーンなだけあり、ロジャーとルフィの生まれ変わり説の伏線となっているのではないかといわれています。

シャンクスはレイリーと再会した時に、ロジャーと同じ言葉を言ったガキがいたと言いました。このガキこそがルフィを表しています。その同じ言葉というのは衝撃的な内容に間違いなく、それをロジャーが言ったとされるシーンではおでんと白ひげも目を見開いて驚いていたほどです。この2人の反応から見ても、なかなか普通の人が考えつくような言葉ではないことが分かります。

生まれ変わり説が囁かれているのも、ルフィがロジャーと同じ言葉を言っているからです。ただ同じ言葉が何なのか、その内容はまだ明らかになっていません。

ロジャーの「あの言葉」は、幼少期にエースとサボが「は??」と反応した時にルフィが言った言葉と同じだといわれています。そのあとエースは呆れ、サボは笑っていました。ただエースは死ぬ間際、ルフィの「夢の果て」を見れないことが唯一の心残りだと言っていました。エースやサボ達の反応から、読者の間では「世界をひっくり返す」というような意味の言葉を言ったのではないかといわれています。

ルフィとロジャーの同じ言葉については、読者の間でたくさん考察されていました。その同じ言葉とは、ルフィが幼い頃にエースに言った「夢の果て」のことなのではないかと多くの方が考えているようです。ルフィとロジャーの同じ言葉と同様に、ルフィが語った「夢の果て」についても未だ謎に包まれたままです。

ルフィとロジャーはあまりにも似てるので、エースが登場する前は親子なのではないかと考察されていました。エースが登場すると子供入れ替え説なども浮上しましたが、エースは40代の頃のロジャーにそっくりでした。こうして子供入れ替え説がほぼ否定されましたが、生まれ変わり説は未だに可能性があります。読者の中には、ティーチもロックスの生まれ変わりなのではないかと考えている方もいました。

『ワンピース』966話のおでんの過去編では、ロジャーが最終目的を言っているようなシーンがありました。そのシーンでのおでんと白ひげの反応は、まさにルフィの「夢の果て」について聞いたエースとサボにそっくりです。そのためシャンクスが言っていた2人の同じ言葉とは、このシーンで言っていた可能性が高いといわれています。しかしおでんの過去編では同じ言葉の内容は明らかになりませんでした。

ルフィとロジャーには共通点が多く、生まれ変わり説まで浮上していました。特に『ワンピース』964話からおでんの過去編に登場するロジャーの行動やセリフはルフィによく似ていました。ぜひ『ワンピース』を読みながらこれまでのルフィとロジャーの伏線をチェックしてみてください。