カードキャプターさくらの李小狼の魅力は?さくらとの関係・告白シーンを考察

1998年から2000年にわたって初期シリーズを展開した「カードキャプターさくら」のシリーズに登場した風変わりなヒーロー、小狼。「カードキャプターさくらクロウカード編」で登場した回からヒロインであり本作主人公さくらへの心境や立場を徐々に変えていった小狼は「カードキャプターさくらさくらカード編」の最後にはさくらに告白して結末を描かれました。「カードキャプターさくら」の中での小狼とはどんな存在で、他の人物からどんな立ち位置であったかなど、小狼の魅力に迫ります。

カードキャプターさくらの李小狼の魅力は?さくらとの関係・告白シーンを考察のイメージ

目次

  1. カードキャプターさくらの李小狼の魅力や成長を振り返る!
  2. カードキャプターさくらの作品情報
  3. カードキャプターさくらの李小狼はどんなキャラクター?
  4. カードキャプターさくらの李小狼の魅力を紹介!
  5. カードキャプターさくらの李小狼の苺鈴や雪兎との関係は?
  6. 李小狼とさくらの関係は? 告白シーンについて紹介!
  7. カードキャプターさくらの名言や名シーンを紹介!
  8. カードキャプターさくらの李小狼の魅力とさくらとの関係まとめ

カードキャプターさくらの李小狼の魅力や成長を振り返る!

1996年、今から実に遡ること20年少し前に発表され、幅広くメディア展開と反響を呼んだ、漫画家CLMPによる原作をもとにテレビアニメとしても放映された「カードキャプターさくら」に登場した魅力的な人物たちは沢山いました。親友であり従姉妹でもある知世ちゃんをはじめ、ライバルとしてクロウ・リードの正統な後継者としての血筋に現れ、さくらの中で存在を変えていくことになる魅力的なヒーロー、李小狼もその一人です。

「カードキャプターさくら」は「カードキャプターさくらクロウカード編」と「カードキャプターさくらさくらカード編」の構成で当時は放映されました。その中で描かれた李小狼の立ち位置や登場はどんなものだったのか、小狼の魅力と「カードキャプターさくら」の魅力、「カードキャプターさくら」の中でとても重い意味を持った「告白」は小狼、さくら、小狼の従姉妹である苺鈴、さくらの親友知世ちゃん、雪兎さんにと描かれました。

「カードキャプターさくら」の中で描かれたさくらと小狼の心模様の動きや魅力、小狼が感じた魅力やさくらが感じた魅力が誰宛てのものとして描かれて、「告白」は誰から誰へと伝えられた「告白」であったのか。「カードキャプターさくら」の世界に描かれた李小狼という少年の魅力や成長をメインに焦点を当てて、「カードキャプターさくら」、李小狼とはどのような立ち位置に現れてどのように心を変化させたかなどを追っていきます。

「カードキャプターさくら」と言いう作品の中でとても大きな存在を占めた「告白」という言葉の意味と小狼のさくらへの「2つの告白」の魅力と従姉妹である苺鈴への魅力あふれた切ない「告白」やさくらによる「2つの告白」と結末を描いた最終回、さくらが惹かれた雪兎さんの魅力とさくらが答えられた雪兎からの「告白」に描かれた魅力、クロウ・リードによる「告白」とさくらを支えた小狼と魅力満載で描かれた小狼を紹介します。

カードキャプターさくらの作品情報

「カードキャプターさくら」は日本の漫画作家CLAMPによる作品で、講談社による刊行の少女雑誌である「なかよし」にて初期の「カードキャプタークロウカード編」と「カードキャプターさくらさくらカード編」を1996年、平成8年の6月号から、2000年、平成12年8月号まで連載されています。「カードキャプターさくらクロウカード編」と「カードキャプターさくらさくらカード編」をまとめて描いたコミックス単行本は全12巻。

小狼や苺鈴、ケルベロスにユエ、大親友でありさくらは知らない従姉妹でもある大道寺知世と、クラスメートたちや担任教師との模様を描きながら、アニメ化、ゲーム化、劇場版アニメと展開されたメディア展開、原作漫画「カードキャプターさくらクロウカード編」にあたるシーズンで、小狼たちとの出逢いや小狼からの挑戦と血筋の告白などを混ぜ込みながら、小学4年のさくらと小狼を1998年4月から12月まで一期として放映しています。

