2020年04月12日公開
2020年04月12日更新
【とある魔術の禁書目録】オティヌスは上条当麻が大好き!隻眼の魔神の強さと声優は?
とある魔術の禁書目録の中でも中盤以降に登場したにも関わらず、上条当麻との関係性からかわいいと人気を集めたのがオティヌスです。そのかわいい容姿と反して登場当時は圧倒的な強さを誇り、ファンを驚かせた存在でもあります。今回はとある魔術の禁書目録のオティヌスについて、その強さやかわいい魅力、オティヌスがとあるシリーズのゲームなどに登場した際の声優についてもまとめて紹介します。
オティヌスとは?
とある魔術の禁書目録の作品情報
オティヌスについて紹介する前にオティヌスが登場するとある魔術の禁書目録についても簡単に説明しておきます。
とある魔術の禁書目録の概要
とある魔術の禁書目録は2004年から電撃文庫より発行されているライトノベルです。魔法と科学が並列して反目しながら存在する世界を舞台に少年漫画的な王道でアツいストーリー展開、そしてそれらのストーリーを盛り上げる個性豊かなキャラクター達をウリに高い人気を獲得しています。2020年3月現在、49巻まで発行される長編ライトノベルシリーズになっています。
長編であるとある魔術の禁書目録は物語の一区切りごとに改題を行っており、とある魔術の禁書目録、新約とある魔術の禁書目録、総約とある魔術の禁書目録とシリーズを展開、さらに本編の中でも特に人気の高い御坂美琴を主人公とした「とある科学の超電磁砲」、一方通行を主人公とした「とある科学の一方通行」などのスピンオフ作品も展開しそれぞれにアニメ化されるなどしています。
とある魔術の禁書目録のあらすじ
学園都市のとある高校に通う主人公、上条当麻はある時、インデックスと出会った事でそれまで知らなかった魔術的存在について知る事になります。あまりにも突飛な話を信じられない上条当麻でしたが、インデックスを追う魔術師が現れた、目の前で見せられた魔術により信じざるを得なくなります。以降上条当麻は科学サイドの人間でありながら様々な魔術サイドの勢力と戦いを繰り広げる事になります。
ロシアが学園都市に宣戦布告をした事に端を発した第三次世界大戦が終わり、なんとか帰還する事ができた上条当麻でしたが安息は一時ですぐに科学と魔術の混同組織であるグレムリンと敵対する事になります。そんなグレムリンの象徴、リーダー格として登場するのが今回紹介するオティヌスです。
オティヌスのプロフィール
オティヌスは魔術を極めて神となった魔術師である魔神と呼ばれる魔術師の1人です。実はとある魔術の禁書目録第1巻にて存在が言及されていた魔神ですが、作中に始めて登場した魔神であり、名前だけは旧約22巻、その姿が登場したのは新約4巻になってからです。毛皮のコートを羽織り、尖った鍔広の帽子をかぶった金髪碧眼の少女の姿をしています。また魔神となる過程で目を捧げた為、隻眼となっています。
魔神として無限の可能性を内包する故にあらゆる故に成功と失敗の確率を均等に持っているというギャンブル性の高い状態になっており、この力を制御する為の物であり、過去に自身が手放したグングニルを再生成する為に活動、グレムリンの仲間や部下達を囮にしてグングニルを生成する為に動いていました。
元ネタは「デンマーク人の事績」版オーディン
オティヌスは北欧神話におけるオーディンその人です。オティヌスという名前はオーディンの別名であり、「ゲスタ・ダノールム(翻訳名:デンマーク人の事績)」という書物で描かれた名前です。この書物はいわゆる歴史書的な扱いの書物ですがその歴史は北欧神話時代からなるデンマーク王家の歴史であり、冒頭に描かれる北欧神話でオティヌスが登場しているのです。
北欧神話における主神であり、戦争・魔術・芸術・詐術の神と言われるオーディンの力を体現しているだけにそれまでのとある魔術の禁書目録のキャラクターを凌駕する強さを発揮しました。とある魔術の禁書目録の世界におけるオーディン本人である為、そのかわいい見た目に反して作中でも屈指の高齢であるとも言えます。
オティヌスは上条当麻が大好き
上条当麻を殺しにかかるオティヌス
オティヌスのグングニル生成を止めようと対峙する事になった上条当麻。しかしオティヌスは戦闘をする事すら煩わしく思い、世界を破壊するという手段に出ます。破壊された世界に残ったのはオティヌス、そして幻想殺しを持った上条当麻だけでした。上条当麻はそれでもオティヌスを止めようともがき、オティヌスは上条当麻を精神的に徹底して叩き潰そうと様々な世界を作り上げる事になります。
