2018年06月27日公開
2018年06月27日更新
ワポルの悪魔の実・バクバクの実の強さと技は?再登場の可能性は?【ワンピース】
現在も少年ジャンプで好評連載中のワンピースには、ワポルという悪魔の実の能力者が登場します。本格的に登場したのは主人公のルフィ率いる麦わらの海賊団がドラム王国に来る途中で、ワポル率いるブリキング海賊団と遭遇するところです。そこから冬の島ドラム王国を見捨てた元国王で、ドラム王国の医者を狩って医者不足に陥らせて民たちが自分に傅くように仕向けていた暴君です。しかしルフィの活躍によりワポルは空のかなたに吹き飛ばされてしまいました。そんなワポルの強さと、彼が再登場をはたすことがあるのかを予想します。
目次
- ワポルが登場するワンピースとは?
- ワンピースに登場するワポル
- ワンピースで登場したワポルの法律
- ワポルはバクバクの実の能力者
- ワポルの強力な部下
- その他のワポルの部下たち
- 映画で登場ワポルの兄ムッシュール
- どこに行っても自分は王様気分の失政の王様ワポル
- 黒ひげ海賊団に襲撃される
- ワポル国王も医者もいないドラム王国
- ドラム王国ワポル国王から船長に転職ブリキング海賊団結成!
- 麦わら海賊団との遭遇
- ワポル国王がいなくなったドラム王国のその後は?
- 本編のその後にワポルの雑食バンザイで再登場
- もう王様ではないことに気づいたワポル元国王
- 橋の下で遊び始めたワポル
- ワポルが運営するおもちゃ工場バクバク工場始動
- まさかの玩具店店主ワポル
- ワポルのおもちゃから新合金が発見される
- あれよと言う間に成り上がりCEOワポル元国王
- ワンピースの扉絵以降にも再登場を果たしている
- 世界会議(レヴェリー)で本格再登場
- ワンピース本編でのワポル再登場を待て!
ワポルが登場するワンピースとは?
船長の麦わらのルフィが率いる麦わらの海賊団が、一つなぎの財宝通称ワンピースを求めて、グランドラインを旅する海洋冒険漫画です。ワンピースを求めてそれぞれの手段で成り上がる海賊達との戦闘、人々を苦しめる海賊から図らずとも仲間が巻き込まれて解決するなど、熱い戦闘が繰り広げられる展開、そのルフィたち麦わら海賊団に救われた国の一つにさくら王国があります。
かつてはドラム王国と呼ばれ、世界政府が開催する世界政府認定の王国でした。世界会議(レヴェリー)にも出席して、世界の情勢について話し合い、国々同士で対当する海賊たちや世界での動向を左右するドラム国の国王。その玉座に君臨していたが今回の記事で紹介するワポルです。
ワンピースに登場するワポル
ワポルの性格は
傍若無人で国王である自分が所有物の一つである民から搾取するのは当然のことである。そして民はそんなワポルを尊敬して敬い、崇め奉り、言うことを聞くのは当たり前のことであると信じている人物です。ワンピースの漫画のなかでも、「ドラム王国憲法第一条『王様の思い通りにならん奴は死ね』!これがこの国の全てだ!」 と堂々と言って憚らない暴君です。
そんな暴君ですが、性格はワンピースのギャグを担当するシーンが多く、ルフィとの戦闘中でもそういったボケをする一面も見られます。他のシリアスなボス役キャラクターとはまったく違い、引き締めるどころか場の空気をゆるくしたうえで、しかし悪役らしく発言や行動から読者たちにイラッとさせる悪役です。ワンピースの原作者の尾田栄一郎先生は「描いていて楽しい悪役」と述べています。
ワンピースで登場したワポルの法律
「ドラム王国憲法第一条『王様の思い通りにならん奴は死ね』!」
ルフィ達の前に再登場を果たしたワポルが、バクバク工場(ファクトリー)で次々と自分や部下を合成した後に、ワポルが発する法律です。「ドラム王国憲法第一条『王様の思い通りにならん奴は死ね』!なぜならこの国はおれの国で…この城はおれの城だからだ…!よりによってあんなヘボ医者の旗なんぞかかげるんじゃねェよ!城が腐っちまうぜ!」と言って、チョッパーたちが大切にしていたヒルルクの旗を打ち抜きました。
「王を無視した人惨殺」
これはドラム山の頂上の城にいる医者を目指して、ルフィと背中で昏睡状態のナミが雪原を移動しているときに、追いかけて来たワポルが放った法律です。ワポルはルフィの前に立ちはだかりますが、ナミをいち早く医者に診せなければならないルフィはワポルの存在を無視して先に急ごうとします。それに憤ったワポルが、自分を一番無視している病人と怪我人から殺せと部下に命令します。
ワポルはバクバクの実の能力者
バクバクの実とは?
