東京喰種シリーズのアニメの順番・時系列順は？原作漫画もまとめて紹介

『週刊ヤングジャンプ』で連載が開始され高い人気を博した『東京喰種トーキョーグール』。アニメ化され続編も放送されていますが、副題のついているタイトルが複数あるということから、初めてアニメを視聴したり漫画を読んだ人はどのような順番で見るとよいか分からないのではないでしょうか？ここでは、まず『東京喰種トーキョーグール』の簡単な作品情報をはじめ、主要キャラを紹介していきます。

『東京喰種(トーキョーグール)』は石田スイのデビュー作です。東京を舞台に「喰種」という人間の人肉を喰らうことで生きながらえる生物をテーマとしたダークファンタジーまたはサイエンス・ファンタジー作品となっています。『週刊ヤングジャンプ』にて2011年41号から2014年42号までが連載され、現在(2019年11月)時点でシリーズ累計発行部数が全世界で4400万部を突破するなど人気を博しています。

『東京喰種(トーキョーグール)』の1人目の主要キャラは金木研(かねきけん)です。上井大学文学部国文科に在籍していましたが、ある日喰種のリゼに捕食されかけました。しかし、リゼの頭上に鉄骨が落下してきたことで命こそ救われたものの、重症を負ったことでリゼの臓器を移植され、半喰種となります。

以来、半喰種として人肉を喰わなければ生きていけない体質となってしまい、苦悩しながらも喰種が集う「あんていく」で生活をしていきながらなんとか生活することが出来ています。人間と喰種の体質となったカネキは双方の苦悩に触れながら生き方を模索していきました。

続いて『東京喰種(トーキョーグール)』の2人目の主要キャラは霧嶋董香(きりしまとうか)です。半喰種となったカネキは、当初人肉を喰らうことを躊躇っていましたが、そんな彼を気にかけて「あんていく」に誘ったのがトーカです。喰種として育ってきてはいるものの、平穏な暮らしを営むことを羨んでいるため、半喰種であるカネキに対し複雑な感情を抱くようになっていきました。

物語序盤はカネキに対して威圧的に振舞うことが多かったのですが、次第に心を開くようになり、1人で苦悩を抱え続けるカネキを心配しカネキを支えるために努力し始めています。そして竜戦後にカネキとの間に子供・花ができ、さらに最終話時点で第二子も妊娠していました。

続いて『東京喰種(トーキョーグール)』の3人目の主要キャラは佐々木琲世(ささきはいせ)です。『東京喰種:re』の主人公ですが、記憶を失った金木研が名乗っている名前です。喰種捜査官としてCCGに所属しており、第1部エピローグ時には三等捜査官を務めていましたが、『東京喰種:re』では一等捜査官に昇進していました。

喰種として活動していたころの金木研は、隻眼の梟討伐作戦でCCGとの戦闘を繰り広げていましたが、劣勢に陥った仲間を守るためにCCGと交渉し身柄をCCGに拘束されることとなりました。それからのカネキは『東京喰種:re』で佐々木琲世と名乗っており、一等捜査官に昇進した真戸呉緒の娘・真戸暁(まどあきら)が教育を施していました。

それから「有馬貴将を越える捜査官を作る」というクインクス計画が実行に移されたことで、喰種の能力を備えたクインクスメンバー4人のメンターとして統率することになっています。

ここではアニメ「東京喰種シリーズ」の順番・時系列を紹介していきます。アニメシリーズのタイトルが『東京喰種トーキョーグール』、『東京喰種トーキョーグール√A』、『東京喰種トーキョーグール:re』、『東京喰種トーキョーグール:re(最終章)』と全部で4作品があります。そして主人公が上述で触れた「金木研」となっており、主人公が展開するあらすじも交えていますので、ネタバレには注意です。

アニメ版「東京喰種シリーズ」を見る順番の1番目が『東京喰種トーキョーグール』です。全12話のアニメで構成されています。本作は上井大学で通う青年・金木研が思い人である神代利世(喰種)に襲われたことで半喰種となってしまい、それ以来カネキは人間を喰らわなければ生きていけない体質となり、人間でありたいという思いは虚しく本能に抗うことが出来なくなります。