「上条当麻が世界共通の敵・絶対悪として認識される世界」「上条当麻のアイデンティティを崩壊させる世界」「誰もが不幸ではない世界」など上条当麻の心を折るべく様々な世界を作り出すオティヌスでしたが、上条当麻の心は折れません。ある時は折れかかった所を妹達総体によって救われもし、そして上条当麻はオティヌスに挑み続けました。当然その勝負はオティヌスが圧倒し続けます。
オティヌスの理解者になる上条当麻
数百万もの世界でオティヌスは上条当麻と戦い続けます。それでも折れる事のなかった上条当麻の心に対し、オティヌスの方が先に限界を迎えてしまいます。「次の世界」で最後にしようとしたオティヌスに対し、瀕死の上条当麻は「オティヌスが元いた世界」を作るようにいいます。それこそがオティヌスの本当の望みだったのでした。
オティヌスは魔神となったが故に誰からも理解されない孤独に苛まれていました。そんなオティヌスと数百万の世界を渡った事で上条当麻はオティヌスの願いを読み取ってしまったのです。オティヌスは理解者となってくれた上条当麻の事が好きになり、上条当麻が元いた世界を再生成する事を決めます。
こうして再生成された上条当麻が元いた世界では既に世界の敵となっていたオティヌスの味方になった事で上条当麻もまた世界中に敵対視されますが、それでも上条当麻はオティヌスと共にあることを選ぶのでした。
オティヌスの隻眼の魔神の強さ
強さ①位相を操作して世界を創り変える
オティヌスの強さの代名詞といえるのが世界を創り変える力です。上記で紹介した以外にも様々な世界を簡単に作り変えては上条当麻の心をすり潰そうとしました。また実は上条当麻の元いた世界の前にも何度も世界を作り変えた事があるなど、その能力には制限はありません。
また余談ですが、上条当麻は「上条当麻の元いた世界」よりも前に何度も世界を作り変えた事を知った際に、オティヌスが作り上条当麻の心を折ろうとする世界は過去にオティヌスが体験してきた事なのではないかと推察していたりします。
強さ②オティヌスの魔術
上記の世界を改変する力が圧倒的すぎて代名詞的な技になっているオティヌスですが、その他に使用する魔術も規格外の強さを誇っています。その魔術の1つ、弩(いしゆみ)はオティヌスを起点に世界を1つの大きな弩の弦として10本の矢を放つという大規模すぎて規模感が分からない魔術です。放たれた矢は軌道上の物を破壊し破壊痕すら残らず完全に無に帰ってしまう程の威力を誇っています。
もう1つ作中で使用されたのが死者の軍勢(エインヘルヤル)です。実際に北欧神話にも記載がある死者を操る魔術で、死者を蘇らせてオティヌスの自由に操る事ができるという力になっています。これだけでも圧倒的な強さを持っていると言えますがグングニルを完成させて完全に魔神として完成したオティヌスがこの魔術を使用するとあらゆる生命体の生死を自由に扱う事ができる力へと昇華しました。
強さ③オティヌスの霊装
単独でも規格外の強さを誇るオティヌスですがそんな彼女が持っている霊装を使用する事でオティヌスはさらなる力を発揮します。オティヌスが作中でも完成させようとしていたグングニルは彼女が持つ、成功と失敗の確率を100%成功に傾ける力を持っており、文字通りオティヌスが100%の力を発揮する為に必要な霊装です。
オティヌスはこのグングニルの力もあって、上記のような規格外の魔術を自在に使い、さらには自在に世界を創り変えるような力も発揮できるのです。もう1つ登場している骨船は幻想殺しの力でテレポートなどの有益な魔術の影響も受けられない上条当麻を移動させる為、世界の方を移動させるというこちらもとんでもない力を持った霊装になっています。これらの霊装はオティヌスが持って始めて意味を成す霊装です。
オティヌスのアニメ声優
とある魔術の禁書目録は2020年3月現在までに3期までアニメ化されていますが、アニメ化されているのはオティヌスが登場する前の旧約までのエピソードです。その為オティヌスはまだアニメには登場していません。その為アニメでの声優は決まっていませんが、ゲームなどでは既に登場しており、そちらでは声優、瀬戸麻沙美さんがオティヌスの声優を担当しています。
瀬戸麻沙美のプロフィール
瀬戸麻沙美さんは2010年から声優として活動している声優です。2009年に高校在学中に第3回シグマ・セブンオーディションに合格して声優として活動するようになりました。特技に高校で所属していた新体操、絵の他にピアノと歌を記載しており抜群の歌唱力を持っており、個人名義でのデビューこそしていませんが、自身が声優を担当したキャラクターのキャラクターソングを多数手がけています。
