【イナズマイレブン】鬼道有人のゴーグルに隠された素顔は？必殺技や声優情報も紹介

鬼道有人は『イナズマイレブン』シリーズに登場している主要キャラの1人です。数々の魅力的な要素を持ち、シリーズを通して人気が高い鬼道有人のキャラ詳細、担当声優などについて詳しく見ていく前に、まずは『イナズマイレブン』の基本情報から見ていきましょう。

『イナズマイレブン』は、ゲーム開発・販売会社レベルファイブが製作し、2008年に発売したゲームが原作です。ゲーム発売と同じ年に「月間コロコロコミック」で漫画版『イナズマイレブン』の連載が開始。さらに同年、アニメ『イナズマイレブン』の放送も開始されました。『イナズマイレブン』は原作であるゲームはもちろん漫画版、アニメ版も人気を博し、劇場映画化や舞台化など数々のメディアミックス展開がなされています。

アニメ『イナズマイレブン』はシリーズ化された大人気作品です。記念すべき第1作目は、GKの円堂守を主人公とする『イナズマイレブン』。雷門中に通う少年・円堂守を主人公とした物語で、2008年10月から2011年4月まで、全127話が放送されました。

1話から26話までが「フットボールフロンティア編」、27話から67話までが「脅威の侵略者編」、68話から127話までが「世界への挑戦!!編」という構成になっています。ゲームに準じて「フットボールフロンティア編」を1作目、「脅威の侵略者編」を2作目、「世界への挑戦!!編』を3作目とカウントする場合もあります。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズ2作目は『イナズマイレブンGO』。『イナズマイレブンGO』は『イナズマイレブン』の10年後という設定で、主人公は雷門中に入学してきた松風天馬という少年です。この作品では『イナズマイレブン』で活躍したキャラクターたちが大人になって登場。円堂は雷門サッカー部の監督になっています。2011年5月から2012年4月まで放送されました。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズ3作目は『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』。『イナズマイレブンGO』の続編で、主人公はそのまま松風天馬となっています。サッカーを抹消しようと200年後の未来からやってくる刺客を相手に、天馬たちがサッカーを守るため奮闘するという物語です。2012年4月から2013年5月まで放送されました。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズ4作目は『イナズマイレブンGO ギャラクシー』。『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』の続編で、主役は引き続き松風天馬が務めます。本作は少年サッカー世界一を決める大会「フットボールフロンティア・インターナショナルV2」に挑む物語。アジア予選を描いた「世界編」と、銀河を舞台とした「宇宙編」で構成されています。2013年5月から2014年3月まで放送されました。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズ5作目は『イナズマイレブン アレスの天秤』。アレスの天秤は初代『イナズマイレブン』の「フットボールフロンティア編」直後の物語です。

「フットボールフロンティア編」の後に「脅威の侵略者編」での出来事が起こらなかったというパラレルワールドが舞台となっています。シリーズとしては初めて主人公が3人存在し、稲森明日人、灰崎凌兵、野坂悠馬、それぞれの視点で物語が展開します。2018年4月から同年9月まで放送されました。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズ6作目は『イナズマイレブン オリオンの刻印』。『イナズマイレブン オリオンの刻印』は『イナズマイレブン アレスの天秤』の続編で、主人公は引き続き前作の3人が務めます。本作は「イナズマジャパン」を結成し世界中のサッカーチームと競い合っていくという内容となっています。2018年10月から2019年9月まで放送されました。

鬼道有人はアニメ『イナズマイレブン』シリーズ第1作目から登場しているキャラクターです。中学2年生。誕生日は4月14日。元帝国学園サッカー部キャプテンで、後に雷門中学校に転入し雷門中サッカー部のメンバーとなりました。ポジションはMFで、背番号は帝国学園で10番、雷門中では14番です。

非常に頭が切れ、飛び抜けたゲームメイクの能力を持つ天才サッカープレイヤー。冷静に状況を見極めて作戦を組み立て、その作戦を実行できる技術力の高さを誇っています。当初はある目的のため、冷酷とも思える態度でサッカーに打ち込んでいましたが、実際は周囲を気遣うことができる優しい少年。幼少期に飛行機事故で両親を亡くしており、しばらく孤児院にいましたが、後に養子として鬼道家に引き取られました。

鬼道がサッカーを始めたのは幼少期。孤児院時代にサッカーの才能を帝国学園の総帥・影山零治によって見出され、彼の推薦によって鬼道財閥の養子になり、エリートサッカー選手としての道を歩み始めました。しかし、勝つためには手段を選ばない影山のやり方に疑問を抱き決別。その後も影山の存在は作中を通して、鬼道の心に暗い影を落とし続けることになります。

