【ダリフラ】ナインズとはどんな組織？メンバー一覧や各キャラの能力・声優を紹介

『ダリフラ』は「マグマ燃料」の採掘によって激しい地殻変動が起こった結果、変わり果てた世界を舞台に主人公が叫竜へと挑む物語。作中ではその叫竜に対抗するために巨大兵器「フランクス」が開発されています。この他にもさまざまな用語が作中に登場しており、物語で重要な意味を持っていました。そこでここでは『ダリフラ』の作品情報をはじめ、3つの用語までを紹介してきます。

『ダリフラ(ダーリン・イン・ザ・フランキス)』とは、TRIGGER・A-1 Pictures共同制作によるロボットアニメ作品です。TRIGGERにとって初のロボットアニメ作品となっており、2007年7月5日からオリジナルアニメーション企画として『天元突破グレンラガン』第1話のCM内で発表されました。なお、矢吹健太郎による漫画は「週刊少年ジャンプ(集英社)」にて2018年から2020年まで全8巻60話として刊行されています。

ここでは『ダリフラ』の簡単なあらすじを紹介します。舞台は「マグマ燃料」という高いエネルギー効率を持った物質の採掘によって地殻変動と環境破壊が進んだ世界です。人類は荒廃した世界で生き抜くために考案した巨大移動要塞都市によって生活の安全を確保していました。ところがある日、突如謎の巨大生物「叫竜(きょりゅう)」が出現します。

これによって再び平和を脅かされた人類。そこで叫竜に対抗するべく天才科学集団「APE」はフランクスという巨大兵器を開発しました。そして、巨大兵器の搭乗者として育成される名もないコドモ達は叫竜の脅威に立ち向かいます…。

『ダリフラ』の用語であるコドモとは、APEが管理している養成所『ガーデン』でフランクスの操縦者となるべく養成されている少年少女のことを意味しています。教育方針は「パパやオトナ達人類を守るためにフランクスに乗って命の限り戦うこと」となっており、さまざまな能力訓練や投薬を受ける生活を送ることとなります。

元々はコドモ達全員の名前が3桁のコード番号でした。しかし、主人公のヒロがコードにちなんだあだ名をコドモ達に付けたため、現13部隊となった今でもヒロがつけたあだ名でお互いに呼び合っています。

『ダリフラ』の用語であるオトナとは、作中における能力が進化した人類のことを意味しています。その実態はフランクス博士とカリナ・ミルザによって不老不死化の手術を受けた人間です。

しかし、不老不死となった代わりに生殖能力を喪失しており、普段は命を脅かす叫竜の襲撃から逃れるためにプランテーションの都市部で生活しています。オトナの中にはコドモと親切に接する人物や脳に快楽を与える装置を取り付けて心地よい夢を見続ける人物、他人との接触を避けてカプセルの中で寝たきり状態の人物などさまざまなオトナが存在しています。

『ダリフラ』に用語であるパラサイトとは、養成所『ガーデン』でフランクスの操縦者として選出されたコドモの総称です。男子は「ステイメン」、女子は「ピスティル」とそれぞれの名で呼ばれており、男女5組10人が1つの都市に配属されています。そして2人ずつ5機のフランクスに搭乗し叫竜との戦いにあたります。

なお、都市に配置された時点ではパラサイト候補生としての扱いとなっており、実際にフランクスを起動させることができるかを試す『接続実験』をおこない、正式にパラサイトとして認められるのはその実験後の入隊式となります。戦闘以外の日常生活は都市に設置された居住施設『ミストルティン』で送りますが、戦闘以外の情報は一切与えられません。さらに時間の使い方まで厳しく監視されます。

APEが管理しているフランクスの操縦者「コドモ」や能力が進化した「オトナ」、そしてフランクスの操縦者として選出された「パラサイト」が作中において重要な役割を果たしていますが、この他にもAPEに関係する組織が存在していました。それが「ナインズ(9's)」です。ここではナインズ(9's)とはどんな組織なのかを解説していきます。

