2019年08月16日公開
2019年08月16日更新
【ダリフラ】VIRM(ビルム)の意味や正体まとめ!叫竜との関係・元ネタも紹介
本記事では「TRIGGER」と「A-1 Pictures」の共同制作オリジナルアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』略して『ダリフラ』について見ていきます。『ダリフラ』の物語はあるの巨大生物の出現により人類の存亡が危ぶまれ、それ対抗するために叫竜を元にして作られたロボット機体・フランクスに乗って地球を守るために戦闘を繰り広げるロボット群像作品です。この度は作中に登場するVIRMの意味や正体、叫竜との関係や元ネタについて紹介し、最後にVIRMについての感想もまとめているのでご覧ください。
目次
ダリフラとは?
ダリフラの作品情報
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』略して『ダリフラ』は「TRIGGER」と「A-1 Pictures」の共同制作オリジナルアニメーション企画として製作されたアニメです。制作スタッフには監督の錦織敦史を始めとした「エヴァンゲリオン」や「天元突破グレンラガン」などに携わったスタッフ陣が顔を揃えています。この度は「ダリフラ」に登場するVIRM(ビルム)の意味や正体、叫竜との関係や元ネタについて紹介していきます。
≪『ダーリン・イン・ザ・フランキスジャンル』作品詳細情報≫
- ジャンル:ロボット/群像劇
- 原作:Code:000
- 監督:錦織敦史
- シリーズ構成:錦織敦史/林直孝
- キャラクターデザイン:田中将賀
- メカニックデザイン:コヤマシゲト
- 音楽:橘麻美
- アニメーション制作:TRIGGER/CloverWorks
- 製作:アニプレックス/ABCアニメーション/ルーセントピクチャーズ/TOKYO MX/BS11/メ〜テレ/ムービック/ローソン/A-1 Pictures
- 放送局・放送期間・話数:TOKYO MXほか・2018年1月13日-7月7日・全24話
ダリフラのあらすじ
ダリフラのあらすじを紹介していきます。物語の舞台はエネルギー効率が高い「マグマ燃料」の採掘で地殻変動や環境破壊が進み荒廃した地上で、人類は生き抜くために建造した巨大移動要塞都市で生活していました。そこに謎の巨大生物叫竜(きょりゅう)が現れまれ都市の平和を脅かしています。
叫竜に対抗するために天才科学者集団「APE」は男女二人乗りの巨大兵器「フランクス」を開発しますが、フランクスのパイロット「パラサイト」となる人材がいませんでした。「APE」は名前のない子供たちを集めてパラサイトにするための育成を始めるのです。
ダリフラのVIRMの意味や元ネタ
この項ではダリフラの「VIRM」の意味や元ネタについて紹介していきます。「VIRM」はどのような意味があり、何が元ネタとなっているのでしょうか?気になるVIRMの意味や元ネタについてさっそく見ていきましょう!
意味や元ネタ①オランダの電車の名前?
ダリフラの「VIRM」の意味や元ネタにオランダの電車の名前が関係しているのか見ていきます。「VIRM」は実際に存在し、オランダ鉄道会社「Nederlandse Spoorwegen(通称NS)」に電気多重ユニット(EMU)二重列車「Verlengd InterRegio Materieel」があり略して「VIRM」と言うのだそうです。しかし、ダリフラに出てくる「VIRM」はオランダの電車の名前には関係していないようです。
「VIRM」の意味の元ネタは「ウイルス」なのではないかと言われています。ウイルスは英語で「virus」、ラテン語で「vīrus」と表記され、「VIRM」と「VIR」が共通しています。ストレリチアが地球や人類を侵食していく様は正にウイルスと言えます。では、残りの「M」は何を意味しているのでしょうか?考察では「ウイルス」と「ゲノム」を合わせて「VIRM」と呼んでいるのではないかと言われています。
しかし、ゲノムのスペルは「genome」と表記され少々違和感があるようです。「VIRM」は地球への侵略者であることは間違いなくスターエンティティや人間や叫竜の姫を蝕んでいく様からそう考えれたようです。
意味や元ネタ②アナグラム?
