2020年05月18日公開
2020年05月18日更新
【ワンピース】しらほし姫の正体は古代兵器ポセイドン!能力や今後を考察
ワンピースの世界で名前だけが先行して登場した古代兵器。設計図という形でウォーターセブン編で登場したプルトンに続き、登場したのがポセイドンでした。なんと魚人島のしらほし姫の正体が古代兵器ポセイドンだというのです。今回は古代兵器ポセイドンであるしらほし姫について、ポセイドンと呼ばれる由来である海王類を操る能力や今後の展開などについての考察をまとめて紹介していきます。
目次
しらほし姫とは?
ワンピースの作品情報
しらほし姫について紹介する前にしらほし姫が登場するワンピースについても簡単に紹介しておきます。
ワンピースの概要
ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて連載されている海賊を題材とした漫画です。ジャンプではこち亀に次ぐ2番目に長い連載期間を誇り、2020年4月までに単行本が96巻発売。これまでの発行の歴史の中で、初版発行部数、初週売上などの国内の出版最高記録を樹立し更新し続けている作品です。海外でも人気が高く2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。
メディアミックス展開も盛んに行われ、1999年から放送開始されたアニメ、2000年を皮切りに14作品も公開されている映画、原作のないアニメオリジナルストーリーや劇場版を題材とした小説、ワンピース単独で販売される各種ゲーム、さらには絵本や舞台などの題材にも使われ、各種イベントとのコラボレーションなども盛んに行われるなどしています。まさに日本を代表する漫画の1つです。
ワンピースのあらすじ
出典: https://festy.jp
海賊王を目指すルフィは故郷の東の海(イーストブルー)、偉大なる航路(グランドライン)と冒険を進め、各地で起こる事件によって名を上げながら仲間を増やしていきます。そんな彼らが偉大なる航路を半周し辿り着いたのがシャボンディ諸島でした。しかし麦わらの一味はここで、暴君くま、黄猿ら海軍の勢力に阻まれ各地に離散する事になってしまうのでした。
その後、ルフィがマリンフォード頂上戦争を経験した事、エースの死をきっかけにより強くなって仲間を守れるようにと2年間の修行期間を設けます。麦わらの一味はそれぞれに2年間で修行しシャボンディ諸島に再集結、新たに始動した麦わらの一味が最初に向かったのが魚人島でした。この魚人島で麦わらの一味が出会う事になるのが今回紹介するしらほしです。
しらほし姫のプロフィール
しらほしは魚人島に栄える王国、リュウグウ王国の王女で元王のネプチューン王とオトヒメ王妃の娘です。四人兄弟の末っ子で兄3人は国軍でその力を奮っています。巨魚ビックキスの人魚で、その体躯は手のひらにルフィを乗せてしまえる程に大きいです。バンダー・デッケン九世に狙われている事から生まれてから多くの時を王宮内の硬殻塔で過ごしている超箱入り娘的な側面を持ち合わせています。
基本的には弱虫かつ臆病でルフィからはその性格から「よわほし」と呼ばれる程ですが、島の危機を知れば自らを囮に島民を救おうとしたり、母を殺したホーディを目の前にしても母の教えに倣い恨まない事を選ぶなど心の根底には確かな優しさと強さを持ち合わせており、それはルフィやジンベエにも認められています。ちなみに年齢はまだ16歳でかつてロジャーが魚人島を訪れた時にはまだ生まれていませんでした。
しらほし姫の正体は古代兵器ポセイドン
しらほし姫の正体は古代兵器ポセイドンだと話題に
魚人島編の終盤、ロビンがネプチューン王から聞かされる形で得た情報の1つが古代兵器ポセイドンの正体でした。その正体はしらほしその人であり、正確には数百年に1度生まれると言われる「海王類と会話が出来る伝説の人魚」こそが古代兵器ポセイドンの正体だと言うのです。元よりしらほしはその力を無意識に使用していましたが、魚人島編でのホーディ率いる新魚人海賊団との戦いの中で完全に覚醒する事になりました。
