【東京喰種】Vの正体とは何?和修家との関係やメンバー・目的を考察

2011年から「週刊ヤングジャンプ」にて連載をスタートさせた大人気作品『東京喰種』。本作ではアオギリの樹やCCG(喰種対策局)、和修家、ピエロなどさまざまな目的を持った組織がいくつも登場しています。その中でも異彩を放つ謎の組織「V(ヴィー)」はCCGや和修家と深い関わりを持ち『東京喰種』の世界を裏から牛耳っていました。当記事では「V(ヴィー)」の正体とは何か?この組織と関わりを持つCCGと和修家との関係性やメンバー、目的などを交えつつ紹介しています。

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目次

  1. 東京喰種とは?
  2. 東京喰種のV(ヴィ―)の正体とは何?
  3. 東京喰種のV(ヴィ―)とCCGや和修家の関係
  4. 東京喰種のV(ヴィ―)のメンバー
  5. 東京喰種のV(ヴィ―)の目的や謎を考察
  6. 東京喰種のV(ヴィ―)に関する感想や評価
  7. 東京喰種のV(ヴィ―)まとめ

東京喰種とは?

東京喰種の概要

『東京喰種』は石田スイによるダーク・ファンタジー作品です。本作は石田のデビュー作ですが、2018年時点でシリーズ累計発行部数が全世界で3700万部を突破し、2019年には4400万部を突破するなど大人気作品となっています。そして2011年から2014年まで『週刊ヤングジャンプ(集英社)』にて連載されたあと、新編にあたる『東京喰種トーキョーグール:re』が2014年から2018年まで連載されています。

東京喰種のあらすじ

舞台は人間社会に紛れ、人肉を喰らうことで生きながらえている怪人「喰種(グール)」が蔓延している東京。東京の上井大学に通う金木研は、小説「黒山羊の卵」がきっかけで神代利世に好意を寄せていました。ある日、カネキはリゼと本屋デートをすることになります。ところが、別れ際にリゼは本性を現し、喰種としてカネキに襲い掛かりました。

その直後、幸いにも鉄骨がリゼの頭部に落下したことで命を取り留めます。しかし、その後病院で意識を取り戻したカネキでしたが、なぜか病院食が吐き気を催すほど不味く感じました。そこで原因を探るカネキは、自分が喰種の特徴とよく似ていることに気付き…。

TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』公式サイト

東京喰種のV(ヴィ―)の正体とは何?

V(ヴィ―)の正体①エトの言葉から考察

『東京喰種』には主人公である金木研が所属している喫茶「あんていく」をはじめ、CCG(喰種対策局)やアオギリの樹、ピエロなどいくつもの巨大組織が存在しています。本作ではそれぞれの組織について深く描かれているのですが、「V(ヴィー)」という組織だけが、長い間どのような目的を持ち、何をしている組織なのか判明していませんでした。

「V(ヴィー)」について、アオギリの樹のエトは「『法の王』と『混沌の調整者』…呼び方はどうでもいいが、王座であぐらをかく独りよがりの龍の主だ」と表現しています。エトの言葉からこの組織は巨大な勢力を有しているのがうかがえます。

V(ヴィ―)の正体②検査ゲートとの関連

『東京喰種』では喰種がCCG内に侵入するのを防ぐRc検査ゲートが存在していますが、このげゲートに「V(ヴィー)」は深く関わっていました。Rc検査ゲートはクインクス班のメンバーが通っても反応しないようにするなど、一定の条件を設定することができます。

佐々木琲世(カネキ)が率いるクインクス班のメンバーは喰種と似た能力を発揮できるのですが、これはクインケ(喰種を殲滅するための武器)と同じ仕組みとなっており、喰種の赫子を体内に入れ込むこと可能にしています。これに伴い半喰種と同じく片目が赫眼になり、喰種の体内に存在している細胞の数を示したRc値が人間よりも高くなります。このRc値の数値を検査しているゲートであるため、何も設定していないのであれば反応しません。

ところが、エト(高槻泉)が通過しても何も反応を示しませんでした。この事実から、クインクス班のメンバーだけでなく「V(ヴィー)」のメンバーも条件から除外されていることが分かります。だからこそ2753とRc値が異常に高いハイセでしたが、そんな彼が難なく通れたのはVメンバーである神代利世の赫包を移植が移植されていたからです。Rc検査だけでも「V(ヴィー)」という組織が深くCCGと関わりを持っているのが分かります。

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東京喰種のV(ヴィ―)とCCGや和修家の関係

V(ヴィ―)とCCGとの関係

V(ヴィー)とCCGとの関係はRc検査ゲートの事実からCCGと密接な関係であることが判明していますが、そのCCG捜査官を牛耳っているのが和修家でした。和修家とは、捜査官であり喰種でもあるのですが、この組織は江戸時代の頃から存在しています。その時代では喰種を退治する組織が多く結成されていたのですが、その中でも和修家は喰種に対抗する一族として名を馳せていました。

