【ワンピース】ジュエリー・ボニーの悪魔の実の能力は？強さや正体を考察

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプで尾田栄一郎先生が連載し、2020年4月現在も連載中のジャンプ史上こち亀に次いで2番目に長い連載期間を誇る長編漫画です。まずジュエリー・ボニーについて紹介する前にジュエリー・ボニーが登場するワンピースについても簡単に紹介しておきます。

ワンピースは海賊を題材とした漫画で、少年漫画らしい王道のテーマとそれを支える壮大な世界観、物語の節々に張り巡らされた伏線などが多くの考察を呼び高い人気を獲得しています。日本国内の数々の出版記録を打ち立てる程の人気と評価を獲得する漫画になっています。

海外でも42の国と地域で翻訳版が販売され、高い人気を誇り、2015年には最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズとしてギネス記録にも認定されています。1999年から2020年4月現在も放送中のアニメ、2020年までに14作が公開されている劇場版映画、小説、舞台などメディアミックス展開も盛んに行われている日本を代表する漫画の1つになっています。

海賊王を目指すルフィは東の海（イーストブルー）のフーシャ村を出航し、冒険に飛び出します。各地で騒動を起こしながらも志を同じくする仲間を集め麦わらの一味を結成すると偉大なる航路（グランドライン）に入る頃には、3000万ベリーの懸賞金がかけられる海賊になっていました。偉大なる航路（グランドライン）に入ってもその勢いは留まる所を知らず冒険を続けていきます。

偉大なる航路（グランドライン）での冒険を半周終え、1つの区切りとなる島であるシャボンディ諸島に辿り着いたルフィ達。ちょうどその頃シャボンディ諸島にはルフィと同じく1億の懸賞金を超えるような大型ルーキーと言われる海賊達が終結しており、「超新星」「最悪の世代」と呼ばれていました。そんな最悪の世代の唯一の女性キャラとして登場するのが今回紹介するジュエリー・ボニーです。

ジュエリー・ボニーは最悪の世代の1人でボニー海賊団の船長を務める女海賊です。その細身の身体には似つかわしくない「大喰らい」という異名を持っており、作中のキャラクターではルフィやエースと変わらない程に大食いのキャラクターとして描かれています。シャボンディ諸島編時点で懸賞金は1億4000万ベリーになっていました。ピンクの長髪とハート型にはみ出した口紅が特徴的です。

その他判明しているプロフィールとしては、出身は南の海（サウスブルー）で年齢はシャボンディ諸島編時点で推定22歳、誕生日は9月1日のおとめ座、身長は174cmと女性にしては高めで、血液型はF型、好きな食べ物はマルゲリータピザで嫌いな食べ物はニンジン、趣味は食事とジャンガ、イメージ国はオーストラリア、イメージ職業はピザ屋、イメージ花はフリージア、イメージ動物はシカだという事が描かれています。

ジュエリー・ボニーの食べた悪魔の実の名前は不明ながらジュエリー・ボニーは自身の年齢を操作する能力を持っています。シャボンディ諸島編では22歳の姿の他、子供の姿が披露されており、新世界編では老婆の姿も披露されています。このことから能力で扱える年齢の幅はかなり広い事が伺えます。それだけなら直接戦闘向きな強さを誇る能力ではありませんが、隠密性に優れ、潜入や奇襲に長けた能力と言えます。

実際にジュエリー・ボニーはこの能力を使用して何度も海軍や世界政府から逃げ出した実績を持っているキャラクターです。戦闘シーンは一般海兵以外にほぼないので直接的な強さは不明ながら十分に強さを持った能力と言えます。

加えてジュエリー・ボニーの能力の対象は自身だけでなく他の人間の年齢も操作をする事が可能です。シャボンディ諸島編で追いかけてくる海兵の年齢を幼くする事で戦力として弱体化していました。ちなみに年齢を操作されても記憶までが変化するわけでなくあくまでも操作出来るのは肉体的な年齢のみです。また2020年4月現在物体に対して使用しているシーンはなく、能力の効果範囲が人間に限定されるのかも不明です。

