血界戦線は技名を叫んでから殴る漫画？かっこいい必殺技をまとめて紹介

『血界戦線』(英名：Blood Blockade Battlefront)は、『トライガン』の作者として知られる内藤泰弘さんが世に送り出した、エンターテインメント性溢れるスタイリッシュなSF爽快バトル劇漫画です。何度も世界が滅亡する危機に陥ったり、未知の超常現象が起こる『血界戦線』ワールドですが、かっこいい技名の詠唱や戦闘シーンは大きな魅力だと言えるでしょう。

また、キャラクターそれぞれの心理描写も巧みに描かれており、読んでいると思わず心に熱い感情が込み上がる作品です。熱血ではあるものの、スタイリッシュでクールな戦闘シーンに魅了されるファンも少なくありません。

『血界戦線』の舞台は「ヘルサレムズ・ロット」と呼ばれる街で、元々は地球の大都市「ニューヨーク」だった場所です。異界との接触を機に、ニューヨークはたった一晩で、混沌を極める街・ヘルサレムズ・ロットに姿を変えられてしまいます。

しかし、ヘルサレムズ・ロットには、世界の均衡や秩序を守るために結成された組織「ライブラ」があり、日夜世界の危機を救うために動く者達がいました。『血界戦線』は、主に「語り部」であるレオナルド・ウォッチが見た世界、そして主人公・クラウス・V(フォン)・ラインヘルツが率いるライブラメンバーの非日常を綴った物語です。

『血界戦線』の戦闘シーンは「技名を叫んでから殴る」という特徴があります。叫んでから殴るとはどういうことなのかと言いますと、例えば、主人公・クラウスが敵との交戦中に詠唱を唱え始め、最後に技名を大きく宣言し、必殺技を気持ち良く決める、というパターンです。

『血界戦線』の必殺技ランキングのハナ(端)を飾るのは、ルシアナ・エステヴェスの必殺技・幻界執刀です。ルシアナは元々人間の女医でしたが、異界人のマグラ・ド・グラナから「融合式思念直結医療器具ファーデムトリガ」を授かり、普通の人間では覚えられないほどの莫大な医療知識を手に入れ、人間をやめました。幻界執刀は、糸を大量に伸ばすことで、敵の体を真っ二つに切断することができる必殺技です。

視野混交(シャッフル)の使用者はレオナルド・ウォッチです。『血界戦線』ファンにはお馴染みな「神々の義眼」。レオは、その神々の義眼を持っている少年で、他者の視界を入れ替える能力を持っています。この技は大変便利で、敵の視界を操って攻撃を防いだりと、何かと応用が効く必殺技です。

ただパンチ・改の使用者はドグ・ハマーです。ただパンチ・改が登場した回は、アニメだと5話、原作漫画だと10話に当たります。『血界戦線』の技名としては、とてもシンプルな印象を受けます。ただパンチ・改は、超強化型の必殺技であり、「血殖装甲 血槌のハマー」を腕に集約させ、巨大な物質でも一発で殴って倒せる強力な技です。

キャッチ＆リリースは、ドグ・ハマーの相棒(血液)であるデルドロ・ブローディの必殺技です。まず、肉弾戦に特化した「血殖装甲(エグゾクリムゾン)」によって強力な血液の掌を生成します。そして、敵をギュッと掴んだら放り投げる、まさに名前通りの力技です。

僕の百裂拳の使用者は、28位のただパンチ・改の使い手でもあるドグ・ハマーです。血液で作られた拳を使い、相手に向かって何度もパンチをぶつけて叩きのめす、シンプル且つ強い必殺技だと言えるでしょう。百裂拳といえば『北斗の拳』の北斗百裂拳を思い浮かべる方もいると思われますが、関連性は不明です。

航空機 B2B(こうくうきベリーツーベリー)の使用者はドグ・ハマーです。「血殖装甲(エグゾクリムゾン)」と呼ばれる巨人のような鎧(血で生成)を纏ったドグ・ハマー。その強力な鎧のおかげで、彼は豪快に航空機を投げ飛ばすことができました。

血殖装甲 血槌のハマー(エグゼクリムゾン ブラッドハンマーのハマー)は、アニメの5話と原作漫画の10話で登場する必殺技で、ドグ・ハマーが使用者となります。ドグは自身の血液（デルドロ）を巨大なアーマーとして纏い、装備を固めてから戦います。しかし、その姿でパンチ攻撃をすると、あまりにも強力で、ドグ自身が吹っ飛ばされてしまう可能性も否めないのが難点です。