そして明治時代に移り変わった頃に喰種対策院が誕生し、それに伴い和修家の存在は非常に大きなものと変わっていきます。それが現在の喰種対策局であるCCGと繋がっているのです。喰種対策局が結成された時、和修家の和修大吉が初代の総議長に就任したことによって、事実上和修家がCCGを裏で操るという組織図ができました。

そしてCCG捜査官が持っているクインケを考案したのが和修家。そのクインケがあったからこそ喰種に対抗できているため、いかに和修家の存在が強い影響力を持っているのかがうかがえます。

和修家との関係①捜査官の死体を喰う?

『東京喰種:Re』では捜査官メンバーの死体を和修家が喰っていたという事実が判明していました。そもそも喰種との戦いで命を落としたCCG捜査官は殉職すると共同墓地に集められ、埋葬されるというものでした。それに反し裏では和修家の食料にされていたのです。

和修家との関係②和修家を惨殺する二福

『東京喰種』で霧嶋董香がカネキの大学へと訪れた際、カネキと間違えた人物として登場したCCG捜査官・旧多二福ですが、本名は和修旧多宗多です。つまり彼の正体は和修家の人間でした。CCG捜査官ではキジマ式班に所属している第一等捜査官で、中世的な容姿と話しやすい人物として描かれていたのですが、彼の本性は残酷そのものでした。

『東京喰種』の物語をスタートさせたと言ってもいい人物であり、カネキを半喰種にしたきっかけを生んだ鉄骨落下事件を起こしたのがピエロ(宗太)で、さらに和修常吉をはじめCCG内部にいた和修家の人間を次々と惨殺していきました。そしてVに所属していたリゼを逃がしたり、死体を積んだ護送車をアオギリの樹に伝えたりなど『東京喰種』を影で動かしていたといってもいいでしょう。

和修家との関係③Vとは和修家そのものだった?

Vのメンバー全てが喰種と人間との細胞が混同した半喰種でした。対喰種に特化していた和修家なのですが、そんな和修家が世界を裏で操るために組織したのが「V」です。そして今ではVの正体、それこそが和修家そのものとなっています。

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東京喰種のV(ヴィ―)のメンバー

『東京喰種』の世界を裏でコントロールしていた「V(ヴィー)」。ここではVのメンバーを一覧形式で紹介していきます。原作だけでなくアニメも人気の『東京喰種』ですが、序盤から登場している人物もVメンバーの一員であることが判明していました。

V(ヴィ―)のメンバー①リゼ

『東京喰種』のV(ヴィー)メンバーの1人目は神代利世(リゼ)です。カネキを半喰種にした張本人ですが、それと引き換えに『東京喰種』の物語序盤で絶命してしまっています。カネキを捕食しようとしたところで鉄骨落下事故(謀略)に巻き込まれて死んだため、カネキに彼女の赫包が移植されたことで半喰種となっています。そんな彼女は和修家の母胎役としての役割を担い、Vメンバーであったことが判明していました。

V(ヴィ―)のメンバー②有馬貴将

『東京喰種』のV(ヴィー)メンバーの2人目は有馬貴将です。CCGの特等捜査官であり最強喰種捜査官と称されている人物ですが、裏ではエトと共にアオギリの樹を創設するなど非常に複雑な立ち回りをしていました。実は彼の正体はVメンバーだったということが終盤で判明しています。

有馬がVメンバーとして活動するきっかけとなったのは彼の生まれが関係しており、彼は喰種と人間の間に生まれた「白日庭」の出身でした。その出身がCCGへの入局に大きく影響しています。さらに、有馬のもう1つの正体がアオギリの樹の隻眼の王です。そのため、Rc検査ゲートの情報やVメンバーの情報をアオギリの樹へと流していたと推測できます。

V(ヴィ―)のメンバー③芳村店長(功善)

『東京喰種』のV(ヴィー)メンバーの3人目は芳村店長(功善)です。東京20区の商業施設でカネキをはじめさまざまな喰種を支援している喫茶店「あんていく」の店長ですが、彼もまたVメンバーの一員でした。芳村は喰種としての生き方をカネキに教える重要人物として描かれており、人間を狩れない喰種たちの食事や雛実親子のの面倒を見るなど頼りになる人物として登場しています。

。『東京喰種』の序盤からただものではない雰囲気を醸し出していたのですが、終盤にかけて隻眼の梟の偽物としてCCGの前に姿を現し、さらにVメンバーの中で始末屋としての役割を担っていた過去を持っていました。