2つ目の意味や元ネタには「VIRM」と「APE」がアナグラムになっていると言われ、2つを合わせて並び替えると「VAMPIRE(ヴァンパイ)」になると考察されています。ヴァンパイアには吸血鬼という意味だけでなく「搾取する者」「他者を食らう者」という意味があるようです。
ダリフラのVIRMの正体や叫竜との関係
ダリフラの「VIRM」の正体や叫竜との関係について紹介していきます。謎が多い「VIRM」の正体と一体何なのでしょうか?どうやら叫竜とは因縁があるようですが、どのような関りがあるのでしょうか?「VIRM」の正体や叫竜との関係について迫ります。
VIRMの正体を考察
「VIRM」の正体について考察していきます。「VIRM」は宇宙からの侵略者のことを言い、過去にも地球を攻撃したことがありますが、叫竜に阻止されて失敗に終わっています。パラサイトやフランクスの運用計画を司り、コドモたちの指導者的存在である仮面と白い礼装を身に纏った7名のオトナ「七賢人」の首席と副主席の正体も「VIRM」でした。
実態を持たない「VIRM」の最大の目的は宇宙全体を肉体などを持たない精神世界に統一することにあり、彼らが地球を襲った理由は、目的を達成するために邪魔にしかならない宇宙の秩序を乱す生命の塊と言われたスターエンティティを奪うためと考察されています。
人類が永遠に生き続けるために実態である肉体から解放されることを願う「APE」や他の七賢人メンバーを含んだオトナたちは、恐らく「VIRM」である七賢人の首席と副主席からそのような「VIRM」の思考を持つように仕組まれて誘導されていたと考えられるようです。
VIRMと叫竜やフランクスとの関係
「VIRM」と叫竜やフランクスとの関係について見ていきます。太古の時代に地球を襲撃した「VIRM」は、対峙する叫竜人に敗れます。「VIRM」との戦いに勝利した叫竜人ですが、いつまた来襲があるか分からないと地上に叫竜の姫を残して他の叫竜人は地下に潜り「VIRM」の再来に備えます。
叫竜人は次第に2つの形態に変化し始め、大地に還ってマグマ燃料となる者やマグマエネルギーを得て叫竜へ進化する者が出てきます。叫竜は叫竜人の雌と雄の2体の叫竜人から出来ており、雌の魂は兵器に宿り、雄の魂は操縦席のコアに宿ります。フランクスは叫竜を元にして人間がコントロールできるように改良した、マグマ燃料で動くロボット機体で、ヒロたちが乗るストレリチアをはじめとしたフランクスが生み出されました。
叫竜の姫がスターエンティティに接続したストレリチアを見て「これこそ我らの絆が生み出した結晶体」と語っていることからスターエンティティも元は叫竜人から出来ていることが窺えます。叫竜人は様々な形に姿を変えて「VIRM」から地球を守ろうとしていたようです。
ダリフラのVIRMに関連するその他の謎考察
ここからはダリフラの「VIRM」に関連するその他の謎について見ていきます。ダリフラには兵器などをはじめとしたダリフラの世界観が感じられる名前や言葉が出てきます。それらについて考察し、また主人公とヒロインの今後の展開についても考察しているのでご覧ください。
考察①スターエンティティ
「VIRM」が地球にやって来た謎にはスターエンティティが大きく関係していると考察されています。スターエンティティとは「スター」は「星」、「エンティティ(entity)」は日本語訳すると「実在する概念」との意味になり、スターエンティティは直訳すると「星の概念」つまり「地球の概念」のことのようです。スターエンティティは太古の叫竜が作った最終兵器を「APE」が叫竜殲滅のために改造して作り上げた超巨大兵器のことです。
考察②ストレリチアアパス
スターエンティティを起動させるためには、ヒロとゼロツーのロボット機体であるストレリチアと接続することが不可欠です。ヒロと叫竜の姫が搭乗したロボット「黒ストレリチア」がスターエンティティの元に辿り着くとスターエンティティが目覚めます。スターエンティティにストレリチアが接続した状態のことを「ストレリチアアパス」といい、スターエンティティの真の姿となります。
スターエンティティは元は地球人が叫竜を滅ぼすために「APE」が作ったものですが、「VIRM」のスパイである七賢人によって恐竜の姫が乗り込むと地球を消滅させられるほどの威力がある爆弾となるように仕組まれていました。
考察③黄血球の正体
黄血球の正体について考察していきます。パラサイトとなるコドモたちの血液中に含まれる成分「黄血球」は、フランクスとの接続に必要な化学物質であり、黄血球を採取した先は叫竜の骸と考えられます。または化学物質なのでマグマ燃料を改良した物とも考察できます。
考察④ヒロが叫竜の姫とコネクトできたのは何故?
叫竜の姫と人間であるヒロが何故コネクトできたかの考察をしていきます。フランクスの生みの親である博士はこの叫竜の姫とヒロがコネクトできたことに非常に驚きます。本作のヒロインであるゼロツーとフランクスに乗ったことで竜化が進んだヒロは、それが影響して叫竜の姫とコネクトできたのではないかと考えられています。
考察⑤ヒロとゼロツーの結末
ヒロとゼロツーの結末についての考察を見ていきます。ダリフラの物語は当初の「人類vs叫竜」から人類と叫竜が結託し「VIRM」と戦うという構図で展開していくことが予想されます。その人類と叫竜を結ぶ鍵となるのが両種の血を引くヒロとゼロツーにあると考えられます。今後はゼロツーがヒロとストレリチアアパスで戦闘を繰り広げるのではないかと見られています。
作中では七賢人が叫竜との決戦に備えて開発させた槍型の武器「フリングホルニ」が登場し、博士は「叫竜より作りし生命の槍」と呼んでいました。ストレリチアが普段武装している「クイーンパイク」も槍の武器で、これはストレリチアアパスに乗ったヒロとゼロツーがフリングホルニを持って「VIRM」を倒すという伏線なのではないかと言われています。
ダリフラのVIRMに関する感想や評価
ダリフラの「VIRM」に関する感想や評価について紹介していきます。果たして視聴者の感想や評価にはどのような声があがっているのでしょうか?気になる「VIRM」に関しての感想や評価を早速見ていきましょう!
