【ワンピース】カイドウとモリアは兄弟？全盛期は互角だった？二人の関係を考察

週刊少年ジャンプで連載中の漫画「ワンピース」は、作者は尾田栄一郎で、連載が開始されたのは1997年の34号です。2020年の4月でコミック第96巻が発売されました。1999年の10月から、東映アニメーションによる制作で、フジテレビ系列でアニメ放送が開始され、現在もロングラン放送中です。「ワンピース」は、テレビアニメの他に、劇場版が2000年に第1作目が公開され、2019年に第14作目が公開されました。

「ワンピース」は、伝説の海賊王「ゴール・D・ロジャー」が遺したと言われる「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を目指して海賊たちが争う時代に、主人公の少年が海賊王を夢見て出航します。海賊たちとのバトルを経験し、仲間との友情や絆を深めていく海洋バトル・ファンタジー漫画です。「ワンピース」は日本だけでなく世界中で翻訳され、その発行部数は8000万部を超えるなど、海外でも人気を集める作品です。

東の海にある小さな村で育った主人公のモンキー・D・ルフィは、ある日海賊の「赤髪のシャンクス」に出会いました。初めて出会った海賊の話に胸躍らせるルフィ。ある時、悪魔の実「ゴムゴムの実」を食べたルフィは、身体が伸縮するゴム人間になりました。17歳になったルフィはシャンクスから預かった麦わら帽子を自身のトレードマークにして出航しました。

ここまで「ワンピース」の作品情報、概要、簡単なあらすじを紹介しました。ここからは、百獣海賊団を率いる四皇・カイドウとスリラーバーク海賊団を率いる元・王下七武海のメンバー、ゲッコー・モリアの関係について見ていきます。モリアとカイドウは、過去の戦いで互角に渡り合ったと言われていますが、その真相に迫り、また、モリアとカイドウの過去、兄弟説やワノ国とモリアの関係について見ていきます。

「ワンピース」」のカイドウは百獣海賊団を率いる総督で、「百獣のカイドウ」と呼ばれる四皇のメンバーの一人です。カイドウの懸賞金は、46億1110万ベリーで、これは現在活動中の海賊の中で最高の金額です。カイドウ率いる百獣海賊団の本拠地はワノ国で、20年来の協力者である黒炭オロチを将軍にし、ワノ国を手中に収めています。

カイドウが所有する悪魔の実は不明ですが「動物系幻獣種」だと言われています。武器は金棒で、これに「武装色の覇気」を加えて振るう「雷鳴八卦（らいめいはっけ）」は、相手を一瞬で戦闘不能にしてしまうほど強烈な攻撃となります。また、人造悪魔の実と言われる「SMILE」の動物系の能力を持った者たちを集めた軍団を率いる最強・最悪の人物と言われています。

カイドウの過去を見てみると、かつてロックス海賊団（ロックス・D・ジーベック船長）で船員の見習いとして乗船していました。当時の同僚は、ビッグ・マムや白ひげです。38年前にロックス海賊団が滅亡し、船長のロックスも死亡したことから、カイドウは自身の海賊団を結成しました。ワノ国で軍事クーデターを起こした黒炭オロチ将軍と協力し、ワノ国を支配することになりました。

モリア（本名ゲッコー・モリア）は、スリラーバーク海賊団の船長で王下七武海のメンバーでしたが、ドフラミンゴによってメンバーから外されました。モリアの懸賞金は3億2000万ベリーで、所有する悪魔の実は、影を操り、支配する超人系の「カゲカゲの実」です。モリアは面倒なことはすべて部下に任せるという「他力本願」を信条としています。モリアは過去に新世界でカイドウと一戦を交えたことがあります。

その際、モリアが率いるゲッコー海賊団の部下をほとんど死なせてしまいました。そのため、死なない部下を持ちたいと思ったモリアは「カゲカゲの実」で死体に影を注入、生き返らせた「ゾンビ」を部下にしています。また、自身の影に実体を与える「影法師（ドッペルマン）」や、自身の影からコウモリの様な影を大量に生み出し、相手を攻撃する「欠片蝙蝠（ブリックバット）」などの能力があります。

