2020年01月31日公開
2020年01月31日更新
【カードキャプターさくら】木之本藤隆の秘密と正体とは?エリオルとの関係も解説
「カードキャプターさくら」に登場する木之本藤隆は、主人公・さくらとその兄・桃矢の父親です。穏やかで優しく、頭も良く、スポーツ万能かつ家事も得意という有能な人物ですが、さくらと血縁関係にあるにも関わらず魔力はありません。しかし、クロウ・リードと関係が深そうなさくらのクラスの転校生・エリオルと似ており、原作終盤ではその正体が明らかとなりました。この記事では、木之本藤隆の基本情報や、エリオルとの関係や正体、声優などを紹介していきます。
木之本藤隆とは?
木之本藤隆は、「カードキャプターさくら」の主人公・さくらとその兄・桃矢の父親です。優しく、スポーツも勉学もでき、家事もこなす有能な男性で、さくらと桃矢からも慕われています。木之本藤隆の妻・撫子と、さくら、桃矢は魔力を持っていますが、なぜか木之本藤隆はそうした能力を全く有していませんでした。それには、ある理由がありました。
カードキャプターさくらの作品情報
カードキャプターさくらの概要
「カードキャプターさくら」は、女性4人で活動する漫画家・CLAMPが手がけた魔法少女を題材とした作品です。1996年から2000年まで講談社から刊行されている少女雑誌「なかよし」で連載され、1998年にはアニメ化もされました。さらに2016年には小学生だったさくらが中学生に成長した物語「クリアカード編」も始まり、盛り上がりを見せます。
クロウカード編のあらすじ
小学4年生になる木之本さくらは、ある日自宅の書庫で魔術師・クロウ・リードによって創られたクロウカードが封印されている魔法の書物を見つけます。しかし、封印されていたカードは、外部へと流出してしまいます。その本を守るために、配備された守護獣のケルベロスは、書物を開けたさくらの魔力の高さを見込んで彼女にカードを集めるカードキャプターとしての役割を一任するのでした。
さくらカード編のあらすじ
「さくらカード編」は、「クロウカード編」でさくらが全てのカードを集め終わり、最後の審判で月の守護人で審判者でもあるユエからカードの所持者として認められた後の物語になります。クロウカードを集め終わって平穏な日常が訪れると思いきや、またもやさくらたちが住む友枝町には常識では考えにくい奇妙な事件が発生するようになります。
さくらはいつものようにクロウカードを使って問題を解決しようと試みますが、なぜかカードは使えません。しかし、自分の魔力で変化させたさくらカードならカードを使えることに気がつき、今まで集めたのカードをさくらカードへと変えていきます。事件の背後には、クロウ・リードの生まれ変わりであるというエリオルの姿があったのでした。
クリアカード編のあらすじ
「カードキャプターさくら」の2016年から始動した「クリアカード編」は、さくらが中学生へと成長した今までの作品の続編にあたります。さくらは、謎の人物が登場するカードにまつわる不思議な夢を見るようになります。夢の意味や人物の目的がわからず、さくらは困惑します。そんなある日、目覚めるとさくらカードは効力のないカードに変化していました。
木之本藤隆のプロフィール
木之本藤隆は、「カードキャプターさくら」の主人公であるさくらとその兄である桃矢の父親です。物語開始時、すでに故人である妻に木之本撫子がいます。誕生日は1月3日ですが、出自の詳細は不明です。家族全員に含まれている花の名前と同様、好きな花にはさくら、桃、撫子をあげています。「カードキャプターさくら」の作中でも感情的になって怒るようなシーンはなく、どんな相手に対してもニコニコと穏やかに接します。
さくらと撫子のことは「さん」付で呼び、桃矢のことは「くん」付で呼びます。メガネをかけており、ブラウンの髪と少しタレた目元が特徴です。スポーツ、勉学、家事全般など数多くの得意分野を持ちますが、苦手なものに音楽をあげています。妻の撫子、子供のさくらと桃矢はそれぞれ魔力を持っていますが、木之本藤隆にはありません。
木之本藤隆の仕事
「カードキャプターさくら」開始時の木之本藤隆の職業は大学の講師で、考古学を専門としているようです。研究調査のために家を空けることもしばしばあります。しかし、木之本撫子と出会った25歳の時は高校の教師をしています。詳細な職歴などは、明らかになっていません。
木之本藤隆の自宅
木之本家が住む自宅は、清掃が行き届いた屋根裏もある2階建ての物件です。木之本藤隆、さくら、桃矢にはそれぞれ部屋があり、地下には書庫もあります。さらに地下の書庫とは別に木之本藤隆の書斎もあります。木之本藤隆は、新米教師だった25歳の時に、当時高校生だった木之本撫子と結婚しています。木之本撫子の実家は金持ちでしたが、これを機に勘当され、サポートが受けられなくなったようです。
木之本藤隆は教師や講師の仕事を、木之本撫子は中学生からしていたモデルの仕事の稼ぎで家計を支えたと推測されます。ローンが残る最近建てた新築の物件という可能性もあります。
木之本藤隆の秘密と正体・エリオルとの関係
秘密と正体①クロウ・リードの生まれ変わり?