「カードキャプターさくら」の主人公、木之本さくらの日常の中で起こった出来事に引き寄せられて出逢った「カード」の真の後継者の血筋に当たる小狼たちとの出逢いとさくらの成長を描いた「カードキャプターさくらクロウカード編」は最後の審判までを次のクールで描きました。さくらと小狼の成長と移り変わりを追いながら、小学5年生の1学期までのシーズン「カードキャプターさくらクロウカード編」を1999年6月に終了しました。

クロウ・リードの告白や小狼の告白、さくらの告白、雪兎の告白など、揺れ動いてゆく人間模様と新たなるシーズンを描いた「カードキャプターさくらさくらカード編」のアニメは、小狼の実家である香港での騒動を描いた「劇場版カードキャプターさくら第1作」の上映と公開を挟んで、小学5年生の2学期から3学期を小狼とさくらを中心に裏の黒幕も描きながら、クロウカードやクロウ・リード、小狼と苺鈴の関係と告白と人間模様を展開。

1999ねん9月から放映された「カードキャプターさくらさくらカード編」は2000年の3月まで放映され、クロウカードの真実、クロウ・リードの真実、小狼の2つの告白と決意、さくらの告白と雪兎の告白、「カードキャプターさくら」に張られた伏線をすべて回収、最終回の最終回を劇場版アニメ「劇場版アニメカードキャプターさくら封印されたカード」にてさくらの告白や小狼の告白も回収する形で描かれて一度終わりを告げました。

「カードキャプターさくら」という作品の魅力と人気は絶大なもので20年余りを経てもなお愛され続け、「カードキャプターさくら劇場版アニメ封印されたカード」によって終わりを告げていた物語は2016年の講談社書籍「なかよし」誌上で記念すべき続編としての掲載とアニメ、小狼やさくらたち魅力的な人物と世界観が返ってくる「カードキャプターさくらクリアカード編」を発表し、告白ののちの小狼とさくらが中学生で帰りました。

カードキャプターさくらの李小狼はどんなキャラクター?

「カードキャプターさくら」に描かれる李小狼とはどのような人物でしょうか? 「カードキャプターさくら」の物語開始は普通の小学4年生であった女の子、木之本さくらがうっかりミスにより「稀代の魔術師」である「クロウ・リード」が遺した「魔法を込めたカード」である「クロウカード」の封印を解き放ち、町中に散らせてしまうというエピソードから始まりました。「魔術」など何も知らない普通の女の子が急遽任命される形です。

ケルベロスの指示のもとに「クロウ・リード」による「クロウカード」を集める「カードキャプター」として、親友の大道寺知世などに支えられた中にさくらが奮闘していたところに「転校生」として「香港」から現れるのが「李小狼」であり、イギリスと香港の血筋に「稀代の魔術師クロウ・リード」の血筋を受け継ぐ、香港の魔術師一族のれっきとした正統な後継者として小狼は現れました。クロウカードの封印が解かれたのを受けてです。

李小狼

「クロウカード」の「封印」が解かれたことを受けて、「クロウ・リード」の血筋の「李家」の魔術師後継者として、小狼は日本に降り立ちました。「クロウカード」を正統な後継者である「李家」の「小狼」が集めるために降り立った小狼ですので、「カードキャプターさくらクロウカード編」物語の冒頭で、「李小狼」は「木之本さくら」のライバルとして登場し、「クロウカード集め」にもライバルとして張り合う形で小狼は描かれます。

正当な「クロウ・リード」の血筋の「李家」の小狼にとって、当初のさくらはあまりにも何も知らないままの普通の女の子で、到底、小狼の目からしても「クロウカード」の「次代の持ち主」として認められる相手には映りませんでした。小狼はさくらと競いながら「クロウカード集め」に奔走する中で、「李家の次期当主」としての小狼を一度少し隅に置いて、李小狼、ただの小狼として木之本さくらを小狼の瞳で見ていくようになります。

ライバル関係にありながら、「クロウカード集め」の中で、少しずつ考えを変えていった小狼は、「クロウカードの次代の真の持ち主」としてのライバルの間柄としての木之本さくらであると認識しながらも、小狼がさくらのカード集めに助力する、逆に小狼のカード集めにさくらが協力する形で、当初は「ライバル」とすら認めていなかった「木之本さくら」を認めた小狼が李小狼として、さくらのよきライバルの小狼としてと動き出します。