そんなカネキの前に喰種である霧嶋董香が現れたことで「あんていく」で働くこととなり、次第に喰種を仲間だと認識するようになりました。それからのカネキは喰種の命を脅かすCCG(喰種対策局)の存在を知り、喰種としてCCGと戦うこととなります。

アニメ版「東京喰種シリーズ」を見る順番の2番目が『東京喰種トーキョーグール√A』です。アニメ『東京喰種トーキョーグール』と同じ全12話のアニメで構成されているのですが、本作は原作者である石田スイがオリジナル要素を盛り込んでいます。

アニメではカネキがCCG壊滅を目論むアオギリの樹に参入しているのですが、このエピソードは原作漫画にはありません。原作ファンの間で賛否が分かれたようですが、大筋では原作漫画の内容が同じとなっています。

アニメ版「東京喰種シリーズ」を見る順番の3番目が『東京喰種トーキョーグール:re』です。全24話のアニメで構成されており、前半と後半に分かれて物語が展開されています。アニメ『東京喰種トーキョーグール√A』の最終話にて20区隻眼の梟討伐がついに終わりを迎えていますが、カネキは喰種を守るために自身の身柄をCCGへと置くことにしています。

そのため、本作は隻眼の梟討伐戦からしばらく経ったころを描いており、そこでは喰種としてのカネキではなく喰種と敵対するCCGの佐々木琲世となっており、喰種だったころの記憶を失っていました。そんなカネキことハイセは一等捜査官として真戸呉緒の娘・真戸暁の下についており、同時にクインクス計画が始まったことでハイセは実験体集団クインクスのメンターに任命されています。

アニメ版「東京喰種シリーズ」を見る順番の3番目が『東京喰種トーキョーグール:re(最終章)』です。『東京喰種』の壮大な物語が一気にクライマックスに向かう後半部分となっています。クインクスのメンターとして活動しているハイセが、喰種を追っているうちに喰種だったころの記憶を取り戻していき、人間と喰種の大切な仲間を守るために自分が何をやるべきかを考え始めました。それからCCGの有馬貴将との死闘となり、結果ハイセが勝利。

そして有馬が最後に人間と喰種が理解し合える関係を望んでいることを聞き届け、ハイセことカネキは自らを「隻眼の王」と名乗り、人間と喰種が理解し合える世界をつくるため「黒山羊(ゴート)」を結成しました。しかし、CCGのトップが秘密裏に活動していた「和修家」だったため、黒山羊と和修一族の戦いが始まります。

アニメ「東京喰種シリーズ」の時系列順は以下の通りです。

• アニメ『東京喰種トーキョーグールJACK』
• アニメ『東京喰種トーキョーグール(シーズン1)』
• アニメ『東京喰種トーキョーグール√A(シーズン2)』
• アニメ『東京喰種トーキョーグール：re(シーズン3)』

続いては「東京喰種シリーズ」の原作漫画を紹介していきます。『東京喰種』のアニメ版と原作漫画で大きく異なるのが『東京喰種トーキョーグール√A』の有無です。アニメ版では同名のタイトルがありましたが、原作漫画ではありません。ここでは『東京喰種トーキョーグール』、『東京喰種トーキョーグールJACK』『東京喰種トーキョーグール:re』『東京喰種トーキョーグールJOKER』とスピンオフ作品を含めた4作品を紹介していきます。

原作漫画版「東京喰種シリーズ」を見る順番の1番目が『東京喰種トーキョーグール』です。全14巻の漫画で構成されており、アニメ版と同じくカネキが半喰種としての葛藤が描かれています。気弱で内向的な読書好きのカネキが、捕食者としての立場をどう乗り越えていくのか、半喰種になる前の親友との別れやさまざまな喰種と関わっていくうちに喰種として生きる決意を固めていく彼の変遷は一時も見逃せません。

