【鬼滅の刃】伊之助の使う技を一覧で紹介！我流剣術・獣の呼吸の型の強さは？

漫画『鬼滅の刃』の世界で猪突猛進という言葉を体現した人物「嘴平伊之助」。彼が使う技の多くはワイルドなものばかりで、我流剣術・獣の呼吸をベースに繰り出していました。ここではそんな伊之助のプロフィールを紹介していきます。それではまず『鬼滅の刃』の作品情報からご覧ください。

『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴による少年漫画作品です。大正時代の日本を舞台に、主人公が鬼と呼ばれる敵や鬼と化した妹を救うための方法を模索しつつ戦う様子を描いたストーリー展開となっています。2016年に『週刊少年ジャンプ』にて連載され、シリーズ累計発行部数が現在(2020年3月時点)で4000万部を突破し、同年2月4日に発売された第19巻が初版150万部を超えるなど人気を博しています。

『鬼滅の刃』の舞台は大正時代の日本。主人公・竈門炭治郎が人々に恐れられる「鬼」との戦いを繰り広げ、その一方で鬼と化した妹・竈門禰󠄀豆子を人間へと戻す方法を探していくストーリー展開を主軸にしています。

平凡な日常を送っていた竈門家でしたが、そんな日常が鬼の存在によって崩れ去るのです。鬼から襲撃された一家で唯一生き残ったのは、炭治郎と鬼と化した禰󠄀豆子のみ。その後、炭治郎が鬼と化した妹・禰󠄀豆子から襲われかけている時、富岡義勇と名乗る剣士と出会ったことで、鬼を討伐する「鬼殺隊」へと入隊し、禰󠄀豆子を人間へと戻すための旅が始まるのでした。

『鬼滅の刃』に登場する嘴平 伊之助(はしらび いのすけ)は、主人公である炭治郎と鬼殺隊の同期にあたる人物です。炭治郎らが受けた鬼殺隊の最終選別は総勢5人の人物が生き残っていますが、伊之助はその内の1人。

「野生児」というよりももはや「獣」であり、頭に猪の頭皮をかぶり、上半身裸といった容姿が特徴的です。口癖は「猪突猛進」ですが、この口癖が生き様そのものを表しており、使う技もまたワイルドなものが多く「獣の呼吸」を基にして繰り出します。

伊之助の母親は何らかの理由で追われる身となっており、追っ手から伊之助を守るために彼を自分の身から遠ざけました。そのため、その後の伊之助は山の中で猪に育てられています。猪と生活を共にしていることやほかの動物と力比べをして育っているため、他者のことを「自分がより強くなるための踏み台」としてしか認識していませんでした。また、山育ちのために人としての常識が通用せず、字の読み書きすらもできません。

一応、言葉でコミュニケーションを取ることはできます。本来であれば人間の言葉ですら喋ることができないはずの伊之助がなぜ言葉を話せるようになったのか？それはたかはるという青年の祖父から影響を受けたからです。

ある日、伊之助は山の麓にある民家に迷い込んでおり、そこで留守番中のたかはるの祖父から餌をもらったため、その後伊之助は家に寄りつくようになります。その時にたかはるの祖父から百人一首の読み聞かせをしてもらい、言葉を覚えることとなりました。

ガタイの良い体つきと粗野にして粗暴な性格をした伊之助。戦う相手がいないと競争心が収まらず、大声を張り上げたり、木に体当たりするなどまさに獣のような行動を取ります。被っている猪の頭皮は何の違和感も感じることなく見ることができました。ところが、猪の頭皮を外した時の素顔はかなりの違和感を感じます。

その素顔というのが美少女と間違われるほど整っており、瞳は深いヒスイ色に輝くまさに「紅顔の美少年」と呼ぶにふさわしい容姿をしています。実際、上弦の鬼・堕姫は美しい人間しか食べないのですが、そんな堕姫に「美しい」と評され、獲物として狙われたエピソードがありました。また、伊之助の素顔をみた善逸からは「むきむきしてるのに女の子の顔がのかってる」と気味悪がられていました。

それでは早速、伊之助が使う技の名前と型の強さを「壱ノ牙 穿ち抜き」から一覧形式で紹介していきます。獣の呼吸には6つの剣術と2つの型で構成されており、6つの剣術が攻撃系、2つの型がサポート系といった特徴がありますので、この特徴をぜひ意識しつつご覧ください。

伊之助が使う『～獣の呼吸～壱ノ牙 穿ち抜き(うがちぬき)』は、二本の刀を揃えて同時に相手を突き刺す技です。下弦の伍である塁の父親鬼と戦った時に使用されていますが、相手の皮膚が硬すぎたため、突き刺さった刀が抜けず失敗に終わっています。さらに、この技を使用した時に伊之助は深手を負ってしまい、同時に二本の刀も折れてしまいました。