ダリフラ20。叫竜側が本来の原生人類で、人類側が実は侵略者という構図ならわかりやすかったが、博士の来歴が現代世界と繋がっている事にしているから、それはできず、VIRMはゼロツー(新王)が001(叫竜姫、現王)を超克するための敵役として出てきたという感じだね。
— ちょえ (@choe1990) June 10, 2018
「VIRM」のダリフラ作中での役割について書かれた感想には、「VIRM」はゼロツーが叫竜の姫を困難や苦しみに打ち勝ちながら超えていく為に登場した敵役と解釈した視聴者もいたようです。
ダリフラ20話
— ネムっち (@nem_anime) June 10, 2018
ここに来て真の敵VIRMが登場した
叫竜は叫竜人がVIRMと戦う為に作られた生物平気だった。今までapeの中にVIRMが紛れ込んでいて人類と叫竜は同士討ちをされていたんだな。次回は地球を救うため今まで戦って来た叫竜側と共闘する展開か?それしてもヒロくんモテモテですねw #ダリフラ pic.twitter.com/V7GC4qBkVz
ダリフラ20話まで鑑賞した方の感想には、「VIRM」は本来は味方同士であるはずの人類と叫竜を敵対させて同士討ちさせており、味方だと分かってから結託して「VIRM」と戦闘を繰り広げるのだろうと次回を楽しみにする感想も見られました。
ダリフラ、結局駄作になったな。最終回でポエムだの詩だの聞かされるとは思わんかったわ。別に叫竜人と戦って終わりでよかったじゃん。ヒロとゼロツーが犠牲になる話に持っていかなくてももっと綺麗に纏めれたって絶対。VIRMが出てくるまではホントに面白いアニメだったのに残念としか言えない。
— ステラ (@suteragaia) July 7, 2018
「VIRM」が物語に登場したことでダリフラの作品の面白さが損なわれて残念という感想も中には見られました。叫竜人との戦闘では終わらずに最後にポエムや詩が流れ、主人公のヒロとゼロツーが犠牲になる結末に納得がいかない、もっと別な綺麗な終わらせ方があったのではいないかと言う声があがっています。
ダリフラ、いきなりVIRMなんてのを登場させた挙げ句、ステージを宇宙レベルに引き上げてしまって、わけわか(^^; 今までの流れはよかったものの、名作になるか凡作で終わっちゃうか、この一発は危険な賭けな気がするんだな。いろんな伏線を回収できない可能性も大きくなりそうだし。
— すぴ。 (Speedy) (@speedysjp) June 10, 2018
「VIRM」との戦闘がいきなり場面が宇宙空間になり、物語についていくのが大変という感想もあったようです。それまでは物語の展開の流れは良かっただけに、名作か駄作の分かれ道と言われているようです。最終回近くなって伏線が回収しきれなさそうなところにも物足りなさを感じるようです。
ダリフラのVIRMの意味や正体まとめ
オリジナルロボットアニメ『ダリフラ』の「VIRM」の意味や正体、叫竜との関係や元ネタについてをまとめて紹介してきました。「VIRM」は実態のない世界で宇宙全体を統一しようとする地球侵略者でした。「VIRM」の陰謀によって人類と仲間であるはずの叫竜と同士討ちさせられていたことが判明し、人類にとって「VIRM」は脅威であったようです。
ダリフラの物語は太古の時代からの叫竜と「VIRM」との戦いやDNAウイルスとRNAウイルス、男女などと対になって登場するものが多く、これはダリフラのテーマに掲げる「対になるもの」があるようです。「VIRM」が登場したことで物語がいきなりの展開過ぎてついていけなくなったという声も聞こえますが、叫竜の存在がはっきりしたことで本当の対、敵が必要になり登場したのではないかと考えられているようです。
「VIRM」の存在はヒロインのゼロツーを成長させるための役割もあったようです。本記事ではダリフラの「VIRM」に関連する謎についても考察してきました。本編を楽しむ際の参考にしてみて下さい。そして、ダリフラの本編が気になるという方は是非一度ご覧になってみるといいかもしれません。