【ログ・ホライズン】濡羽の過去・シロエとの関係を考察！アニメ版の声優は？

「小説家になろう」への投稿から漫画化され、アニメ化もされた人気小説『ログ・ホライズン』。「死からの復活」や「味のない食料」というゲーム的な要素を交えながらも「睡眠と食料が必須」という現実的な感覚も存在している世界で、主人公であるシロエが秩序の回復と帰還方法を模索していく物語です。そんなシロエと関わりのある人物が濡羽。ここでは、『ログ・ホライズン』の作品情報を交えつつ濡羽のプロフィールを紹介していきます。

『ログ・ホライズン』は橙乃ままれによるSFファンタジー作品です。舞台は剣と魔法の世界である超巨大オンラインゲーム「エルダー・テイル」。12番目の新規パッチが当たった瞬間にプレイヤーたちがゲーム内へと飛ばされてしまいます。2010年4月に小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載が始まり、書籍を執筆する練習として9章1冊分となるように三章構成が取られています。

ハラカズヒロによって小説から漫画化され、その後3本のスピンオフ漫画シリーズの制作、アニメ化された後はNHK Eテレにて2013年10月から第1シリーズ25話が、2014年10月からは第2シリーズ25話が放送されました。

『ログ・ホライズン』は人気RPGゲーム「エンダー・テイル」の有名プレイヤー・城鐘恵がプレイヤーキャラクターであるシロエの姿で物語を展開していきます。ある日、自分がエンダー・テイルに登場する街アキバにいたことでゲームの世界へと入っていることに気付いたことから物語が始まります。

シロエと同じく、全世界数十万人というプレイヤーが引き込まれており、ゲームで手に入れた力が混乱と無秩序を招く事態となってしまいました。ゲームの設定と今いる世界とが酷似しているものの、実際には自分たちがよそ者であることを理解したシロエ。そんなシロエが秩序の回復方法や現実世界への帰還方法を模索していくのでした…

『ログ・ホライズン』に登場する濡羽は、ホームタウンの1つである「ミナミ」を統一したギルド「Plant hwyaden（プラント・フロウデン）」のギルドマスターであり、「十席会議」の第一席を務める妖艶な女性でもあります。ゲーム時代は目立たないプレイヤーだったのですが、口伝(オーバースキル)を使用したことによって衛士機構を掌握し、斎宮家に近づいたことで莫大な富を獲得、それから蘇生地点となっている大神殿を手中に収めました。

濡羽の容姿は濡れたような強い輝きを放つ瞳とウェーブの黒髪、抜群のスタイルを持つ妖艶な美しさを持っています。ただ、少女の頃は痩せすぎのスタイルで、ぼさぼさ頭の不器用な女性だったとのこと。また、「狐尾族」であるため大きな尻尾が生え、狐頭部には耳も生えています。ちなみに、尻尾と耳の色は黒で先端のみが白いといった特徴があります。

抜群のスタイルを持つ妖艶な美しさを持ちながらもギルドマスターという高位に立つ濡羽。才色兼備と言ってもいい濡羽なのですが、彼女の過去(現実世界)は悲惨なものでした。ここでは、シロエの前に現した濡羽の姿「ダリエラ」と過去を紹介していきます。

濡羽は現実世界の過去を語っていました。「痩せすぎでぼさぼさ頭」はもちろん、「地味で存在感がない女だった」と言っており、その真偽は不明なのですが、少なからず過去に親からの虐待あるいは浮浪児だった経験、また同級生からもいじめを受け、生きるために援助交際をおこなっていたことを匂わす描写があります。そんな過去を持っているため、成長してからも自身のコンプレックスが晴れていないようで、爪を噛む癖があります。

ただ、そんな過去がゲームへと大きな影響を与えており、「大災害」以前からサバイバルを強いられてきたと認識しています。そのような過去の大部分が人格形成へと繋がっており、精神的に歪み常に嘘の笑顔を絶やさず麗人らしく振舞いをしますが、内心は全く笑っておらず、他人に対して冷淡な感情を抱いています。そんなところもあり、自ら「中身が腐っている」と自虐していました。