モリアの過去を見てみると、24年前海賊王と言われたゴール・D・ロジャーの処刑を見たモリアはゲッコー海賊団の船長となり、ワノ国に侵攻。しかし、モリアを迎え撃ったのは、すでにワノ国を手中に収めていたワノ国の将軍黒炭オロチと手を組んだカイドウでした。最強の海賊と言われている百獣のカイドウと戦い、互角に渡り合ったとモリア自身が語っています。

「ワンピース」のカイドウとモリアについて、それぞれのプロフィールや過去を紹介しました。カイドウは四皇の中で最強・最悪な人物と言われ、モリアは「他力本願」を信条に、何事も人任せな所があります。そんなカイドウとモリアですが、二人は兄弟かもしれないという説があるということで、その兄弟説について考察していきます。

カイドウとモリアが兄弟ではないか？という説があるそうですが、その兄弟説について考察していきます。まず見た目から見てみると、大きな角と筋肉質な体を持つカイドウは最も凶悪な四皇と言われている通り、見た目も野性的でどう猛な風貌をしています。一方、モリアはスリムな上半身で、ドラキュラをイメージさせる様なファッションを好んでいます。

また、モリアは身長が7mで、他のキャラクターの中では大きい方ですが、カイドウはもっと巨大です。モリアにも角は生えていますが、カイドウに比べて小さく、歯の形、肌の色などどれをとってもカイドウとモリアが兄弟であると考えるのは難しいということで、カイドウとモリアが兄弟だという可能性は、ほとんどないと言われています。

「ワンピース」のカイドウとモリアが兄弟かもしれないという説を考察しました。二人は兄弟であるという可能性はほとんどないということでした。ここからは、カイドウとモリアの関係について見ていきます。「ワンピース」のスリラーバーク編でモリアは、過去にカイドウと互角に渡り合ったと語りました。その互角に渡り合ったという過去の戦いについて考察していきます。

カイドウとモリアが互角に渡り合ったと言われている戦いは、23年前のことでした。その様子をモリア自身がスリラーバークで語っています。そしてその戦いは969話のワノ国・過去編で触れられています。モリアがカイドウと戦った過去のワノ国の情勢を見ていくと、30年前、白ひげ海賊団に乗船し、旅立った光月おでんがその5年後にワノ国に帰国しました。

しかし、ワノ国は光月おでんが国を離れている間、カイドウがワノ国に侵攻し、そのカイドウと手を組んだのが黒炭オロチ将軍でした。そのような情勢のワノ国に、モリアはやって来たのでした。モリア率いるゲッコー海賊団とカイドウ率いる百獣海賊団が戦うことになりました。この戦いで、モリアはカイドウと互角に渡り合ったと語りました。

モリアとカイドウの戦いは、当時のワノ国で「海賊騒ぎ」と言われました。この戦いでカイドウと互角に渡り合ったと語ったモリア。戦いの結果、モリアは敗北したのですが、実はこの戦いについて、黒炭オロチ将軍が仕組んだのではないかという説があります。黒炭オロチ将軍は光月おでん率いる光月家が統治するワノ国を我が物にするため、カイドウ率いる百獣海賊団とモリア率いるゲッコー海賊団に声を掛けたということです。

黒炭オロチ将軍は、モリアとカイドウを戦わせ、勝利した方の海賊団を自身の仲間にしようとしたのでした。モリアが語った、互角に渡り合ったとされるカイドウとの戦いは、モリアの敗北で終わりましたが、この一連の「海賊騒ぎ」の後、黒炭オロチ将軍はカイドウを取り込むことに成功し、光月おでんを処刑することができたのでした。

モリアはカイドウに敗北しましたが、その戦いで多くの部下を失いました。もう二度と部下を失いたくないと考えたモリアは、自身が持つ「カゲカゲの実」の能力で、死ぬことのないゾンビを生み出し、それらに「絶対服従」を命じました。

モリアはワノ国でカイドウと戦い、互角に渡り合ったとモリア自身が言っていますが、結局はモリアが敗北しました。負けてしまった原因は、モリアの戦闘能力が劣っているからではなく、部下にあると考えられています。何故かというと、モリアがワノ国でカイドウと戦ったのは23年前で、モリアがまだ若かった頃でした。当時のモリアは、わずか1年ほどで「偉大なる航路（グランドライン）」に突入し、新世界までやって来ました。