龍搦め 天羽鞴(たつがらめ あまのはぶき)の使用者は、ザップとツェッドの師匠である裸獣汁外衛賤厳(ら じゅうじゅうげえしずよし)です。まずは、斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)シトナベ(風属性)の技を使い、敵の動きを空斬糸で封じ、大きな竜巻を呼び起します。そして、斗流血法カグツチ(火属性)の火力をアップさせ、相手を封殺するダイナミックな技です。

風編み(かぜあみ)の使用者は、ザップの弟弟子・ツェッド・オブライエンです。斗流血法シトナベ(風属性)を用いて風を生み出すことができるが能力です。原作の描写では、生成した風でマジシャンのように紙を飛ばし、収入を得るシーンもありました。

エスパーダデルセロアブソルート(絶対零度の剣)の使用者は、エスメラルダ式血凍道の使い手で、かっこいい伊達男として人気を博すスティーブン・A(アラン)・スターフェイズです。この必殺技はアニメの4話、漫画では7話に登場します。スティーブンのこの蹴り(必殺技)を食らうと、相手は瞬時に氷に包まれ、身動きができません。

ここからは『血界戦線』の必殺技ランキング20位～11位に突入です！突龍槍(とつりゅうそう)の使用者はツェッド・オブライエンです。正式名称は、斗流血法シナトベ身刃の伍(じんしんのご)突龍槍なります。自身の血液を用いて作成した槍を敵に向かって投げる必殺技です。技名を叫び、空斬糸(くうざんし)を使って数多の糸を生み出します。

七獄(しちごく)の使用者はザップ・レンフロです。かなり序盤に登場した必殺技で、アニメでは1話で披露されました。ザップ自身の血液で生成された糸を操り、敵をグルグル巻きにしてから、引火して爆発させるダイナミックな必殺技です。

血楔防壁陣(ケイルバリケイド)の使用者は、個性的なメンバーを統率するライブラの頼れるリーダー、クラウス・V・ラインヘルツです。血楔防壁陣は、ブレングリード流血闘術の三十九式に当たり、数多の血液で生成された十字架を出現させることで、バリアとして用いられます。

エスクードデルセロアブソルート(絶対零度の盾)はエスメラルダ式血凍道の技で、スティーブン・A・スターフェイズの必殺技です。スティーブンがこの技で召喚した巨大な氷の塊は、盾(バリア)として機能し、守備を固めることができます。

逆さ泡鉢(さかさあわばち)の使用者はツェッド・オブライエンです。こちらも22位の風編みのように斗流血法を応用した必殺技となります。半魚人であるツェッドは、陸で生活する上で特殊な呼吸装置が必要です。この技は呼吸装置がない時の対応策として使用され、顔の周りを水で覆うことができます。

ランサデルソルアブソルート(絶対零度の槍)の使用者はスティーブン・A・スターフェイズで、エスメラルダ式血凍術の「絶対零度」シリーズの必殺技です。 氷塊で作られた大きな槍を脚に纏いながら、敵の方へ急降下し、強力な飛び蹴りを食らわせます。

大蛇薙(おろちなぎ)を使用するキャラはザップ・レンフロです。この必殺技の登場回は、アニメでは1話、漫画では3話となります。刃身ノ壱 焔丸(じんしんのいち ほむらまる)で長く伸びる刃を作り、周囲の敵を一斉に倒すことが可能です。

久遠棺封縛獄(エーヴィヒカイトゲフエングニス)の使用者はクラウス･V･ラインヘルツです。エーヴィヒカイト(Ewigkeit)は、ドイツ語で「永遠(＝久遠)」という意味で、ゲフエングニス(Gefängnis)は「刑務所」を意味します。アニメの4話、原作の7話で登場するこの技は、ブレンシュヴァルツ流血闘術の999式に当たり、 血液で生成された十字架を使い、敵自身を封じ込める強力な技です。

斗流血法の刃身ノ四に当たる紅蓮骨喰(ぐれんほねばみ)は、ザップ・レンフロが操る必殺技です。ザップ自身の血液から長いトゲを有する大きな剣を作り出し、敵に刃を向けました。真剣な面持ちでこの技を繰り出したザップは、いつもの姿とはギャップがあり、とてもかっこいいです。

絶対不破血十字盾(クロイツシルトウンツェアブレヒリヒ)は、クラウスが操るブレングリード流血闘術の74式の必殺技です。アニメでは5話、漫画では10話にて初登場を飾りました。防御に適した必殺技で、血液で作られた大きなバリア(盾)を生み出し、敵の攻撃を防ぐ技です。

Electrigger 1.25GW(エレックトリガー・ワンポイント・トゥエンティーファイブ・ギガワット)を操るのは、長身の美女であるK・Kです。この必殺技が初登場したのはアニメでは4話、漫画では７話でした。954ブラッドバレットアーツ(血弾格闘技)を用いて、スピーディーでパワフルな射撃を敵に浴びせます。