超人系の悪魔の実で、バクバクとついていることから、ワポルが作中で食べるものは、通常人が食べる食物ではなく、ゴーイングメリー号の欄干を食べるシーンがあります。焼けた肉を食べる時に、フォーク代わりのナイフごと食べてしまいます。ほかにも、ワポルはどう考えても不通なら口に入らない大きさのものを食べられるように口が自由自在に大きく変形させ、なんでもかみ砕くことができる驚異的な頑丈さの歯をもっています。
そしてバクバクの実のなんでも食べられる能力以外に特筆すべき力が、その日のうちに食べた物を有機物や無機物問わず取り込んで自分の体の一部にしたりできるところです。ワンピース本編ではバクバクの実の能力を使い、「自分の体を家、両腕を砲台と合体させて「ワポルハウス」をしました。その能力を使い、かなりの強さを持つルフィ達を翻弄していました。
こんな使い方も!
バクバクの実は無機物や有機物関係なく食べて、ワポルの体に合体させることができる能力と説明しました。しかしそれでもワポル自身にはそれほどの頭と強さはありません。だからこそ、バクバクの実の能力を使った本当の強さは、部下同士を食べて、さらなる強さを持つ一人の部下を作り出して、敵と戦わせることにあります。
ワポルはバクバクの実の能力を応用して、ワンピース本編で「奥義バクバク工場(ファクトリー)」として自らの部下であるチェスとクロマーリモを同時に食い、チェスマーリモという合成人間を作っていました。チェスマーリモを見たサンジからは「肩車しただけじゃねェのかよ」とツッコミされる形状でしたが、その強さはドラム王国最強の戦士として遜色なく、四本の腕に持つ武器を使いかなりの強さでルフィ達を翻弄しました。
さらに驚くバクバクの実の能力のさらなる強さを求めた使い方は、自分を食べて昇華して、骨格整形術を駆使して自分を吐き出し、「スリムアップワポル」を作り出すこともできます。スリムアップワポルは、海賊泥棒をしていたナミを追いかけて捕まえられるほどの足の速さになっています。
ワンピース劇場版「エピソードオブチョッパー冬に咲く、奇跡の桜」では、バクバクの実を使い、兄のムッシュールと自ら合体します。ムッシュールも弟と同じように悪魔の実の能力者で、元々もそれなりの強さを持っていました。しかし合体してからは、それらの能力をうまく使った連携プレイをみせ、さらなる強さを発揮して、最終的には「ムッシュールワポルキャノン」という、猛毒をばらまく大砲を放とうとしました。
ワポルの強力な部下
チェスとクロマーリモ
ワポルに追従する忠実な二人の部下です。二人の強さは、ウシウシの実を食べたドルトンと同等の強さを持っていると、ワンピースの本編で公言されています。さらに、ドラム王国で一番狂暴な動物ラパーンの群れを撃退できる強さも持っています。
チェスはピエロのような顔の部分が出た覆面に、異様に長い両腕と分厚い唇をした人物です。戦闘時には「チェックメート」と言いながら弓矢を放ちます。ドルトンと戦う場面では、国民へ弓を放ち、その矢をドルトン自身が身を挺して受け止めさせるなど、非情な人物です。ドラム王国悪参謀をしておりワポルが食べたものや法律のリストを記録しています。ワポルの圧政は民を守るために必要なもので民の心など不要と考えている人物です。
クロマーリモは「ムハハハ」と特徴的な笑い声をした頭部と両腕に黒アフロがあるのが特徴的な人物です。両腕の黒アフロはグローブとしての役割があり、その黒アフロに隠してある武器を使って戦闘します。さらにアフロが敵の足にくっつくと、全く取れなくなってしまいます。そんな彼は国政に必要なのはシステムと考えており、ワポルに刃向かう者には容赦なく攻撃をしかけます。
一味を古くから知るDr.くれはは「あいつらがもし本当に弱かったら…『医者の追放』なんてバカなマネ…国民全員で止めてたはずさ…」と言い、国民全員でも止められない強さを持っています。参謀の二人の強さが弱ければ、ワポルの暴君はドルトンと国民たちでどうにかすることができました。さらには二人のうちどちらかでも、ワポルの悪行を止める倫理観があれば、ドラム王国は名実ともに「医療大国ドラム」のままでいられたのです。