「ナインズ(9's)」とは、APE直属の親衛特殊部隊のことです。名称の通り9名のパラサイトから構成されており、それぞれがギリシア文字にちなんだコードネームで呼ばれています。本作のヒロインであるゼロツーは正式にはナインズ(9's)に所属しているのですが、メンバーと行動を共にすることが無く、コードネームすら名乗りません。

ゼロツー以外のメンバー9人は、フランクスのシステムに支配されることのない特異な体質かつ優れた能力を持っており、ピスティルとステイメンの両方の性質を伏せ持つとされています。ナインズ(9's)の専用フランクス「九式」を駆使した戦闘能力はストレリチアに匹敵するほど高く、さらに生身における身体能力も高いです。

• 9'α（ナインアルファ）
• 9'β（ナインベータ）
• 9'γ（ナインガンマ）
• 9'δ（ナインデルタ）
• 9'ε（ナインイプシロン）
• 9'ζ（ナインゼータ）
• 9'η（ナインエータ）
• 9'θ（ナインテータ）

ナインズ(9's)のコードネームは、ゼロツーを除きギリシア文字の1番目「アルファ(α)」から8番目「テータ(θ)」まで存在しています。ナインズ(9's)メンバーのそれぞれのコードネームは上記をご覧ください。

フランクスの操縦者として訓練されたパラサイトとは違い、ナインズは特殊な経緯で造られたモノであることが判明しています。その正体は叫竜の姫の複製「ゼロツー」の細胞を活用し、細胞からクローニングされて造られていました。ここでは、そんなナインズ(9's)のメンバーを一覧形式で紹介していきますので是非ご覧ください。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'α(ナインアルファ)」は部隊のリーダーです。金髪で常に笑みを浮かべているのが特徴的。自分の能力を過信しているためか13部隊を「人間」と呼んでおり、人間らしい感情を「煩わしい、気持ち悪い」と見下すなど非情な性格をしています。そしてゼロツーのことを「9'ι(ナインイオタ)」と呼んでいますが、彼女を人の皮を被った化け物と語っていました。

自分が常人の能力とは違うと示唆する一方で、ゼロツーの能力が特別扱いされていることに嫉妬するような態度を取ったり、不遜な態度を取っていた13部隊に対して不快そうな表情を浮かべたりと13部隊と同じように感情を露にしている様子が描かれています。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'β(ナインベータ)」は、片目を隠している水色の髪が特徴的なキャラクターです。VIRM戦後は、戦うために生まれたという存在意義を証明しようとしており、αとγと同様に衰弱していたものの、その目的を果たすために火星へと向かう13部隊に同行します。ところが、火星付近の戦闘で複数のVIRMに取りつかれて戦死してしまいました。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'γ(ナインガンマ)」は、引っ詰めた赤い髪色が特徴的なキャラクターです。9'γも9'βと同じ目的で13部隊に同行し火星へと飛び立っており、9'β共々火星付近での戦闘で戦死してしまいました。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'δ(ナインデルタ)」は、ボブカットの黄緑色の髪が特徴的なキャラクターです。叫竜との戦闘でVIRM兵器の襲撃を受け、無惨な戦死を遂げてしまいました。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'ε(ナインイプシロン)」は紫色の髪と高い身長が特徴的なキャラクターです。叫竜との戦闘で戦死した9'δとはパートナー同士で、彼もVIRM兵器による機体破壊によって9'δ共々戦死してしまいました。

ナインズ(9's)に所属するメンバー「9'ζ(ナインゼータ)、9'η(ナインエータ)、9'θ(ナインテータ)」は銀色の長髪とマスクが特徴的で、3人とも三つ子のように全く同じ容姿をしているキャラクターです。

9'ζ、9'η、9'θがそれぞれパートナーを務めていますが、作中では3人とも言葉らしい言葉を一言も発していませんでした。さらに9'αをはじめとしたナインズ(9's)のほとんどが戦死を遂げていますが、この3人はVIRM戦後も登場しておらずその詳細は不明となっています。

