【キン肉マン】ロビンマスクは人気の正義超人！一度死亡して復活した？

西洋甲冑の頭部や胴部を身につけた英国が誇る「仮面の貴公子」こと「ロビンマスク」をみなさんご存知ですか？漫画『キン肉マン』に登場する主要キャラクターのなかでも長年にわたり人気投票で上位をキープし続ける「ロビンマスク」について今回は迫っていきます。正義超人ロビンマスクはいつ死亡した？いつどうやって復活した？など気になるポイントについてもおさらいしましょう！

まずはじめに正義超人ロビンマスクが登場する漫画『キン肉マン』の今昔について作品概要やあらすじをなぞっていきましょう。

『キン肉マン』は1979年5月28日の『週刊少年ジャンプ』22号から連載がスタートし、今もなお『週プレNEWS』で毎週更新されているゆでたまご先生のプロレス超大作漫画です。アニメも1983年と1991年に「日本テレビ」系列でされたほか映画も７本上映され、続編の『キン肉マンII世』（1997~）も漫画とアニメ、映画が存在するビッグタイトルです。

ゲームも数多く存在する『キン肉マン』は40年の歳月を経てもなお更新され続けるタイトルでその独自の世界観と「友情・努力・勝利」を象徴する作風は集英社の不動の看板作品のひとつになっています。

『キン肉マン』は落ちこぼれ超人の「キン肉マン（筋肉スグル）」が最初は宇宙から飛来する怪人たちをやっつけ、そして自身の出自を知りながら「超人オリンピック」や「悪魔超人」との闘いを経て、「テリーマン」をはじめとする正義超人の仲間たちとの友情を深めながら正々堂々とプロレスを繰り広げていきます。　

ロビンマスクが登場したのは、この「第20回超人オリンピック」で前回の優勝者としてベテラン超人の風格をキン肉マンに見せつけることになります。そこから、テリーマンやキン肉マン、そして放浪時代のウォーズマンとの出会いなどを経て厳しさと情熱を兼ね備えたキャラクターとしてキン肉マンとの友情も深めていきます。

ロビンマスクはイギリスはロンドン出身の超人で、「正義超人」というベビーフェイスの一種に属するファイターです。217cmという大柄で恵まれた体格は155kgという重量を持ち、キン肉マンを凌ぐ96万パワーという超人強度を持っています。「ロビン王朝（ダイナスティ）」と称される名門の超人一族の生まれでもありその類稀なるセンスや度量は一族筆頭の強さを誇ります。

性格はどちらかというと冷静に威厳ある行動をとろうとする誇りある人物ですが、その威厳と誇り高さゆえに挑発に乗りやすく頭に血が上ると苛烈な行動に出るなどの側面も持っています。また、他人に自分の技術を教え分け与える寛容さを持ちますが教育方針は極めて厳しく、弟子のウォーズマンを冷酷無比な超人へと育て上げ、ともにキン肉マンのあたたかさと絆によって強くなっていく関係になりました。

ロビンマスクの必殺技のひとつがロンドン橋をモチーフにした「タワーブリッジ」です。アムステルダムの跳ね橋の如く身体を真っ２つに引き裂くほどの威力は「GAKI」「ガキィ」「グワァキィ」などの非常に痛そうな効果音で表現されます。

実在するプロレス技「アルゼンチン・バックブリーカー」のロビンマスク流のバージョン技で、「逆タワーブリッジ」「ロープワーク・タワーブリッジ」「タワーブリッジネイキッド」などの派生技をもつロビンマスクが最初期から使用している代表的な必殺技になっています。

「ロビン・スペシャル」はロビンマスクに欠かせない必殺技のひとつです。空中に浮かせた相手に「首四の字固め」を仕掛けて落下させるという非常にテクニカルな技で、155kgという自重と相手の体重、そして甲冑の分が乗った圧が相手の首へ襲い掛かります。また、両手での倒立着地の「ロビン・スペシャル」は「パイルドライバー」と組み合わせることも可能となっています。

「超人ロケット」は飛び上がって頭から体当たりをすることで場外への押し出しをする空中技のひとつです。第20回超人オリンピックでキン肉マン相手に使用しており、その際は「人間ロケット」とも表記されました。