ここでは木之本藤隆にまつわる秘密を紹介していきます。原作によると、木之本藤隆の正体はクロウカードを創ったクロウ・リードの生まれ変わりでした。しかしながら、木之本藤隆本人は、全くその記憶がありませんでした。しかし、これはアニメ「カードキャプターさくら」では残念ながら描かれなかった設定になります。
秘密と正体②魔力はない?
カードキャプターであるさくら、その兄の桃矢、母の撫子には魔力があります。しかし、クロウ・リードの生まれ変わりであるはずの木之本藤隆には魔力はありません。そのため、桃矢はさくらがカードキャプターとして活動しているのを気づいている節があります。木之本藤隆も気づいていなかったと思われましたが、「クリアカード編」にてさくらが大変な状況だったことは気が付いていたと語るシーンが登場します。
秘密と正体③エリオルとの関係
エリオルは、さくらのクラスに転校してきた男子生徒です。実はエリオルもクロウ・リードの生まれ変わりの1人で、木之本藤隆はその片割れになります。クロウ・リードは最強の魔術師の座を捨てたかったがために、生まれ変わる際に魂を二つに分けて転生したのでした。その時、魔力とクロウ・リードに関する記憶は全てエリオルが受け継ぎます。さくらカード編で事件がひと段落した後、さくらはエリオルの魔力を木之本藤隆に分けます。
木之本藤隆と登場人物の関係
木之本藤隆とさくらの関係
木之本藤隆は、実の娘であるさくらのことを「さん」づけで呼びます。さくらは兄である桃矢の友人・雪兎に片思いしており、彼のニコニコしていて穏やかな性格とメガネの共通点から藤隆に似ていると思っています。優しくて容姿端麗、スポーツも家事もなんでもこなす自慢の父親であるとして、尊敬しているようです。
木之本藤隆と桃矢の関係
木之本藤隆は息子の桃矢のことは「くん」づけで、桃矢の方は「父さん」と呼んでいます。父親の稼ぎではなく自分が稼いだお金で大学に進学したいと考えており、作中では色々なバイトをする姿を見ることができます。
木之本藤隆と撫子の関係
木之本撫子は16歳の時に、当時新米教師だった25歳の木之本藤隆と出会い、結婚します。木之本撫子の実家はお金持ちで大切に育てられてきたこともあり、親族からは反対されていたようです。しかし、幼馴染で従姉妹の園美曰く、木之本藤隆と結婚してから今まで以上に幸せそうだったといいます。
結婚生活は充実していたようですが、撫子は27歳という若さで亡くなってしまいます。木之本藤隆は、撫子が中学からしていたモデルの写真を飾り、中身も定期的に変えるなどしており、亡き妻のことを想っています。撫子が亡くなる前に泣かないことを約束したようで、木之本藤隆が常に笑顔を絶やさない一因になっているようです。
原作のさくらカード編においてエリオルと木之本藤隆の正体は、クロウ・リードの生まれ変わりであることが明らかとなります。エリオルにのみ宿った魔力はさくらによって二分され、木之本藤隆は魔力を手に入れ、亡くなって霊となった撫子の姿を見ることができるようになります。
木之本藤隆と真嬉の関係
真嬉は、撫子の祖父でさくらの曽祖父にあたる人物です。髭を蓄えた穏やかな物腰の老人です。撫子の結婚のことを反対し、祝ってあげられなかったことを後悔していました。園美を通してさくらに出会い、木之本藤隆の人柄を聞きます。撫子もさくらも幸せだったことを聞き、関係は和解へと向かいます。
木之本藤隆と園美との関係
大道寺園美は、さくらの親友である知世の母親であり撫子の従兄妹でもあります。撫子のことを幼い頃から大切にしており、従兄妹や友人以上の感情を抱いていたようです。男が寄り付かないように撫子のことを守ってきました。
新米教師にも関わらず、16歳の撫子と結婚した木之本藤隆のことを快く思っていません。しかし、結婚後の撫子の幸せな様子も理解しており、気に入らない反面認めている部分もあるようです。「カードキャプターさくら」本編で、さくらと知世の運動会をそれぞれ保護者として見にきたことにより、偶然にも2人は再会します。園美は、保護者参加のリレーで勝負を挑んでいます。撫子亡き後も、悔しさは消えないことがわかります。
木之本藤隆の声優
田中秀幸のプロフィール
アニメ「カードキャプターさくら」で、穏やかな性格の木之本藤隆役を演じた声優は、田中秀幸でした。青二プロダクションに所属しており、アニメや映画の登場人物の他にナレーションなどもこなします。
田中秀幸の主な出演作品
田中秀幸の主な出演作に、「F-ZERO ファルコン伝説」キャプテン・ファルコン/バート役、「機動戦士ガンダム」ウッディ・マルデン役、「サザエさん」(3代目)フグ田マスオ役、「超獣機神ダンクーガ」アラン・イゴール役、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV」スターセイバー役、「Dr.スランプ アラレちゃん」スコップくん役、「ハイスクール!奇面組」事代作吾役、「プロゴルファー猿」ドラゴン打ちの竜役などがあります。