ちなみにロビンは古代兵器ポセイドンが魚人島にある事を空島のポーネグリフから読み取り既に知っていました。しかしそれはあくまでも古代兵器ポセイドンとしての記述であり、その正体が人魚姫であるしらほしである事、及びその魚人島に伝わる伝承については知らず、ネプチューン王から聞かされています。
古代兵器ポセイドンの謎を考察
本格的に古代兵器ポセイドンであるしらほしが登場したのは上記のように魚人島編ですが、それ以前から古代兵器ポセイドンの謎については様々な描写がされていました。
エネルが月で見つけた絵
ポセイドンを含む古代兵器について大きく言及しているのではと考察されているのが扉絵連載で展開されたエネルの月でのエピソードです。エネルは月にて謎の兵器がを発見。月にあった古代都市ビルカとその一族が月の資源不足を理由に青海に向かったと描かれているのですが、そこに古代兵器と言われるプルトン、ウラヌス、そしてポセイドンを示しているのではないかとする絵が描かれているのです。
この事から古代兵器は元々月の一族の物だったのではないかという考察や、月から青海に移住した一族こそがDの一族なのではないかなどの様々な考察が生まれています。
古代兵器の存在意義や目的
仮にこのエネルの見た絵が古代兵器を示しているのであれば、古代兵器は元来青海で生まれたものではなく、月で生まれた物という事になります。そして古代兵器を用いた月の一族の侵攻を防いだ事がワンピースで天竜人と呼ばれる者達が空白の100年に行った出来事なのではないかと考察出来るのです。
しかし仮に侵攻したのが月の一族側なのだとすれば、天竜人としては侵攻を防いだ事になるので空白の100年の歴史を赤裸々に語るべきです。天竜人がそれを行わず、空白の100年としているのには古代兵器の存在自体そのものが世界を変えてしまえる程の兵器であり、現在の世界を支配する天竜人からすれば厄介なものである為にその存在を隠蔽する為ではないかと考察されています。
古代兵器プルトンなどとセットで使われる?
またエネルの見た壁画が古代兵器を示しているのだとすれば古代兵器はポセイドン、プルトン、ウラヌスと3つ合わせて初めて意味を発揮する物である可能性もあります。1つ1つでも強力な力を持つと考えられる古代兵器ですが、単体では弱点もあるので3つ同時に使用する事で相互に弱点を補うような意味合いを持つのではないかという考察も生まれています。
あるいはこれらの古代兵器は本来1つの目的の為に作られており、個別での運用を想定していないのではないかとする考察もあります。実際天竜人や五老星の行動には古代兵器が揃わないようにしているのではないかとも考えられる行動を見せています。
マダムシャーリーの予言
また別の観点からも考察されているのが魚人島編で登場した百発百中の占い師マダムシャーリーの予言です。マダムシャーリーの占いでは「麦わらのルフィが魚人島を滅ぼす」という占いが出ています。ホーディとの戦いでは結果的にルフィは魚人島を守っていますが、占いの結果がいつの物なのはかマダムシャーリー本人にも分からないのでまだ外れたとは言えない状態である事が作中でも明言されています。
この事から何らかの理由で古代兵器を求めるルフィが再度魚人島を訪れ、その結果として魚人島が滅ぼされる事になるのではないかという考察も生まれています。ルフィが古代兵器を求める時にはおそらく世界各国の勢力も古代兵器を狙っている状態になると考えられるのでルフィが直接手を出す以外にも魚人島が滅ぶような未来に繋がる行動をしてしまう可能性は十分にありえます。
しらほし姫の能力や今後
能力①海王類と意思疎通ができる?
しらほしの持つポセイドンの力は海王類と意思疎通を図る事が出来るという能力です。ワンピースにはジンベエがサメと話したり、ネプチューン王がクジラと会話が出来るなど魚類と会話が可能な魚人・人魚は登場していますが、いずれも海王類との会話は不可能で、それが唯一出来るのがポセイドンであるしらほしという存在になるのです。
ちなみにポセイドンの力は意思疎通が出来るというだけで洗脳のような絶対的な従属能力ではありません。ただ海王類側もポセイドンの力を持つしらほしを「君は生まれた時から私達の王だ」と言い従っている事からしらほしが意志を発すれば海王類達はそれに従い動く事になります。実際魚人島編でもしらほしの願いでルフィを助ける動きをするなどその能力の片鱗を見せています。