劇場版のキャラクターにはジュエリー・ボニーの年齢を操作する能力と近い「モドモドの実」という年齢を12歳若返えらせる能力者が登場。その能力は人間以外にも効果を発揮した事からジュエリー・ボニーの能力も人間以外にも効果があるのではないかと考察されていますが、ワンピース作中でジュエリー・ボニーがその能力を人間以外に使用した描写はありません。

ジュエリー・ボニーはシャボンディ諸島編での初登場以降、シャボンディ諸島編の中でも積極的にかかわっていたローやキッドとは違い何度かその姿が描かれていながらも麦わらの一味に直接関わっているシーンはほぼないと言えます。そんなジュエリー・ボニーが唯一麦わらの一味と接点を持っていると言えるのが天竜人に斬りかかろうとしたゾロを止めて救出したシーンです。

このシーンで何故ジュエリー・ボニーがゾロを止めたのかについては明らかになっていません。麦わらの一味との接点は限りなく薄い事から自身の目的の為と考えるのが自然で、天竜人は海軍大将を呼ぶ権限があるのでジュエリー・ボニーは海軍大将がシャボンディ諸島に来るのを避ける為にゾロを止めたと受け取られる事が多いです。

一方でこの時の行動や以降の描写などから実は麦わらの一味の誰かと接点があるのではないかという考察を生むきっかけにもなっています。

シャボンディ諸島編以降2度目の登場となったのが頂上戦争でのシーンでした。頂上戦争のきっかけとなるエースの処刑は海軍によって中継されていたのでジュエリー・ボニーもその中継を見ていました。そんな中継を見てジュエリー・ボニーが号泣するシーンが描かれているのです。この時の涙の正体は不明のままで、様々な考察が行われています。

マリンフォード頂上戦争での1番大きな出来事と言えばエースと白ひげの死です。この事からジュエリー・ボニーはエース、もしくは白ひげと何らかの関係があったのではないかと考察される事になりました。またその後の描写からマリンフォード頂上戦争時点でパシフィスタとして改造手術を受けていたバーソロミュー・くまを見て泣いていたのではないかと考察するファンもいます。

さらにマリンフォード頂上戦争後、「何もかもあいつのせいだ」という意味深なセリフを残してそのあいつを探す為に新世界へと乗り出します。このセリフでいうあいつの正体は不明ながらその後の行動からここでのあいつは黒ひげを指していると考察されるのが一般的になっています。黒ひげはマリンフォード頂上戦争のきっかけとなったエースを捕縛した張本人である為です。

上記のあいつ＝黒ひげと言われる最大の理由がその後に描かれたジュエリー・ボニーの登場シーンにあります。ジュエリー・ボニーはマリンフォード頂上戦争で戦力を増強した黒ひげ海賊団に挑み敗れて拘束されてしまっているのです。黒ひげ自身もマリンフォード頂上戦争にて元々食べていた悪魔の実ヤミヤミの実の力に加えて白ひげの持っていたグラグラの実の悪魔の実の力を持っていました。

黒ひげからも億超えの懸賞金がつくにしては弱すぎると言われており単純な強さでは黒ひげが圧倒的だった事が伺えます。また同時にジュエリー・ボニーの能力が直接的な戦闘に直結するような強さを持っていない事を示していると考察する声もあります。

上記で紹介したようにマリンフォード頂上戦争にて涙を流した事、さらに名前の由来などからジュエリー・ボニーの正体はエースの姉なのではないかとする考察もあります。マリンフォード頂上戦争時点でエースが20歳なのに対しジュエリー・ボニーは22歳なので2歳差の姉弟という事になります。名前の由来とはエースが生まれる際の過去編で描かれたセリフにあります。

