真希波・マリ・イラストリアスの正体は何者?伏線など考察【エヴァンゲリオン】

真希波・マリ・イラストリアスは、エヴァンゲリオンの新劇場版に登場するキャラクターです。真希波マリは、スタイルの良いツインテールの眼鏡っ子ですが、見た目に似合わない好戦的な性格で、エヴァのパイロットを務めています。その正体は謎が多く、年齢や過去についての伏線が、エヴァンゲリオンの物語に多く散りばめられています。今回はそんな真希波マリの正体に迫り、年齢や過去、伏線について考察していきます。彼女は一体どんな人物なのでしょうか?

真希波・マリ・イラストリアスの正体は何者?伏線など考察【エヴァンゲリオン】のイメージ

目次

  1. 真希波マリの正体を徹底調査!
  2. 真希波マリとはどんな人物?
  3. 真希波マリの正体を伏線から考察!
  4. 真希波マリの正体が最終巻で明かされた!
  5. 真希波マリには凄い秘密が隠されていた!

真希波マリの正体を徹底調査!

真希波マリは、エヴァンゲリオンの新劇場版に登場する女性キャラクターです。ツインテールにカチューシャ、赤い縁の眼鏡でスタイルは抜群、その上明朗快活なはちゃめちゃキャラ、という今までにいなかったタイプのキャラクターです。しかしその正体は謎に包まれており、年齢や過去についてはほとんど明かされていませんでした。彼女については多くの伏線もあり、そのミステリアスな雰囲気にはたくさんのファンが魅了されています。

彼女の初登場は「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」で、新劇場版の第2作にあたります。アニメ版、旧劇場版には登場せず、コミカライズ版には「真希波・マリ」という名前の少女が登場する、番外編が収録されています。初登場時では既に仮設5号機に搭乗し、第3使徒を殲滅する描写がされています。その後パラシュートで碇シンジのいる学校の屋上へ不時着、邂逅を果たした後、「L.C.Lの香りがする」、と意味深にシンジに告げます。

真希波マリは、イギリス出身のバイリンガルで、NERVユーロ支部所属のエヴァパイロットです。同じユーロ支部に出向いている加持リョウジとは面識があり、作中でも接点が描かれています。彼女のフルネームは「真希波・マリ・イラストリアス」といい、他の多くのエヴァンゲリオンのキャラクターと同様、彼女の名前も戦艦や軍艦から名付けられています。監督の庵野秀明さんが、戦艦マニアなためそのような由来となっているそうです。

真希波マリは、圧倒的な戦闘センスで単独行動ながら戦果をあげ、アスカ・ラングレーが乗っていたエヴァ弐号機を起動させシンクロするなど、他のキャラクターとは一線を画した強さを持っています。「Q」では、葛城ミサトが指揮を執るヴィレに所属し、アスカ・ラングレーのことを「姫」と呼んで、行動をともにしています。アスカからは「コネメガネ」と呼ばれながらも、出撃時には援護し合っていたりと、意外にも気が合う様子です。

初登場で空から降ってきた真希波マリは、含ませる様子でシンジに近づいたり、日本へ密入国を果たしていたりと、最初から正体不明の謎多き存在でした。見た目の年齢は、シンジとさほど変わらないように見えます。エヴァに乗っている姿も様になっており、操縦にも手馴れている様子でした。エヴァンゲリオンの真希波マリとは、一体どのような人物なのでしょうか?伏線を考察しながら、その正体や過去、年齢に迫っていきましょう。

真希波マリとはどんな人物?

好戦的でタフな性格

エヴァンゲリオンの真希波マリは、眼鏡にカチューシャ、ツインテールといういでたちで、一見すると年齢的な落ち着きも見られる大人しそうな姿をしています。しかし、口を開けば「にゃっ!」という口癖が飛び出したり、自身のスタイルを自負しているのか、プラグスーツの胸部のサイズを心配するなど、意外な面が見えてきます。見た目とは裏腹に、本来の彼女は非常に利発で、好戦的な性格の持ち主なのです。

主人公の碇シンジと出会った際には、何か訳知り顔で、彼がエヴァのパイロットであることを当ててみせました。エヴァに乗ることを嫌悪するシンジのことを珍しく感じるマリ自身は、嬉々としてエヴァに乗っています。少し強引にも見えるような戦法で、マリは積極的に使徒と戦います。多少の犠牲も厭わない姿勢で、「すっげぇ痛いけど、面白いから、いい!」や、「しゃあない!腕の一本くれてやる!」など、好戦的な台詞が見られます。

その手馴れたエヴァの操作技術や、戦闘センスは目を見張るものがあり、真希波マリは初登場時から、一気に話題を攫っていきました。製作陣からストーリーのぶっ壊し役と言われ、新劇場版の「破」から登場しているだけあって、真希波マリの大胆不敵な行動や戦闘は、これまでのエヴァンゲリオンファンを驚かせ物語に新しい色を添えました。これまでにないキャラクターとして、物語を盛り上げ魅力を引き出し、見事成功しているのです。

懐メロが好き?