小狼はさくらにとって別の意味のライバルでもありました。木之本さくらの兄である木之本桃矢の友人で、さくらの憧れの人である月城雪兎の恋敵としても当初は描かれていましたが、劇中で少しずつ雪兎に惹かれていた小狼の真意と小狼が雪兎の「何」に惹かれていたのかも明かされていく中、さくらとよきライバル関係を結び、ときには競い合いときには協力しと奔走する中で、小狼とさくらの前には「クロウカード」の審判が迫りました。

最後の審判と小狼

既に物語の中でさくらへの気持ちを変えていた小狼と小狼への理解を深めていたさくらは、同時に「クロウ・リード」が遺した「クロウカード」の「2人の番人」である月の魔力に生きるユエ、太陽の魔力を持つケルベロスから「最後の審判」として「クロウカード最強のカード」である2つのカードの精霊が担っていた「クロウカードの真の持ち主」としての審判という試練をさくら、小狼2人ともに受けることになり、試練が課されます。

ユエとケルベロスによる「クロウカード」の「2人の番人」から正式で公平な「最後の審判」を同時に受けたさくらと小狼、まずは小狼が、そしてさくらが試されて、「最後の審判」によるジャッジの結果は「クロウカードの持ち主は木之本さくら」であるという判断と審判でしたが、小狼にそれを侮る心はなく、小狼は素直にそれは「木之本さくらの実力によるものだ」と告げ、告げられた言葉にさくらは小狼の存在は大きかったと返します。

小狼の来日の目的は「クロウカード」の「真の後継者」として「クロウ・リードの後継李家次期当主」として、さくらが封印を解いた「クロウカード」を再び集め、「後継者」となることでした。「クロウ・リード」の遺した「番人」による試練と審判でさくらが持ち主と決まったのち、既に一足早く帰国していた従姉妹の苺鈴を追う形で小狼もまた香港に小狼の役目を担い帰国する予定でしたが、不可解な出来事に導かれて友枝町に残ります。

裏で手を引くクロウ・リードの生まれ変わりによる少年エリオルによる出来事に、クロウカードの持ち主としての力は失ったものの本来持ち合わせている「クロウ・リード」の後継者の血筋である「李家次期当主」としての小狼の魔力や機転でさくらをサポートしてカバーし手助けしながら、さくらの魅力と小狼の心が本当に惹かれたものが動いていくさまが知世などの周囲を通して「カードキャプターさくらカード編」には描かれていきます。

カードキャプターさくらの李小狼の魅力を紹介!

「カードキャプターさくら」の「クロウカード編」と「さくらカード編」、帰ってきた「クリアカード編」と描かれた「カードキャプターさくら」主人公である木之本さくらの真のヒーロー役でもあるといえる役どころの描かれ方に魅力をふんだんに詰め込んで描かれた李小狼の魅力について迫ります。小狼の家族構成や香港の「李家」の正体、「稀代の魔術師」であった「クロウ・リード」との繋がりや小狼の持つ魔力など李小狼について。

「カードキャプターさくら」登場人物である「李小狼」の名前が表す「香港李家」は「稀代の魔術師」であり、「クロウカード」の「創造主」でもある「魔術師クロウ・リード」の血筋を引く「魔術師」のサラブレッドであり、また李家は経済政財界にも大きく関与する家柄として「カードキャプターさくら」作中に描かれます。つまり、李小狼はれっきとした魔術師としてのサラブレッドで「李家」の次期当主となるべく跡取りの御曹司です。

カードキャプターさくらの物語の中で描かれた小狼

「李家」の「次期当主」としての立場が生まれたときには用意されていた李小狼は、その立場上から厳しく育てられましたが、4人の奔放で自由な姉たちや勝気で無茶な従姉妹の苺鈴、李家に仕える執事、愛されても育ったことは確かでした。そんな李小狼は母親から「クロウカードの封印が解かれた」と告げられ故国香港から海を隔てて単身で「クロウカード取集」のために日本に乗り込んできた小学4年生ですから、矜持も高く描かれます。

「カードキャプターさくらクロウカード編」冒頭でのさくらに対する態度も、どちらかと言えばぶっきらぼうで真っ直ぐすぎる性格が災いして、ケロちゃんならぬケルベロスは憤慨していましたが、「魔術師の一族次期当主」であり「香港李家」の「李小狼」として育った立場の矜持からすると「魔術」の存在さえ知らず育ち、自分で扱う術も持たない「素人」である「木之本さくら」の「カードキャプター」の任はあまりに責が重く見えます。