実際のプロレス技「ドラゴンロケット」のロビンマスク流の技になっており、尖った甲冑の先端が相手の胴に激突するため非常に強力になっています。

ロビンマスクのコンビネーション技として知られるのが「死のコース」と呼ばれる多段式の必殺技です。「ペンデュラム・バックブリーカー」でうつ伏せに倒した敵に何度もユニコーンのように尖った甲冑部分で頭突きを見舞いそして「ロビンスペシャル」に移行する技で、漫画劇中では胴の鎧を脱ぎ捨てた際に使用しています。

「ペンデュラム・バックブリーカー」は実在するプロレス技で、「振子式背骨折り」とも呼ばれる非常に強力な技です。この「死のコース」に巻き込まれた敵ファイターは都合２度背中に重度のダメージを負うことになります。

ロビンマスクのネメシス戦の名シーンとも必殺技は「ブリティッシュ・スティール・エッジ」です。「ブリティッシュ・スティール・エッジ」は相手の両腕をひねった状態で上空高く投げ飛ばし、追随して降下中の相手の両腕と首を横から手足でホールドして地面に叩きつける技で、劇中では不発に終わるもののその精神は息子のケビンマスクの必殺技「ビッグベン・エッジ」に受け継がれることになります。

ロビンマスクと言えば、その「仮面の貴公子」の異名通り甲冑頭と知的で普段は落ち着き払った態度にあります。しかし、そんなロビンマスクでも「花粉には勝てない」ということで「株式会社アラスク」の人気商品「PITTA MASK（ピッタ・マスク）」の2014年度のCMにロビンマスクは登場しています。

「このタッグ、つけいる隙がない。」や「今までのマスクには、けっこう隙間がありました。」など覆面ファターとしてのマスクと医療用マスクと隙を掛けてのキャッチコピーと甲冑頭の上からさらにマスクをした絵面の面白さは当時話題になりました。

ロビンマスクは２度死ぬ？人気漫画『キン肉マン』では強敵との対決によって正義超人からも悪魔超人からも死亡するファイターが出るほど熾烈な闘いが繰り広げられています。ロビンマスクもその例に漏れず、３度の死亡と復活を経験している猛者です。この章ではその死亡と復活の軌跡を辿っていきましょう！

最初の死亡したきっかけは「7人の悪魔超人編」に登場した悪魔超人「アトランティス」との激闘でした。東京都の不忍池に設置された特殊リングでの戦闘は当初リング内で優勢を誇ったロビンマスクの勝利に見えましたが、ミートくんを助けるために場外での戦闘を余儀なくされ、「アトランティスドライバー」によって死亡させられることになります。

この際のマスクを掲げる「アトランティス」はキン肉マン屈指の名シーンのひとつになっています。その後、改心したバッファローマンによってパワーを分け与えられ復活をとげます。

２度目の死亡は「キン肉星王位争奪編」の激闘によってもたらされます。当初、正義超人軍の幕僚長としてどちらの軍勢にも肩入れをしないという誓いを立てていましたが、友であるキン肉マンのピンチに地位を投げ捨て激闘に身を投じることになります。その決勝の「知性チーム戦」でキン肉マン、ザ・サムライとの3対3のイリミネーションルーレットマッチに参加。

しかし、「超人予言書」と呼ばれる存在そのものを記したオーパーツがリングには糸に括られており実力派超人マンモスマンとの激戦を繰り広げるなかでロビンマスクは予言書の焼失によって死亡します。そして幽霊としてキン肉マンたちを応援し、最後にはキン肉マンの「フェイス・フラッシュ」によって仲間たちとともに無事に復活を果たすのです。

キン肉マンが第58代キン肉星大王に即位したあとの「完璧超人始祖編」では、真完璧超人・無量大数軍を相手取って正義超人の面々は熾烈な戦闘に巻き込まれていきます。その「階段ピラミッド」第6ステップにおいて完璧超人「"完肉"ネメシス」との試合をすることになります。

そして、ネメシスを説得しようと試合中も心を砕きますが、ネメシスの心を変えることはできず必殺技をことごとく返されて最後はネメシスの必殺技「バトルシップ・シンク」で死亡してしまいます。その後、復活については描かれていませんが続編の『キン肉マンⅡ世』では登場しているのでいずれ復活するのではないかと予想されています。