海王類はワンピースの世界において最も強い存在であり海軍も海楼石で避けるのが精一杯であり、並の海賊では狙われれば壊滅は免れない事からこれらを操る能力と考えると悪用すれば間違いなく世界を滅ぼし兼ねない能力と言えます。
ちなみにネプチューン王は魚人島に伝わる伝承からポセイドンの能力を把握しており、しらほしが完全にポセイドンの力を覚醒した事が判明すれば世界中のあらゆる勢力から狙われるとして娘のしらほしがポセイドンの力に目覚める事については「嬉しくは思っておらん」とボヤいています。またしらほしがその力を持つ事は幼少期から明らかになっていたようでオトヒメにもこの能力についての思いを語るシーンがあります。
能力②泣き出しただけで海王類が集まる
しらほしはポセイドンとしての能力を生まれた時から保有こそしていますがしっかりと発揮出来るようになったのはワンピース本編で描かれた魚人島編内での事です。それまでは無意識に使用するような事はあっても自由に意思疎通が出来るというわけではありませんでした。ちょうどルフィやエースが無意識に覇王色の覇気を使用した事があるのと似たような形になっています。
その事を示しているのが10年前のオトヒメが天竜人に殺されそうになったシーンです。このシーンでしらほしが泣き叫ぶと何匹もの海王類が束になってその場に押し寄せ周囲の度肝を抜く事になるのです。しらほしが意識しなくても危機的状況を知らせれば集まるというのは海王類に本能レベルで刷り込まれている何かがあるのだと考えられます。
しらほし姫の今後を考察
魚人島編でルフィと交流を持った事がしらほしにとって大きな転機になったのは間違いありません。世界会議編で再登場した際にも最初は地上に行く事を恐れながらも「次にルフィに会った時によわほしと呼ばれたくない」という理由で奮起する程しらほしの中でルフィの存在は大きな存在になっています。この事からルフィが何らかの理由で助けを求めればしらほしは躊躇いなくポセイドンの力を使用するのではないかと考察出来ます。
加えて世界会議編では同じく国をルフィに救ってもらった経験を持つ同年代のビビやレベッカとも交流を持っています。これらの交流に加えて加えてしらほしの正確を考えると能動的に何か行動を起こす事は考えにくいのでルフィやルフィの行動に関連するビビやレベッカの何かに呼応する形で動く事になるのではないかと予想できます。
しらほし姫と関係のあるノアを考察
考察①約束の舟「ノア」の役割
魚人島編で登場しその正体が不明のままなのが約束の舟ノアの存在です。魚人島全体が潰されてしまう程、つまり国1つが丸々収まる程の大きな舟であるノアですが、この舟を引く事が海王類の1つの役割だと明かされています。もちろんその先導を取るのは海王類と会話ができるしらほしという事になるのではないでしょうか?
これはワンピース作中外からの考察ですが、この約束の舟ノアの元ネタと思われるのが旧約聖書の「ノアの方舟」のエピソードです。このエピソードでは世界を大洪水が襲い、この方舟に乗った人と動物しか生き残る事が出来なかったというエピソードになっています。これに加えて上記でも触れたマダムシャーリーの予言とも合わせて考えると、1つの考察が見えてきます。
ルフィのある行動が魚人島を滅ぼす事に繋がり、それをルフィ達は先んじて知る事が出来たとします。基本的に犠牲を良しとはしないルフィなので当然、魚人島にその事を伝えるでしょう。幸い魚人島に駆けつけやすい魚人のジンベエも仲間になっています。そしてその滅びから魚人島の島民を救うのがしらほしが海王類に引かせる約束の舟ノアになるのではないでしょうか?
魚人島編でホーディがやってみせたようにノアは魚人島全体を押しつぶせるほどの大きさを誇ります。言い換えれば魚人島の島民が全員乗り込む事も可能であるという事です。加えて魚人島編が赤い土の大陸(レッドライン)、それも天竜人の住む聖地マリージョアの真下にあります。ルフィ達が聖地マリージョアに乗り込むような展開になれば魚人島に何らかの影響が出る事も考察出来るのではないでしょうか?
考察②ノアの船大工はトムの先祖?