また、さくらの言動は軽々しくも見えました。当初のさくらへの反発心はこうした小狼の本来の気真面目さやぶっきらぼうで分かりづらい優しさ、育った立場からの物事を見て判断する冷静な状況判断能力と、小学4年生にはミスマッチな背景が影響していたものでもあり、それは優しさや心配、真面目さの裏返しでもありました。既にカードが存在せずとも自力で魔術の札と道具を用いて自分の力で魔術を引き起こす小狼の実力も描かれます。

さくらが雪兎に告白して破れた折には、じっとさくらの傍に立ち続け、話に耳を傾けていました。さくらに想いを寄せていた小狼は何も言わずにたださくらの涙と告白に耳を傾けました。従姉妹の苺鈴は苺鈴による勝手な約束である立場でしたが、苺鈴が小狼の傍に追ってきた当時の小狼は魔力を持たない従姉妹を全力で守りながら、さくらのサポートとしての魔術も用いました。とても優しく気真面目で、ぶっきらぼうで照れ屋な性格の少年。

「かーどきゃぷたーさくら」の劇中で李小狼が己の魔術として自分に備わった魔力であり、「李家次期後継者」として訓練された中で覚えたものとして扱う魔術は4種類で、小狼や苺鈴には李家伝統の「式服」というコスチュームが知世がさくらのために作る「バトルコスチューム」とは異なって元から存在します。小狼の「式服」は緑を基調とした中華風式服、魔術を扱うために用いるのは普段は玉に転じさせている剣と4つの魔術札です。

「風華招来」の呪文からからなる「風の札」を使った風の魔術、「雷帝招来」の呪文からなる「雷の札」を扱った雷の魔術、「水龍招来」の呪文に起こされる「水の札」を用いた水の魔術、そして「火神招来」との呪文に繰り出される「炎の札」を用いた火の魔術、これにクロウカード編では小狼が集めたクロウカードの力を組み合わせていましたが、持ち主がさくらと定まってから小狼が扱うのはこれらの己の元からの魔力を扱ったものです。

カードキャプターさくらの李小狼の苺鈴や雪兎との関係は?

「カードキャプターさくら」の原作には登場しないアニメオリジナルキャラクターである、李小狼の従姉妹、李苺鈴と小狼の関係や月城雪兎との関係について触れていきます。李家の存在する香港から単身で日本に降り立った従兄弟の小狼を追いかける形で来日したのが従姉妹である李苺鈴でした。勝気で気が強く武道の腕は一人前ながら、李家の生まれであるのに魔力を全く持たないのを少しだけ引け目に感じている小狼を慕う女の子です。

従兄弟の小狼を小さなころから慕っており、それは恋愛感情で、苺鈴の初恋でした。幼い従兄弟たちは苺鈴の提案で「婚約」します。晴れて婚約者かといえばそうでもなく、苺鈴の持ち掛けた「婚約」には条件付きです。「小狼に本当に好きな人が出来るまで苺鈴は小狼の婚約者」という儚い「婚約者」ですが、従姉妹としての苺鈴を小狼は気にかけるのを忘れず、小狼を慕うあまり暴走する苺鈴にも従兄弟として彼女に心配を寄せていました。

「カードキャプターさくらクロウカード編」が終わり、「さくらカード編」の中で、「クロウカード編の最終」には既に動き始めていた小狼の気持ちはきちんと固まり、「本当に好きな人」は小狼の心の中に出来てしまいました。帰国していたのを呼び付けられた聡い従姉妹は悟ってしまいます。誰にも心の内を開かない節のある不器用さと優しさ、気真面目さを持つ従兄弟の「婚約者」である小狼がさくらに対して呼び名を変えていることに。

「カードキャプターさくら」の「さくらカード編」で、小狼が苺鈴を呼び出して日本に招いたのは、不器用で気真面目な小狼の「苺鈴」との「約束」をきちんと果たすためでした。名字の木之本からさくらと呼び名を変えていた小狼と小狼の視線に気付いてしまっていた苺鈴は、自ら「小狼に本当に好きな人が出来たなら婚約破棄だね」と申し出たものの小狼の自宅にいるのも耐えられず飛び出して展開を知っていた知世の元へと走ります。