1年ほどで新世界までやって来られたということは、若い時のモリアが高い戦闘能力を持っていたことが分かります。しかし、モリアはカイドウに負けてしまいました。その理由は、モリアの戦闘能力ではなく、部下が弱かったからだということです。モリアは影を操ることができる「カゲカゲの実」の能力があります。その能力で最も強い部下を生み出すことさえできれば、カイドウに勝つことができたのではないかと言われています。

ここまで「ワンピース」のモリアがカイドウと互角に渡り合ったと語った戦いについて見てきました。モリアがカイドウと戦ったのはワノ国でしたが、モリアとワノ国の関係について見ていきます。

ワノ国で起こった「海賊騒ぎ」は、モリアとカイドウの戦いのことですが、この「海賊騒ぎ」の最中、ワノ国の宝と言われているリューマの名刀である「秋水」が盗難に遭いました。リューマは本名が霜月リューマと言い、数百年前のワノ国の侍でした。当時、リューマは空を飛び回るドラゴン（竜）を斬ったと言われるワノ国伝説の剣豪で英雄でした。そのリューマが愛用していたのが名刀の「秋水」でした。

スリラーバーク編でモリアが「カゲカゲの実」の能力でリューマのゾンビを生み出し、麦わらの一味のロロノア・ゾロと戦いました。ゾンビと言えども剣豪と言われたリューマの剣の腕は変わらず、ゾロとの戦いは激しいものでした。ワノ国は剣豪リューマの活躍を大切に語り継ぎ、「刀神様」として敬っています。その伝説の剣豪リューマの愛刀「秋水」が、リューマの遺体と共に23年前の「墓荒らし」によって盗まれたのでした。

この「墓荒らし」の犯人がモリアだと言われています。モリアはゲッコー海賊団を率いてワノ国に侵攻、当時すでにワノ国を支配していたカイドウと戦い、互角に渡り合ったのですが、結局敗北しました。モリアはスリラーバーク編で、リューマのゾンビを始めとする様々なゾンビを操り、麦わらの一味を襲撃しました。

リューマのゾンビは剣豪として世界一になるという野望を持つロロノア・ゾロにとって申し分のない相手となりました。リューマのゾンビとゾロの戦いは壮絶なものとなったということです。モリアがリューマのゾンビを持っていたことで、ワノ国でリューマの遺体と名刀「秋水」を盗み出したのは、やはりモリアだったのだと言われています。

モリアの本名はゲッコー・モリアで、このゲッコーは漢字にすると「月光」と表すことができます。そしてこの「月光」を逆にすると「光月」になります。過去にワノ国を統治していたのは光月家でした。「ワンピース」の作者、尾田栄一郎は物語の中で様々な伏線を張っていることが多いと言われており、ゲッコー・モリアがワノ国や光月家と何らかの関係があるのではないかと考えられています。

モリアが再び登場するのはワノ国編の第一幕が終わった後でした。新世界の海賊島「ハチノス」にやって来たモリア。その理由は、部下のアブサロムを探すことでした。ハチノスは黒ひげの本拠地で、モリアは沿岸の警備のものたちを全滅させるほど暴れました。アブサロムを出せと騒ぐモリアの目の前にアブサロムがのんきに現れました。ハチノスを天国だと言い、連絡をするのを忘れたと言いました。

実はこのアブサロムは偽物で、アブサロムに化けていたのは、悪魔の実「イヌイヌの実」を使ったカタリーナ・デボンでした。黒ひげはアブサロムが持つ悪魔の実「スケスケの実」を奪うためにアブサロムを捕らえたのでした。そしてアブサロムは殺され、「スケスケの実」は黒ひげ海賊団の2番船・船長シリュウが所有することになりました。

このエピソードで、部下を助けようと四皇・黒ひげの本拠地であるハチノスに単身乗り込んだモリアは、部下思いの優しい人物だということが分かると言われています。ワノ国編の第2幕が始まる時に、モリアが登場したことで、やはりモリアはワノ国と何か関係があるのではないかと考えられています。

モリアが月光家と何か関係があるとすれば、光月おでんが白ひげ海賊団と共に世界を旅していた時に出会ったモリアは、光月おでんの人柄に心酔し、部下として仕えることになったと言われています。