この章ではロビンマスクのかっこいい活躍について「超人オリンピック編」から順番に挙げていきましょう！

劇中の時系列だと過去の事象になりますが、ロビンマスクは喧嘩男ことネプチューンマンと因縁があります。それは「第20回超人オリンピック」のイギリス予選大会の決勝でのことでした。ロビンマスクと対決した喧嘩男は組み付いた瞬間に自身の勝利を確信し失望から試合を放棄。その後、ネプチューンマンとして再びリングに舞い戻ってロビンマスクと長きに渡る因縁をもつことになるのです。

ロビンマスクは第19回の超人オリンピックチャンピオンとして堂々とした登場を果たします。キン肉マンを大きく育てることになった第20回超人オリンピックでは、カナディアンマンを圧倒したあと、テリーマンの卑劣さの裏に潜む思いを汲みながらキン肉マンとの激闘を繰り広げることになります。

第20回超人オリンピックののち、キン肉マンに破れたロビンマスクはのちに妻になる「アリサ・マッキントッシュ」とともに世界を放浪することを選びます。そうしてその高いプライドゆえに世界中で様々なものを吸収することになるのです。

そのなかでロビンマスクは運命的な出会いをします。それはソビエトでのロボ超人の青年「ニコライ」のちの「ウォーズマン」との出会いでした。ロボットとして生まれ自身の醜さやほかの子どもたちとの差異や孤児としての孤独によって闘うことでしか自己表現が出来ず、超人格闘技のリングで虚しい思いをしていたウォーズマンをロビンマスクは我が子のように厳しくそして健やかに育てこの信頼関係は子どもの代まで続いていくことになります。

「7人の悪魔超人編」でロビンマスクは運命の闘いに身を投じることになります。それは、悪魔超人「アトランティス」との一戦でした。キン肉マンの連戦による負傷に助太刀するかたちで参戦したロビンマスクは「アトランティス」にとって有利な池の真ん中にリングが設置された不忍池で応戦することになります。そして、前述の通り義理に殉じ名シーンを生み出すことになるのです。

ロビンマスクの死亡と復活はキン肉マンたち正義超人にとってプレッシャーであると同時に絆と友情を深める大きなきっかけにもなりました。この「7人の悪魔超人編」で築かれた友情は後々に正義超人たちを繋ぐことになります。

「黄金のマスク編」ではウォーズマンの肉体に入り込んだ悪魔騎士を撃退すべく参戦します。五重のリング1階でロビンマスクを待ち受けていたのは悪魔超人の「ジャンクマン」でした。愛弟子であるウォーズマンの人体を庇いながらの戦闘は苛烈を極めますが、ここでロビンマスクは「自身の装甲をパージする」という闘い方をみせます。

「夢の超人タッグ編」では弟子であるウォーズマンとタッグを組み「超人師弟コンビ」を結成しています。「超人師弟コンビ」はお互いの超人としてのパワーの強さと息の合ったコンビネーションから優勝候補としてキン肉マンたちに立ちはだかります。

また、「超人師弟コンビ」の人気は今も絶大でパーカーなどのかっこいいグッズが制作されています。

「キン肉星王位争奪編」でロビンマスクは怒涛の活躍をみせつけることになります。友情のためにキン肉マンサイドへ馳せ参じたロビンマスクは大将戦で飛翔チームの大将「キン肉マンマリポーサ」と激突します。空中戦を得意とするキン肉マンマリポーサとの激闘では過去の因縁が露呈。一時戦意喪失となりますが、キン肉マンの応援によって正気を取り戻しユニコーンヘッドによって偽マッスル・リベンジャーを破りました。

その後も、キン肉マンとのタッグ｢ブルー・インパルス｣によりキン肉マンゼブラ・パルテノンタッグを打ち倒したり記憶を失ったウォーズマンを復活させたりと獅子奮迅の活躍を死亡するその一瞬まで続けることになります。