劇中では、真希波マリが、懐メロを歌っているシーンがよく見られます。エヴァに搭乗中に、大昔に流行った歌謡曲を口ずさんでいることから、見た目よりも実年齢はかなり上なのではないか?という憶測もありました。彼女が口ずさんでいたのは、「三百六十五歩のマーチ」(1968)、「ひとりじゃないの」(1972)、「グランプリの鷹」(1977)などで、1982年生まれのマリからしても、かなり古い曲ばかりです。

しかしいずれも、戦闘中に自身を奮い立たせるような曲ではありませんし、そもそも常に生死を賭けた戦いをしている彼女が歌うということ事態、シンジのような人間からすると考えられないでしょう。そのキャパシティやモチベーションの高さが、真希波マリの魅力であり、強みとなっているのでしょう。これまでのエヴァンゲリオンという作品から考えると、新しいスパイスとして、真希波マリは十分に機能していると言えます。

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真希波マリの正体を伏線から考察!

裏コードを知っている

真希波マリは、その容姿からは想像もできないほどに好戦的で、大胆不敵な攻撃をしかけ、エヴァを乗りこなします。その中でも、大きな伏線となってファンを楽しませたのは、彼女の使った裏コード「ザ・ビースト」でしょう。マリが、封印されている弐号機に乗って出撃した時のことです。第10の使徒を相手に苦戦を強いられたマリは、エヴァのリミッター解除を行う裏コード「ザ・ビースト」を発動させたのです。

裏コード「ザ・ビースト」とは、その名の通りエヴァの「獣化第二形態」を発動させるものです。エヴァのリミッターが解除され、見た目も獣のような四足歩行の姿勢となり、口元からはだらしのない舌が覗きます。その攻撃力や戦闘力は飛躍的に向上し、最強と言われた第10の使徒を相手に善戦します。しかし、ビーストモードは、エントリープラグをエヴァの奥深くへ移動させるため、パイロットへの負荷が格段に大きくなるのです。

エントリープラグ内は警告のメッセージとともに赤くなり、パイロットはエヴァのように目が緑色に光ります。パイロットへの身体的負荷により、苦しそうにするマリが、「我慢してよ、エヴァ弐号機。私も我慢する」というセリフを吐きます。その表情も変化しており、精神的にも汚染されているのか、より攻撃的な様子が見て取れます。後に、新劇場版「Q」では、アスカ・ラングレーが「獣化第四形態」のコード「777」を使用します。

ビーストモードを発動させた真希波マリの戦いぶりには、NERV本部の赤木リツコを始め、多くの人が驚きを隠せませんでした。何故なら、彼らは裏コード「ザ・ビースト」を知らなかったからなのです。エヴァ開発の責任者である赤木リツコすら知らなかった極秘コードを、なぜ真希波マリは知り得たのでしょうか?一つは、同じユーロ支部にいた、加持リョウジとの関係が疑われています。

加持リョウジは、三重スパイとして暗躍していました。そんな彼と同じユーロ支部に所属し、面識もあった真希波マリは、裏コードを教えてもらえるような、何かしらの関係があったのではないかと考えられています。その他に、マリをエヴァ開発に関わっていた張本人だとする説もあります。弐号機といきなりシンクロしたり、懐メロを口ずさんでいること、アヤナミレイの正体を知っているかのような台詞などが要因としてあげられます。

その中でも、アスカ・ラングレーの母親である、惣流キョウコのクローンではないか、という説が多く見られます。マリが弐号機といきなりシンクロできたこと、そしてアスカを「姫」と呼んでかわいがっていることなどが要因です。弐号機には、エヴァの開発に関わっていたキョウコの魂が入っているため、この説が有力になっているのでしょう。

ゲンドウくん呼び

もう一つの有名な伏線は、真希波マリが、NERVの総司令である碇ゲンドウを、「ゲンドウくん」と呼んでいたことでしょう。碇ゲンドウは主人公碇シンジの実の父親であり、NERV総司令として、シンジに厳しい態度ばかり取っています。登場するキャラクターの中でも一番悪役色が強く、最も近寄りがたい人物です。そんな彼を、新劇場版で突如現れたマリが「くん」付けで呼んだのですから、当初は反応が強かったのです。
 

マリの性格を考えれば、茶目っ気で呼んでいたのかな?と思えなくもありません。しかし、彼女の年齢が定かではないこと、弐号機の裏コードを知っていたことなどから、ゲンドウとの関係を疑わざるを得ません。そして、その真実は、エヴァンゲリオンのコミカライズ版最終14巻の「夏色のエデン」にて、明らかになったのです。

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真希波マリの正体が最終巻で明かされた!

