【東京喰種:re】ピエロの正体を考察！ボス・メンバーや目的をネタバレ紹介

アニメ『東京喰種:re』に登場する謎の喰種集団「ピエロ」。喰種討伐を専門にしている喰種対策局「CCG」ですらもピエロの実態が分かっておらず、目的や正体が全く不明なままでした。そんなピエロの創始者・ボスは一体誰なのでしょうか？次章にてピエロのボスに迫ります。それではまず『東京喰種』の作品情報とピエロの情報を見ていきましょう。

『東京喰種:re』は石田スイによるダーク・ファンタジー作品『東京喰種』の新編にあたる作品です。2011年から2014年まで『週刊ヤングジャンプ』にて連載された後、同誌にて2014年から2018年まで連載されました。東京を舞台に人を喰う「喰種(グール)」をテーマにした作品となっており、人間と喰種との争いや喰種同士の争いが描かれています。

舞台は人間に化けて人間を喰らう怪人「喰種(グール)」が蔓延している東京。そこでは喰種が人間を捕食するという事件が後を絶ちませんでした。そんな中、主人公・金木研(カネキケン)はある日、想いを寄せていた女性喰種・神代利世(カミシロリゼ)に襲われますが、その時に鉄骨が落下してきたことで捕食を免れます。

しかし、彼は病院でリゼの臓器を移植されたことによって、半喰種となってしまいます。それ以来、人間、喰種としてどう生きるべきか苦悩と恐怖に満ちた生活を送るのでした…。

『東京喰種:re』の終盤で登場する「ピエロ」は喰種集団ということは分かっていたのですが、組織に属するメンバーはわずかな人数しか分かっていないなど謎めいた組織として描かれていました。

メンバーのほとんどがピエロの仮面を身に付け、喰種たちから人間を守るべく活動しているCCG(喰種対策局)と対立しています。そんな謎に包まれた異様な雰囲気を放っていましたが、遂に回を追っていくうちにピエロの正体と目的が明らかになります。

ピエロのボス・創始者の正体、それは『あんていく』で働いていたあの帆糸ロマです。ロマがピエロのボスであることはCCGも把握しておらず、さらにピエロのメンバーですらも「自分達が誰の庭にいるのか分からない」と言いロマに関する情報を知らないようです。そしてロマはSSSレート喰種「うろんの母」でもありました。

ピエロのボス・帆糸ロマは年齢が51歳と設定されているようです。ロマが喫茶店『あんていく』で働いていた時はニシキのことを先輩と呼んでおり、一見すると天真爛漫な普通の少女でした。また喫茶店で働いていた時のロマは、業務を一生懸命にこなそうとはしているものの、立て続けにお皿を割りお店に被害を蒙るなど極端にドジな性格をしていました。

ロマと言えば、カネキに憧れて『あんていく』を訪ねてきた天真爛漫な少女。そんな彼女がなぜピエロを創設しボスとなったのでしょうか？それにはロマの過去が関係していました。幼少期のロマは孤児として育ってきており、幼い頃から人間、ましてや仲間である喰種ですらも捕食し1人だけで生き延びてきています。そんな経験が歪んだ性格を形成し、生き物が苦しみもだえる姿をこよなく愛するようになります。

そしていつまでも少女の見た目をしているのには彼女が共食いを繰り返し不老の身となっていたからでした。それから喰種の強さを示すレートで最強クラスのSSSレートとなり、いつしか「うろんの母」と呼ばれるようになっています。自身の圧倒的な能力と強さから人間への嫉妬と憎しみ、そして他の喰種たちをも内心では蔑んでいたことで、遂に享楽主義組織「ピエロ」を創設するに至ったわけです。

ピエロのメンバー一覧の1人目は、喫茶店『あんていく』とも関わりのあるウタです。普段は『hysy』というお店で喰種のマスクを作っており、カネキのマスクはウタが作ったものでした。体と目に刺青を入れているのですが、その刺青によって普段から赫眼状態であるため見るからに喰種ということが分かります。

彼は赫子を出さずに戦っていたため本当の強さが分かりませんでしたが、遂に『東京喰種:re』110話で赫子を出しました。什造との戦いで赫子を出しているのですが、その時は篠原に化けて什造の油断を突け狙った形となっています。六月の前ではハイセの姿になっているなど、計り知れない強さがうかがえます。

ピエロのメンバー一覧の2人目は、ピエロの中で情報網のような役割を担っているイトリです。ウタとは古くからの知り合いのようで、密かに想いを寄せていました。これまでにウタへの想いを隠しながら何かと手厚く協力している様子が描かれていますが、ピエロのメンバーへと加入したのも同じ理由となっています。

ピエロのメンバー一覧の3人目は、同性愛者でありオネェ言葉が特徴的なニコです。常に良い男を探し、いつもメイクやおしゃれを欠かせないという憎めない一面があります。そんなニコとイトリは古くからの知り合いで、ニコ自身もイトリのことを旧友と認め心を開いています。母性的な性格をしているため、ピエロのボスであるロマをはじめメンバーからも慕われていました。

ピエロのメンバー一覧の4人目は、『東京喰種』でラスボス的な存在でありカネキを半喰種にしてしまった張本人ともいえる宗太 (旧多二福)です。カネキが半喰種となったのは鉄骨落下事件ですが、その事件で事件の被害者となったリゼの臓器をカネキへと移植したことによってカネキが半喰種へと変貌を遂げることとなりました。

そしてこの鉄骨を落とした人物こそが宗太です。また、ピエロのメンバーではありますが、和修家の人間でありV(ヴィー)のメンバーでもあるなどとにかく謎多き人物となっています。