エースの父親であるロジャーは自首する前、まだ性別の分からない子供に対してそれぞれ男の子ならエース、女の子ならアンという名前を残していました。そしてジュエリー・ボニーのモデルと言われているのが実際の海賊、アン・ボニーなのです。ワンピースは伏線の多い作品なので全くの無関係とは考えづらく、ジュエリー・ボニーの正体がエースの姉なのではないかと考察される事になりました。

今でこそ下火になった考察ですが、もう1つエースとの繋がりで示唆されているのがエースとの親子説です。エースの母親の名前はルージュであり、エースを生んだ時の無理が原因で死亡したと描かれています。しかしジュエリー・ボニーの悪魔の実の力、年齢を操作する力があれば死亡した事にして行方をくらませる事も不可能ではないと考察されているのです。

また親子ではないにしても同じ南の海出身である事からルージュとなんらかの繋がりが合った可能性は十分に考えられ、或いはルージュがエースを20ヶ月ものあいだ妊娠し続けられたのもジュエリー・ボニーが年齢を操作する悪魔の実の能力でサポートしたからではないかと考えられています。どちらの場合にしてもジュエリー・ボニーの普段見せている姿もまた年齢を変更した姿であるという事になります。

ルージュとの繋がりとして示唆されているのがロジャーの仲間説です。ロジャーの元仲間であればルージュとの接点もありルージュの長期間に渡る妊娠をサポートする事、またロジャーの息子であるエースの死に涙を流す理由も説明が出来ます。もちろんエースの姉弟の関係にあればジュエリー・ボニーはロジャーの娘という説も浮上してきます。

仮にロジャーの娘であればロジャーの自首時点で既に生まれており、年齢を操作して逃げ出すも世界政府に捕まったのではないかとする説もあります。過去に世界政府に捕まっていた理由としてロジャーの娘だったというのは十分すぎる理由になり、それでも殺されなかったのはジュエリー・ボニーが年齢を操作する能力を持っていたからではないかと考えられています。

シャボンディ諸島編にてゾロを助けた事と、大喰らいと異名される程の大食いであるという点からその正体として考えられたのが連載開始から2020年4月現在まで一切触れられていないルフィの母親説です。ルフィの父がドラゴンである事は既に描かれていますが、ドラゴンとルフィにはあまり接点が見受けられず、ルフィはどちらかと言えば母親似なのではないかと考えられています。

そんなルフィとの共通点が多いのがジュエリー・ボニーなのです。ルフィとジュエリー・ボニーは共に大食いであり食べ方もどちらかといえば下品な方です。またジュエリー・ボニーには新聞で報じられたルフィの活躍を喜ぶようなシーンも見られます。もちろんこの説の場合、ジュエリー・ボニーの普段の姿は偽装であり本来の年齢の姿は別にあるという事になります。

また少し変わったベクトルからジュエリー・ボニーの正体と言われているのがルフィやエースの育ての親であるフーシャ村裏の山で山賊をしているダダンです。マリンフォード頂上戦争については泣く理由としては十分ですが最大の理由はジュエリー・ボニー登場シーンにてボニー海賊団の船員と思われるキャラクターの1人が、ダダン一家の1人と非常によく似た見た目をしている事が最大の理由になっています。

もちろんこの場合もジュエリー・ボニーとしての姿は悪魔の実の能力で年齢をごまかした姿と言えます。見た目が違いすぎるという意見もありますが海軍のおつるやビッグマムのように年齢を重ねる毎に見た目が大きく変化したキャラクターも複数ワンピースでは登場している事から可能性としては十分に考えられると考察されています。

黒ひげによって捕縛され海軍に引き渡されたジュエリー・ボニーですが、その間の経緯は不明ながら逃げ出す事に成功し、世界会議が開かれる聖地マリージョアにソルベ王国王太后コニーとして潜入する姿が描かれています。この時同時に天竜人の奴隷になっていたバーソロミュー・くまが元ソルベ王国の国王であった事が明かされる事になり、両者の関係性が一気に疑われる事になりました。