原作漫画版「東京喰種シリーズ」を見る順番の2番目が『東京喰種トーキョーグールJACK』です。本作はアニメ版が登場していますが、紙媒体の漫画としては発売されていません。そのため、電子版のみで読むことになり、古書で入手することが出来ないため注意が必要です。

主人公が黒髪だったころの有馬貴将なので、有馬ファンにとっては必見のスピンオフ作品。アニメ版を見た上で、原作漫画も読んでみたい人であれば電子版も読んでみるとよいでしょう。

原作漫画版「東京喰種シリーズ」を見る順番の3番目が『東京喰種トーキョーグール:re』です。本作はアニメ版と同じく『東京喰種』で繰り広げられた人間と喰種との戦いが終盤に向かっていく展開となっており、毎話手に汗を握るはずです。喰種として活動していたはずの金木研がCCGとしての佐々木琲世を名乗って活動しているので、はじめは誰か分からないのかもしれません。

『東京喰種トーキョーグール』では喰種だったものの、本作では喰種の敵。かつて仲間だった喰種は彼がカネキであることを見た瞬間に気付いていました。そうとは知らずカネキは、彼の中で問いかけてくる人物が誰なのか。本当の自分とは？と自問し続けていました。

漫画『東京喰種トーキョーグール:re』の物語は漫画『東京喰種トーキョーグール』の喰種だったころとは違い、人間としてのハイセの立場から見ることが出来るので、序盤から一気に物語へと引き込まれるでしょう。

原作漫画版「東京喰種シリーズ」を見る順番の4番目が『東京喰種トーキョーグールJOKER』です。本作は漫画『東京喰種JACK』と同じく石田スイによるスピンオフ作品となっており、漫画『東京喰種トーキョーグール:re』の第3巻の一番最後に掲載されています。主人公は漫画『東京喰種トーキョーグール』のカネキではなく、鈴屋什造のパートナーを務める阿原半兵衛です。

CCGの二等捜査官を務める半兵衛ですが、臆病な気質の持ち主。窮地を鈴屋に救われていますが、「喰種捜査官に向いていない」と鈴屋に言われていました。とにかく鈴屋のかっこいい描写は必見です。

原作漫画版「東京喰種シリーズ」もアニメ版と同じく時系列のエピソードが順番にはなっていません。『東京喰種』における物語の展開を知らない人であれば時系列の順番で見ても、物語の背景や基本設定が掴みづらいです。漫画版の「東京喰種シリーズ」を時系列でみたい場合は、物語の基本設定を知っておくか、アニメ版を見てから視聴するのをおすすめします。そこで、ここからは時系列順で漫画を見る場合を紹介していきます。

時系列で漫画版を見る場合は1番目に『東京喰種トーキョーグールJACK』となります。『東京喰種』のスピンオフ作品となるので、物語が始まる12年前が舞台となっており、喰種を巡る事件のエピソードとなっています。『東京喰種』と『東京喰種:re』で白髪となっている有馬貴将ですが、本作ではまだ黒髪の初々しい姿で登場していました。本編よりも人間味のある有馬貴将が描かれているので、ファンにとって嬉しいスピンオフ作品です。

時系列で漫画版を見る場合は2番目に『東京喰種トーキョーグール』となります。本作が大筋となっているので、アニメ版と原作漫画の物語の展開は変わりません。人間と喰種という特殊な立場であるがゆえに葛藤し続けるカネキは、数々の壮絶な経験を通してどのような考えに至るのか。大切な人を守るために強くなる決意をするカネキの変わりようが面白いです。

時系列で漫画版を見る場合は3番目に『東京喰種トーキョーグールJOKER』となります。『東京喰種』と『東京喰種:re』の丁度中間にあたる物語で、CCGを舞台にしたスピンオフ作品です。白髪だった鈴屋が黒髪といういでたちで、意外と良い上司ぶりを発揮していました。

時系列で漫画版を見る場合は4番目に『東京喰種トーキョーグール:re』となります。本作は『東京喰種トーキョーグール』の続編といった扱いをしている人もいて、リアルタイムでヤングジャンプを見ていた人は発売日が待ち遠しかったことでしょう。一度全ての漫画を読んだ人でも、時系列順で読んでみて波乱に満ちた人生を味わってみてはいかがでしょうか？