濡羽は「ダリエラ」という仮の姿でシロエの前に現れていました。これはシロエが持つ口伝「契約術式」と同様のもので、世界法則にアクセスできる手段を発見したため、外見のみならずステータスまでもを偽装する「情報偽装」を習得しており、この情報偽装で変装した姿です。本来、「情報偽装」はステータスにある能力を使ってしまうと解けます。

「Plant hwyaden」の本拠地であるイコマを抜け出し、旅の物書きを名乗ってあちこちふらふらしていた時にダリエラの姿をしており、そこでシロエと出会ったのです。またダリエラの姿でアキバの低レベル組であるミノリ達と数日間に渡る旅をしており、そこで仲間として接してくれたため「ほんの少しの助力」ということで鋼尾翼竜の残滅を命じています。

濡羽はホームタウンの1つである「ミナミ」を統一した巨大ギルドのギルドマスターであり、一方でシロエは仲間たちと共に秩序の回復と帰還方法を模索する古参プレイヤーです。そんな2人の関係はどのようなものなのでしょうか？相反する特徴と目的を持つ2人がどのような関係を築いているのか、ここではシロエのプロフィールをはじめ、濡羽とシロエの関係性に迫っていきます。

『ログ・ホライズン』の主人公がシロエです。現実世界においては、本名である城鐘恵(しろがねけい)として大学院の工学部に通う23歳の青年。大学ではコンピューター支援設計・CADの扱いを学んでおり、三次元CADでダンジョンマップ作成をおこなっていたことがあります。夜中に近所を徘徊し、友人と遊んでいる時は孤立気味だったようです。

中学生の頃からオンラインゲーム「エルダー・テイル」を始めており、歴8年以上のベテランプレイヤーであるためゲームの世界に関しての知識はかなり広く深いです。周到な計画立てを好むため、伝説的プレイヤー集団「放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)」では参謀を務めています。ただ、深い知識なためか茶会では「歩く攻略資料」としての扱いを受けており、それに嫌気がさして茶会の解散後はソロプレイに徹していました。

濡羽はシロエの能力や知識を評価しており、そんなシロエがゲーム時代に自身を評価してくれたためシロエに好意を抱いています。そこで、濡羽が西にスカウトしようと試みたのですが、シロエはアキバとその周囲の仲間たちが自分の居所だと感じていることに加え、ミナミの稼働体制を疑問視していたため断られています。

その時にシロエが言った「あなたの敵でいる」という言葉を大切な約束だと認識しているのですが、その言葉が濡羽の心の拠りどころであり、さらにシロエに対しての執着を強めるものでもありました。

ここでは濡羽とシロエのアニメ版声優を紹介していきます。濡羽のアニメ版声優を務めたのが斎藤千和さん、シロエのアニメ版声優を務めたのが寺島拓篤さんです。それでは、2人のプロフィールと主な出演作品も伏せてご覧ください。

• 名前：斎藤 千和(さいとう ちわ)
• 愛称：ちわ
• 出生地：埼玉県
• 生年月日：1981年3月12日
• 職業：声優
• 所属事務所：アイムエンタープライズ

濡羽のアニメ版声優を務めた斎藤千和さんは高校三年生の頃に「日本ナレーション演技研究所」に入所し、翌年1月に所内のオーディションで合格したことでアイムエンタープライズの傘下である劇団ヴァアレーヴに所属しています。その後、大学に通いながらレッスンを受け、現在所属している事務所「アイムエンタープライズ」へと所属し、声優として活動することになったようです。

2002年には同事務所に所属する声優、森永理科、中原麻衣、植田佳奈と共に声優ユニット『みっくすJUICE』を結成し、ライブ公演などの音楽活動やCDリリース、ラジオ出演などさまざまな活動をおこなっています。今では2011年10月に開催された『Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2011』で声優助演女優賞を受賞するベテラン声優となっています。