瀬戸麻沙美の主な出演作品
瀬戸麻沙美さんがこれまで声優として出演したアニメと演じたキャラクターとしては、「ちはやふる」の綾瀬千早役、「東京喰種」シリーズの真戸暁役、「盾の勇者の成り上がり」のラフタリア役、「音楽少女」の熊谷絵里役、「すのはら荘の管理人さん」の月見里菫役、「文豪ストレイドッグス」の樋口一葉役、「ウィッチクラフトワークス」の火々里綾火役、「魔法戦争」の五十島くるみ役などの声優を務めています。
瀬戸麻沙美さんがこれまで声優を務めたアニメ以外の作品としては「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」の遊佐鳴子役、「シャリーのアトリエ 〜黄昏の海の錬金術士〜」のウィルベル役、「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」の折神紫役、「シャイニング・レゾナンス リフレイン」のソニア役、「マクロスΔスクランブル」のミラージュ・ファリーナ・ジーナス役などの声優を務めています。
オティヌスのかわいい魅力
かわいい魅力①かわいい容姿
オティヌスの元ネタになっているオーディンは多くの創作作品で登場しますが、その姿は北欧神話で描かれる事の多い老人の姿で描かれる事が多いです。それに対してとある魔術の禁書目録のオティヌスの見た目は一般的な服装を着れば女子中学生にも見えるようなかわいい見た目の少女の姿で描かれています。名前からくる威厳のあるイメージとかわいい見た目のギャップが彼女の魅力になっています。
ただ魔術サイドの中でもその頂点といえる魔神という事もあってその服装は魔術的で、魔女のイメージが強い鍔の広い三角帽子を被っていたり、黒に近い色味のコートを着ているなどその服装からは確かにただならぬ雰囲気を感じ取る事が出来ます。かわいい容姿と服装のギャップなどがオティヌスの魅力の1つです。
かわいい魅力②「グレムリン」のリーダー格
オティヌスがリーダーを務めるグレムリンはそれまでにとある魔術の禁書目録に登場していた魔術サイドの組織とは大きく異る点があります。それは魔術をベースとしながらも科学技術を取り入れている事にあります。他の魔術サイドの組織には機械オンチも多い中、科学も巧みに使いこなしているのがグレムリンなのです。
そんなグレムリンが科学を取り入れている事を象徴するのがその本拠地であるラジオゾンデ要塞です。空を浮遊して移動するこの要塞は紛れもない科学技術によって動いています。もちろんあくまでも魔術をベースとした組織である為ラジオゾンデ要塞は大きな十字架の形をしているなど、魔術的な側面も持ち合わせていますが、一部とはいえ科学を取り入れる事もいとわない組織をまとめているのがオティヌスなのです。
かわいい魅力③元の世界を忘れてしまうドジっ子
オティヌスはいとも簡単に世界を創り変える事が出来ます。しかもただ創り変えるだけでなく、そこに自分の意志を反映させる事も可能なので、まさに思い通りの世界を作るができるのがオティヌスの強さでもあり魅力でもあります。しかしあまりにも簡単に創り変える事ができる故に度々世界を作り変えてきたオティヌスはやがて自分の元いた世界がどのような世界だったのかを忘れてしまうというドジっ子っぷりを発揮しています。
かわいい魅力④目的
とある魔術の禁書目録の作中ではオティヌスの目的は段階を踏んで明らかになります。オティヌスは自身が登場する前からグレムリンを巧みに操り世界各地で暗躍していました。それは全てグングニルを完成させる為の行動でしたが、その真の目的は、元いた世界に帰る事に他なりません。どんな世界を作ってもそこが元いた世界とは違うとオティヌスは違和感を覚えてしまうのでした。
上条当麻と対峙したのも幻想殺しの力を用いて元いた世界に戻る為です。しかし上条当麻と何度も戦う中で、精神的に限界が来るとその目的さえも捨て、上条当麻を殺して終わりにしようと目的を変えてしまいます。そしてそこで上条当麻がなった事で始めて自分の無意識の目的が理解者を得る事だったと知ります。オティヌスの目的はオティヌス自身も分かっていなかったのです。
かわいい魅力⑤人形サイズで丸くなる