その他のワポルの部下たち
イッシー20
医療大国ドラムの評価を支えてきた医療の精鋭たちです。敵であるドルトンですらその実力を認めており、ワポルに斬りかかったのちに「何て事なかろう。我らが『医療大国ドラム』の優秀な医師様の医療技術をもってすれば」と言わしめるほどです。その手際は実に素早く、「オペを始めます」から始まり、「メス」「針」「ブリキ」「トンカチ」と次々と外科手術をして、ドルトンが与えたワポルの傷を癒してしまいました。
その構成員は、ワポルによって医者狩りが行われ、国に残った20人の医者達です。ワポルの権力に屈していたことで国民からは反感を買われていましたが、過去に爆死したヒルルクの死に様を目の当たりにしてからは良心の呵責に苛まれ続けているのです。その後、ワポルに従う裏で、密かに「民のための医療」を目指していました。その決意は、雪崩に巻き込まれて重度の凍傷状態に陥ったドルトンを治療したことで実現されます。
ペットのロブソン
毛カバと呼ばれる、見た目は動物園にでもいるカバの毛が伸びたような形状をしています。ワンピースの中にあった解説によると、雪山の生活に適した進化を遂げた動物ですが、適し過ぎて雪山を舐めているために普段は足を折りたたんで、まともに歩行することすら怠けているのです。しかしいざ本気になると、足を延ばして速度で走り出します。この本気モードをワポルは「ロブソン『本気モード』」と名付けていました。
ワンピース本編では、ワポルがロブソンに乗って進めと言いますが、微動だにしません。そこでワポルは「おいおい貴様まだおれがお前の兄弟を殺したことを根に持っているのか!」と発言していました。そしてそんなワポルが来ている服のフードの部分には、毛カバらしき形状をしています。ワンピースのファンの中には、ワポルが着ている服の一部に、殺されたロブソンの兄弟が使われているといった考察があります。
ワポルの兵士
みな統一した冬服にマフラーをつけた服装の兵士たちです。国民たちは「そいつらに手を出すと…」と警戒されるほど、その強さは一般人よりは強いぐらいです。しかしゾロのパンチ一発で沈み、さらには防寒着を奪われてしまうほどです。さらには仲間が倒されたことからゾロに戦いを挑み、サーベルを奪われて武器にされて返り討ちにされます。そんな強さを見せつけたゾロからは「はり合いのねェ奴らだ…!」と言われてしまいます。
映画で登場ワポルの兄ムッシュール
ワンピース劇場版「エピソードオブチョッパー冬に咲く、奇跡の桜」に登場するワポルの兄です。ワポルと同じように甘やかされて育ったのか、暴虐な性格をしており、自己中心的です。毒キノコのノコノコの実の能力者で、身体を紫色の煙状の胞子とすることができる、分身を生成して攻撃し、地面からキノコを生やし敵を捕えたり、様々な方法で攻撃する手段を持った強力な能力を持っています。
さらにノコノコの実の能力で恐ろしいことは、体内に溜め込んだ猛毒の胞子を10年に一度、体外へ砲弾「胞子爆弾(フェイタルボム)」として放出する能力があります。20年前には、先代の国王が世界会議(レヴェリー)出席のため国を離れた際、退屈しのぎに能力を試すためという理由で城の大砲から胞子爆弾を撃ち出し、国民の多くを死に至らしめた過去があります。
流石に多くの国民を失った先代国王は、13歳といえどもムッシュールを許すことはできずに、毒キノコの胞子を焼くことができる火の国キラウエアへ国外追放処分に処しました。しかし、ドラム王国が黒ひげ海賊団に襲われ、逃げたワポルが兄を救出し、そのままドラム王国へと兄弟そろって帰ってくることとなったのです。
バクバクの実を持つワポルに、忠誠を誓う二人の参謀、さらにお抱えの医者のイッシー20とその兵士たちで構成される個性豊かなワポルとその一味たちがどのようなことを、ワンピースの世界の中でしてきたのかを次の項目で紹介していきます。