上記で紹介したようにマリンフォード頂上戦争での涙はエースや白ひげを指していたと思われていたのが実は改造手術を受けて海軍の人間兵器にされていたバーソロミュー・くまを見て涙を流したのではないかとする考察が浮上したのです。実際バーソロミュー・くまの奴隷としての現在を見たジュエリー・ボニーはその姿に涙を流しています。

ジュエリー・ボニーとバーソロミュー・くまの関係は不明ながらジュエリー・ボニーには過去に世界政府から逃げ出した過去がある事、そしてバーソロミュー・くまの麦わらの一味に加担するような謎の行動の数々などから考察され、過去に世界政府からジュエリー・ボニーが逃げる際に手伝い、その後匿ったのがバーソロミュー・くまなのではないかという考察が生まれる事になりました。

またジュエリー・ボニーがソルベ王国の王太后として聖地マリージョアに入れた事から、バーソロミュー・くまの娘説、或いはジュエリー・ボニーの年齢を操作する悪魔の実の能力を考慮して、コニーの姿が本来の姿でバーソロミュー・くまの母親なのではないかとする説など様々な考察が行われる事になっています。

ここからは既にワンピースを視聴した人のジュエリー・ボニーについての感想を紹介していきます。ワンピースは数多くの伏線が描かれる作品ですが、初登場から要所要所で姿が描かれながらも登場の度に伏線を増やし続け全くと言っていい程回収されていないキャラクターの1人がジュエリー・ボニーだと言われています。

悪魔の実の能力の名前も不明であったり年齢も（推定）と確定しないような形で紹介されているなどプロフィールも不明瞭な点が多く、過去の経歴やワンピース作中での行動にも不可解な点が多いキャラクターです。その為、現状伏線が最も多いキャラクターとしてジュエリー・ボニーの名前が上がる程になっています。

特にジュエリー・ボニーの場合、年齢を操作出来るという悪魔の実の能力の持ち主である事から推定22歳とされる1番描かれている姿が本来の姿ではないという可能性も十分に考えられ、既に登場している他のキャラクターとの関係性を考察される事が多いキャラクターになっています。

上記で紹介したようにその食べっぷりからルフィの母親説が生まれたり、バーソロミュー・くまとの関係性が疑われたりと、伏瀬が多く考察の自由度が高い状態だけに実に様々な考察が行われている状態です。

特に伏線の多さから関係性が疑われているのがエースで、姉弟説、親子説など直接的に血の繋がりがある場合、もしくは直接的に血の繋がりはなくともロジャーの仲間説や同じ南の海出身である事からルージュの親友説など実に多くの説が展開されています。エースとの繋がりがある場合、麦わらの一味との共闘はもちろん、革命軍との共闘を築く可能性も十分に考えられ、いずれにしても今後の展開に大きく関わるのではないかとされています。

他のキャラクターとの繋がりにもいえますがサンジがヴィンスモーク家だとわかって懸賞金が上がったように懸賞金は自身の強さだけに直結して決まるわけでもない為、単純な強さの描写がないジュエリー・ボニーも本人の強さだけでなくロジャーや白ひげなどの有名な海賊の誰かとの繋がりがあってこその懸賞金の高さなのではないかとする考察もあります。

ジュエリー・ボニーは名称不明の悪魔の実の能力者で、年齢を自由に操作出来る能力を持っています。直接的な強さには繋がらないものの、隠密性や奇襲攻撃、逃亡力に優れた能力を持ったキャラクターと言えます。その能力は聖地マリージョアの強固な警備網をくぐり抜ける事が出来る程です。そんな悪魔の実の能力の持ち主故に、ワンピースファンには様々な考察が行われているキャラクターでもあります。

ジュエリー・ボニーは初登場したシャボンディ諸島編以降、要衝要衝で登場こそするも麦わらの一味と直接的な接点は少なく、ひたすらに伏線を積み上げているだけのキャラクターになっています。その為今後の展開に大きく関わるキャラクターだと考えられているキャラクターの1人です。ジュエリー・ボニーの動向にも注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？