オティヌスは最後には力の全てを使い果たし身体が壊れてしまいます。これで死亡したかに見えたオティヌスでしたが後に姿を見せる事になる僧正が力添えした事で15cm程の人形サイズになって復活します。アメリカ大統領やイギリス女王の判断により、上条当麻の元で幸せな世界を永劫に眺める事を罰として与えられる事になり、上条当麻の家に居候する事になります。
身体のサイズが小さくなった事、何より上条当麻という理解者を手に入れた事もあり性格はかなり丸くなり、スフィンクスという新たな天敵こそいれど平穏な生活を送る一方で、魔術的知識ではインデックスと共に解析や対抗策の立案などを行う立場になります。また長い時を共に過ごした事で上条当麻がオティヌスの理解者になったようにオティヌスも上条当麻の理解者である為、精神的に彼を支える役割も担っています。
一方で恋愛感情に近い感情も見せるようになり、独占欲や嫉妬心の強い側面も見せています。元々オティヌスとのバトルはその壮絶さも相まってとある魔術の禁書目録の中でも人気の高いエピソードという事もあり、そんなオティヌスがヒロインとなって上条当麻と双方に支え合う関係になった事、そのような関係になってからのオティヌスが見せる一喜一憂もまた彼女の魅力の1つになっています。
オティヌスに関する感想や評価
活躍はほぼないけど今の上条当麻の始まりとなったインデックスさんが最強ヒロインだよなあ
— 死人おにーさん (@sinin_0213) February 29, 2020
とか思ってたのにたった二冊でヒロインレースひっくり返したオティヌスとかいう女今思うとまじやべぇな
ここからは既にとある魔術の禁書目録を読破している人のオティヌスに関しての感想を紹介していきます。とある魔術の禁書目録は上条当麻のハーレム的な側面もある作品で様々なヒロインが登場しますがなんだかんだいってもインデックスが正当なヒロインであるという見方を長らくされていました。しかしオティヌスのヒロイン化以降は2大ヒロインとして扱われる程になっています。
とある魔術の禁書目録を強烈なパワーインフレに追い込んだ存在であると同時に双方に理解者となるというその他のヒロインにもない壮大なエピソードが展開された事も相まって、オティヌスを正当なヒロインとするファンも多くなっています。
とある魔術の禁書目録4期はよ来て欲しい
— 附田 (@Tsukuda108) December 9, 2019
オティヌス出るよね?
とある魔術の禁書目録は2020年3月現在旧約までのエピソードがアニメ化されておりオティヌスはアニメに登場していません。本編ではヒロインとして確固たる地位を確率し高い人気を誇る事、何よりもそのエピソードも相まってとある魔術の禁書目録の4期でオティヌスが登場し、そのエピソードが展開される事を期待する声は非常に多いです。
ただその一方で、これまでの激しくド派手なバトルがウリのとある魔術の禁書目録はアニメ映えもしやすかったのに対しそもそもバトルにならないオティヌスとの戦いはアニメにしても面白くなるのかと疑問視する声も見られます。圧倒的な強さを誇るだけにどのような描き方をするのか気になるという声も多くなっています。
瀬戸麻沙美さんオティヌスをやる前はステイル3弟子のメアリエとしてエンデュミオンに参加してたんやな…
— にっしー (@madante545) December 14, 2019
オティヌスは既に複数のとある魔術の禁書目録単独ゲーム、或いはコラボゲームに登場しており、その際の声優は瀬戸麻沙美さんが務めています。瀬戸麻沙美はオティヌスの声優以外にもとある魔術の禁書目録では劇場版のキャラクターであるメアリエ役も担当しており、ぜひアニメでもオティヌスを演じてほしいという声が多くなっています。
オティヌスについてまとめ
とある魔術の禁書目録に登場するオティヌスは北欧神話のオーディンその人であり、そのかわいい見た目に反して魔神として圧倒的な強さを誇るキャラクターとしてとある魔術の禁書目録に強烈なパワーインフレを与えたキャラクターです。当初は上条当麻と敵対する形で登場しましたが彼と数百万の世界を共にする中で理解者となりヒロイン化するというとあるシリーズファンを驚愕させる展開がされたキャラクターになっています。
強烈なエピソードが展開され、その後も上条当麻を献身的に支える姿勢からヒロインとしても高い人気を誇るキャラクターであり、まだオティヌスが登場する新約がアニメ化してない事もあって早くと新約とある魔術の禁書目録をアニメ化してほしいという声を強くする要因の1つになっています。まだ新約とある魔術の禁書目録を読んでいないという人はオティヌスのかわいい魅力に注目しながら読んでみてはいかがでしょうか?