V(ヴィ―)のメンバー④旧多二福

『東京喰種』のV(ヴィー)メンバーの4人目は旧多二福です。本作において最も重要なキャラクター言ってもいい人物ですが、彼もCCG捜査官として活躍する一方でVメンバーの一員としての正体を隠し続けていました。旧多についてはトーカがカネキと間違えた人物だと先にお伝えしていますが、これは綿密に計算された伏線だったようです。

V(ヴィ―)のメンバー⑤芥子

『東京喰種』のV(ヴィー)メンバーの5人目は芥子です。CCGが施した計画「あんていく討伐」の前に芳村店長の前に姿を現した芥子ですが、彼の正体はVメンバーの一員でした。これまでに芳村店長は自分の娘・エトが隻眼の梟であることを隠し続けてきたのですが、それをVが嗅ぎつけたため、芥子を芳村に最後通告の伝令として送っています。

また、芥子はVのイメージと一致する容姿をしており、黒ハットにスーツといった特徴をしています。そして芳村に対して妻を殺害するVの支持を伝えたのも芥子でした。これまでにVに仕えてきた伝令役といった印象が強い人物となっています。

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東京喰種のV(ヴィ―)の目的や謎を考察

CCGや和修家と深い関わりを持つなど強大な勢力を有した謎の組織「V(ヴィー)」。そしてVの正体が、江戸時代から世界の中枢を担い裏で世界をコントロールしてきた和修家であることが判明しました。では、なぜ彼らはどのような目的でこのようなことをおこなってきたのでしょうか?ここでは、Vの目的や謎を考察していきます。

考察①目的は人間になること?

まず1つ目の目的として挙げられるのが「人間になること」です。和修家(V)は半喰種として江戸時代から栄えてきた組織ですが、有馬によれば彼らはどうにかして人間になりたかったということが語られていました。半喰種は驚異的な力を持つ代わりに短命に終わるなどデメリットが大きいです。

だからこそCCG最強と言われていた有馬も人間業とは思えない強さを持っていたわけですが、彼も和修家(V)の一員でした。そしてそんな彼は人間と共存することを目的にしており、共食いを繰り返す半人間としてきたからこそ、人間になりたい欲求が誰よりも強かったのかもしれません。

考察②目的はCCGの歴史の幕締め?

続いての目的は「CCGの歴史の幕締め」が挙げられます。和修家は喰種に対抗できる唯一の一族として影響力を持ち、人間と喰種とのバランスを保ちつつ生き抜いていきました。そんな和修家を旧多は和修家本来の目的に反し、一族の抹殺を企てます。

なぜ彼は和修家の抹殺を目的にしていたのか?それは彼が思い人であったリゼが和修家によって翻弄された挙句、悲な結末を迎えたからでした。そこでVを乗っ取ることでCCGの歴史の幕を締めたかったのかもしれません。

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東京喰種のV(ヴィ―)に関する感想や評価

こちらの感想では『東京喰種』を読み返していた際に「V」の読み方が「ヴィスケイ」と書かれていたことを発見し、喜びの声があがっています。作中での通称は「ヴィー」となっているようですが、芥子らは自分達のことを「ヴィスケイ」と言っていたりもしていますので、こちらの感想のように明確化したものもあれば、どのような読み方をするのか迷っている感想が多く挙がっていました。

こちらの感想では『東京喰種』に登場した旧多二福が、VとCCGの二重スパイだったという事実に驚いているようです。登場初期は人の良い人物として描かれていたのですが、本性と共に明かされていく正体がかなり意外だったため、多くの視聴者・読者は驚いたことでしょう。

こちらの感想では『東京喰種』のVの目的について考察されています。Vとは人間と喰種のバランサーなのか?と言われているのですが、それには芳村が組織に加入していたことから始まっています。やはり芳村の存在はかなり大きく、彼がいることで好印象となっていることからかなりの影響力を持っているのがうかがえます。

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東京喰種のV(ヴィ―)まとめ

『東京喰種』に登場した組織「V(ヴィー)」とはどのような組織なのか、和修家との関係や目的の考察と共に紹介してきましたが、いかがでしたか?Vとは江戸時代から共食いを繰り返してきた喰種一族・和修家そのものでした。結局、和修家の旧多二福が和修家の人間を次々に殺害しVを乗っとるのですが、そんな彼はカネキをはじめとした喰種とCCG捜査官を含む人間たちが協力したことで退治されてしまいました。

その結果、本来の「CCG」は無くなってしまいます。しかし、そのおかげで人間と喰種が共存していく「本当の正義」として形を変えていました。最終的にはVの組織は悪として存在していたのですが、メンバーの有馬や芳村の願望と目的を考慮すると、平和を願っていたといえるでしょう。当記事でVについて興味を持たれた方は、これを機にV関連の話が多い『東京喰種:re』10巻を読み返してみてください。

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