• 2003年～：妄想科学シリーズ ワンダバスタイル（秋茂あやめ 役）
• 2004年～：ケロロ軍曹（日向夏美、ギロロ伍長 役）
• 2005年～：ARIAシリーズ（藍華・S・グランチェスタ 役）
• 2005年～：ぱにぽにだっしゅ!（レベッカ宮本 役）
• 2007年～：魔法少女リリカルなのはStrikerS（スバル・ナカジマ 役）
• 2008年～：ストライクウィッチーズ（フランチェスカ・ルッキーニ 役）
• 2011年～：魔法少女まどか☆マギカ（暁美ほむら 役）
• 2014年～：ログ・ホライズン（濡羽 役）
• 2015年～：魔法少女リリカルなのはViVid（ノーヴェ・ナカジマ 役）
• 2018年～：閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-（忌夢 役）

• 名前：寺島 拓篤(てらしま たくま)
• 愛称：てらしー、たっくまん、たっくん
• 出生地：石川県
• 生年月日：1983年12月20日
• 職業：声優、歌手
• 所属事務所：アクセルワン

シロエの声優を務めた寺島拓篤さんは、専門学校を卒業したすぐにホーリーピークに所属し、2004年に発売されたドラマCD『悪魔のミカタ』で声優デビューを果たしました。翌年の2005年には『創聖のアクエリオン』の主人公であるアポロ役でテレビアニメデビューを果たしています。

その後、2008年にホーリーピークを退所し、2009年2月にぷろだくしょんバオバブに所属、そして8月に同事務所を退所し9月から現在所属するアクセルワンに所属しています。2012年にはセルフプロヂュースアルバム『NEW GAME』で歌手デビューを果たしていますが、それもあって第6回声優アワードで『うたの☆プリンスさまっ♪』で歌唱賞を受賞しています。

• 2005年～：創聖のアクエリオン（アポロ / アポロニアス 役）
• 2008年～：シゴフミ（野島要 役）
• 2009年～：プリンセスラバー!（有馬哲平 役）
• 2010年～：デュラララ!!（渡草三郎 役）
• 2011年～：セイクリッドセブン（丹童子アルマ 役）
• 2011年～：うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ（一十木音也 役）
• 2013年～：ログ・ホライズン（シロエ 役）
• 2014年～：異能バトルは日常系のなかで（桐生一 役）
• 2016年～：SERVAMP -サーヴァンプ-（城田真昼 役）
• 2017年～：アトム ザ・ビギニング（お茶の水博志 役）

こちらは『ログ・ホライズン』の最後に登場した濡羽が魅力的だったと言われています。シロエに言い返された濡羽でしたが、その時に頭を振るシーンに興奮したようです。性格が悪いと自虐する濡羽なので、その時のしぐさも演技なのでは？と考えさせるシーンだということが感想からうかがえます。

こちらの感想は『ログ・ホライズン』の2期が放送されることへの喜びと共に、最後に魅力的な濡羽が登場したことに対して喜んでいる様子がうかがえます。濡羽の魅力の1つにヤンデレが挙げられているので、他にもそのような特徴が好きだという人はきっと多いことでしょう。

こちらは濡羽の特徴が挙げられています。ボス的なポジションでありながらも猫耳という容姿。一風変わった特徴を持ちながらも現実はマイナーな推しだと言われているので、今後の活躍に期待できると言えるのかもしれません。

『ログ・ホライズン』に登場する濡羽の過去とシロエとの関係を紹介してきましたが、いかがでしたか？濡羽は悲しい過去によって歪んだ性格を持っており、シロエが言った「あなたの敵でいる」という言葉を心の拠りどころにしている屈折した好意を抱いているのですが、それでも過去の幻影によって苦しんでいる可哀そうなキャラクターでした。

ミナミを統一した最大のギルド「Plant hwyaden（プラント・フロウデン）」のギルドマスター・濡羽と主人公・シロエが今後どのような関係を築いていくのか、楽しみにしておきましょう！