伊之助が使う『～獣の呼吸～弐ノ牙 切り裂き(きりさき)』は、腕を交差させるように振るうことで相手を斬り裂く技です。『鬼滅の刃』の7巻「無限列車編」で円柱・煉獄杏寿郎と炭治郎、善逸と共に鬼の調査に出ていますが、その時に現れた下弦の壱 魘夢(えんむ)を相手に、炭治郎との協力プレーで使用しています。

威力はそれほど強くはありませんでしたが、一点集中で攻撃を繰り出す際に使えそうな技となっており、この技で鬼の弱点を露出するのに成功していました。

伊之助が使う『～獣の呼吸～参ノ牙 喰い裂き(くいざき)』は、交差させた二本の刀で相手の頸を挟み、そのまま外側の方へ斬り落とす技です。この技が披露されたのは伊之助の初登場回でもあります。

炭治郎と善逸が人を屋敷に引きずり込んで食ベる鬼を討伐する、という任務で伊之助が登場しており、その時は複数の鬼と鼓の鬼がいました。そして伊之助は複数の内の小太り鬼に対してこの技を使用し、頸を一瞬で吹き飛ばしています。また、蜘蛛の鬼との戦いでも使用された技であるため、汎用性の高さがうかがえます。

伊之助が使う『～獣の呼吸～肆ノ牙 切細裂き(きりこまざき)』は、細かい斬撃を複数入れることで全て同時に斬りつける技です。一撃技として使用されていた壱から参ノ牙とは違い、この技は連続技となっています。この技が披露されたのは無限列車編での戦闘シーンでした。

同乗した民間人を助けつつ、窮屈な列車の中での戦闘は伊之助にとって戦いにくい場所でしたが、炭治郎との協力プレーによって、相手の左右から鋭い斬撃を食らわせることに成功しています。

伊之助が使う『～獣の呼吸～伍ノ牙 狂い裂き(くるいざき)』は、宙返りの状態で体を唸らせ、周囲を多方面に斬りつける技です。こちらも同じく無限列車の中で使用されており、民間人に取り込もうとする鬼の一部を体を唸らせつつ華麗にさばいていました。「どいつもこいつも俺が助けてやるぜ！」と言いながらうまく鬼に一部を狙う様子から、人間性と剣術共にかなりの成長を遂げていることがうかがえます。

伊之助が使う『～獣の呼吸～陸ノ牙 乱杭噛み(らんぐいがみ)』は、刃こぼれした刀身を利用して鋸のように相手を斬り裂く技です。『鬼滅の刃』の11巻で上弦の陸 堕姫(だき)に対して繰り出しています。吉原遊郭に潜入した炭治郎たちはこれまでの鬼とは比べ物にならない強さを持つ堕姫と遭遇しますが、戦闘では劣勢となっていました。

そこで伊之助は1人で鬼の巣に殴り込みに向かっており、そこにいた堕姫の食料として保存されていた人々を守りながら戦う伊之助。伊之助が苦手とする頭を使う戦いを強いられたことで、この技を編み出すことに成功しています。

伊之助が使う『～獣の呼吸～漆ノ型 空間識覚(くうかんしきかく)』は、敵の居場所を突き止めることができる技です。この技は攻撃に特化したものではないため、「漆ノ牙」ではなく「漆ノ型」となっています。伊之助が山での生活で培った触覚へと意識を集中させることで、広範囲に渡って対象物を捜索することができます。『鬼滅の刃』の4巻で那多蜘蛛山にて使用しており、操り糸を操作していた鬼の居場所を見事探すことに成功していました。

伊之助が使う『～獣の呼吸～捌ノ型 爆裂猛進(ばくれつもうしん)』は、守ることを一切無視して相手の方向へと一直線に進む技です。こちらも「捌ノ牙」ではなく「捌ノ型」となっています。

そしてこの技は、長く続いた堕姫＆妓夫太郎の鬼との決着の時に使用しています。炭治郎と伊之助、善逸の協力プレーで鬼に攻撃を繰り出していますが、その時に伊之助は堕姫の帯攻撃が一瞬緩んだことに気が付きました。そこで炭治郎と善逸が攻撃しつつ、伊之助は2人にサポートされながらこの技を使って堕姫の方へ猛進し、『陸ノ牙 乱杭噛み』で堕姫の頸を斬り落としました。