どこに行っても自分は王様気分の失政の王様ワポル
世界会議(レヴェリー)でコブラに怒られる
先王が死亡してから、ワポルは国王として世界政府の国王が集まる世界会議(レヴェリー)へと顔を出すようになります。そこでは、世界中で解決しなければならない重要な問題を話し合う場所です。
ワポルは鼻をほじりながら、「ふん!ばかばかしい!おれの国には関係のない話だ!」「おれの国に迷惑をかけるなよ」と興味なさそうに言うなど、世界の王たちの前で不遜な態度をとっていました。それに同じく出席していたアラバスタ王国のネフェルタリ・コブラは「ワポル!貴様身勝手が過ぎるぞ!『世界会議(レヴェリー)』を何だと思ってる!」と叱責された過去があります。
腹いせにビビを蹴るワポル
アラバスタ王国のネフェルタリ・コブラに怒られたことを根に持ったワポルは、父親に随伴してきていた娘の王妃ネフェルタリ・ビビに目を付けます。なんと国に代表の娘に、腹立つからと言う理由で「おおっと!手が滑ったわ!」と殴ったのです。国の代表同士の物理的な衝突は、下手をすれば戦争にもなりかねないとてつもない出来事です。
しかし王の娘として自分の行動がどのような悲惨な結果を招くかを心得ている王妃ネフェルタリ・ビビは涙を我慢して笑顔で「いいの。こちらこそぶつかってごめんなさい」と謝罪をしたのです。誰がどう見ても、ワポルの守備で来ていたドルトンでさえもあまりにも理不尽なことです。しかしそれでも、戦争を回避するために最善の行動をしたのです。
ドラム王国守備隊長のドルトンは先王がご存命だった時から、ワポルのしつけや教育について苦言を進言してきました。しかしいつか目を覚ますと看過していました。しかし世界会議(レヴェリー)であった出来事から、まだ幼い王妃が見せた強さと現国王の行動の差を目の当たりにしたドルトンは、ドラム王国の将来を不安視するようになる
暴君ワポルの圧政医者狩り
ドラム王国は医療大国ドラムと呼ばれるほどの、医療が進んだ国でした。しかしその実態は、ワポルへ忠誠を誓ったイッシー20以外の医者を全て国外追放し、医者を求める国民たちはワポルへ従わざるを得ない圧政を敷いていました。
先王から側近をしていたドルトンもいつかは目を覚ましてくれるだろうと看過していましたが、ワポルがヒルルクを「イッシー20が病気になった」と嘘の情報を流して城へと来させる罠にはめたうえで、「患者がいなくてよかった」とヒルルクが笑顔で自爆したことを嘲笑った事で遂についに見切りをつけ、ワポルに反旗を翻し投獄されることがありました。
黒ひげ海賊団に襲撃される
事が起こったのはルフィ達が島に来る通カ月前の事です。なんと最悪の世代の一席に数えられている黒ひげ海賊団が、ドラム王国を襲撃してきたのです。その時ワポル達一味は、誰よりもなによりも早く国民を見捨てて、船で逃げ出したのです。それ以降、ドラム王国は王のない、名前もない国になります。
ドラム王国に襲撃してきた時の黒ひげ海賊団の団員は5人です。黒ひげ海賊団の船長黒ひげは、もともとは白ひげ海賊団に20年以上も所属していました。しかし狙っていた能力を秘めた「ヤミヤミの実」を奪うために禁忌の仲間殺しをして逃走し、黒ひげ海賊団を結成した人物です。ワンピースの本編でも、その後に何度か登場するかなり強いキャラクターです。彼らにより、島に残り、国民と共に戦ったドルトンは瀕死の重傷を負います。
ワポル国王も医者もいないドラム王国
圧政を敷いていた国王がいなくなり国名を持たない冬の島となったドラム島は、しかし黒ひげ海賊団により壊滅的な打撃を受けていました。その間に、人々は海賊に植え付けられた恐怖により、海賊に対して過敏な状態になっています。そのために、医者を求めてやって来たルフィ達麦わらの一味を追い出そうとしたりします。さらには医者が必要だと訴えるビビを銃撃するなど、かなり過剰反応するようになっていました。
ドラム王国ワポル国王から船長に転職ブリキング海賊団結成!
ドラム王国からいの一番に逃げ出したワポル国王と、その側近のチェスとクロマーリモ、配下のイッシー20と兵士たちは、黒ひげ海賊団がドラム島を去るまで海賊団を旗揚げします。その名もブリキング海賊団です。そんなブリキング海賊団とルフィたち麦わらの一味が遭遇したのは、冬島のドラム島に近くて雪がそぼ降る大海原の真っただ中です。
見張りをしていたゾロが「おい、お前ら…海に…人が立てると思うか…?」と珍しくとんでもないことを言います。近づいてみると、海面に立っているのは参謀のチェスです。唖然とする麦わらの一味のゴーイングメリー号がチェスに近づくと、チェスの足元から巨大な海賊船が出現します。チェスが立っていたのは、船の見張り台に位置する一番高い場所だったのです。
ルフィ達を取り囲んだブリキング海賊団とワポル達ですが、ワポルは空腹なようです。そこでゴーイングメリー号の欄干にかみつき、むしりとパンを千切るように噛みちぎり、食べてしまうのです。大切なゴーイングメリー号を食べられたルフィは怒り心頭、戦闘が開始されます。しかしルフィ達と兵士たちでは、強さの差が歴然です。その中でルフィがバクバクの実でワポルに食べられてしまいます。しかし逆に反動をつけて吹っ飛ばします。
こうしてワポルが吹っ飛ばされて戦闘は終結します。その後、船長が吹き飛ばされたブリキング海賊団はなんとかワポルの姿を探し出し、そしてドラム島での再登場につながるわけなのです。
麦わら海賊団との遭遇
ドラム島に上陸し再登場したブリキング海賊団は歯向かった人々を倒し、国民に矢をいってドルトンを倒し、医者を求めるルフィ達と戦闘します。しかし雪崩でドロー試合に。その後、Dr.くれはとチョッパーが暮らす城で再登場を果たします。バクバク工場(ファクトリー)により、町で食べた家と大砲を自分に合成して「ワポルハウス」、部下のチェスとクロマーリモを食べて「チェスマーリモ」とバクバクの実の本領を発揮します。
そしてヒルルクの旗を打ち、チョッパーやルフィの怒りを買います。チョッパーはランプルボールでチェスマーリモを倒します。さらにルフィのゴムゴムのバズーカによってワポルも吹き飛ばされてしまいます。最初に会った時と同じような退場のしかたです。
ワポル国王がいなくなったドラム王国のその後は?
ワポルがいなくなり、戻って来る恐れがなくなったと感じたドラム島の住人たちは、新たな国名を「サクラ王国」として再建を始めました。その様子は、ワンピースの扉絵のイラストシリーズ「ワポルの雑食バンザイVol.7」に収録されています。
王国ということは、王様が君臨しています。その王として選ばれたのは、元ドラム島民間護衛団団長のドルトンです。全身にダイナマイトを括りつけてワポルと刺し違えてでも、人々を救おうとしていたドルトンが選ばれたのは納得でしょう。
本編のその後にワポルの雑食バンザイで再登場
ワンピースの扉絵は、本編では語られない、しかし時折ワンピースの物語にとって重要な裏の物語を語る1コマ劇場としての役割があります。そんな扉絵でワポルが再登場を果たします。その扉絵のシリーズの名前は「ワポルの雑食バンザイ」です。
その中で、最初にルフィに吹っ飛ばされたワポルが「殺されたって死なないおれ様」と、木やランプ、はては恋人とデートしているところにベンチを食べて乱入するなどなど、様々なものを口にして、なんとか飢えを凌いでいる様子が描かれています。果ては町中の物を食い散らかし、海軍につかまってしまいます。
もう王様ではないことに気づいたワポル元国王
ドラム島でサクラ王国が誕生して、ドルトン王として笑顔の中で人々が暮らしているその裏側で、ワポルは海軍の手から逃れて、どこかのゴミだらけな場所に逃げ込みます。そこで子供に笑われて、犬におしっこをひっかけられてワポルは「もう王様じゃなかったおれ様」と気づくのです。
そこからはワポルは、以前とはまったく違う生活になります。冬の寒いなかでマッチを売り、橋の下でゴミと共に暮らすのです。しかしその傍らには、以前ワポルにおしっこをひっかけていた犬が再登場を果たし、またしてもワポルにおしっこをひっかけているのです。
橋の下で遊び始めたワポル
橋の下での生活のなか、ワポルはゴミを食べて、バクバクの実の能力で合成して吐き出して、様々な遊具を作り出します。メタリックな眼帯を着けたうさぎのロボットに、四足歩行に眼鏡をかけてベロを出している不思議な形をした人形と、その形はバクバクの実の能力で様々な楽しい形をしています。バクバクの実の能力を実に彼らしく楽しく有効利用しています。
ワポルが運営するおもちゃ工場バクバク工場始動
バクバクの実の能力で次々と生み出されるワポルの玩具に一番に目を付けたのは、橋の近くに住んでいる子供たちでした。「子供の心をつかんでしまったおれ様のおもちゃ」という表紙のイラストでは、橋の下に在るおもちゃに楽しそうにして遊ぶ子供たちの姿と、それを遠くで眺めるワポルの姿を見ることができます。その姿は、ワポル国王だった時に暴虐な姿とはまた違う一面をみることができます。
子供の心をつかんだことを実感したワポルは、「TPYSHOP」と手書きで書いた看板をかかげて、橋の下でいままで作ったおもちゃを販売し始めます。そのおもちゃの中には、毛カバのような顔にツバ有り帽子をかぶった懐かしい顔が再登場を果たしています。
まさかの玩具店店主ワポル
沢山の子供たちに支えられて、日銭稼ぎから橋の下で小さいながらも店を構えて「ワポル玩具店」を開店します。この時は、「TPYSHOP」で来ていた子供たちが、ワポルの店の開店をお祝いしに来てくれています。そして近所の小さな子供たちだけではなく、ワポルも少々汗を浮かべて引いてしまうほどの子供たちがお金を持ってかけつけます。時には売り切れになってしまったおもちゃを泣いてせがむ子供と、父親らしき姿があります。
ワンピース扉絵のにワポルの雑食バンザイシリーズ「たちまち繁盛おれ様の店」では、ワポルの「ワポル玩具店」に押しかける人々と、ワポルにしては珍しく汗を浮かべている場面を見ることができます。
ワポルのおもちゃから新合金が発見される
そんな大盛況な「ワポル玩具店」の裏側で、ワポルの玩具を買った子供から玩具を預かって調べた科学者がいました。彼は、「ワポル玩具店」で販売されているおもちゃに使われている金属が、新種の合金だということを発見します。その名は「ワポメタル」です。バクバクの実の能力を使う産まれた新合金は、かなりの利便性に富んでいました。
その合金を作り出せることから、ワポルは一躍時の人のような扱いを受けます。しかし当の本人はなにがどうなっているのかわからない様子で、カメラのフラッシュを前に不安げな表情で「?」を浮かべています。
あれよと言う間に成り上がりCEOワポル元国王
ワポメタルが発見されてからというもの、ワポルの経済状況はうなぎのぼりに上昇していきます。ワンピースの扉絵のワポルの雑食バンザイシリーズの扉が進むたびに、ワポル玩具店→トイショップワポール→大会社バクバクファクトリー→成り上がりワポル財閥とその規模はどんどん大きくなります。同じようにしょんぼりとしていたワポルにも笑顔が戻っています。
さらにバクバクの実の能力を使い、「大会社バクバクファクトリー」といえば、ワポルがバクバクの実の能力を使うときの技名「バクバク工場(ファクトリー)」と同じ名前です。技の名前が、再登場を果たしたキャラクターにより、別の形で再登場を果たすというのは、ファンにとっては嬉しいものです。
最終的にワポルはミス・ユニバースと結婚を果たし、ワポルの雑食バンザイシリーズ最終回では「返り咲く悪の権力!世界へ届けワポル印」と題名がうたれて、椅子の上でふんぞりかえっている楽しそうな、完全に元通りとなったワポルの姿を見ることができます。そこには、かつてのしょんぼりしたワポルの姿などありません。結婚したミス・ユニバースと、橋の下からずっと一緒の犬と共に、順風満帆な生活を送っているのが見て取れます。
ワンピースの扉絵以降にも再登場を果たしている
実はいうとこんなところで再登場を果たしていた
ワンピースの扉絵のワポルの雑食バンザイシリーズの途中で「ワポメタル」が発見されました。この「ワポメタル」と聞いて、ワンピース読者はなにか思い出すことがあるのかもしれません。麦わらの一味の船大工フランキーがサウザンドサニー号に搭載している超大型ロボット兵器に使われている合金が、ワポメタルなのです。こうしてワポルは間接的にワンピースに再登場を果たしていました。
世界政府認定悪ブラックドラム王国のワポル国王をして世界会議(レヴェリー)に出席
ワンピースの扉絵にて再登場を果たし、さらにワポメタルとして物語に関与したワポルでしたが、新世界編ではさらなる再登場を果たしています。なんと、世界貴族認定の王国「悪ブラックドラム王国」を設立して、国王の座に収まっている1コマがワンピースにて描かれました。
そこには悪役らしく黒い衣装に身を包んだミス・ユニバースや犬も同じように再登場をして、ワポルと共に楽しそうに過ごしている様子が描かれています。再登場した犬は、ハコワレという名前までつき、頭の箱も黒い箱に変化したうえで、驚きの後ろ足二本で立っています。
そして世界会議(レヴェリー)の前には「まーっはっはっは!『サクラ王国』だとォ!ドルトンめ!どう引きずり落としてやろうか!」と声を高らかに言っているシーンが描かれました。再登場を果たしても、ワポルの根底は全く変わらず、自分本位な様子です。
世界会議(レヴェリー)で本格再登場
いままでは扉絵や1コマのみの登場でしたが、世界会議(レヴェリー)が開始されてワポルの姿が再登場します。ワポルのほかにも、アラバスタのネフェルタリ王やビビ王妃やルフィと面識がある王族たちも再登場をします。みな新世界編ということで、少々姿や形が成長しています。そんななかで、依然と同じように政治関係には無関心なワポルは、再登場をしても変化なしです。
世界会議(レヴェリー)が開始されたコマでは、ブラックドラム王国の国王姿のワポルが、横目でドルトンを睨みつけているシーンがありました。その隣のコマには、同じようにワポルを見ているドルトンの姿もあります。ドルトンも、ワポルの執拗な性格を把握しているのでしょう。警戒している様子です。
ワンピース本編でのワポル再登場を待て!
世界会議(レヴェリー)で無事に再登場を果たしたワポルですが、まだまだ世界会議(レヴェリー)は始まったばかりです。ワポルには「ドルトンを引きずり落とす」といった復讐心があります。それを簡単にあきらめたりするような男ではありません。何らかの拍子で、いずれ仕掛けて来るかもしれません。もしかしたらもう一度バクバクの実の能力が見れるかもしれません。そんなワンピースの世界からまだまだ目が外せません。
この記事を読んで、ワポルの過去や、ワポルとルフィとの対決、ヒルルクとチョッパーの過去をもう一度見返したくなった方は、ワンピースの単行本や劇場版ワンピースを是非とも読み返してください。そして世界会議(レヴェリー)でのこれからのために、週刊少年ジャンプを楽しみにしてください。