追いかけようとした小狼を止めたのは執事の偉です。知世の下で泣き腫らした苺鈴が描かれて、小狼の従姉妹で「婚約者」の立場を失くして「従姉妹」に戻った苺鈴の初恋が破れたさまが描かれたあと、それでも木之本さくらを嫌いになれないと告げる苺鈴の強さも矜持も魅せます。空港での別れに何を告げていいかわからない「従兄弟」にさくらのタイプにはきちんと心を告げなきゃだめだよと言い残す彼女はとても気高く可愛い女の子です。

幼かった従兄弟たちの「婚約関係」はこうして終わりを迎えます。「カードキャプターさくらさくらカード編」最終回での小狼から描かれた2000年の「カードキャプターさくら」の最終回、「劇場版アニメカードキャプターさくら封印されたカード」の劇中では、進展しないまま告白だけで終わってしまった小狼とさくらを後押しするため知世とのやりとりから小狼を来日させ2人をきちんと向い合せようとするキューピッドも買いました。

小狼と雪兎

「カードキャプターさくら」の物語冒頭から中盤にかけて、さくらと小狼はさくらの兄である木之本桃矢の親友の月城雪兎を挟んでのライバル関係でもありました。小狼は何故か雪兎の雰囲気に惹かれていて、自らのそれを「恋心」であるのかと錯覚していて、雪兎さんに「憧れ」と「思慕」を向けるさくらにとってもライバルの立ち位置にあるかと描かれていましたが、物語が進むにつれ小狼の心のときめきや動揺の正体は明らかになります。

「月城雪兎」とは月の魔力の属性を持つ「クロウカードの番人」である「ユエ」の仮の姿であり、小狼が惹かれたのは「李小狼」の持つ「魔力の源」が「月の魔力」であることが関係していました。無意識に月城雪兎の隠し持つ「月の魔力」を見抜いており、「月の魔力」で魔術を扱う小狼は同じ魔力の源の匂いと気配に引き寄せられて月城雪兎に惹かれていたのだと「カードキャプターさくら」の劇中で小狼の「恋心」は明かされていきます。

雪兎に惹かれた心の正体を知り、さくらへの恋を自覚したのちの小狼にとっては、さくらが「初恋」を向ける月城雪兎への胸中と存在は中々に複雑で厄介でありながら、ライバルであるはずの月城雪兎を「兄のように」慕う小狼もまた少なからず存在していて「カードキャプターさくら」劇中クライマックスではさくらの「告白」に応えられないと告げた月城雪兎はさくらのそれは「恋ではない」と告げながら何処か予言めいた言葉を与えます。

月城雪兎はとても鈍い感性の持ち主ではあるので、さくらの大事な人を見抜いていたのかどうかは定かではありませんが、慧眼というべき視点を持ち合わせるユエが言わせた台詞かもしれません。「さくらの傍から離れていくことになれば嫌な人」や「さくらが本当に大事で好きな人」をいずれさくらちゃんは見つけると雪兎さんは告げました。雪兎さんへの淡い心を「恋ではない」と想いを拒絶されたさくらにとっては残酷でもありました。

李小狼とさくらの関係は? 告白シーンについて紹介!

「カードキャプターさくら」主人公でありヒロインである木之本さくらと李小狼の関係はどう変化を遂げていったでしょうか? 「クロウカード後継」を争うライバルとして、「月城雪兎」を挟んだライバルとして描かれ現れた小狼でしたが、少しずつ小狼が「木之本さくら」を認め出していく中に動いてゆく関係性と、さくらの心も動いてゆくさまが描かれました。木之本さくらと李小狼の関係性の変化から、告白までを見ていきましょう。

4年生の木之本さくらの前に現れた「香港からの転校生」の李小狼は秘密であるはずの「さくらのクロウカード」の存在を知っていて「おまえには務まらない」と言い捨てる「稀代の魔術師」である「クロウ・リード」の血の流れを汲む正当な「クロウカード後継者」を名乗るどこかふてぶてしい男の子でした。ライバル意識とさくらの甘さからの失敗への叱責も隠さずまた少し意味は異なりますが雪兎を巡ってのライバルでもありました。

さくらの諦めない心と真っ直ぐさを認めてからの小狼は、さくらとライバル関係でありながら、よきライバルとしての意味での対等な関係であり、ときにはクロウカード収集に協力体制で当たり、さくらのものだと小狼から渡される「クロウカード」や小狼のものだとさくらから渡される「クロウカード」とお互いの力を競いながら認め合うライバルであり同士でありそんな不思議な友情関係に包まれた仲のさくらと小狼の2人が描かれました。