雷門中サッカー部マネージャーの音無春奈は、別の家に引き取られた実の妹で、鬼道は彼女のことをとても大切に思っています。アニメ版と漫画版では性格に少し違いがあり、アニメ版では冷酷なのは物語冒頭くらいで徐々に仲間想いの丸い性格になりますが、漫画版では冷酷かつ高圧的な態度が抜けません。

鬼道有人は、後頭部の高い位置で1つに結ったドレッドヘアと、常時装着している青いゴーグル、ジャージやユニフォームの上から羽織っているマントが特徴的です。マントは着用するユニフォームに応じて色が変わっている模様。ただしソックスは、基本的に帝国学園カラーである深緑色のものを愛用しています。

鬼道有人が通う帝国学園は、東京都にある男女共学の中学校。『イナズマイレブン』シリーズ作中で行われる中学サッカー日本一を決める大会「フットボールフロンティア（FF）」で40年連続優勝という実績を誇るサッカーの名門校で、軍服のような制服が特徴的です。校章は深緑の下地に濃い赤色で「帝」と描かれたデザイン。帝国学園サッカー部のユニフォームも同じカラーリングとなっています。

そんな帝国学園の総帥（理事長）は、サッカー部の監督もしている影山零治。影山は選手の育成力に長けており、帝国学園サッカー部には優秀な選手が揃っています。しかしその一方で影山は勝利にこだわる非道な性格をしており、帝国学園のFF40年連続優勝は影山が裏で卑怯な手段を使っていた結果でもありました。そのため帝国学園には良くない噂がつきまとい、他校の生徒たちから恐怖の対象として見られています。

アニメ『イナズマイレブン』で鬼道有人がゴーグルをつけている理由。それは鬼道を見出した『イナズマイレブン』の敵キャラクター、影山零治が関係しています。幼い頃から影山にその才能を見出され、特に目をかけられていた鬼道。帝国学園在籍時代、鬼道は影山から、試合の流れがよく見えるからとゴーグルを渡されました。ゴーグルをつけていれば当然視野が狭まってしまいます。

しかしそんな鬼道の疑問に対し、影山は見るべきものをより深く見るためにゴーグルはあるのだと説明。以降、影山と道を違えた後も、鬼道はずっとゴーグルをつけ続けていました。ゴーグルをつけたおかげで鬼道は回転を読んでボールの落下点を予測することすらできるようになり、天才ゲームメイカーの腕に磨きがかかったのです。様々な事件を起こし多くの人を苦しめてきた影山ですが、鬼道を選手として成長させたのも影山でした。

アニメ『イナズマイレブン』が始まって以降、ずっとゴーグル姿で素顔がわからなかった鬼道有人。幼い頃の回想シーンではゴーグルなしの素顔を見ることができましたが、あくまで過去の鬼道の顔。現在の鬼道の素顔は明らかになっていませんでした。そんな彼の素顔が見られる貴重な瞬間が、アニメ『イナズマイレブン』第106話で訪れます。

影山零治率いるイタリア代表チームとの戦い後、鬼道はどこか吹っ切れたような影山と会話をすることになります。その際鬼道は、影山の前でずっとつけていたゴーグルを外し、素顔を見せました。影山は素顔の鬼道に対し、お前の素顔を見るのは久しぶりだと言っています。鬼道が本当に長い間素顔を隠してサッカーをしていたことがわかります。

影山は鬼道にもうゴーグルは必要ないと告げますが、鬼道はゴーグルが自分のトレードマークになっているとし、今後も使うことを宣言しました。その宣言通り、鬼道はすぐにゴーグルをつけ直しその後の話でもつけ続けます。鋭い赤い瞳が印象的な素顔を見ることができる、数少ない貴重なシーンでした。

『イナズマイレブン』で鬼道有人が披露した必殺技その1は「イリュージョンボール」です。イリュージョンボールはドリブルで相手陣地に切り込んでいく際に用いる技。イリュージョンの名の通り、ボールが複数あるような幻を見せて相手を惑わせ、その間に相手のディフェンスを突破します。

『イナズマイレブン』で鬼道有人が披露した必殺技その2は「キラーフィールズ」です。キラーフィールズは鬼道有人と不動明王の連携技。2人で同時に逆方向からボールを蹴ることで激しいスピンがかかり、凄まじい力を放つ紫色のフィールドが生まれます。フィールドは敵を弾き飛ばし、その間にドリブル突破をするという技です。元々は犬猿の仲である鬼道と不動が完成させた必殺技ということで、大変話題となりました。