魚人島編にてもう1人約束の舟ノアに関わっていそうな人物として登場したのが船大工兼海の森研究者という肩書を持つデンです。デンはフランキーの師匠であるトムの弟でもあります。魚人島編にてホーディがノアを魚人島に落とそうとした後、ノアは海王類達が引き元あった場所に戻されています。この時舟はボロボロになっており、運びながら海王類達は不可思議な会話を繰り広げました。
その中には「(ノアを)直すにはあの一族の力が必要だが」というセリフが含まれており、これがデンやトムの先祖を指しているのではないかと考察されています。実際ノアを使用するには修理が必要であるのは間違いない為、あるいはノアを使用する際、デンやトムの意志を継ぐフランキーによってノアが修復されるのかも知れません。加えてフランキーがいるのであればウォーターセブンの船大工達と結びつく可能性もあります。
しらほし姫のフィギュアやコスプレグッズ
しらほし姫のフィギュア
海王類を操るという強大な能力を持つしらほしですが、魚人島編のヒロインでもあり、魚人・人魚側の主人公という側面も持つからかその見た目は可愛い事からフィギュアなども多数作られ人気を集めています。ワンピースのキャラクターの中でも人魚というアイデンティティは大きいです。
しらほし姫のコスプレグッズ
しらほしは人魚というアイデンティティとワンピースの中でも人気の高い女性キャラである事からコスプレ衣装なども多数展開されています。人魚のイメージをそのまま体現したようなキャラクターである事、今後のワンピースで大きな役割を果たす事が考察されている事もあって非常に人気が高いです。
しらほし姫に関する感想や評価
兵器のひとつポセイドンがしらほし姫であること考えると残りの兵器も人間の可能性はあるんだよな。
— 捜神@みんなもなろうぜマスクマン (@ats1000z) January 30, 2020
明らかに異常な特異体質の黒ひげが実はとかあってもおかしくは思わないわ。
ここからは既にワンピースを視聴している人のしらほしがポセイドンの正体である事に関しての感想を紹介していきます。それまで古代兵器の存在は明らかになっていても正体や能力は一切が不明であった事からポセイドンの正体がしらほしである事には驚愕した人が非常にに多くなっています。特に「古代兵器」という名称でありながら人であった事に驚いたという人は多いです。
またこのしらほしの事例から残る古代兵器であるプルトンやウラヌスに関してもその本質は人に宿るのではないかとする考察も生まれています。プルトンに関してはウォーターセブンで作られた事が明かされていますが、ポセイドンにも約束の舟ノアがあるように操作するのは特別の力を持った人間なのではないかと考え、既存のキャラクターから様々な考察が生まれています。
ロジャーが早すぎたとか急ぎすぎたってのは完全に古代兵器関係だよね
— 愛乃 (@v4ircana) May 5, 2020
ポセイドンのしらほしも産まれてないし
加えてロジャーが残した「俺達は早すぎた」というセリフなども古代兵器であるポセイドンと繋がりがあるのではないかとする考察もあります。ロジャーが魚人島を訪れた際、海王類の言葉を聞いていますが、この時まだポセイドンの正体であるしらほしは生まれていません。そしてロジャーはラフテルに辿り着き真実を知った事でまだ(古代兵器が揃っていないから)時期尚早だったと知ったのではないかと考察されています。
上記のロジャーのシーン以外にもイム様の登場シーンなどルフィやしらほしが結び付けられるようなシーンは多く、あるいはルフィが古代兵器に関連しているのではないかルフィと関係を持つキャラクターが古代兵器に関連する人物なのではないかとも考察されています。
しらほしがポセイドンの力を受け継ぐのって、昔にポセイドンの力を有するものの遺伝子を宿してるっていう魚人特有先祖の記憶的なやつなのかな? #ワンピース
— 見木 杏 兼 スケゴ職人 (@nisisi_d3o3b) May 5, 2020
その能力や正体についても明かされている古代兵器ポセイドンですが、まだ古代兵器全体に謎も多い事を含めても謎が残され考察が続いています。特にポセイドンの能力が人魚の王家限定である理由、それも先祖代々伝わるのではなく、数百年に1度という隔世遺伝的に伝わる理由やどのような経緯でその能力が覚醒するのかが分からないとする考察も見られます。
一方でワンピースの世界中で行われている人魚への差別意識なども根底には古代兵器ポセイドンの能力が関係しているのではないかとする考察も見られるなど、伏線や謎の多いワンピースだけに敢えて魚人島編のタイミングでポセイドンの正体がしらほしである事が明かされた理由も含めて今後の展開が気になるという声も多くなっています。
しらほし姫の正体は古代兵器ポセイドン説まとめ
謎多き作品として知られるワンピースですが大きな謎の1つとされるのが古代兵器の存在です。作中様々な形で言及される中、ついにその正体が明らかになったのが魚人島編での古代兵器ポセイドンでした。その正体はしらほし自身であり、加えて魚人島編にてその能力が覚醒ししらほし自身の意志で制御出来るようになったというのも大きなポイントになっています。
マダムシャーリーの予言やエネルの見た壁画など魚人島や古代兵器に関してまだまだ回収されていない伏線も見られる事から今後の物語の中で大きく関わってくる事は間違いありません。何より魚人島編にて生まれたルフィとしらほしの交流、世界会議編で描かれたビビやレベッカとの交流は大きな要素になるのではないでしょうか?これらの要素がどのような伏線として使用されるのかを楽しみにしながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか?