【とある魔術の禁書目録】木原唯一がかわいい！強さ・能力や最期を考察

とある魔術の禁書目録では、個性豊かな木原一族の中では不思議なほど普通にかわいい木原唯一(きはらゆいいつ)の姿を見ることができます。独特な雰囲気が漂う木原一族は、科学集団として活躍しており、とある魔術の禁書目録では、主に主人公たちの前に立ちはだかっては、攻撃を仕掛けていく存在となっていました。それゆえに、悪に満ちた要素が強く、敵役としてさまざまな悪だくみをしていたのです。

そんなあまりいい印象がない木原一族に属している木原唯一は、見た目はかわいい雰囲気の普通の女の子でしたが、科学者集団の一族の生まれだけあり、とても好奇心旺盛で能力も高かったため、普通でかわいい見た目に反して、中身はマッドサイエンティスト(狂気の科学者)でした。そこで、かわいいと評判の木原唯一の科学者としての能力やその能力を活かす強さ、自爆しようとした最期についてご紹介します。

2004年4月から鎌池和馬さんによって執筆され、電撃文庫から誕生したのが「とある魔術の禁書目録」というライトノベルです。魔術や聖書などのオカルトをふんだんに取り入れた魔術系と、兵器や超能力などのオーバーテクノロジーが駆使されている科学系という一見、正反対と思われる要素を混在させ、ファンタジーやSFの要素も取り入れている鎌池和馬さんにとってのデビュー作となりました。

とある魔術の禁書目録では、今までにない独特な世界が描かれていたため、たちまち話題となり大人気となります。インデックスや禁書、禁書目録、とあるなど、さまざまな愛称で親しまれるようになり、一方通行や超電磁砲などのスピンオフ作品も次々と誕生していきました。それらの作品は、とあるシリーズと呼ばれるようになります。2019年7月の時点でライトノベルは、短編集と本編の合計48巻が刊行されました。

2004年4月から刊行されたとある魔術の禁書目録では、魔術や聖書などのオカルト的な要素をふんだんに含めた魔術と、兵器や超能力などのオーバーテクノロジーを駆使した科学とが混在しながら戦っていく、バトルアクションが魅力の作品となっています。刊行当初は、ありとあらゆる能力を無効にしてしまう上条当麻が活躍する少年漫画という構成で進められていましたが、次第にさまざまな主人公が作られていきました。

さまざまなタイプの主人公が3人登場していくようになり、物語的にも22巻で大きな節目を迎えることになります。それゆえに、23巻以降はタイトルも変更されました。23巻以降は、「新約 とある魔術の禁書目録」と変更し刊行されるようになり、ナンバリングもリセットされています。そのため、1巻～22巻までを旧約、23巻以降を新約と呼ばれるようになりました。

現在はSPと呼ばれる短編集や、SSと呼ばれている補完の短編集が2巻、新約完結巻の22リバース、旧約と呼ばれている22巻、新約としての22巻の合計48巻が刊行されています。2018年6月の時点では、ライトノベルとしては異例の3,100万部を突破して話題を呼んでおり、さらに記録は更新中です。ライトノベルシリーズとしては最多の記録を作っており、現在もなおその記録は更新され注目を集めています。

完全記憶力を持っているインデックスを助けるために、あらゆる能力や魔術を無効にしてしまう力を持っている上条当麻は、魔術師である2人と戦い、記憶をなくしてしまいます。しかし、彼はそれを周囲に悟られないようにしていました。そんな時、シスターの姿をしたインデックスを追ってきた2人の魔術師に力を貸して欲しいと頼まれ、魔術界の事件を解決するために協力することになります。

癖のある独特なキャラクターが多い木原一族。その中で唯一、普通をコンセプトに誕生したのが、かわいい見た目の木原唯一です。彼女は常に丁寧な言葉遣いをしていましたが、うわべだけ丁寧な雰囲気で心がこもっていない印象がありました。それゆえに、周囲には人を小馬鹿にしているという印象を与えていたようです。見た目は普通のかわいい女の子ですが、マッドサイエンティストの要素を十分に持っていました。

• 名前：木原唯一(きはらゆいいつ)
• 性別：女性
• 師匠：木原脳幹(きはらのうかん：ゴールデンレトリバー)
• 初登場回：新約4巻
• 特徴：普通にかわいい女性
• 性格：好奇心旺盛、マッドサイエンティスト(狂気の科学者)
• 容姿：肩を越える美しい黒髪、常に普通のリクルートスーツに白衣を羽織っている

ぶっ飛んだ雰囲気や見た目のキャラクターが多い木原一族ですが、彼女はそこに属さないように見えました。しかし、木原一族の血を確実に受け継いでいる要素は随所に見られていたのです。そのため、師匠として尊敬していた木原脳幹が最期を迎えると、彼女は狂ったように暴走し出します。彼女の唯一のストッパーが外れたことにより、木原一族の影のトップ的な位置に君臨していた彼女を止めることはできなくなりました。

見た目は普通のかわいい雰囲気の木原唯一でしたが、彼女の中には独特な個性を持った科学者集団として誕生している木原一族の血がしっかりと流れていたのです。彼女は幼い頃から好奇心が旺盛でしたが、その知的好奇心はかなり歪んだ形で成長を遂げていきます。それゆえに、学園都市で総括理事を務めていた薬味久子に彼女の好奇心を組み込んだところ、性格が非常に歪んでしまったのです。

師匠を尊敬していた彼女は、師匠と一緒の時にはとても穏やかでかわいい雰囲気の女の子になります。しかし、彼女の本性はかなり凶悪なものだったのです。自分の考えに沿わないことがあれば、口汚く罵ったり、悪態をついたりもしていました。尊敬していた師匠が最期を迎えたことで、彼女の凶悪な性格にストッパーがかからなくなり、全ての人を木原にするために手段を選ばない性格が飛び出していきます。

科学を悪用するという使命を持っている木原一族の一員である彼女は、個性的な雰囲気の他の木原一族とは異なり、かなり普通の女の子であったため、周囲に怪しまれずに任務を遂行することができるという強みを持っていました。しかし、師匠には強い信念があったため、彼が生きていた時の彼女の性格は比較的穏やかでそれらを乱用していません。彼女にとって師匠の存在は性格がガラリと変わるくらい悲しいことでした。

科学を悪用するという使命を背負っているのが木原一族です。それゆえに、彼らはあらゆる手段を用いて、科学を利用して自分達の使命を全うしようとします。能力開発に乗り出している学園都市の中には、暗黒部が確かに存在しており、それに深く関わっていました。その一族はドンドンと増加傾向にあり、5,000人にも及ぶと言われています。悪業が広がるのは善業を広めるよりもはるかに簡単だということがわかるでしょう。

学園都市では、最強の科学と呼ばれている一方通行(アクセラレータ)の開発が行われました。これらの偉業を成し遂げたのも、木原数多ら木原一族だったのです。それゆえに、マッドサイエンティストといった雰囲気の人間によって多くの科学が進歩したとも言えます。とある科学の超電磁砲では、表と裏の顔を持つテレスティーナ＝木原＝ライフラインが姿を現していました。

彼女も木原一族の人間であり、敵という立場で大活躍していたのです。一見優しく温厚そうな雰囲気を醸し出している彼女ですが、その本性はかなり凶悪で、人間をモルモットのように扱うことに関して何とも思わない性格を持っていました。

木原一族の中でもトップの座に位置するほどの強さを持っていたのが木原唯一でした。彼女は、複数の打点を設けることで、体内の広範囲に伝わり広がっていくという衝撃同士をかち合わせることに成功します。それによって、血管内を移動している血液の中に気泡を与えることができたのです。そうすることで死を与えることができるという連続蹴りをすることができました。

この体術は、サンプル=ショゴスの力と呼ばれるようになり、この体術によって思うがままに理想送りなどの力を使用しながら上条たちを追い詰めていくことに成功します。この体術は木原一族の中でもかなりのイカレっぷりを発揮している木原数多によってコピーされ、一方通行のの研究を積み重ねていくことで誕生した木原神拳へも応用しようとしていました。

理想送り(ワールドリジェクター)とは、平凡な男子高校生を装っている上里翔流(かみさとかける)の右手に宿っている力であり、威力のある強さを秘めています。その力は、新天地と呼ばれている隔離されている空間へ願望の重複が発生した者を追放するという強さを持っていました。魔術を極めることで神となった魔神が、無意識に幻想殺しに代わる力を欲したせいで、上里に宿ったとされています。

師匠の死によって復讐の鬼と化した木原唯一は、彼が持っている理想送りの強さを手に入れようと生徒会に頻繁に出入りしている化粧院明日香になりすまし、隙を見て上里の右手を切断し、奪ったのです。本来、理想送りという力は、本人でないと扱うことができません。しかし、優秀な彼女は、自分にサンジェルマンウイルスを投与することで、彼の右手を自分の右手であると認識させて無理やり利用可能にしてしまったのです。

自分の復讐を成し遂げるために、精神的にも肉体的にも強さを発揮して問題を解決していきました。さらに、サンプル＝ショゴスの寄生生命体を自分に寄生させることで、その強力な再生能力によって、すぐに自分の右手として使いこなせるように縫合のすえ、再生しています。これは、優秀な力を持っている木原唯一だからこそ実現した素晴らしい応用力だったということができます。

師匠の最期を見届けた木原唯一は、復讐の鬼と化し、あらゆる実験に没頭していくようになります。彼女は、エレメントという科学と魔術を融合させた雑種の生命体を作り出しました。サンプル＝ショゴスによってそのエレメントを捕食させることで、師匠とは異なる原理によって対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)を作りだすことに成功します。

それによって武装することが可能となった彼女は、背景に溶け込むことが可能となり、カメレオンのように姿を自由自在に消すことができるようになりました。しかし、全ての力を無効にすることができる上条当麻の強さによって破壊されることになります。

また、全ての経緯を見守っていた御坂美琴によって師匠がかつて使用していた対魔術式駆動鎧を探し出され、使用されたことで、窓のないビルまで木原唯一は、吹き飛ばされることになりました。そこに姿を現したアレイスターと手を組むことで、平凡を装っている高校生の上里翔流やレベル5の超能力者である御坂美琴らを倒すべく、計画を立てることになります。

師匠の木原脳幹を心から尊敬していたかわいい雰囲気の木原唯一は、高い力を持つ超能力者である御坂美琴によって奪われた、かつて師匠が誕生させた対魔術式駆動鎧を、どんなことをしても取り戻そうとします。師匠の木原脳幹の最期以降、復讐の鬼となってしまった彼女は、目的のためであれば手段を選ばない冷酷な性格が飛び出していきました。

そんな彼女の内面をよく理解している上里らは、それを利用しようとします。彼女は彼らをおびき出し、戦いをしますが、最終的には敗れてしまいました。師匠の木原脳幹が作り出した対魔術式駆動鎧を奪い返すことができず、敗北した彼女はやけになり、彼らと共に自爆しようとします。しかし、悪運の強い彼女は次の戦いへと進むのでした。

因縁の上里らとの戦いに敗れてしまった木原唯一は、彼らと一緒に自爆しようとしました。しかし、自分の右手を強引に取り戻した上里が繰り出す理想送りによって、邪魔をされてしまいます。しかし、彼はその際に自ら「願望に重複を持つ」という状態となってしまったため、自分の力の強さである理想送りによって、新天地へ飛ばされてしまったのです。

それによって、一旦は自爆するつもりの彼女でしたが、理想送りの強さを秘めている上里の右手を再び自分のものにします。木原一族の闇の部分が誕生した唯一は、新天地へと送られてしまった上里を唯一元に戻す手段となる彼の右腕を盾に取り、圧倒的な強さを持っていた上里勢力を従えることに成功しました。師匠の復讐に燃えている彼女は、圧倒的な強さを持つ上里勢力についていた女の子達を次々と虐待しながら支配していきます。

彼女は、師匠である木原脳幹と最期に誓った師匠を越えるという使命を全うすることに全てを捧げていたのです。それゆえに、世界中を木原にするという計画を実行するために、冷酷になっていきます。しかし、全ての力を無効にしていまう上条当麻の強さによって上里は無事帰還するのでした。それによって、今まで虐待してきた上里勢力に取り囲まれ、その後は描かれていませんが、おそらく最期を迎えたと言われています。

かわいい雰囲気の木原唯一には、尊敬している師匠がいました。その師匠とは、犬の木原脳幹だったのです。彼は、一見普通のゴールデンレトリバーに見えますが、演算回路が外付けされたことで、脳が拡張されていきました。それによって、天才的な頭脳を持つ木原一族に属する一匹となったのです。彼の推定寿命は80歳となっており、木原一族の始祖によって誕生した最古のメンバーでもありました。

犬でありながら葉巻を愛用し、ダンディーな男性の渋い声を持っていたため、かわいい弟子の唯一からはその声がたまらないということを度々言われています。彼はかなりの殺傷力のある兵器などを扱っているものの、不要な争いや破壊は避ける傾向がありました。

彼の中には一本筋の通った強い信念があったのです。ロマンにこだわる男らしい姿勢もあります。また、自分は到底及ばないと思っているアレイスター=クロウリーに関しては敬意を評していました。それゆえに、彼の指示には素直に従っています。

師匠の脳幹をとても尊敬していた唯一は、彼の言うロマンを大切にしていました。それゆえに、彼の考えに従い無用な争いや命は奪わないことを意識していましたが、時に、彼女の本性が現れ多くの犠牲を出してしまうこともあったのです。敵である上里翔流によって最期を迎えた脳幹の遺言である、師匠を越えていけという言葉を忠実に守ろうとする彼女は復讐の鬼となっていきます。

偉大な師匠の最期によって彼女の考えやいままで抑えていた理性が全て吹き飛んでしまったのです。恐怖での支配によって、木原の極悪な性質に近づけることができると思っている彼女は、敵である上里勢力の女の子達を支配した際も全ての人間を木原にしていくことで、永遠の木原を得ようとします。この実験が成功した時に、彼女は師を初めて超えることができると信じて疑わなかったのです。

尊敬していた師匠の木原脳幹の最期があまりにもショックだった唯一は、彼女の中のストッパーがなくなり、邪悪な性格が一気に広がっていきました。師匠の最期の言葉を聞いて、彼女が心を新たにした時の言葉が上記のセリフです。彼女は師匠を越えていけという脳幹の最期の言葉を忠実に実行しようとします。自分が唯一の木原となることで、師匠が託したことをやり遂げことができると確信していました。

尊敬し心のよりどころとしていた師匠の最期の言葉を受け取った唯一は、彼の遺言通りに一人前になる決意を固めます。深い悲しみの中、穏やかでかわいい雰囲気の彼女の姿はなくなり、復讐の鬼となってしまった彼女を止める人はいなくなりました。木原一族の中でもトップの座につくほどの強さを持っていた彼女は、師匠が胸を張って頷いてくれるそんなイメージを持ちながら破滅への道へ進むのでした。

最終的には破滅への道を歩むことになった唯一ですが、そのラストのシーンが滅茶苦茶好きだと人もいました。正義や悪というものは一概に決めつけることはできません。人の数だけ正義と悪が存在するとも言われています。それゆえ、師匠の最期によって新たな決心や決意をした彼女にロマンを感じる人もいました。

師匠である木原脳幹の最期のシーンで感動して泣いた人は多かったようです。偉大な師匠を尊敬してやまなかった唯一は、一見見た目はペットと飼い主のような関係になっていましたが、そのやり取りが唯一彼女を人間らしくしていたのかもしれません。師匠が永遠の眠りについてからは彼女の闇を止めることができる人はいなくなり、彼女は多くの命を奪いながらも満たされることがない復讐をしていきました。

師匠との関係が良好だった唯一ですが、尊敬し愛する師匠がいなくなったことで彼女は孤独になり、師匠の最期の言葉を使命として生きるしかなくなります。どう見ても悪になってしまった彼女ですが、それでも彼女を支持したり、応援したりする人はいたのです。

一見かわいい雰囲気が漂っている普通の女の子の木原唯一ですが、彼女の中には木原一族に流れる凶悪な血も流れていました。しかし、師匠である木原脳幹との関係が良好だった際は、穏やかで楽しそうに過ごすことができたのです。科学を悪用することが使命となっている木原一族に属しながらも人間らしく生きています。しかし、師匠の最期の言葉を使命とすることで彼女は破滅への道を突き進んでしまいました。