クロウカードが集まってから起こった事態には、小狼はさくらのよき理解者であり、仲間であり、お友達で、ピンチの時には相談できる相手でもあり、またさくらを助ける小狼に支えられての「さくらカード」への取り組みでした。小狼は既にさくらへの恋を自覚していましたがさくらの「想い人」は月城雪兎であるということもきちんと理解していて、答えられない想いをぶつけられるのはとても辛いとさくらを優先し自分を隠していました。

さくらが雪兎に告白して破れた際には小狼は黙ってさくらの話に耳を傾けて寄り添う相手でした。さくらのその頃の想い人は月城雪兎で、李小狼の想い人は木之本さくらでありながら、それを見せることはなく、ただ黙って傍に寄り添った小狼が描かれていました。親友の知世ちゃんではなくさくらが雪兎さんに破れた心を打ち明けたのは小狼でした。それが心を動かしたでしょうか、それともさくらの無意識な本当を表していたでしょうか?

「稀代の魔術師」である「クロウ・リード」の生まれ変わり、柊沢エリオルによる裏が明かされ、さくらカード編再終幕の最終回、それまでは沈黙を貫いていた小狼は帰国しなければいけない身を母親の電話に知らされ、「さくらカード編」に起こった全てが明かされた庭でさくらに告げます。「おれはおまえが好きだ」と「さくらが好きだ」と告げた告白に、咄嗟にはこたえられなかったさくらですが、小狼の香港帰国を知って動揺します。

小狼帰国のタイムリミットはすぐそこ、見つかりそうで見つけだせない答えは、いつかの雪兎さんの「傍から離れたら嫌な人」と「さくらちゃんのホントに大事な人」の定義ですが、このままは嫌だと決意して手にしたのは、遠い日に雪兎さんを競って小狼と購入した願いと祈りを込めれば届けてくれるテディベアの手作りキット。なんとか間に合わせて空港の小狼の元へ走り、さくらカード編はエンド、劇場版で小狼への答えを告白しました。

カードキャプターさくらの名言や名シーンを紹介!

「カードキャプターさくら」の名言や名シーンと言える場面をピックアップして紹介していきましょう。小狼に焦点を当てての名言と名シーンに注目してみます。まずは「カードキャプターさくらさくらカード編最終回」の小狼による告白の台詞をピックアップ。「おれはおまえがさくらが好きだ」と真摯に告げた小狼の帰国の迫ったタイムリミットに想いだけでも伝えようとした場面と前夜にかかってきていた母からの帰国の促しの電話です。

告白関係でもうひとつ。こちらはさくらの告白に対しての小狼の名シーン。雪兎さんに打ち明けた心に破れたさくらの涙の言葉をずっと傍で黙って聞き続けたさくらに寄り添う小狼のシーンをチョイスしてご紹介します。告白関係で続けていきましょう。小狼の名台詞です。「おれ、この気持ちがなくなっても」と告げたのは劇場版最終回「封印されたカード」にさくらの身代わりに身を差し出し「大事な気持ち」を奪わせることを選んだ小狼。

劇場版アニメ「封印されたカード」では「封印されなければ災いをもたらすカード」の存在と、「そのカードの封印の代償に奪われる身近な魔力から一番大事な心」の2つの台詞がクロウ・リードである柊沢エリオルからさくらへと告げられていました。相談したさくらに小狼が返した言葉は「災いをなくすため」の道であり、傷付いたさくらは泣いて走り去っていますが、これも名場面ではないでしょうか。小狼は最初から決めていたのでは?

カードキャプターさくらの李小狼の魅力とさくらとの関係まとめ

「カードキャプターさくら」の登場人物でヒーロー、李小狼の魅力についてを中心に迫りながら「カードキャプターさくらクロウカード編」と「カードキャプターさくらさくらカード編」エピソードをメインに、李小狼の登場した当初のさくらとの関係と移り変わり、アニメオリジナルキャラクターである従姉妹の李苺鈴との関係、月城雪兎との関係などについても触れながら、李小狼を中心にして「カードキャプターさくら」を見てきました。

いかがでしたでしょうか? この春には「カードキャプターさくら20周年」を記念して続編として蘇り帰って来た中学生になったさくらと取り巻くメンバーたち、そして香港からやるべきことを終えてさくらの元へと戻った小狼を中心に新たな展開で描かれる「カードキャプターさくらクリアカード編」のテレビアニメシリーズも放映されました。今なお愛された評価を受ける「カードキャプターさくら」、これを機会にご覧になってみては?

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