ピエロのメンバー一覧の5人目は、ウタを中心にピエロメンバーから「クラウン」と呼ばれているドナート･ポルポラです。クラウンという呼び名は通称なのかあるいはピエロの真のラスボスを意味しているのか？という疑問を呈しており、実際にピエロのボスなのではないかと思わされる描写がありました。

『東京喰種』の初期から登場し、CCGが築いている大型喰種収容所『コクリア』に収監されていましたが、次第に幼少期の亜門鋼太郎を孤児院で育てていたという過去が明らかになっています。

ピエロは『東京喰種』シリーズの随所に現れ、それと同時に狂気的な言動ばかりに目を奪われます。主人公・カネキと敵対する喰種組織であることは分かっているのですが、そもそもピエロメンバーのほとんどがカネキと関わりを持っており、親しかったカネキを裏切ってまで何を目的に活動し正体を隠し続けてきたのか明確ではありませんでした。ここでは、そんな謎に包まれたピエロの目的を考察していきます。

ピエロは喰種最強レベルのレートを持つロマをボスとして活動しているのですが、そのメンバーもロマと同じく破壊的な享楽主義者ばかりが揃っています。そのような思考回路から、カネキが抱いている人間と喰種との共存や世界の平和への思いなどは全く望んでいません。つまりピエロという謎の組織は絶望することに飽きた喰種たちの集まりということです。

イトリは「色々なものを見聞きしてきたけれど、やっぱり世界は喰種ではなくヒトを愛している」と言っていました。そんな思いを抱き続けているうちに、心の温もりを感じられなくなり、傷つけたり傷ついたりすることで少しでも温もりを感じようとしたのでしょう。

ピエロのボスであるロマの過去を見ると、彼女は人間への嫉妬と怒り、そして自身の快楽と美学を追求していることが分かります。また、嫉妬と怒りを人間に抱いたのには、人間が浅ましい欲望と自己利益のために必死であることに対し、彼女は「なんと醜く、弱く、哀れな存在」という思いが関係しています。

そして人間は神から与えられた「パンとサーカス」と認識したためピエロを作っています。このような事実から分かることは、自分たちの享楽的な思想に基づいて行動しているということです。もしかすると、そもそも目的自体が無かったのかもしれません。

アニメ『東京喰種』とその続編となる『東京喰種:re』では人間と喰種との対立が描かれ、その中でもさまざまな組織と派閥に分かれています。ピエロもその内の1つですが、ピエロと関わりのあるラスボス的な組織『V(ヴィー)』が存在しています。実際にピエロメンバーの宗太の正体はVメンバーでもありました。では、Ｖとはどんな組織なのか？ここでは芳村をはじめとしたＶとの関係性を考察していきます。

『東京喰種』の主人公・カネキに居場所を提供していた『あんていく』の店長・芳村。彼は喰種たち皆が共に助けるべきという信念を基に、カネキをはじめとした喰種たちに憩いの場を作り出しているのですが、そんな彼は元Ｖのメンバーでした。そしてそのＶという組織は和修家とCCGに関係しており、カネキと敵対しているリゼや旧多、有馬などが在籍しているため、芳村はピエロのメンバーと少なからず関わりを持っていると考えられます。

宗太の正体はピエロとＶのメンバーということでした。そしてかつてＶのメンバーとして活動していた芳村もピエロメンバーとの親交も深いため、彼を中心に関係性が構築されていると言っても過言ではありません。

亜門が父親的な存在のドナートと戦っていた時、ウタと四方も戦っていました。2人は『あんていく』にいた頃から深い知り合いであったため、いがみ合っているという様子ではなく、ウタが四方との戦いを渇望しているといった具体でした。

それは彼が四方に「生きているって感じさせてよ」、「戦わなきゃならない状況じゃないと本気で相手してくれないでしょ」と言っていることからうかがえます。最終的にはウタが四方に敗北してしまいますが、四方は寂しがるウタに対して「お前は友達だからな」といっており、不思議な関係の2人が描かれていました。

• ロマ：瓜江久生に倒される
• ウタ：多趣味に過ごしつつ四方と遊んでいる
• イトリ：ウタがやっていることを見て楽しんでいる
• ニコ：愛を探しに旅立つ
• クラウン：亜門鋼太郎に倒される

最後まで目的が明確にならなかったピエロですが、メンバーのその後は儚いものでした。その後のメンバーの状況については上記をご覧ください。

こちらの感想では、亜門が喰種になったことや帆糸ロマがピエロでありSSSレート喰種であったこと、そして旧多が梟よりも強いということに驚いているようです。正義感に満ち溢れていた亜門が喰種になったことは物語の展開としてあり得る話ですが、まさかドジで天真爛漫なロマがピエロのボスであり、SSSレート級の喰種だったということがかなり意外と思った人は多いのではないでしょうか？

こちらの感想では帆糸ロマがピエロだったということに驚いているようです。ピエロということもそうですが、やはり組織の創始者・ボスということに驚きを隠せません。また、ウタもピエロとしてカネキ達と敵対することになっているため、そのような事柄によって悲しい気持ちを抱いた読者も多いと考えられます。

こちらは最後のコマのウタが旧多に似ていたと言われています。やはり2人は髪型がかなり似ているため、仮面を身に付けて顔を隠すと姿がほとんど変わりません。また、旧多は常に仮面を身に付けていたため、ウタの正体について感想のようにさまざまな憶測が飛び交うこととなりました。

『東京喰種:re』のピエロの正体をピエロ創始者・ボスからメンバー一覧、目的の考察を交えつつ紹介してきましたがいかがでしたか？

ピエロメンバーの目的な最後まで明確にはならなかったのですが、ボスであるロマの過去を見ると人間社会から受け入れられなかったことへの不満が破壊的で享楽的な考え方にさせたということが分かります。また、イトリの言葉から自分達の心を守るためということが分かり、そもそも目的が無かったのかもしれません。