16歳にして京都大学に飛び級した天才少女!

突如、新劇場版にて登場した真希波マリですが、彼女の正体が、2014年に発売されたエヴァンゲリオンのコミカライズ版の最終巻で明らかになりました。それは、巻末に収録されている「夏色のエデン」という、貞本義行さんの書き下ろしに記されています。ストーリーは、主人公碇シンジの母である、碇ユイと父六分儀ゲンドウの大学時代のお話となっています。それを、「真希波マリ」という16歳の少女からの視点で描いています。

1998年の京都、碇ユイと六分儀ゲンドウのいる大学の研究室へ、真希波マリがやってきます。彼女の年齢はなんと16歳、飛び級で大学入学を果たした天才少女なのです。そんな彼女の視点でストーリーは描かれ、碇ユイがどのような人物であったかが分かるような物語です。この物語と、新劇場版の真希波・マリ・イラストリアスが、同一人物であるかは定かではありません。しかし、全く関係性が無い、とも言いきれないのです。

1998年に真希波マリは16歳という年齢です。もし、この年齢がそのまま新劇場版へと反映されていたとすれば、「破」の時点で33歳、「Q」はその14年後という設定なので、47歳ということになります。彼女の外見と年齢は、どう考えても一致しません。しかし、真希波マリはエヴァのパイロットです。アスカ・ラングレーの言っていた「エヴァの呪縛」により、彼女が外見は幼いまま年齢を重ねていくことは、可能なことなのです。

シンジの母・綾波レイとの関係

エヴァンゲリオンのコミカライズ版14巻の「夏色のエデン」では、真希波マリと碇ユイの物語を知ることができます。ユイのいる研究室へ、16歳という年齢ながら飛び級で進学してきた真希波マリは、当初ユイのことを妬ましく思っていました。天才少女として、マリが唯一敵わなかった相手が、ユイでした。秀才ながらも少し抜けている面があるユイと一緒に過ごしていくうちに、マリは嫉妬と同時に複雑な好意も寄せていきました。

そんななか、ある日真希波マリは、ユイが逃がしてしまった実験用のラットを捕まえるという騒動の中、ユイの眼鏡を盗んでしまいます。後にそのことがユイにばれてしまいますが、ユイは咎めたりせず、「欲しいんならあげるわよ」と、マリの髪を結い眼鏡をプレゼントするのでした。眼鏡を盗んだ謝罪とともに、自身の好意もユイに告げたマリは、ユイとゲンドウの仲を応援する、と言いながらイギリスへ留学してしまうのでした。

この「夏色のエデン」に登場する真希波マリが、新劇場版の真希波・マリ・イラストリアスと同一人物であるとすれば、いくつかの伏線が回収されます。新劇場版のマリもイギリス出身で、碇ユイや六分儀ゲンドウと関係があったのならば、その秀でた才能からエヴァの開発に関わっていてもおかしくありません。そうすれば、エヴァの裏コード「ザ・ビースト」を知っていたことにも納得がいきます。

さらに、六分儀ゲンドウとは同級生であったため、再会した後に彼を親し気に「ゲンドウ君」と呼んでいることにも辻褄が合います。そしてアヤナミレイ(仮称)と出会った際には、マリは「あんたのオリジナルはもっと愛想があったよ」と言っています。これは、アヤナミレイのモデルが碇ユイであることを知っている、ということに繋がります。これらは全て仮定ですが、「夏色のエデン」のおかげで、少しずつ正体が明らかになりました。

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真希波マリには凄い秘密が隠されていた!

エヴァンゲリオンの真希波マリの正体や、伏線について考察してきましたが、いかがでしたでしょうか?異常なまでの戦闘意欲とセンスを持ち合わせ、新劇場版から突然現れた少女の正体は、かつて碇シンジの母である綾波ユイに恋をした、当時16歳の天才少女でした。その後、エヴァのパイロットとなり、外見年齢はそのままに、月日を重ねた彼女の正体は、未だに多くの伏線を抱えています。

真希波マリは、何故裏コード「ザ・ビースト」を知っていたのでしょうか?そして彼女がエヴァに乗る本当の目的は何なのでしょうか?こういった謎は未だ未解決のままです。現在制作中のエヴァンゲリヲン新劇場版第4部にて、真希波マリの正体は明らかになるのでしょうか?全ての伏線が回収されるよう、続報を待つばかりです。ぜひこの機会に、真希波マリが登場する、エヴァンゲリオンの新劇場版をチェックしてみてください。

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