ここまで『ダリフラ』のナインズメンバーを一覧形式で紹介してきました。ナインズメンバーについて寄せられた感想では、「声優が豪華すぎる」や「キャストが豪華だったから作品が好きになった」、「佐倉綾音のキャラが死亡したのは意外」などが述べられており、声優がナインズの魅力、そして作品自体にまで大きな影響を与えているようです。そこで、ここではナインズメンバーの声優を一覧形式で紹介していきます。

ナインズ(9's)メンバーの1人、9'αを務めた声優は81プロデュースに所属する斉藤壮馬です。高校生の頃にアニメ『ぼくらの』に出演していた声優・石田彰の演技をきっかけに声優に対する憧れを抱いたのが声優を目指すきっかけになったとのこと。それから大学生活を送る傍ら、声優養成所に通い声優としての練習に励んだようです。

そして学業と並行して通っていた81アクターズスタジオにてアニメ『剣と魔法と学園モノ。2G』で声優デビューを果たしています。2008年には第2回オーディションで優秀賞を受賞し、また2015年に第9回声優アワードにて新人男優賞を受賞。これまでに出演した主な作品には『アカメが斬る!』のタツミ役、『ハイキュー!!』の山口忠役、『イナズマイレブン アレスの天秤 / オリオンの刻印』の氷浦貴利名役などがあります。

ナインズ(9's)メンバーの1人、9'βを務めた声優はトイズファクトリーに所属する増田俊樹です。高校2～3年生の時にアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を観たことでアニメに興味を持ち始め、実際に声優を意識し始めたのはアニメ『天元突破グレンラガン』を観たことがきっかけとなっているようです。

2008年に東京アナウンス学院放送声優科に入学し、専門学校在学中にミュージカル『テニスの王子様』の幸村精市役で俳優デビューを果たしています。そして2010年には声優になりたいとの希望を持っていたため、所属部門をメンズトラントセクションから声優部門に移動しています。それから2011年に『遊☆戯☆王ZEXAL』の神代凌牙役で初レギュラーを獲得していました。

ナインズ(9's)メンバーの1人、9'γを務めた声優は81プロデュースに所属する江口拓也です。声優に興味を持ったのは高校2年生の時に聞いたた小野坂昌也のラジオ番組がきっかけとなっています。それから2007年に受けた第1回81オーディションに見事合格し、当時通っていた専門学校の学業の傍ら、81プロデュースの養成所に通っています。

そして2008年にはアニメ『真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝』で声優デビューを果たしました。これまでに出演した作品には『東のエデン』の大杉智役、『イナズマイレブンGO』の雨宮太陽役、『機動戦士ガンダムAGE』のアセム・アスノ役、『バトルスピリッツ ソードアイズ』のルベル役などがあります。

ナインズ(9's)メンバーの1人、9'δを務めた声優はアイムエンタープライズに所属する佐倉綾音です。声優になるきっかけとなったのは、中学生の頃に所属していた劇団東俳でボイストレーニングの講師から「声の仕事をしたほうがいい」とアドバイスを受けたことのようです。そして中学生の時に日本ナレーション演技研究所に通いつつ、受けたオーディションに合格したことでアイムエンタープライズに所属しています。

それからテレビアニメ『オオカミさんと七人の仲間たち』で初出演を果たし、『夢喰いメリー』のメリー・ナイトメタ役で初主演を獲得するなど大活躍の声優となっています。これまでに出演した作品には『PSYCHO-PASS サイコパス』の霜月美佳役や『君のいる町』の御島明日香役、『トリニティセブン』の風間レヴィ役などがあります。

ナインズ(9's)メンバーの1人、9'εを務めた声優はマウスプロモーションに所属する田丸篤志です。声優を目指すきっかけとなったのは大学受験の息抜きとして聴いた声優のラジオ番組で、流れていたアニメソングに興味を持ったことのようです。