アイン・アムニオン・デス・クルースニクを用いる術者はクラウス･V･ラインヘルツです。ブレンシュヴァルツ流血闘術の超攻撃特化の術式で、条件発動型の技でもあります。クラウス自身の血液を使い、血界種用殲滅兵器を敵にブチ込む技です。

十字型殲滅槍(クロイツヴェルニクトランツェ)の使用者はクラウス・V・ラインヘルツです。漫画だと4話で初披露されています。ブレングリード流血闘術111式の技で、血液で生成された大きな十字架を用いて敵に攻撃するかっこいい必殺技です。

散弾式連突(シュロートンフィッシャー)の使用者はクラウス・V・ラインヘルツです。ブレンシュヴァルツ流血闘術の技で、拳(ナックル)から放たれる小さな十字形の血液を手裏剣の様に飛ばし、攻撃対象にダメージを与えます。

アグハデルセロアブソルート(絶対零度の小針)の使用者は、スティーヴン・A・スターフェイズです。この必殺技が初めて披露された回は原作漫画の8話でした。スティーブンは隠密に幾つもの氷の小針を仕込み、それらを射出することで、相手を一瞬で氷漬けにすることができます。

七獄天羽鞴(しちごく あまのはぶき)とは、兄弟弟子に当たるザップ・レンフロとツェッド・オブライエンが織りなす合体技です。血液から強力な旋風を作り、それによって敵を攻撃する必殺技となります。斗流血法を習得した2人だからこそ成し遂げた技だと言えるでしょう。

アヴィオンデルセロアブソルート(絶対零度の地平)の使用者はスティーブン・A・スターフェイズで、エスメラルダ式血凍術の必殺技となります。アニメだと5話、漫画だと10話に登場しました。攻撃対象の下部(下半身)を一瞬で氷漬けにし、動きを止めることが可能です。

『血界戦線』のかっこいい必殺技第3位を発表します。こちらはK・Kの必殺技で、「ストレイフィングボルト ツーサウザンド」と読みます。この技は低い位置で飛翔している飛行機から、血弾格闘技の954ブラッドバレットアーツを用いて複数の敵を狙撃し、感電死させる必殺技です。K・Kの必殺技はスカっとしてかっこいいですね。

かっこいい必殺技まとめの第2位は「重装密集陣形(フィンガーグリード)」という技です。こちらもクラウスの技ですが、ブレンシュヴァルツ流血闘術なので、ドイツ語ではなく英語の必殺技名が付いています。「Finger Greed」を翻訳すると、「Finger」は指、「Greed」は強欲という意味が浮き上がります。「重装密集陣形」は浄化術式で、祓魔護符と無数の打撃を用いて行われます。

かっこいい必殺技の第1位は「旋回式連突(ヴィルヘムシュトゥルム)」です。アニメでは第1話で登場し、原作漫画では第2話に登場する技します。この必殺技名は、ドイツ語で「旋回」「旋風」の意味を持つ「Wirbelsturm」から連想を得たと考えられるでしょう。旋回式連突はブレングリード流血闘術11式の必殺技で、とても巨大な十字手裏剣をクラウスの剛腕で投げて周りの敵を攻撃します。

『血界戦線』の中でも一番の人気キャラと言っても過言ではないスティーブン。公式設定でかっこいい伊達男のスティーブンですが、技名やその時の仕草もクールだと評判です。特に必殺技を繰り出した後の吐息は、とても色気が溢れていて、ファンをドキドキさせます。 

『血界戦線』の技名被りは最早お家芸で、ファンからも好評です。あんなに強いライブラメンバーが一気に技を繰り出すのですから、敵は一瞬で殲滅されること間違いありません。『血界戦線』の世界には強い異界人が多数存在しますが、ライブラメンバーの結束には勝てないのです。 

こちらの記事では、『血界戦線』の必殺技を主に紹介しましたが、その技を繰り出すキャラ、劇中のBGMがかっこいいことも『血界戦線』の魅力です。技名について言うと、表記は主に漢字ですが、読み方には様々な言語が使われており、響きの良さが重視されていると感じられます。 

この記事では、かっこいい技名が多い『血界戦線』の必殺技を紹介しましたが、いががでしたでしょうか？『血界戦線』の登場人物の必殺技は多種多様ですが、それらを使う場面を見ているだけでも、充分『血界戦線』ワールドに浸ることが可能です。かっこいい必殺技から『血界戦線』に触れて、ファンになるのも1つの方法かもしれません。