アニメ『イナズマイレブン』で鬼道有人が披露した必殺技その3は「皇帝ペンギン2号」です。皇帝ペンギン2号は、主に鬼道を中心に発動する3人技。鬼道が指笛を鳴らすと地面からペンギンが5羽顔を出します。

そして鬼道がサッカーボールを蹴ると、サッカーボールを囲むようにして一緒に飛んでいき、さらにペンギンに囲まれたボールを他2人が蹴ることによってスピードが加速。その後ペンギンは空を自由に飛び回りながらゴール手前で再びボールと合流し、相手ゴールに突き刺さります。組み合わせは鬼道有人、佐久間次郎、寺門大貴。鬼道有人、豪炎寺修也、一ノ瀬一哉など様々。

鬼道を中心に帝国学園の生徒が使うことが多いため、帝国学園を代表する必殺技の1つとしてファンに認知されることになりました。『イナズマイレブン』では数々の必殺技が登場しますが、ペンギンが飛び出すというユニークさとインパクトが子供たちに受け、シリーズ中でも特に人気の高い必殺技として知られています。

アニメ『イナズマイレブン』で鬼道有人が披露した必殺技その4は「ツインブーストF」です。ツインブーストFは、鬼道有人と豪炎寺修也の合体技。元々は「ツインブースト」と「ファイヤトルネード」というそれぞれ独立した必殺技でした。鬼道のツインブーストは、鬼道がボールを空高く蹴り上げ、もう1人が跳躍してヘディングでそれを打ち落とし、勢いを増して降ってきたボールを鬼道がシュートするという技。

ファイヤトルネードは豪炎寺の必殺シュートです。それを組み合わせ、鬼道が上げたボールを豪炎寺がファイヤトルネードで落とし、鬼道がシュートするというツインブーストFが生まれました。炎のエースストライカー・豪炎寺の必殺技が組み合わさったことによってボールが激しい炎に包まれ、従来のツインブーストよりかなり威力が上がっています。

アニメ『イナズマイレブン』シリーズで鬼道有人の声を担当したのは、声優の吉野裕行です。吉野裕行は1974年2月6日生まれ。血液型はB形で、身長は162センチ。所属事務所はシグマ・セブンです。吉野裕行は声優としてだけでなく、Kiramuneというレコードレーベルに所属して歌手としても活動しており、Kiramuneレーベル内で同じく声優の浪川大輔と共にユニット「Uncle Bomb」を結成しています。

声優として演じるキャラクターの幅は広く、元気な少年キャラ、低い声の硬派なキャラ、好戦的で荒っぽいキャラなど様々。数々のアニメを魅力的なものにしてきた、人気男性声優の1人です。『イナズマイレブン』では低めの声を使って、鬼道有人のクールさを見事に表現していました。

声優の吉野裕行はアニメ『イナズマイレブン』以外にも『結界師』（墨村良守）、『ヤッターマン』（ガンちゃん/ヤッターマン1号）、『薄桜鬼』（藤堂平助）、『SKET DANCE』（藤崎佑助/ボッスン）、『弱虫ペダル』（荒北靖友）、『ハイキュー』（岩泉一）など、数々の作品に出演しています。

滅多に見ることができない鬼道有人の素顔に心を掴まれたファンのコメントです。ゴーグルをつけていても格好良い鬼道ですが、素顔には別の格好良さがあり、また素顔になることで僅かに残ったあどけなさを垣間見ることができます。

鬼道有人の声が好きだという人のコメントです。低めで威厳のある鬼道の声と喋り方が好きだというファンは多く、担当声優の吉野裕行が鬼道人気に多大な貢献をしていることがわかります。

努力する天才である鬼道有人の活躍に心惹かれる人は多いです。鬼道が作中で見せる卓越したサッカーテクニックと、冷静に状況を見て戦略を組み立てる優秀な司令塔としての姿は必見です。

『イナズマイレブン』に登場するキャラクター・鬼道有人の基本情報や担当声優についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか？常にゴーグルをしているという変わった見た目をしていますが、彼がゴーグルをしているのには深い理由がありました。鬼道にとって、ゴーグルはサッカーの技術力向上のために必要不可欠なものであり、道は違えたものの自分を見出してくれた恩師でもある影山零治との絆の証なのです。

仲間たちとの絆と、怒りを覚えながらも完全には断ち切れない影山への思い。複雑な気持ちを抱きながらも真剣にサッカーに打ち込む鬼道だからこそ、多くのファンがつき人気キャラクターの1人になったのでしょう。ぜひアニメ『イナズマイレブン』を見て、鬼道有人というキャラクターに触れ、その魅力を実感してみてください。