この章では「紳士超人」、「超人博士」、「鋼鉄の不沈艦」と名高いロビンマスクの輝かしい戦績を一覧にしてご紹介しましょう。

第20回超人オリンピック本戦以前

• ○ウルドラマン（タワーブリッジ）
• ○喧嘩男（試合放棄）

第20回超人オリンピック

• ○カナディアンマン（ジャーマンスープレックス）
• ○テリーマン（ボストンクラブ）
• ×キン肉マン（メキシカン・ローリング・クラッチホールド）

それ以降の戦績

• ○ダイナマイトバイパー（タワーブリッジ）
• －キン肉マン（無効試合）
• ×アトランティス（アトランティスドライバー；死亡）
• ○ジャンクマン（逆タワーブリッジ）
• ○キン肉マンマリポーサ（ロビン・スペシャル）
• ×ネメシス（〈完肉〉バトルシップ・シンク）

• ○宇宙一凶悪コンビ（超人師弟コンビ；スカル・ボーズ / デビル・マジシャン、ダブル・ジャーマン・スープレックス・ホールド）
• ×ヘル・ミッショネルズ（超人師弟コンビ；ネプチューンマン / ビッグ・ザ・武道、クロス・ボンバー）
• ○極悪超人組（正義超人軍団；ジライヤー / グドン / ブルドッキー / ビッグマグナム / バラッキー、ベルリンの赤い雨）
• ○キン肉マンゼブラ&パルテノン（ブルー・インパルス；未完成マッスル・スパーク）
• ○知性チーム（キン肉マン&ザ・サムライ&ロビンマスク；キン肉マンスーパー・フェニックス / ジ・オメガマン / マンモスマン、7000万パワーマッスル・スパーク）

キン肉星王位争奪編
○飛翔チーム（4勝2敗1引き分け）
○技巧チーム（4勝1敗）
○知性チーム（2勝1敗1引き分け）

この章では『キン肉マン』に欠かせないイギリスのアイドル正義超人ロビンマスクの気になるかっこいい魅力に更に迫っていきましょう！

ロビンマスクのかっこいい魅力の第一に挙げられるのはその格式高い超一流の正義超人としての振る舞いです。ロビンマスクはスーツなども着こなすかっこいい体格と性格が両立しており、その義理堅さは正義超人のなかでも突出したものになっています。

ロビンマスクは度重なる死亡と復活を経てもキン肉マンたちのもとに舞い戻ってくる友情と義理の人物ですが、そんなロビンマスクは彼のプライドを傷つけない限りにおいて冷静沈着で頼れる切れ者として活躍します。その分析力と判断力から「超人博士」とも呼ばれています。

ロビンマスクの高い勝率を支えているのは「ロビン戦法」と呼ばれる独自の戦法です。この「ロビン戦法」はテクニカルな戦闘を可能にする要石であると同時に、ロビンマスクのかっこいい所作の根元になるポリシーでもあります。

ロビンマスクのかっこいい魅力として、その甲冑姿はパージすることで更に強くなれるという秘密にあります。実際にジャンクマン戦があった「黄金のマスク編」ではその隠し種もあってか人気投票第２位に輝くなどの偉業を達成しました。

ロビンマスクとウォーズマンの師弟コンビを巡るドラマはキン肉マンファンの心を掴む絆溢れるストーリーとして記憶されています。ロビンマスクのもつ非情に見える言動や激情があってもそれでもタッグや友を見捨てることのない義理堅さはかっこいいと評判です。

ロビンマスクの魅力として、「若い世代の超人を育成して背中で語ってゆく」という点があります。ロビンマスクの場合は背中だけでなく文字通り手取り足取りの指導ですが、キン肉マンの長いストーリーのなかでも技や意志、心情を次のキャラクターに継がせるというスタイルは王道な流れであり、その流れこそがキン肉マンをよりアツく面白い作品にしているのです。

また、ロビンマスクとウォーズマンの師弟は実はというと続編にあたる『キン肉マンⅡ世』でも続いており、父母を失いロビンマスクに救われたウォーズマンがロビンマスクの息子であるケビンマスクを育てるという流れは上記の王道の先にある滾る設定としてファンにも人気がある関係性となっています。

40年の長きに渡り人々を魅了する漫画『キン肉マン』に欠かせない「ロビンマスク」。そのかっこいい活躍の紹介はいかがでしたか？３度目の死亡からまだ見ぬ復活展開など期待が膨らむ漫画『キン肉マン』は毎週月曜日に更新しています。ロビンマスクの再登場などがあるのか楽しみに購読してみるといいかもしれません。