木之本藤隆に関する感想や評価
ここでは、「カードキャプターさくら」の木之本藤隆に関する感想や評価を紹介していきます。まず、理想の父親であるというものでした。木之本藤隆は、優しく家事も得意で運動神経もよいという非の打ち所がない完璧な人間です。こうした人物に憧れるといった声は、多く見られました。
売るためにカードキャプターさくらを読んだ。全部集まってなくて抜けている為に7巻から一気に11巻読まなきゃいけなかったのが嫌だった。面白かったー!クロウリードの分かれたのがお父さんってのが1番驚きだった。年の差すぎるさくらの同級生と先生の恋はファンタジーすぎて変な感じだ。
— とら☆ミ (@Too_Rk14) August 24, 2017
アニメ「カードキャプターさくら」ではその設定は出てきませんが、原作では木之本藤隆はエリオルと同じで、クロウ・リードの生まれ変わりです。作中随所にその伏線らしきシーンが登場しました。この設定が好きという意見もあります。
かわいい丹下桜さんかわいい。
— ___ (@superbia_ira) May 22, 2012
そして木之本藤隆(カードキャプターさくらに出てくる主人公の父親)みたく実子をさん付けで呼ぶ父親になりたい。かっこいい。
【訂正】別に高校教師として働いて教え子に手を出したいとかは思ってない。
木之本藤隆は、実の娘であるさくらのことも「さん」づけで呼びます。当初は違和感があったという声も見られましたが、好感を持てるといった感想もあります。一方で、高校生の教え子と駆け落ちをしたという過去には戸惑う意見も多くありました。
ミラーちゃんが好きすぎる好きすぎる好きすぎる
— なみたす◎ (@nm7xx_31) December 29, 2018
あとね、撫子さんと藤隆さんの再開のシーンの原画で目頭が熱く…美しすぎる pic.twitter.com/2c1aA76IQc
木之本藤隆はさくらによって、エリオルのみが受け継いだ前世の魔力を分け与えられます。今まで魔力がなく、霊となった撫子が会いにきてもその姿を見ることはできませんでした。魔力を手に入れたことを機に、木之本藤隆は撫子の姿を見て、会話もすることができるようになります。木之本藤隆と撫子が再会するシーンに感動したといった感想もありました。
言葉だけではなくて、心のつながりもそう。クリアカード編で藤隆さんと桃矢くんが話をしていたシーンで、藤隆さんがその心のつながりを語ってしまっていたけど、家族であっても距離感を保ち干渉しないことも、子供のことを思うなら必要なこと。そこにはひとりという存在がある。
— さ (@CARDCAPTOR) August 7, 2018
木之本藤隆の父親としてのあり方や、子育ての仕方を評価する意見もあります。決して過干渉でも過保護でもなく、かといって放任主義という訳でもありません。「クリアカード編」では、当時は魔力がなかったため具体的なことはわからなかったようですが、さくらが大変な想いをしていたことは気が付いていましたが、穏やかに優しく見守り続けていたことが明らかになりました。
藤隆さんが自分の子どもに対しても敬語で低姿勢な感じ、大変好感がもてたんだけどクリアカード編だと普通にタメ口になってて残念だったなあ
— いま太 (@chan_ima115) June 2, 2019
汝のあるべき姿に戻ってしまわれた
「カードキャプターさくら」の「クロウカード編」「さくらカード編」での木之本藤隆の喋り方は常に敬語です。この喋り方が好きといったファンは多くいました。しかし、「クリアカード編」ではその敬語がややくだけてしまい、残念に思っているといった感想も見られます。
工藤優作のCV田中秀幸ってだけでもうずるい…木之本藤隆とか私にとってはかっこいい父親役といったら田中さんやで
— 鈴鹿 (@3310suzuka) February 9, 2018
アニメ「カードキャプターさくら」の木之本藤隆の声優・田中秀幸の声質や演技を評価する声もあります。穏やかで優しい藤隆のイメージとぴったりであるといった意見も多くありました。「クリアカード編」でも、木之本藤隆役は引き続き田中秀幸が担当しています。
木之本藤隆の秘密と正体まとめ
ここまで、「カードキャプターさくら」木之本藤隆の正体、似ているとされてきたエリオルとの関係などの情報を紹介してきました。アニメでは描かれなかった設定でしたが、木之本藤隆はクロウ・リードの生まれ変わりでした。魔力を有した状況の「クリアカード編」での活躍も期待されています。