伊之助が使う『～獣の呼吸～玖ノ牙 伸・うねり裂き(しん うねりざき)』は、腕の関節を外すことで腕を伸ばし、驚異的な攻撃範囲を可能とした技です。編み出したばかりの技であるため、命中率が低く、さらに関節を外したのはいいものの、外した状態で刀を振り回したことで骨が皮膚を突き破るなどかなりリスクが高い技となっていました。

伊之助が使う『～獣の呼吸～拾ノ牙 円転旋牙(えんてんせんが)』は、二本の刀を回転させて相手を斬りつける、攻撃と防御に有効な技です。『鬼滅の刃』の161話で上弦の弐 童磨(どうま)を相手に使用しており、この技で童磨の血鬼術から身を守っていました。二つの刀を勢いよく回転させて攻撃を防いでいるため、防御にも使える技と言えるでしょう。

伊之助が使う『～獣の呼吸～思いつきの 投げ裂き』は、二本の刀をただ相手に投げつける技です。カナヲが童魔の頸を斬り落とすのに苦戦していたのですが、伊之助はそれをサポートするために思い付きで編み出していました。ぶん投げた日輪刀がカナヲの日輪刀にあたり、その勢いで童魔の頸を撥ねることに成功しています。

伊之助が使用する『獣の呼吸』は我流で編み出した呼吸です。読みは”ケモノの呼吸”ではなく”ケダモノの呼吸”となっており、自らを人間ではない獣と称した剣術は直感を頼りにしていることがうかがえます。

炭治郎や善逸とは一味違った雰囲気を醸し出しており、鬼殺隊となったのも山で偶然遭遇した鬼殺隊をボコボコにしたからです。そこで選別試験があることを聞き、鬼殺隊としての育てを介さずに試験を受けるという、まさに猪突猛進という言葉を体現しています。

鬼殺隊としての育てを介さずに試験を受けた伊之助が日輪刀を持っている理由、それは他の鬼殺隊からぶんどったからでした。その日輪刀の刀身に石をはめたり、刀身を刻んでギザギザにするなど独自の使い方を貫いています。

現在は鬼殺隊からぶんどった日輪刀が蜘蛛の鬼との戦闘で折れてしまったため、鉄守森(かなもり)に新たな日輪刀を作ってもらっています。ただ独自の使い方は未だに変わっておらず、刀としての機能を使いこなせていないようなのですが、それを技で補っていると言えるのではないでしょうか？

伊之助のその他の能力は山での生活で培ったものです。その能力というのが「触覚」。これを大いに利用したのが『漆ノ型 空間識覚』で、相手の気配を察知することができます。ただ、この能力には弱点があり、殺気が無いものの気配は察知できません。そのため、伊之助が”ほわほわ～”とした、ご武運のおばあちゃんの気配は感じ取ることができていませんでした。

伊之助が持つ触覚能力のほかに、体の柔軟性も能力の1つとして挙げられます。伊之助の技『玖ノ牙 伸・うねり裂き』でも分かる通り驚異的な体の柔らかさを持っているのですが、それも心臓の位置をずらすという常人離れの技を可能にするほどです。

こちらの感想では、乱戦に向かない善逸を炭治郎と伊之助が補っていることから、ナイスコンビネーションと言われています。善逸が聴覚、炭治郎が嗅覚、伊之助が触覚とそれぞれが別々の感覚を持っており、その感覚が戦い方や技に反映していることがうかがえます。その三人が足りない部分を補っているからこそ、強敵にも抗うことができるのかもしれません。

こちらの感想では、伊之助に対する印象が登場初期からガラリと変わったと言われ、また伊之助メインで話が一本作れそうとも言われています。戦い方や技ももちろんのこと、粗野にして粗暴だった伊之助が人のやさしさに触れることで、人間として成長している様子も見ごたえがあります。

こちらの感想では、伊之助には不思議な魅力があると言われています。過酷な世界観を持つ『鬼滅の刃』の中和剤として働いているとのこと。複雑なところがない単純さやたまに見せるかわいい様子などが雰囲気を和ませているのかもしれません。

伊之助の使う技を一覧形式で紹介しつつ我流剣術・獣の呼吸の型の強さに触れましたが、いかがでしたか？伊之助の口癖「猪突猛進」が獣の呼吸や技にまで反映されており、どこまでもワイルドな性格をしていました。

登場初期は人間らしくない獣として描かれていましたが、”ほわほわ～”としたあたりから人間のやさしさに気付いていき、今では炭治郎と善逸と共に見事な協力プレーを見せるまでに成長しました。さすが直感を頼りにしているだけあって、驚異的な成長を遂げる伊之助。今後、新たな「牙」と「型」の技が増えるかもしれません。これからの伊之助の活躍と成長に期待しておきましょう。