そして大学2年生の時に声優養成所に通い始め、2007年に開催されたシグマ・セブン公開オーディションに見事合格し、同年『クプ〜!!まめゴマ!』の佐々木さん役で声優デビューを果たしています。これまでに出演した作品には、『ジュエルペット サンシャイン』の白石御影役や『アイカツ!』の瀬名翼役、『魔法科高校の劣等生』の吉田幹比古役などがあります。

ここでは『ダリフラ』の主人公とヒロインを紹介していきます。特にヒロインであるゼロツーは主人公のヒロと行動しているものの、ナインズ(9's)と深い関係にあるキャラクターです。「パートナー殺し」の異名を持ち、ナインズ誕生のきっかけとなっていました。

『ダリフラ』の主人公はヒロ、本名が「Code:016」です。身長168センチメートル、体重58キログラムと平均的な容姿をしています。他のコドモ達よりも能力が優れているため神童と称され、特別クラスの中でも中心的な存在でした。しかし作中開始時、起動実験の際にフランクスを扱う能力を失っていたため、落ちこぼれとして存在価値が見いだせない生活を送っていました。

ところがそんなある日、ゼロツーとストレリチアを起動させたことにより、自身が特殊検体であることを知ります。そして彼女がゼロツーが原因で起こる肉体の不調を克服し、ゼロツーの正式なパートナーとして活躍していきます。

『ダリフラ』のヒロインはゼロツー、本名「Code:002」です。APE直属の親衛特殊部隊「ナインズ(9's)」に所属するほどの能力を持っているにも関わらず、規則に縛られることを苦手としているため破天荒な行動が目立ちます。彼女は「パートナー殺し」の異名を持っているのですが、それにはフランクスに搭乗したステイメントに老化現象が起き、三度目の出撃で必ず死ぬということが関係しています。

ここでは『ダリフラ』のナインズに関する感想や評価を紹介していきます。感想の多くが「強すぎる」や「豪華声優陣が揃っている」などが上げられているため、ナインズの存在そのものが作品の魅力を引き立たせているのが分かります。なお、一覧で紹介した声優は斉藤壮馬、増田俊樹、江口拓也、佐倉綾音、田丸篤志の5人となっていました。それぞれの声優を参照し感想をご覧になってみてください。

こちらの感想では『ダリフラ』のナインズ(9's)が異常に強いと言われいています。また声優が豪華とも言われており、特に佐倉綾音に注目されている感想が多く寄せられていました。ナインズの登場頻度は少なかったものの、声優が好きという理由から注目していた人は多いのかもしれません。

こちらでは『ダリフラ』のナインズから犠牲者が出たことに対して感想が述べられています。やはり声優・佐倉綾音が担当したメンバー「9'δ（ナインデルタ）」が死亡したことが意外と言われており、この他にも多くの感想で同じ内容が寄せられていました。また、ナインズに感情があったということも意外に感じたようで、このことから登場頻度は少ないものの注目されていた部隊であることがうかがえます。

こちらは『ダリフラ』のナインズ(9's)のメンバーを務めたキャストが豪華だと言われています。豪華キャストが揃っていることを理由に『ダリフラ』が好きになったとのことなので、ナインズの声優がいかに作品の魅力を引き立たせているのかがうかがえます。

『ダリフラ』に登場するナインズ(9's)とはどんな組織なのか？という疑問にメンバー一覧と能力・声優を交えつつ応えてきましたがいかがでしたか？ナインズ(9's)とは、APE直属の親衛特殊部隊で優れた能力と特異な体質を伏せ持った9人で構成された組織でした。

ナインズ(9's)の登場頻度はあまり多くはなく、最終的にメンバーの多くがVIRMの襲撃によって戦死してしまいますが、重要な役どころには変わりありません。当記事でナインズ(9's)に興味を持った方は、ぜひ『ダリフラ』を観た際にナインズ(9's)の活躍に注目してみてください。