光月おでんが白ひげ海賊団と共にワノ国を出航してから5年後、光月おでんがワノ国に帰国しました。黒炭オロチ将軍と手を組んだカイドウは光月おでんが留守の間に、ワノ国の実権を手に入れ、万全の状態で光月おでんの帰国を待ち受けました。一方、光月おでんもワノ国の情勢を知っており、カイドウとオロチを討つためワノ国に上陸しました。光月おでんとカイドウの戦いが始まりました。

四皇であるカイドウに対して光月おでんは、互角か、またはそれ以上の力を見せます。しかし、そこに刀で羽交い絞めにされた光月おでんの息子のモモの助が連れて来られました。実はこのモモの助は偽物で、黒炭ひぐらしが自身の悪魔の実「マネマネの実」で化けていたのですが、そうとは知らない光月おでんはモモの助が人質にされていることにショックを受けます。

息子を人質に取られていることに気を取られた光月おでん。その隙を突いたカイドウが光月おでんに渾身の一撃を浴びせました。結果、光月おでんはカイドウに敗北しました。カイドウは、一対一では光月おでんに勝つことが難しく、このような手を使わなければ光月おでんに勝利することはできなかったのでした。

カイドウがロジャーや白ひげより弱いかどうかについて見てきます。カイドウが光月おでんと戦った際、カイドウの戦い方から判断してみると、一対一で戦った場合、光月おでんの方が優勢でした。カイドウが光月おでんに勝つことができたのは、おでんの息子、モモの助を人質に取ったと見せることができたからです。実際はモモの助は偽物でした。

カイドウはそのような手段を取らなければ光月おでんに勝つことができないとカイドウ自身が分かっていたのだと言われています。次に、光月おでんがロジャーや白ひげよりも強いか弱いかについて見ていきます。光月おでんはロジャーの一発の攻撃で飛ばされてしまいます。さらに光月おでんは、それぞれの覇気をぶつけ合って戦うロジャーと白ひげに圧倒されました。

このような光月おでんの姿から判断すると、光月おでんも確かに強いですが、ロジャーや白ひげには敵わないことが分かります。そんな光月おでんと一対一で戦うと勝てないカイドウは、ロジャーや白ひげよりも弱いということです。

「ワンピース」のスリラーバーク編で、ゲッコー・モリアが過去にカイドウと互角に渡り合ったことがあると語りました。モリアとカイドウが戦ったのは、ワノ国でした。20年以上も前の過去のことで、若かった頃のモリアは現在よりも強く、カイドウとも互角に渡り合ったと言っていますが、実はモリアの方が強かったのではないかと思う、という感想です。

「ワンピース」のゲッコー・モリアが登場するスリラーバーク編は、モリアが持っている海賊船スリラーバークで麦わらの一味との戦いが描かれています。次々と現れるゾンビたちと戦うことになった麦わらの一味の活躍が描かれています。ここでモリアは四皇・カイドウと戦い、互角に渡り合ったと語りました。モリアとカイドウの関係については、兄弟説などもあり、興味を抱かせるなど「ワンピース」は面白い作品だという感想です。

「ワンピース」のゲッコー・モリアについての感想です。ゲッコー・モリアは「他力本願」を信条とする人物で、敵が襲ってきてもまずは部下に当たらせるなど、自分からは動かないという性格です。そんなモリアですが、部下に対する想いは強く、部下に危害を加えるものは絶対に許しません。部下がカイドウに捕まった時など、たった一人でカイドウの本拠地に乗り込むなど、部下想いのモリアに対して部下もモリアを慕っています。

いかがでしたか？「ワンピース」のカイドウとモリアの関係や過去について紹介しました。モリアが、カイドウと過去に互角に渡り合ったと語った戦いはワノ国で行われ、結果、モリアがカイドウに敗北しました。負けた原因は部下にあると言われ、「カゲカゲの実」の能力者であるモリアが強いゾンビを部下として使うことができていれば、カイドウに勝てたかもしれないということでした。

また、モリアとカイドウが兄弟ではないかという説がありましたが、兄弟ではなかったようです。さらに、モリアの本名であるゲッコー・モリアという名前に意味があり、ワノ国の光月家との関係について考察しました。モリアと光月おでんとの関係は主従関係だったかもしれないと言われていました。モリアとカイドウの関係や兄弟説、光月おでんとの関係など、様々な興味を抱かせる「ワンピース」に、今後も注目していきましょう。