「東京喰種シリーズ」のアニメには上述で簡単に触れたようにスピンオフ作品もあります。スピンオフ作品は、本編のようにテレビで放送されたものではなく、OVA化されて発売されていました。2015年3月に『東京喰種√A』が放送され、その後9月と12月にスピンオフ作品が発売されているので、順番としては『東京喰種√A』『スピンオフ1』『スピンオフ2』『東京喰種:re』となっています。

『東京喰種トーキョーグールJACK』は、「東京喰種シリーズ」のアニメスピンオフ作品で、アニメ本編が始まる12年前の出来事が描かれています。主人公は上等捜査官を務める富良太志となっており、彼が13区の高校に通っていたころの出来事が展開されていました。彼は幼馴染達をカボチャの仮面を被った人物から殺されてしまい、自分もまたその人物から殺されそうになります。

しかし、そんなときに転校生である有馬貴将に助けられました。そして有馬から喰種の存在を教えられ、幼馴染達を殺した人物が喰種の”ランタン”であることを知り、有馬と共にランタンの行方を追うこととなります。行方を追った2人は道行く先で喰種と遭遇し順調に狩りをおこなっていましたが、ある時ランタンの以外な正体を突き止めることとなりました…。

『東京喰種トーキョーグールPINTO』は、「東京喰種シリーズ」のアニメスピンオフ作品で、原作が漫画ではなく小説版の『東京喰種(日々)』となっています。『東京喰種』の物語が始まる数年前が舞台となっており、カネキに執着し続ける月山習とカメラマンであり人間の堀ちえが友人として交際するきっかけが描かれています。本編では、月山がカネキの不在によって体調を崩しているのですが、そんな彼を掘ちえは心配し支えていました。

アニメスピンオフ作品のあらすじでは、晴南学院大学付属高等部二年生の月山習が捕食している瞬間を、堀ちえがカメラで激写したことで2人が出会っていました。常にカメラを持つ変わり者の少女に月山は興味を持ち、ディナーに誘いますが…。

こちらの感想では、「東京喰種シリーズ」を見る順番を教えてほしいと言われています。アニメ『東京喰種トーキョーグール』と『東京喰種トーキョーグール:re』の主人公の名前が全く違うので、『東京喰種√A』の最終話で何があったのかを把握していなければ誰だか全くわからないかもしれません。スピンオフ作品もあるので、誰が主人公として描かれているのかを知っておくとよいでしょう。

こちらの感想では「東京喰種シリーズ」を見る順番が述べられています。感想のようにサブキャラの話が描かれたスピンオフ作品もあるので、興味があれば見るというのもおすすめです。

『東京喰種√A』で亜門と金木が戦ったシーンが熱かったと言われています。紹介したように『東京喰種√A』は原作漫画にはないアニメオリジナルの作品となっているので、金木がCCG壊滅を目論むアオギリの樹に参加している状況が描かれています。

そのため、『東京喰種トーキョーグール』で身を置いていた「あんていく」を離れていました。そんな状況で「あんていく」が危機に陥ったためカネキが加勢しており、その時にカネキの前に立ちはだかったのが亜門です。

「東京喰種シリーズ」のアニメ版と漫画を時系列を交えて視聴する順番を紹介してきましたが、いかがでしたか？『東京喰種』は序盤から結末までに描かれるエピソードがアニメと漫画で多少違い、基本設定は『東京喰種トーキョーグール』で始まり『東京喰種トーキョーグール:re』で終わります。ただ、本作はアニメスピンオフ作品もあり、見る順番が好みで変動するかもしれません。

たとえば、アニメ版『東京喰種』では全編を視聴した後にアニメスピンオフ作品を推奨していますが、物語の大筋を知っているならばアニメを時系列で見るのも悪くはありません。ただ、基本設定や背景を知らない人であれば、アニメと漫画版でおすすめした順番で見ることをおすすめします。本編だけでなくアニメスピンオフ作品も面白いので、ぜひご覧になってみるとよいでしょう。